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黒の村にて 二人の関係と父の助言
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「ヤート君、こっちに来ていっしょに話しませんか?」
「わかった」
僕がリンリーとイリュキンの言動に混乱しているとリンリーが僕に呼びかけてきた。すごく当たり前に呼びかけられたけど、僕がここにいるのはいつからバレてたんだろ? いや、それよりもさっきまでのピリピリしてた時とは真逆のこの和やかな雰囲気は何? そんな疑問が僕の顔に出てたのか、僕が二人の近くに行くとイリュキンが聞いてくる。
「ヤート君、ずいぶんと困惑してるような顔だけど、どうかしたのかい?」
「二人のやり取りが、すごく真剣だったから驚いてただけ」
「その様子だと私とリンリーの会話も全部聞かれてたみたいだね」
「うん」
「「…………」」
僕がはっきりうなずくと二人は顔を触って恥ずかしそうにしていた。あのすごく真剣な戦いのどこが恥ずかしいんだろ? 本当に色んな意味で二人の事がよくわからない。僕の困惑で二人の恥ずかしさで会話が途切れたけど、この場の雰囲気を切り替えるようにリンリーが大きめの声で聞いてきた。
「そ、そういえば、なんで私達の近くにいたんですか!?」
「ああ、それは私も聞きたかった」
「二人が戦ってまずい事になるかもしれないって思ったから追って来た」
僕がここにいる理由を言うと二人は顔を見合わせた後に笑い出す。
「なんで笑うの?」
「あっ、ごめんなさい。でも、私達の様子はそんなにおかしかったですか?」
「うん、黒のみんなは困惑してたし、水守の人達はイリュキンを森に行かせて良かったのかって言い合いになってた」
「そんな事になってたのか。戻ったらみんなに謝らないといけないな」
「私もいっしょに謝ります」
「それじゃあ村に戻るって事で良い?」
「はい」
「私もそれで構わない」
「うん、それじゃあ村へ帰ろう」
僕が歩き出すと二人は僕の両隣に並ぶように歩き出した。……さりげなく軽く同調しても二人の身体に目立ったケガは無い。本当に二人が無事で良かったよ。僕がホッとしていたらリンリーが話しかけてきた。
「ヤート君は、私達が戦うのを見守ってくれたんですよね?」
「うん」
「ありがとうございます」
「何が?」
「私達の戦いを止めずに見ていてくれたお礼です」
「その事については確かに私も礼を言うべきだね。見守っていてくれて感謝する」
「お礼を言われるような事なの?」
「ああ、今の私とリンリーにとっては、きちんと戦えた事が重要なんだ」
「よくわからないけど、二人にケガがなくて良かった」
三人で村に戻るとリンリーとイリュキンはみんなに謝った。それからというもの二人は初めて顔を合わせた時のピリピリした雰囲気が嘘のようにリンリーが村の周辺をイリュキンに案内したり、イリュキンがリンリーの家を訪問したりと親しげに接している。
……今も二人が並んで話しながら歩いてるのが窓から見える。それにしてもリンリーとイリュキンはどういう関係なんだろ? ちょうど父さんと兄さんが居間にいたから、二人の事を聞いてみるか。
「父さん、兄さん、聞きたい事があるんだけど、ちょっと良い?」
「珍しいな。何が聞きたいんだ?」
「リンリーとイリュキンみたいな、出会った時の雰囲気が悪くて戦ったのに、その戦った後には親しい関係になるっていうのは普通の事?」
「あー、そういうのもあるな」
「父さん、そうなの?」
「お互いの実力を認め合った戦友という奴だ。……いや、どちらかと言えばライバル関係か?」
「ライバル関係って兄さんと姉さんみたいな何かとケンカする奴かと思ってたけど、リンリーとイリュキンみたいな穏やかなライバル関係もあるんだね」
父さんが何かこらえるように額に手を当てた後、兄さんの方を向いた。
「……ガル、後でマイネにも言っておくが、お前達はもっと落ち着くように」
「それはマイネに言ってくれ。だいたい切っ掛けはマイネだ」
「非常時にまでやるようなら問答無用で性根を叩き直すんだがな」
「俺もマイネもそこまでバカじゃねえ」
「そこまで自覚できてるなら、もう少し何とかならないのか?」
「マイネには負けたくねえ」
「……はあ、まったく」
なんかリンリーとイリュキンの話から兄さんと姉さんの話に変わった。もう少し聞きたい事があるんだけど、どうしよう。僕がどうしようか悩んでたら父さんが顔を僕の方に向け直してくれた。
「おっと、悪い。今はヤートの話を聞いてるんだったな。まだ聞きたい事はあるか?」
「あ、うん。リンリーとイリュキンは、この先ライバル関係がこじれて決定的に仲が悪くなったりしないよね?」
「それは……まあ、絶対に無いとは言えんが、あの二人なら大丈夫だろう」
「そうか、ピリピリしてる二人は見たくないし良かった。……二人が何でライバル関係になったかわからないけど、何かしらわかりやすい形で早く決着がつくと良いのにね」
「……時間はかかるかもしれんな」
「あー……」
あれ? なんか父さんと兄さんが僕から目をそらした。父さんは天井を見上げて何か考え一つうなずくと、また僕を見た。
「ヤート」
「何?」
「とりあえず人生の先輩として言えるのは、ヤートはヤートのままでいれば良いって事だ」
「……姉さんにも同じような事を言われた」
「そうか」
「うん。でも、僕って何かとズレてるけど、それでも良いの?」
「自覚できてるなら大丈夫だ。それに変わろうと思っても、すぐに変われるわけじゃないし、目の前の相手が変に気を使ったり精神的に構えてたりしたら誰だって嫌だろ?」
「確かにそうだね」
「だからヤートはヤートのまま自然体でリンリーとイリュキンと関わっていけば良い」
「わかった」
うん、父さんに相談して良かった。今度は母さんにも相談してみよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
「わかった」
僕がリンリーとイリュキンの言動に混乱しているとリンリーが僕に呼びかけてきた。すごく当たり前に呼びかけられたけど、僕がここにいるのはいつからバレてたんだろ? いや、それよりもさっきまでのピリピリしてた時とは真逆のこの和やかな雰囲気は何? そんな疑問が僕の顔に出てたのか、僕が二人の近くに行くとイリュキンが聞いてくる。
「ヤート君、ずいぶんと困惑してるような顔だけど、どうかしたのかい?」
「二人のやり取りが、すごく真剣だったから驚いてただけ」
「その様子だと私とリンリーの会話も全部聞かれてたみたいだね」
「うん」
「「…………」」
僕がはっきりうなずくと二人は顔を触って恥ずかしそうにしていた。あのすごく真剣な戦いのどこが恥ずかしいんだろ? 本当に色んな意味で二人の事がよくわからない。僕の困惑で二人の恥ずかしさで会話が途切れたけど、この場の雰囲気を切り替えるようにリンリーが大きめの声で聞いてきた。
「そ、そういえば、なんで私達の近くにいたんですか!?」
「ああ、それは私も聞きたかった」
「二人が戦ってまずい事になるかもしれないって思ったから追って来た」
僕がここにいる理由を言うと二人は顔を見合わせた後に笑い出す。
「なんで笑うの?」
「あっ、ごめんなさい。でも、私達の様子はそんなにおかしかったですか?」
「うん、黒のみんなは困惑してたし、水守の人達はイリュキンを森に行かせて良かったのかって言い合いになってた」
「そんな事になってたのか。戻ったらみんなに謝らないといけないな」
「私もいっしょに謝ります」
「それじゃあ村に戻るって事で良い?」
「はい」
「私もそれで構わない」
「うん、それじゃあ村へ帰ろう」
僕が歩き出すと二人は僕の両隣に並ぶように歩き出した。……さりげなく軽く同調しても二人の身体に目立ったケガは無い。本当に二人が無事で良かったよ。僕がホッとしていたらリンリーが話しかけてきた。
「ヤート君は、私達が戦うのを見守ってくれたんですよね?」
「うん」
「ありがとうございます」
「何が?」
「私達の戦いを止めずに見ていてくれたお礼です」
「その事については確かに私も礼を言うべきだね。見守っていてくれて感謝する」
「お礼を言われるような事なの?」
「ああ、今の私とリンリーにとっては、きちんと戦えた事が重要なんだ」
「よくわからないけど、二人にケガがなくて良かった」
三人で村に戻るとリンリーとイリュキンはみんなに謝った。それからというもの二人は初めて顔を合わせた時のピリピリした雰囲気が嘘のようにリンリーが村の周辺をイリュキンに案内したり、イリュキンがリンリーの家を訪問したりと親しげに接している。
……今も二人が並んで話しながら歩いてるのが窓から見える。それにしてもリンリーとイリュキンはどういう関係なんだろ? ちょうど父さんと兄さんが居間にいたから、二人の事を聞いてみるか。
「父さん、兄さん、聞きたい事があるんだけど、ちょっと良い?」
「珍しいな。何が聞きたいんだ?」
「リンリーとイリュキンみたいな、出会った時の雰囲気が悪くて戦ったのに、その戦った後には親しい関係になるっていうのは普通の事?」
「あー、そういうのもあるな」
「父さん、そうなの?」
「お互いの実力を認め合った戦友という奴だ。……いや、どちらかと言えばライバル関係か?」
「ライバル関係って兄さんと姉さんみたいな何かとケンカする奴かと思ってたけど、リンリーとイリュキンみたいな穏やかなライバル関係もあるんだね」
父さんが何かこらえるように額に手を当てた後、兄さんの方を向いた。
「……ガル、後でマイネにも言っておくが、お前達はもっと落ち着くように」
「それはマイネに言ってくれ。だいたい切っ掛けはマイネだ」
「非常時にまでやるようなら問答無用で性根を叩き直すんだがな」
「俺もマイネもそこまでバカじゃねえ」
「そこまで自覚できてるなら、もう少し何とかならないのか?」
「マイネには負けたくねえ」
「……はあ、まったく」
なんかリンリーとイリュキンの話から兄さんと姉さんの話に変わった。もう少し聞きたい事があるんだけど、どうしよう。僕がどうしようか悩んでたら父さんが顔を僕の方に向け直してくれた。
「おっと、悪い。今はヤートの話を聞いてるんだったな。まだ聞きたい事はあるか?」
「あ、うん。リンリーとイリュキンは、この先ライバル関係がこじれて決定的に仲が悪くなったりしないよね?」
「それは……まあ、絶対に無いとは言えんが、あの二人なら大丈夫だろう」
「そうか、ピリピリしてる二人は見たくないし良かった。……二人が何でライバル関係になったかわからないけど、何かしらわかりやすい形で早く決着がつくと良いのにね」
「……時間はかかるかもしれんな」
「あー……」
あれ? なんか父さんと兄さんが僕から目をそらした。父さんは天井を見上げて何か考え一つうなずくと、また僕を見た。
「ヤート」
「何?」
「とりあえず人生の先輩として言えるのは、ヤートはヤートのままでいれば良いって事だ」
「……姉さんにも同じような事を言われた」
「そうか」
「うん。でも、僕って何かとズレてるけど、それでも良いの?」
「自覚できてるなら大丈夫だ。それに変わろうと思っても、すぐに変われるわけじゃないし、目の前の相手が変に気を使ったり精神的に構えてたりしたら誰だって嫌だろ?」
「確かにそうだね」
「だからヤートはヤートのまま自然体でリンリーとイリュキンと関わっていけば良い」
「わかった」
うん、父さんに相談して良かった。今度は母さんにも相談してみよう。
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◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
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