桜坂女子高通学路

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桜坂女子高通学路

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社員「桜坂女子高の通学路横の空き地です」

会長「場所はそこにしよう」

社員「分かりました。銅像は胸像ではなく全身の像ですね」

会長「胸像では意味がないからな。それから銅像の後ろ側は壁に張り付いた形にしろ」

社員「壁に張り付いた形と言いますと・・・」

会長「壁の中を空洞にして銅像の目に開けた穴から通学する女子高生たちを見守れるようにするんだ」

社員「分かりました。それから地下道とありますが、これは?」

会長「秘密裏に銅像の裏の空間に移動する必要があるからだ。銅像から少し離れた位置に家を建ててその家の地下室から地下道を通って銅像裏の空間に移動するんだ」

社員「銅像裏に入るのを誰にも見られたくないんですね」

会長「当たり前だ! 入るのを見られたら見守っているのがバレるだろう」

社員「はあ」

会長「それから銅像は全裸の銅像だからな」

社員「全裸の銅像ですか?」

会長「当たり前だ! 全裸じゃない銅像からペニスが出てたら不自然だろう」

社員「ペニスを出すんですか?」

会長「ペニスを出して通学する女子高生たちを見守るんだ」

社員「女子高生たちにペニスを見せるんですか?」

会長「どうだ!って見せるんじゃなくて気付かないうちに出てるって位のレベルだ」

社員「気付かないうちに・・・ですか?」

会長「当たり前だ! 気付かれたらただの変態じゃないか」

社員「さり気なく・・・変態ですね」

会長「いいから、とにかくプロジェクトを進めたまえ」

社員「分かりました。通学する女子高生たちにそれとなくペニスを見せるプロジェクト、発動します!」

会長「そのプロジェクトの名前、もっと違うのにしてくんない?」

社員「はあ」
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