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麗奈、王妃と対面する

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 勇翔との言い争いが心に残って、なかなか寝付けなかった上、嫌な夢を見て何度も目が覚めてしまったせいで、寝起きは頭が重たかった。
 我慢しないで思ったことを口にしたことは後悔していない。
 だけど、もともと争いごとは苦手で、誰かと争うくらいなら耐えてしまうタイプだ。だから、もっと違う言い方があったんじゃないだろうかとか、もっとうまく対応できる方法があったんじゃないだろうかとか、どうにもならないことを考え続けて疲れてしまった。


「レーナ様、お目覚めですか?」


 私が目を覚ました気配を感じたのか、勇翔の夜這い防止にと寝室に控えていてくれたサーシャさんに声を掛けられる。
 寝ずの番をしてくれて本当にありがたいけれど、同時に申し訳なくも思った。
 危険があるわけではない場所で、徹夜で付きっ切りというのは甘えすぎだったかもしれない。


「おはようございます、サーシャさん」


 体を起こすと、鈍く頭が痛んだ。
 いつの間に用意してあったのか、モーニングティーを差し出されて、クッションに埋もれたままティーカップを受け取る。


「王妃様から朝食をご一緒にという伝言をいただいたのですが、どうなさいますか? 至急、レーナ様にお渡ししたいものがあるそうなので、朝食が無理なら、その後に時間を作っていただけないかとのことでした」


 王妃様はとても忙しいと聞いているから、朝食の後にわざわざ時間を作ってもらうのは申し訳ない。
 高貴な身分の人と食事をするのは緊張するけれど、直接お礼を言えるいい機会だし、誘いを受けることにした。
 私がお茶を飲んでいる間に、サーシャさんは徹夜明けとは思えない元気さで部屋を整えて、どこからかドレスを持ってくる。
 

「王妃様の私的な空間でのお食事ですので、ドレスは簡易なものにしました。レーナ様がこちらにいらしてから、急いで用意したものですので、お好みに合えばいいのですが……」


 ペールブルーのドレスは、正確な体のサイズが分からなくても着られるようになのかAラインの丈の長いもので、シンプルながらもレースなどの飾りがとても美しかった。
 サーシャさんの侍女用のお仕着せも、丈が足首まであるワンピース型なので、こちらでは女性のスカート丈は長いのが当たり前なのかもしれない。 


「あまり派手なものは好きじゃないので、気に入りました。こちらでは、女性は足を出さないのが普通ですか?」


 サーシャさんの手を借りて着替えながら、鏡に映った自分の姿をチェックする。
 あちらでもたまにパーティードレスを着ることがあったけど、母の好みで派手なものを着せられることが多かった。
 私が露出の多い格好で人前に出ることを勇翔が嫌っていたので、母のように露出の多いドレスを着せられないだけまだマシだったけど。
 飾りが少なくシンプルで上品なドレスは私の好みに合っていて、とても着心地がいい。
 制服のスカートは周囲に合わせて浮かない程度に短めにしてあったけど、本当はあまり好きじゃなかった。
 だからこの丈の長さには、鬱陶しさよりも安心感を感じる。
 

「成人した貴族の女性が足を見せるのは夫のみというのが古くからの常識でしたが、最近はそれを古臭いと反発する若い世代もいますね。子供のうちは膝丈も許されるので、一部の若いお嬢様の間で、丈の短いドレスも流行っているようです。スカート丈が短くても、靴下で足は見えないのだからはしたなくはないと言って。我が国では、王女が率先して丈の短いドレスを愛用していますので、それに追従する取り巻きのお嬢様方も多いのです。一目で派閥が分かって便利だと、王妃様がおっしゃっていました」


 王女を支持する派閥の女性がスカート丈でわかるのなら、確かに便利かもしれない。
 もっとも、私が夜会に参加することなどないだろうけど。
 こちらの靴下は太ももまである長いもので、ベルト状の靴下留めを使うのが主流のようだ。
 下着は、勇者の知識が伝えられたのか、素材不明のワイヤー状のものが入ったブラと、サイドで紐で結ぶタイプのショーツが使われている。
 意識のない間、寝衣に着替えさせられていた時は、ワイヤーの入っていないナイトブラのようなものをつけていたけれど、着替えの時には、ちゃんとサイズの合ったブラが用意されていた。
 多分、もともと身に着けていたブラと同じサイズで作ってくれたのだろう。
 下着はサイズが合わないと窮屈な思いをするので、きちんとしたものを用意してもらえたのはとても嬉しい。
 といっても私の場合、胸は慎ましいサイズなので、ブラで窮屈な思いをすることはあまりないのだけど。


「まぁ、ドレスの流行も様々で、丈が長くとも露出の多いドレスの婦人もいらっしゃいます。上位貴族ほど政略結婚が多いですから、結婚して子をなした後に、それぞれが愛人を持つこともありますし、そうなると夜会などは大事な出会いの場ですから。身に着けている衣装や小物で、好みや財力も図れますので、装いには気を遣うものです。侍女としての情報収集にはとても便利なので、夜会では気が抜けません」


 さすが王妃様の侍女だけあって、サーシャさんは意識が高い。
 ドレス一つにそこまで意味があるのかと、驚かされてしまう。
 私にわかるのは、似合っているかいないか、それくらいだ。

 髪を結うだけでなく、軽く化粧も施されて、誰にあっても恥ずかしくないくらいに支度を整えてもらった。
 サーシャさんは仕事が早くて、有能なことが伝わってくる。
 編み込みでハーフアップにされた髪型は可愛くて、ふわふわと心が浮き立った。
 化粧品も日本にいた頃と遜色がないくらいに揃っていて、こちらの世界の豊かさを知らされたのだった。
 



「おはようございます、レーナ様。昨夜はよくお休みになれましたか?」


 サーシャさんに先導されて食堂に移動すると、既に王妃様が席についていた。
 私の姿を見て、わざわざ立ち上がって出迎えてくださったので恐縮してしまう。


「おはようございます、王妃様。サーシャさんが一晩中ついていてくださったので、ゆっくりと休むことができました。優秀な侍女をつけてくださって、ありがとうございます。こちらに来てから、意識のない間もずっと保護してくださいましたこと、改めてお礼申し上げます」


 こちらの礼儀はわからないので、日本式で、感謝を込めて丁寧に一礼した。
 

「その仕草、懐かしいわ。私の母国には7代目の勇者様がお住まいになっていたので、勇者様に生まれ育った国のお話を何度も聞いたことがありますの」


 柔らかく微笑む王妃様は黒髪に翡翠のような瞳のとても綺麗な人で、私に向ける眼差しはとても優しかった。
 凛とした雰囲気があって、女子校にいたらお姉様と呼ばれて慕われそうな雰囲気の人だ。
 初対面の人にこんな風に見られるのは慣れていなくて、落ち着かないような気持ちになるけれど、同時に嬉しくも思う。
 今までずっと新たに知り合う人との付き合いは、胃の痛くなるような緊張感を伴ったもので、出会う喜びよりも強いストレスを感じていた。
 勇翔絡みで知り合ったときは特に、値踏みするような視線や、見定めるような厳しい視線にばかり晒されていたから、私は外に出かけるのが嫌いだった。
 それにしても、7代目勇者って3百年くらい前の勇者のはずだけど、どうして王妃様と面識があるんだろう? 
 促されるままに席に着きながら、首を傾げてしまう。


「7代目の勇者様は、3百年ほど前に召喚されたと聞いたような気がするんですが……」

「7代目の勇者様が召喚されたのは、3百年ほど前で間違いありません。数年前に身罷られましたが、7代目の勇者様は魔力がとても多かったので、4百年近く生きておられました」


 魔力が多いと、人間でもとっても長生きするようだ。
 もしかして、姿替えのスキルで3人分の魔力を持つ私も、4百年くらい生きることになるんだろうか?
 長生きしたとしても80年くらいの人生だと思っていたから、人生設計のやり直しが必要かもしれない。
 長寿になってしまった場合、老後っていつからなんだろう?


「人間でもそんなに長生きできるとは思わなくて、とても驚きました。7代目勇者様に、逢えるのなら逢ってみたかったです」


 席に着くとすぐに、揃いの制服を着たメイドさんの手で朝食が運ばれてきた。
 二枚重ねの薄いパンケーキのようなものには厚切りのベーコンや目玉焼きが添えられていて、とても美味しそうだ。
 サラダにかけられているのはドレッシングではなくマヨネーズのようで、こちらにもマヨネーズがあるんだなと、少し驚いた。


「7代目の勇者様は、お名前をマサキ様とおっしゃったのですが、召喚される前はお医者様だったそうです。王女だった私の曾祖母と結婚して、たくさんの知識を広めてくださいました。博識だったマサキ様ですが、料理は壊滅的に苦手だったそうで、再現したいものが山ほどあるのに再現できないと、よく悔しがっておられました。もしレーナ様と逢うことができていたら、故郷のお話ができて、きっと大喜びなさったでしょうね」


 お医者様なら、人々の役に立つ知識をたくさん持っていたんだろうなぁ。
 既に亡くなられているのが、残念で仕方ない。
 勇翔以外の同郷の人と逢えたなら、どんなに心強かったことだろう。


「私にできることはあまりありませんけれど、料理の知識でしたら少しはお役に立てそうだったので、とても残念です。このマヨネーズは、もしかしてマサキ様が再現なさったんですか?」

「いいえ、マヨネーズを再現なさったのは、4代目の勇者様です。4代目の勇者様は、他にもケチャップやソースなどの調味料を再現なさったので、常日頃から、マサキ様が感謝を捧げておられました。ショウユとミソは、3代目の勇者様がこちらに残ることを選択したときに、主神様から褒美代わりに作成するためのスキルをいただいたそうです。今では、勇者様方の愛した料理を再現するために欠かせない調味料として、各国で作られています」


 魔王封印のご褒美が、醤油と味噌の作成スキルだったのかな?
 こちらに残るとなれば、その二つが欲しくなっても当然かもしれない。
 洋風の家で育ったけれど、私は和食のほうが好きだから、この先ずっと和食が食べられないとなるとかなり辛い。
 3代目の勇者様もきっと同じ気持ちだったのだろう。


「今日は、マサキ様が好んでいた朝食と同じものを用意させました。どうぞお召し上がりください」


 料理がすべて並べられると、王妃様は両手を合わせて「いただきます」と食前の挨拶をした。
 食事の前の挨拶も日本式のものが伝わっているようだ。
 私も同じように手を合わせてから、カトラリーを手に取る。
 

「お味はいかがですか? マサキ様が『目玉焼きは半熟じゃないと嫌だ』とおっしゃって、養鶏の技術と生卵を食べられるように広めてくださったのですが、パンケーキに関しては、苦肉の策だったようです。本当は柔らかいパンが食べたかったようなのですが、テンネンコウボというものの作り方がわからないと、よく嘆いておられました」


 7代目の勇者様は、食に対するこだわりが強かった人のようだ。
 おかげで生卵を食べられるのだから、感謝しておこう。
 卵が自由に使えるとなると、料理だけでなくお菓子作りの幅も広がる。


「柔らかいパンの代わりにパンケーキを作ったんですね。料理はどれもとても美味しいです。野菜なども見たことがあるものばかりですし、地球と生態系が似ているんでしょうか? とても不思議です」


 スープは私の知っているコーンスープと同じだし、レタスやキュウリやトマトなど、サラダの野菜も知っているものばかりだ。
 どれも朝食だからかくどくなくて、食べやすい味に仕上げてある。
 パンケーキもベーコンや卵と合わせるとちょうどいい甘さになっていて、これがパンの代わりに食べられているというのも納得できた。


「似通った世界だから召喚が可能だったという説もあります。食事は毎日のことですから、勇者様方が食生活で苦労しないようにと、主神様がお考えだったのかもしれません。それでも、豊かだったニホンと比べると、不足しているものが多かったようで、どの勇者様も必ず新しいレシピなどを広めておられます。ですが、テンネンコウボとやらが作れなくて、どの勇者様もパンの改良だけはできませんでした。その代わりに、米の品種改良に力を入れていて、『コシヒカリに負けない米を作った』というのが、マサキ様の自慢でした」


 品種改良済みのお米は流通しているんだろうか?
 是非食べてみたいものだ。
 シンプルに塩だけで、炊きたてをおにぎりにして食べてみたい。


「おいしいお米があるのは嬉しいです。日本人にとって、お米はなくてはならない主食ですから」


 嬉しさを隠しきれず、弾むような口調で言い切ると、王妃様に微笑ましげに見られてしまった。
 食いしん坊だと思われてしまったかもしれない。


「私の宮には母国から米が届きますから、夜はワショクにいたしましょう。炊飯の魔道具も、最新のものを常に取り寄せてあるのです。マサキ様がこちらに残るときにもらったスキルが、魔道具を作るスキルでしたので、私の母国のミッドヴァン王国では、魔道具の製作が盛んなのですよ。マサキ様は医療器具もお作りになりましたので、ポーションや治癒魔法があまり役に立たない分野の医療に関しましても他国より優れています」


 誇らしげな王妃様を見て、こちらの世界で勇者が大切にされる理由が分かったような気がした。
 多分、こちらの人たちの記憶に一番残っているのは、最近まで生きていた7代目勇者のマサキ様なのだ。
 おいしいものを作って、人々の役に立つものも作って、病に苦しむことがないようにしてくれた、そんな勇者様が尊敬されるのは当たり前のことだ。
 勇翔は何をしても、先代勇者のマサキ様と比べられてしまうだろう。
 

「人々の生活を豊かにした素晴らしい勇者様だったんですね。お目にかかれなくて、本当に残念です」


 つい最近まで生きていたんだから、いろんな人から話を聞くことができるだろうけど、きっとそのたびに、逢ってみたかったと思うんだろうなぁ。
 食事を終えて、綺麗にカットされたフルーツに手を付けた。
 キーウィに苺、オレンジにスイカと、いろんな種類のフルーツが少しずつ盛られているけれど、春先までしか手に入らない苺と夏の果物であるスイカが一緒になっているのは不思議な感じだ。
 温室栽培でもしているんだろうか?
 大好きな苺をまず食べてみると、柔らかくて果汁たっぷりのとても美味しい苺だった。
 王宮で出される果物だから、特別に栽培されたものなのかもしれない。
 苺以外の果物も、どれもとても甘くておいしい。
 朝食の量が多くて、お腹にあまり余裕がなかったのに、ぺろりと食べきってしまった。


「ごちそうさまでした。とても美味しかったです。特にフルーツは、いろんな季節のものが一度に楽しめて、こんな経験は初めてです」


 感謝を込めて手を合わせながら、興奮気味にフルーツの感想を述べると、王妃様が嬉しそうに頷かれた。


「気に入っていただけて幸いです。レーナ様との初めてのお食事ですから、デザートには妖精にいただいた果物をお出ししました。妖精の気まぐれで与えられるものですから、常に手に入るわけではないのですけれど、私のアイテムボックスは時間がほぼ止まっているので、生鮮品の保存に向いているのです」


 王妃様の好意で、とても貴重なものを出していただいたようだ。
 妖精に与えられただなんて、異世界ならではの特別な品だ。
 神様に頼まれたのだとしても、ここまで厚遇する必要はない。
 今着ているドレスも、常につけてくれているサーシャさんやナターシャさんも、そしてこの食事も、王妃様の好意で与えられたものだ。
 何かお返しできるものがあればいいのにと、強く思う。
 勇者ではない、ただの巻き込まれた娘でしかない私にできることってあるんだろうか?


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