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七人の爺

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あれは忘れようとしても忘れられない

私の記憶に刻まれた

哀しい過去の物語

その日私は率の良いバイトがあるからと友人に誘われ爺さんたちの宴会にコンパニオンとして旅館のあの部屋に入った

最初は爺さんたちにお酌をして

下手なカラオケに拍手していた

でも爺さんたちは段々酔っ払って服を脱ぎ始めた

七人の爺さんが全裸で踊る

私は目のやり場に困った

一人の爺さんが私の手を取り自分の股間に無理矢理押し付けた

私は当然嫌がったが

「もう男性機能は無くなっているから」とさらに私の手を股間に擦り付ける

爺さんの言う通り爺さんのイチモツが勃起することは無かった

他の爺さんたちもどっと私に殺到し嫌がる私と友人の服を力ずくで剥ぎ取り全裸にした

私は犯されると思った

「この爺さんたち男性機能無いから大丈夫よ」そう言って友人は笑った

男性機能が無いからと言って全裸にされて爺さんとは言え七人もの男たちに囲まれて私は恥ずかしさに目を閉じた

「その手があったか。仕方ないわね相手したげるから来なさいよ」

友人の声に私は目を開けた

そこには巨大なペニスにベルトを付けた物を腰に巻いた爺さんたちがいた

そして一人の爺さんが友人の脚を押し広げて友人の中心部を貫いた

「ああ、凄い! いいわ」

演技なのか本当なのか

その時、私には分からなかった

すると別の爺さんが私にまたがってきた

「いやっ、止めて下さい!」

他の爺さんたちが私の手足を押さえ、なすすべも無く私も中心部を貫かれた

快感が私の体を突き抜けた

本物じゃないから、いいか

私はこの快楽に身を任せる事にした

爺さんだからすぐにへばるだろう

だが現実はそう甘くなかった

友人と私を貫いている爺さん二人

残りの五人は休憩している様なもの

入れ替わり立ち替わり責めてくる

私は何度も絶頂を迎えた

爺さんに何度もいかされるなんて

しかも爺さんたちが着けているペニスは太かったり長かったりイボイボがあったり一つとして同じ物は無かった

だから爺さんが交代するたびに私は新たな快感に打ちのめされた

「本物じゃないから」

私は何度も自分に言い聞かせた

そして一人だけ現役の爺さんがいた事に私は気付かなかった

その爺さんが私の中で果てた時、私は初めて気付いた

爺さんに中出しされた私

「男性機能無いから」

友人の言葉が頭の中をかけ巡った

「有るじゃない、男性機能」

私の言葉に友人は

「爺さんだから子種は無いわよ、多分」

多分ですって

私は急いで服を着てその部屋を後にした

これが、私が爺さんたちに凌辱された時のお話

でもね、お話はこれで終わりじゃないの

その頃付き合ってた彼がいて

その出来事の三ヶ月後くらいに結婚したの

出来ちゃった結婚

そして生まれた子供が今三歳

この頃よく思うの

この子、あの時の爺さんに似てる

でも可愛いからいいわ

私がお腹を痛めて産んだ子だもの

あっ、この事は主人には内緒よ


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