いつかの僕らのために

水城雪見

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新世界にて

先輩冒険者からの提案

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 潮風でべたつく身体に浄化を掛けて、パジャマに着替えた。
 浄化で服も下着も綺麗になっているとわかっているけど、一度洗濯するつもりだ。
 洗濯機もどきの魔道具も完成しているので、旅の途中にまとめて洗おうと思って、汚れ物専用の大袋にまとめて入れておいた。
 食べ物と同じ場所に入れるのは何となく嫌なので、汚れ物などは、マジックバッグに入れるようにしている。
 着替えた後は、靴を履きっぱなしという生活にはどうしても慣れることができないので、スリッパに履き替えた。
 

「楽しかったね、リュミ」


 ベッドに餞別でもらった布団を敷いてから、リュミを胸に乗せて寝転んだ。
 ルイスだけでなく、フランツさんもクラウスさんもとてもいい人だった。
 3人は商人の護衛依頼でこの街に来ているそうで、明日までは時間が空いていると話していた。
 明後日からは、商人の護衛をしながらシュリングという街に向かうらしい。
 空間庫の作り方を教えるときに、ルイスが滞在を延長してでもというようなことを言っていたけど、空間庫を使えるようになるのならと、最悪の場合はルイスだけ護衛依頼を抜けるつもりだったようだ。
 それだけ、冒険者にとって空間庫が使えるかどうかは重要なことなのだろう。

 商人がこの街で仕入れるとなると、やっぱり塩だろうか?
 魚はここに来た時しか食べられないから、街にいる間は魚三昧だとルイスが話していたので、商人が魚を仕入れることはないのだろう。
 干物とか乾物があれば別だけど。
 バトラーの話では、鰹節や昆布も存在してるみたいだから、街で見つけたら購入しておこう。
 手に入った時に備えて、鰹節を削る道具はしっかり用意してある。

 バトラーと暮らしたあの家で、長い準備期間をもらえたことに、今、とても助けられている。
 バケツだって、木を組み合わせて桶を作る練習の一環で作ったけれど、今日は大活躍していた。
 裁縫や革加工になれるために、布の袋や革製品を大量に作ったりもした。
 ダンジョンでドロップする革は既に鞣された状態なので、かなり使い勝手がいい。
 武器を作るのは気が進まなくて、本格的な鍛冶はやらなかったけど、生活雑貨を作るための鍛冶は夢中になってやった。
 鍛冶とは別に金属加工も覚えたので、金属製の調理器具やアクセサリーなんかも、色々と試作できた。
 いきなりこの世界に飛ばされていたら、どれだけ苦労していたんだろうと、想像するだけで恐ろしくなる。
 リュミ達にも出逢えなかったわけだし、準備期間をもらえて本当に良かった。
 

「あぁ、でもやっぱり、お風呂に入りたいなぁ」


 昨日までは当たり前のようにお風呂に入れる生活だったから、まだ一日目なのに物足りない感じがする。
 日本では日常だったことが、ここでは贅沢になってしまうから、それはちょっと辛い。
 胸の上に乗せたリュミを撫でていると、ノックの音がした。
 ベッドにリュミを置いて扉に向かうと、扉越しにルイスの声がする。


「遅くに悪いな。ちょっと話があっ……て……」


 扉を開けると、何か言いかけたルイスが硬直して、その横からフランツさんにローブを着せられる。
 どうしたんだろう?と、首を傾げると、息を吹き返したルイスが真っ赤になった。


「駄熊は放っておいて、風邪をひくといけませんから、入ってもいいでしょうか?」


 許可を求めてきたフランツさんに頷きを返して、中に招き入れると、フランツさんに続いてクラウスさんも入ってくる。
 そして、何故かしゃがみこんでぶつぶつと何事か呟いているルイスを放置して、扉を閉めようとした。


「待てっ! なんで閉めるんだ」


 反射的に扉を抑えたルイスが、慌てて中に入ってくる。


「ルイスがいると、部屋が狭い」


 クラウスさんがボソッと呟くので、思わず笑ってしまった。
 元々一人用の部屋なので、大人が3人も入ってくるとかなり狭い。
 椅子は一つしかないから、一番大きくて場所を取るルイスに椅子を譲って、残りの3人でベッドに腰掛けた。
 場所を移動しようにも、ルイス達もそれぞれ個室を取っているので、どこに移動しても部屋の広さは変わらないのだ。
 フランツさんとクラウスさんが、ベッドに座った時の布団の感触に驚いたようだったけれど、特に何も言われなかった。


「念のために、防音の魔法を使います」


 風魔法の遮音を、フランツさんが軽く唱える。
 どうやら内緒話がしたくて来たらしい。


「余計な世話かと思ったんだが、レイは危ういからな。空間庫のことで礼もしたかったし、話をしに来たんだ」


 まずはルイスが切り出して、俺の予想通りだったことがわかった。
 初対面のルイスの前で空間庫を使ったことで、かなり驚かれたし、俺が気づかないだけで他にも何かやらかしているんだろう。
 面倒見のいいルイスは、俺を放っておけなくて来てくれたんじゃないかな?


「話をしに来て、いきなり先制パンチを食らってましたけれどね。レイ君、君はどうやら自覚が薄いようですが、君の容姿は、まだ幼くても立派に性愛の対象になります。そのように無防備な格好で人前に出てはいけませんよ。君がどの程度認識しているのかわかりませんが、圧倒的に男が多い冒険者の間では、同性を性処理に使う者も多いのです」


 フランツさんが真顔で諭すのを聞きながら、ルイスがため息をつく。
 普通のパジャマ姿だと思っていたけど、ルイスには衝撃が強かったんだろうか?


「俺のような普通の容姿のものでも、細いというだけで狙われることもあった。レイは、美しい。それだけでなく、放っておけない雰囲気がある。それに色香もある。性獣のようなオスには、ご馳走にみえるだろう」


 真顔で淡々と誉め言葉を重ねられると、こんなに恥ずかしいものなのか。
 お世辞ではなさそうなクラウスさんの言葉に、頬が赤らんでいくのを感じながら、ルイスもクラウスさんと同意見なのかと、伺うように見ると、直視できないといった様子でルイスに視線をそらされる。


「……そんな、いつでも食ってくださいって顔で見るな」


 素っ気ないルイスの反応がちょっとショックだったけど、耳まで赤くなっているのに気づいたら、照れているだけだとわかって可笑しくなった。
 パジャマに着替えただけで、さっきまでの俺と同じなのになぁ。


「パジャマに着替えただけで、さっきと何も変わらないだろ? これのどこがルイスの琴線に触れたのか、俺は不思議で仕方がない」


 フランツさんに着せられたローブを羽織ったまま、自分の姿を見下ろすけど、白い普通のパジャマだ。
 寝心地がいいように、生地はいいものを使っているけど、形とかは普通だ。


「変わるだろ! まず、そのさらっとした高級そうな布は、触ってみたいって感じさせられるし、その上、サイズが大きくて袖とか指先しか出てないじゃないか! 何だよ、その可愛いの! その上、その鎖骨!! 胸元からちらっと見えるから、ボタン外して、もっと暴きたくなるだろ! 狙ってんのか!」


 ルイス的萌えポイントを次々に並べられて、ルイスの前でパジャマは厳禁と納得した。
 いつか、ルイスに惚れている子を見つけたら、パジャマで迫るといいと教えてやろう。
 彼シャツもいいかもしれない。
 絶対ルイスの萌えポイントなはずだ。


「話が進みませんから、変態駄熊は放っておきましょうか。レイ君、あれと目を合わせてはいけません。変態がうつります」


 ルイスの視線から俺を守るようにフランツさんが壁になって、ルイスをからかって遊び始めた。
 こっちを向いた時の顔が笑ってたから、絶対ルイスで遊んでるはず。
 クラウスさんもルイスの反応が面白いみたいで、肩を震わせて笑いをこらえてる。


「変態って、そんなんじゃないぞ? 俺は純粋に心配してだな! 知らないところでレイが襲われたりしたら、絶対に嫌だからな」


 慌てて弁解するルイスが面白くて、俺も笑ってしまう。
 自分に色気があるとか、そういうのはわからないけれど、ルイスの反応は、俺を心配する気持ちから、ああも大げさになっているんだろうと伝わってくる。
 知り合ったばかりなのに、そこまで大事に思ってくれてるんだと、胸が温かなもので満たされる。
 一人じゃないって感じさせられるのは、すごく嬉しい。


「ルイス、心配しなくても大丈夫だよ。俺、テイマーだもん。街の外では雪狼を二匹召喚してるんだ。馬車もあるし、そう簡単にやられたりしないよ」


 六花も雪花も大きいだけじゃなくてとても強いから、ボディーガードとしても優秀だ。
 まだ野営はしていないけど、きっと大丈夫だと思う。
 大規模な盗賊に襲われたりしたらとか、まったく不安がないわけじゃないけど、それは一人で旅をしている以上、仕方のないことだと割り切るしかない。
 俺も早く、ルイス達みたいに一緒に冒険できる仲間ができるといいなと思う。


「雪狼というと、隣の大陸の? かなり大型と聞きましたが、そんなに強いんですか?」


 フランツさんが興味を引かれたように尋ねるので、ここぞとばかりに六花と雪花の自慢をしておいた。
 二匹は番だけあって、戦う時もとても息があっていて、中級ダンジョンのボスくらいなら、余裕で倒してしまう。
 狼だけあって集団戦にも強く、複数の魔物でも蹴散らして、ほとんど傷を負うことなく倒すので、とても頼もしかった。
 俺のつけたアクセサリーに自動回復機能があるとわかってからは、余計に暴れん坊っぷりがすごくなった気がする。
 従魔につけるアクセサリーは、二匹とも首輪じゃなくて、左前脚にバングルのようなものをつけていた。
 この場合、脚だからアンクレットというべきなんだろうか?


「へぇ、凄い狼みたいだし、見てみたいな。それに、その口ぶりだと、相当可愛いんだろう?」


 話しているうちに顔が緩んでいたらしい。
 ルイスには、俺がすごく二匹を可愛がっていることが伝わったみたいだ。


「すっごく可愛いよ。尻尾がくるんってしてて、もふもふで、一緒に寝ると温かいし、普段は温厚で優しくていい子なんだ」


 俺が力説すると、ルイスが口元を綻ばせた。
 さっきまでのおかしなルイスじゃなくて、普段のルイスに戻ったみたいだ。


「そんなに頼もしい味方がいるなら、あまり心配はいらないかもしれないな。俺が空間庫の礼として、何をやれるのか考えた時、金や物だと、レイは嫌がりそうだと思ったんだ。で、フランツに相談したんだが、それなら、先輩冒険者としての知恵や経験を伝えるのがいいんじゃないかってなったんだ。レイが馬車を持ってるとは知らなかったから、近くの街まで行くのに、一人で徒歩で行くよりは、俺達が護衛で行くのに混ぜたらどうだろうって、結論になったんだが……。護衛依頼は7級まで上がらないと受けられないが、どういったことをするのか、近くで見て体験しておけば、後々役に立つんじゃないかと思ってさ」


 後腐れなく適当なお金を押し付けて、貸し借りなしにすることだってできたのに、ルイスは一番俺のためになりそうなお礼を一生懸命考えてくれたらしい。
 フランツさんの助言があったとはいえ、ルイスが俺のためにと考えて提案してくれたんだろうと思うと、拒否する気持ちになれない。
 俺には隠し事がいくつかあるから、まだこちらの事情が分からないうちに親しくなりすぎるのは危険だってわかっているけど、それでも、一緒にいられるのが嬉しいと思ってしまう。


「ルイス! ありがとう!」


 座っているから、普段よりずっと近くなったルイスの首に腕を回すように飛びついた。
 一瞬、ぎょっとした様子だったけれど、ルイスもすぐに抱き返して、俺の頭を撫でてくれる。
 仕方がないなぁといった様子でため息をつきながら、髪をくしゃくしゃに撫で回された。
 俺の警戒心のなさが、ルイスには危うく見えるのだろうけど、俺だってじゃれる相手は選んでる。
 じゃれたら即押し倒してきそうな人とか、勘違いしてストーカーになるような人の判別は、悲しいことに得意なのだ。
 その俺の勘が、この3人は大丈夫と言っている。


「レイ君。その駄熊が興奮する前に、こちらにもどうぞ」


 フランツさんに笑いながら手を差し伸べられたので、素直に抱きつくと、ルイスにくしゃくしゃにされた髪を、繊細な指先で整えられた。
 ルイスと違って、フランツさんはとてもいい匂いがする。
 さりげない香りが大人の嗜みって感じでかっこよくて、思わず擦り寄ってしまった。


「レイ君が、何か秘密を抱えていることはわかりますが、私達はそれを暴こうとは思いません。だから、安心して甘えるといいですよ。ただ、これからも一人で旅をするのなら、危険もありますから、私達が危ういと感じたことは、できるだけ指摘します。美しく魅力的というのは、いいことのように思いますが、反面、面倒に巻き込まれたり、嫌な輩に目をつけられることも多い。私は人生の先輩として、上手く生き抜く術をできるだけ教えましょう」


 目を奪われるほどに綺麗なフランツさんが言うと、言葉に説得力がある。
 きっと今まで、いろんな経験をして、今の大人の余裕があるフランツさんになったのだろう。


「ありがとうございます」


 秘密を無理に聞き出さないでくれて。
 俺を甘やかしてくれて。
 俺の寂しさを和らげてくれて。
 知らない世界を生き抜く知恵を授けてくれようとして。
 たくさんの想いを込めてお礼を言うと、柔らかな微笑みが返ってくる。


「教えを受けるのはいいが、レイは、フランツみたいに陰険になるんじゃないぞ?」


 ルイスが笑いながら茶化すので、俺も笑ってしまう。


「レイ、こっちも」


 ずっと見守っていたクラウスさんに手を差し伸べられて、ぎゅっと抱きついてみた。
 クラウスさんは細身で、背もそこまで高くないから親近感を覚える。
 しかも俺と同じ黒髪だし、並んだらちょっと年の離れた兄弟みたい?
 一番落ち着いて見えるクラウスさんだけど、3人の中では一番若くて、26歳だと言っていた。
 30半ばに見えていたルイスは28で、意外に若かった。
 フランツさんが一番年上らしいけど、先祖にエルフがいたそうで、先祖返りなのか、外見の成長は二十歳過ぎで止まっているらしい。実年齢は内緒だそうで、ルイス達も知らないと言っていた。
 3人とも、年齢不詳っぽい。
 

「うん、可愛い。レイの髪、さらさらだな」


 伸び掛けた髪を指で梳かれると、気持ちよくてうっとりとしてしまう。
 出発前日に、バトラーが整える程度に毛先をカットしてくれたけど、長く伸ばしてみては?と勧められて、一度伸ばしてみることにしたので、俺の髪は今、過去最高記録というほどに長い。
 といっても、まだ肩を超えたくらいで、結べるほどではない。
 こっちには髪ゴムみたいなものはないから、紐で結ぶしかないらしいので、ミサンガを参考にして、紐はいくつか作ってあった。
 結べるくらい髪が伸びたら結ぶ予定だ。


「レイ君。私達は商人の護衛で明後日にこの街を発つ予定だから、その時、レイ君も一緒にということでいいかな? シュリングまでは、順調に進んでも馬車で7日くらいかかるから、その間に、できる限りのことを教えるよ」


 護衛依頼なんて、まだまだずっと受けられないだろうけど、冒険者としての活動を間近で見せてもらえるのはとても助かる。
 普通の冒険者を知らなければ、それと比べて自分がどうなのか、判断することもできないから。


「いろいろ教えてください。よろしくお願いします」


 姿勢を正して、きちんと頭を下げておいた。
 クラウスさんに甘えながらじゃ、かっこつかないから。


「レイは、何でもさらっとこなしそうだけどな。明日は、俺と一緒に市場に行かないか? 俺も空間庫が使えるようになったんだから、魚を買いためておこうかと思ったんだ。後、時間があったら、アサリを獲りに行こうぜ?」


 よほどアサリが気に入ったのか、ルイスに笑顔で誘われる。
 魚を買っても、料理できる人がいるのかな?
 この中で料理ができそうなのって、クラウスさんくらいじゃないかなぁ。
 フランツさんは、絶対できない気がする。
 今着ている服も、ゆったりとした部屋着だけど高級感が漂ってるし、長い髪もしっかり手入れしてある感じですっごく綺麗だ。
 食事のマナーとか、普段のちょっとした立ち居振る舞いも、とても洗練されていて、高貴な生まれなんだろうなと感じさせられる。
 ルイスは見るからにがさつで、クラウスさんは物静か。共通点なんてなさそうな3人だけど、3人でいる姿は不思議なほどにしっくりときて、いい仲間なんだろうなって、ちょっと見てただけでもわかる。
 通じ合って信頼しあってる感じが、父さんが親友たちと一緒にいるときに似てた。


「アサリ獲りは、俺も手伝う。料理の仕方も教えてほしい」


 やっぱり、料理担当はクラウスさんらしい。
 せっかくの休養日なのに、明日一緒に来てくれるみたいだから嬉しくなって、笑顔で頷いた。


「いくらでも教えます。一緒に料理するの、楽しみです」


 返事をすると、可愛いものを愛でるみたいに頭を撫でられる。
 子ども扱いだって思うけど、クラウスさんの手が優しくて、撫でられるのが気持ちいい。


「もう遅いですから、そろそろ部屋に戻りましょう。レイ君、部屋の鍵は必ずかけて、誰かが訪ねてきても絶対に開けてはいけません。もう、寝ていてもおかしくない時間なのですから、無視していいです」


 クラウスさんの手が気持ちよくて目を閉じていたら、眠いとフランツさんに勘違いされたようだけど、でも、背を伸ばすためには睡眠も大事なので、遅くなる前にお開きにすることにした。
 夜這いとかあるのかと驚きながら、心配そうなフランツさんの忠告には、素直に頷いておく。
 日本にいた時の感覚でいると、色々と危険なのだろう。


「わかりました。朝まで絶対に開けません。おやすみなさい」


 安心させようと、しっかりと約束して、就寝の挨拶をした。
 フランツさんにローブを返した後、3人が部屋を出ていくのを見送ってから、きちんと鍵をかける。
 ベッドに戻ると、リュミはもう気持ちよさそうに眠っていた。
 子供だからか、リュミはとてもよく眠る。
 自作の灯りの魔道具のスイッチを切って、ベッドに潜り込むと、ふかふかの布団はとても寝心地がよかった。
 今日の余韻に浸る間もなく、すぐに眠りに落ちた。




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