大人になったら母さんと結婚すると言っていた俺も大人になりました……だから母さん、結婚しよう

れん

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04、感謝の花とお酒

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 酒瓶を食卓に置いてから汗を流し、着替えて戻ってくると、食卓の上にはバラが活けられた花瓶と料理が並び、追加で置かれた台の上に酒の瓶と買ってきたグラス、器具が並べられていた。

「お酒だけ買ってきたと思ったら、炭酸水とかジュースも買ってきたのね……ジュースは自分用? それに、可愛いグラスに混ぜる棒に……この砂時計みたいな形の容器は何に使うの?」

「ああ、その砂時計みたいな形のは『メジャーカップ』っていう、カクテル用の計量カップらしい。上下で大きさが違って、それは満タンで45mlと30ml。中に目盛りが刻んであるから、それよりも少ない量も量れて、基本のカクテルはだいたい45mlとか90ml入れるのが多いから、それがあれば量るのが楽なんだって」

「へぇ、これが計量カップなんだ……そういえば、ドラマのバーとかでバーテンダーさんがこれにお酒とか色々注いでたわね……あの銀のシャカシャカ振るやつはないの? お酒とかジュース、種類多くない?」

「あれは混ざりにくい材料を勢いよく振って混ぜ合わせるのに使うんだって。初めてならまず、混ぜるだけでできるものから始めて、慣れて本格的にしたくなったら買うでも良いらしいから今回は見送り。材料は、これでも厳選したんだよ?」

 職場の御姉様方から、旦那が続けるか解らない趣味に形から入って、いきなり上級者向けの高額道具を揃えて続かず、お蔵入りさせるたびに離婚届叩きつけてやろうかとご立腹しているのを何度も聞かされているのでここは慎重になった。

「最初はワインとか飲みやすそうと思ったけど、ワインも種類が多すぎるし、缶のカクテルじゃ味気ないし、かといって選んだ1本が美味しくなかったら……って悩んでたら、先輩が下手な銘柄が多すぎるワインから1本絞るより、手軽に種類が揃えられるカクテルを何種類か買ったらどうだって、アドバイスしてくれたんだ」

 ワインだけで赤、白、ロゼ、スパークリング、オレンジがあって、そこからさらに銘柄が色々あって、全部味が違うとか……口に合わなかったとしても料理酒として使えなくもないけど、失敗はしたくない。

「お酒とジュース、シロップ、炭酸水の組み合わせで混ぜたら完成で、面白そうだなって。量もミニボトルにしたら使いきれるし、色々な組み合わせを試してみたら母さんが気に入るものがひとつくらい当たるんじゃないかと思ってさ」

 今回挑戦しようと思って買ってきたのはオレンジジュース、炭酸水、カシスリキュール、ウォッカ、テキーラ、グレープフルーツジュース、トマトジュース、レモンジュース、ライムジュース、グレナンデシロップ、ホワイトキュラソー。

 どれもお試し用のミニサイズで、ジュース類はそのまま飲めるから残っても問題なし。

「ウォッカにテキーラって……なんか、私でも知ってる強そうなお酒も混じっているわね……ホワイトキュラソーって、聞いたこと無いわね。真っ赤なシロップ……グレナンデって、なに?」

「ああ、ホワイトキュラソーはオレンジを主原料にしたリキュールで、チョコケーキに使うこともあるらしい。グレナンデはザクロのシロップだって」

「へぇ、ザクロなんだ!? これが全部、カクテルの材料なのね……ジュースと強いお酒からどんなお酒が出てくるのかしら……想像できないわね」

 母が興味深そうに瓶を物色する。

「一応先に言っちゃうと、作るのは『カシスソーダ』『スクリュードライバー』『ブルドック』『テキーラ・サンズ』『ブラッディーメアリー』『カミカゼ』ってカクテル」

「名前だけ聞いてもサッパリ解らないわ。カシスソーダはそのままだし、スクリュードライバーはなんか聞いたことがあるけど、それ以外は名前も聞いたことがないわ」

 俺も初挑戦だし、スマホでレシピを調べただけだからどんな味がするのかサッパリ解らない。

「強いお酒を使っていても、割合を変えられるし、酔いつぶれても家なら安心でしょ? 実際に飲んでみて、気に入ったらまた同じのを作ればいいし、気に入らなければまた違うカクテルの材料にできるから問題ないよ。酔って誰かに迷惑かけるわけじゃないし」

「それもそうね! お店じゃないから帰りを気にしなくて良いし、他人を気にしなくて良いし、迷惑かけるのはマザコン息子だけなら気兼ねなく飲めるわ!! ふふふ、久しぶりのお酒だわぁ~。それじゃあ新人バーテンダーさん。最初は何を出してくれるのかしら?」

「マザコン息子って……まぁ、その通りだから否定しないし、母さんの世話なら喜んでだけど……そうだね。初めてのカクテルなら順当にカシスソーダからかな」

「おお! 定番なところからはいるあたり、慎重なあなたらしいチョイスね。まったく想像できない物より挑戦しやすいわね。でも、いろいろ飲みんでみたいから、少量でお願いね?」

「了解」

 こうして始まった宅飲みは思ったよりも好評で、母は「これおいしい!」「サッパリしてて、飲みやすいわ~」「トマトジュースのカクテル、意外とありね……」とグイグイ飲んでいった。予定していたレシピを一通り試し、そのすべてを飲み干した結果、

「母さん、顔真っ赤なんだけど」

「らってー、おいしいんらもん! どれもこれもサッパリしてて、甘酸っぱくて、飲みやすくて、おいしくて、ゆきがわらひのために作ってくれたと思うと、もっともっとのみらくなって、とまらにゃいんだもん! 息子が作るカクテルがおいしすぎるのがいけない!!」

 脱力してテーブルに突っ伏し、完全にできあがってしまった……まぁ、かなりのペースで飲んでたし、材料のウォッカのアルコール度数が40~60%、テキーラのアルコール度数が35~55%だもんな。

 ホワイトキュラソーのアルコール度数が35%。
 カシスリキュールのアルコール度数が15~20%

 それらを材料に作ったカクテルをひとりで飲み、カシスオレンジとか家にあったウーロン茶でカシスウーロンも飲んだら潰れるのは当たり前。

 美味しいって喜んでくれるのが嬉しくて次々飲ませたのは俺だけど、完全にやらかした。

「ほら、水飲みなよ」
「むぃー、のまひてーー」
「……しょうがないなぁー」

 体を起こしてコップを近づけるが、力が入っていなくてぐにゃぐにゃだから飲ませれる気がしない……かといって、口移しして飲ませるのはな……本音はしたいが、初キスはもっと大事なタイミングでしたい。

「ほら、母さん」
「んんーー、ちゅめたい」

 腕で顔を固定して飲ませてみたが、見事失敗。

 滴った水が母の着ているシャツを濡らし、肌に密着して谷間に水溜まりができる……今日もブラしてないから、先端の突起がめちゃエロいんだけど。

「あはは、びしゃびしゃなっちゃったー。なんでだろう、たのしーー」

「いやいや、服濡らして楽しまないでよ……そのままだと風邪引くから、服脱いで体拭いて、着替えないと。ほら、部屋行くよ?」

「たてないー。着替えむりー。やってーー。お部屋つれてってーー。お姫様でぇ」

「……は?」

 こっちは理性を総動員して冷静さを保っているというのに、母は無邪気に笑いながら爆弾を投げつけてくる。

「俺は今、試されているのか……」
「んんー? らめ? 怒っちゃう?」

「いや、そのさ……母さんを抱えるくらいは余裕だし、部屋に連れて行くくらいは出来るけどさ……」

「なら、問題ないでしょ? だっこー。お母さんを抱いてーー」

 両手を広げて早く抱き上げろと催促してくるが、今の母はシャツが濡れて張り付いて、透けてて、先端の突起とか深い谷とか、へそまで見えてる。全裸よりもエロい。しかも抱いてとかさ……性的な意味じゃないにしても破壊力高すぎない?

「あー、もう……俺の気も知らないでさ……はぁ。ほら、落ちないよう、しっかり掴まっててよ?」

「はーい」

 母のたわわな胸が俺の胸に押しつけられ、首の後ろに腕が回されることで密着し、酒と母の甘い体臭で心拍数が跳ね上がる。

 大事な人を落とさないよう慎重に一歩ずつゆっくりと部屋に向かって歩みを進める……その間母は「すごーい、力持ちーー」と無邪気にはしゃいで笑う。

 なんとか母の寝室にたどり着き、ベッドに母を座らせる……股間はギンギンに痛いほど勃起していて、このまま寝室で母を押し倒して犯してしまいたい。

 でも、それをしたら軽蔑している父と一緒だ。
 父は母を酔わせて、犯して、孕ませた。

 自分が最低だと思う人間と同じことをするわけにはいかないし、母を悲しませることをしたくない。

「ねぇ、ゆき。酔っちゃって、体に力が入らないから、着替えさせて」

「いや、あのさ……母さん、俺だって男なんだけどさ。オッパイとか見られるのに抵抗ないの?」

「ないわよ? 息子だし。あなたもこんなおばちゃんの裸なんて見てもなんともないでしょ? あ、気持ち悪い? 醜い駄肉とか言っちゃう?」

「言う訳ないだろ。むしろご褒美であり、苦行」

 母を女としてみているから、オッパイなんて見せられたら理性が焼き切れてしまう。

「ご褒美なのに苦行? よくわからないけど、イヤじゃないのならお願いしたいんだけど……だめなら、もう動きたくないからそのまま寝るーー」

「風邪引くから絶対だめ! わかったから、あちこち触っても怒らないでよ?」

「お母さんのオッパイ見るのがご褒美なんでしょ? 怒らないわよ、触られる程度じゃ……ゆきに触られるのはイヤじゃないし、親子のスキンシップは問題ないでしょ? 誰にも女扱いされないこと何十年の私のオッパイなんて、価値無しよ……」

「母さん……あまり自分の価値を下げるような発言はさすがの俺でも怒るよ?」

「ああ、ごめんごめん。酔っちゃうとね、色々抑えてるものがつい弛んじゃうのよね……ゆきが優しくするから」

 さっきまで上機嫌に笑っていた母が一転して、しんみりした雰囲気になってしまった。

 ここで『女として無価値じゃない』『それを証明するために今から抱いてやる』なんて、ドラマのイケメン俳優とかならするのだろうけど、あれはあくまでドラマでフィクションで、血縁がないからできるんだ。

 血の繋がった母子で、これはドラマじゃない。
 現実でそんなことしたら強姦と一緒だ。

 俺は母を抱きたい。ひとりの女性として愛したい。
 そして、母からもひとりの男として愛されたい。

「優しくするのは当たり前だろ。俺は母さん大好きなマザコン息子なんだから」

 そっと抱き締めて、頭を出来るだけ優しく撫でる。

「……もう。こんなに優しいのに、なんで彼女どころか浮いた噂の一つもでないのかしらね……」

「そりゃ、母さん以上の女がいないからだよ」

「毎度毎度、何言ってるのよ……私なんかよりも、イイ女なんて、世間に目を向けたらいっぱいいるでしょうに。もっと遊びなさいな」

「いたら、こんなに悩まないって……ほら、風邪引くから服着替えるよ? オッパイ触ったり見ちゃっても怒らないでよ?」

「何度も言うけど、怒らないわよ。あなたは私の息子なんだから。赤ちゃんの頃からたくさん触ってるし、お風呂あがりや着替えだって見てるでしょ? ほら、お願い。タオルと着替え、タンスにあるから」

 タオルと着替えを持って、無言で着替え作業に集中する。

 無言になったのは、俺の手がタオル越しに母の乳房に、乳首に触れるたびに「ん……」「あんっ」「んふっ」と母から甘い吐息が漏れ、ピクンと体を震わせるるので自分の唇を噛んで必死に耐えていたので、喋ることが出来なかっただけだったりする。

「はい、できた」
「ん、ありがとう……ごめん、眠気限界」

 そう言ってパタリと倒れるとすぐに無防備なまま寝息をたてはじめた。

「はぁ……まったく。人の気も知らないでさ。でも、もうすぐだから」

 母に布団を掛けながら、母の頭を撫でて額にキスをする。これくらいは普通の親子でもする行為だから許してほしい。

「次は、唇だけじゃなく、全身にキスしたい。キスだけじゃなく、全身で母さんを愛したい……ごめんね、変態息子で。愛してるよ、母さん。ひとりの女性として、あなたを愛してる」

 酔いつぶれて寝息をたてる母にそう言って、寝室を後にすると、リビングに置いたままのスマホを確認する。

『料金の振り込みありがとうございます。調査報告書、完成しましたので郵便受けに入れておきました。ご確認ください。不備などありましたら早急にご連絡ください』

 と連絡が入っていたので郵便受けのものを確認する。

『いえ、これで充分です。ありがとうございます』

 手短に不満がないことを伝え、メッセージアプリを閉じる。

 安くない金額をかけただけのある情報。これで長い間我慢し続けた苦行から解放される。

 さぁ、これで準備は整った。
 母を手に入れる下準備はこれで充分だ。
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