仕事を解雇されたら、愛する彼女に監禁されました

れん

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思い切って、会いたいと連絡を入れた。
久しぶりにツムと会える。それだけで気分が高揚し、浮かれている自分がいる。

押さえきれなくなって、待ち合わせ時間よりも早くついてしまった。

ツムはちゃんと来てくれるかな……ちゃんと、ご飯食べてるかな。清潔にしてるかな。ヒゲとか言わないとすぐに剃り忘れちゃうし……作るのが面倒とか言ってカップめんとかでご飯済ましちゃうし。合わせる顔がないとか言って逃げたり……。

そんなことを考えていたら、ツムがきた。
ちゃんと髭は剃っているけど、少し疲れているというか、やつれているというか……倒れそう。

でも、ツムはちゃんと来てくれた!
嬉しくて、思わず飛びついて頬ずりしてしまう。

避けずに受け止めて貰えたのがまた嬉しくて、涙がじわりと滲んだけど、誤魔化すようにツムの服に塗りつけて、気づかれないように話題を変える。

一緒に買い物をして、料理のリクエストを聞いて、お酒を選んで、一緒に帰って、愛する人のために料理を作る。

繋ぎで出した作り置きの料理も美味しいと言ってくれるのは嬉しい。

料理を並べて、一緒に食べて、お酒も入って……色んな話をした。

仕事の不満や、再就職できない焦り。減っていく貯金。先の見えない不安……そして、私との関係。

最初は一目惚れだったって聞いて、驚いた。
そこから語られる大量のほめ言葉で頬が熱くなる。
でも、「ほんとうは、別れようって言おうとしてたんだよ」という言葉で、一気に冷え切った。

え、なんで? どうして、別れ話になるの? 一緒にいたいのに、なんで? 勿体ないってなに? お金がなかったら、離れなきゃいけないの? 将来性って……そんなの、二人で作っていくものでしょ? 独りで決めないでよ!

本当は、そう叫びたかった。
でも、追い詰められた、優しすぎる彼にそれをぶつけるのは酷な話。

だから、私は決めた。
彼が傷つかないように守ろうと。
甘やかして、私から離れられないようにしようと。

甘えて良いと抱きしめて、頭を撫でてあげる。
それでも彼は泣こうとしない。

こういうときくらい、泣いてスッキリしたらいいのに……不器用で、頑固。でも、そこがまた可愛いところなんだけど。

彼の心は荒れていて、素直になれないのだろう。
少しずつ、解していくしかない。
声のトーンや言葉を選んで、感謝を伝える。

それと、私も一目惚れだったことや狙っていたことも暴露……さすがにこれは恥ずかしい。思わず抱きしめる力が強くなって、彼が酸欠で苦しいと訴えるまで気づかないほど力が入っていた。

力を抜いて、彼に問いかける。
私ではダメかと。役に立たないかと。

彼の答えは、私を心配するものばかり。

私のためにばかりで、自分卑下してウダウダと……いい加減に頭に来たのと酔いの勢いで彼にお酒を口移しで飲ませていた。

そこからはもう止まれなかった……止まるつもりもなかったんだけど。

私の唾液とアルコールのカクテルで欲情した紡の逸物を頬張り、彼の反応を見る。
離れようと抵抗するのに、あそこはとっても素直に快感でビクビク震えてて、とても可愛い。

袋の中の玉がキュッて動いたのを感じ、彼の射精が近いのを感じると口を離す。
もう少しでというところでのお預けに焦れる彼の顔……ゾクゾクする。

男性は射精したら満足かもしれないけど、こっちだって気持ち良くなりたい。

愛する二人が一緒にいるのに、片方だけが満足するなんて、おかしいよね?

自分だってしたいというのに、彼の反応が可愛すぎて、つい遊んでしまう。

弱々しい声で入れたいと言った紡の顔。
それだけで軽く達しそうになったが、私も限界。
手早く用意しておいたゴムを被せて、彼を自分の体内に迎え入れる。

忙しかったのか、発散されていなかったのか……彼のものはいつもより大きく、奥まで深く抉られる。
入れただけで、彼は果てた。
溜め込んでいたものを私の体の奥に叩きつけてくる。
彼の射精が落ち着くまで待って、竿を引き抜くと、液溜まりの中にタップリと詰まった彼の白濁液……それを私は、口に含んで飲み下した。

普段なら、ゴム臭くてこんなことしないのに。
何故かこのときは抵抗無く、飲んでいた。

お腹の中に落ちていく愛しい彼の子種。
でもそこに私の種はない。
実を結ばない種は私という土に吸収されて、養分になる。

お腹を擦っていると、彼の竿が再び力強く起き上がっていた。
まだまだ物足りないと訴えている。それは私も一緒。ゴムに束はまだある。
手渡すと、彼は獣のように私の衣服をはぎ取った。

そう、それで良い。

もっともっと、私を抱いて。求めて。貫いて。溺れて。愛して。離さないで。一緒にいて。

そんなことを思いながら、彼に身を委ね、与えられる快楽と温もりを享受して、彼と一緒に果てた。

果てて、彼が意識を手放す瞬間、呻くように紡がれた愛してるの言葉。

その言葉が、聞きたかった。
彼のものを引き抜き、衣服を整えて、改めて決意する。

「アヤメも、愛してるよ、ツム……大好き。ツムはもう、心配しなくて良いよ。全部、アヤメがしてあげるから」

彼のために、できることをしようと。
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