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決戦にて いくつもの穴と雄叫び
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『そのような単純な突進が我に通用するか‼︎』
僕とシールと竜化した世界樹対あいつの空中戦が始まり、まずは世界樹があいさつがてらの一撃を放とうとしたけど、その前にあいつが突進してきたため攻撃動作を止めてあいつを両手でガッシリ受け止めた。これであいつは完全に僕の魔法の射程に入ってるし動きも止まってるね。
「魔法で攻撃するよ」
『まあ、見ていろ』
「……わかった」
世界樹が自信満々に言うのでどうするんだろと思っていたら、動きを止められたあいつがヤゴみたいに口を伸ばして世界樹の顔を噛みつこうとしてくる。………こうして近くで見ると、あいつは全部がグロいな。
『単純な攻撃は効かんと言ったはずだ‼︎』
世界樹は顔に向かってくるあいつの口を首を傾けて避け、そのまま流れるように右手であいつの顔を殴り飛ばす。その動きは、動ける身体を手にしたばかりとは思えないくらい無駄がなく、しかも打撃の威力はあいつがよろける程だ。
「身体を動かせるようになったばかりなんだから張り切りすぎないでね」
『この自分の意思を動作で示す感覚を覚えてしまったのだ。自重するとは言えんな‼︎』
高ぶってるのが言葉からでもわかる。うーん……、世界樹の打撃を受けてあいつの動きが鈍くなってる。勢いのある内はそのまま攻め続けても良さそうだね。何か危険があるなら僕とシールが、きっちり対応するから今は良しとしておこう。
ちなみに僕が世界樹とあいつの戦いをどこから見ているかと言えば世界樹の頭の上だ。そこで僕は世界樹と繋がった世界樹の杖が鳥籠のようになり、その中で深緑色の液体になったシールに包まれて僕は浮いている。
『主人、身体の調子はどうですか?』
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、シール」
『主人の守護は私の役目なのでお気になさらず』
視界はそんなに良くないけど、僕は界気化した魔力を放って状況確認ができるから問題ない。そしてもっとも大きなこの状態の利点は……。
「世界樹」
『了解だ』
僕が感知した事や僕の考えが、すぐに世界樹へ伝わる事。つまり世界樹は、あいつが突き出してくるお尻の棘に瞬時に反応して右手で払いながら左手であいつの顔を殴るという事が可能になる。僕と世界樹を繋げてくれるシールに感謝だね。
『む……』
今度は僕が呼びかける前に世界樹は、歪な翼に力場を発生させたあいつから距離を取ってくれた。ここからあいつがやるとしたら突進だけど素直にやらせる必要はない。
「緑盛魔法・超育成・純粋なる深緑を纏う樹根触腕」
『良いだろう』
僕のやりたい事がわかった世界樹は、その場で横に高速回転をして僕の魔法で伸びる尾で、あいつを打ち払う。そしてあいつの体勢が崩れるのを見て世界樹は翼を広げてくれた。
「緑盛魔法・超育成・純粋なる深緑を纏う光線」
数千本の深緑色の光線が世界樹の翼から放たれ、あいつを貫く。思考を共有できるから、あいつが次の行動を起こす前に瞬時に攻められるのは本当に便利だね。あ……。
このままあいつに何もさせずに押し切るつもりだったけど、それより先にあいつは被弾覚悟で動き僕達の攻撃の範囲外へ動くとなりふり構わず空間を破り世界の外へ出た。
『……逃げるつもりか?』
「…………あいつの殺意とか怒りのこもった視線を感じるから、それはないよ」
『ならば反撃の機会を世界の外で狙っているわけだな』
「うん、わからないのは反撃の方法だね。どうする? 防御を重視した形態に変わる?」
『いや、おそらく素早い反応ができなくなる方がまずいだろう。今のままで良い』
「わかった。とりあえず探知に集中するね」
『それで頼む。……待て。どうやらそんな時間はないようだ』
僕が最高精度の界気化した魔力を放とうとしたら、あいつが空間を破り高速で突進してきたので世界樹が避けると、あいつは突進の勢いを殺さずに進んだ先の空間を壊して世界の外へと出た。そして次の瞬間には別の場所の空間を破り僕達へ突進してくる。
その後、何度もあいつが世界の外から突進してきた結果、いくつもの空間の穴が僕達の周りに開いていて、あいつは世界樹に当たるまで突進を続ける気らしく突進を避けられたら一番近い穴へと入り別の穴から突進の勢いのまま出てくるというのを繰り返している。
『これは……』
「あいつの力を過小評価してたつもりはないけど、まさかこんなに空間を壊せるとは思ってなかったよ」
最高精度の界気化した魔力で感知できているためあいつの突進を避けるのは問題ないけど、逆に言えば回避に集中しないといけないんだよね。本当ならどうにかあいつの二、三回目の突進で止めないといけなかったのに後手になってしまったのは失敗だった。
「…………」
『即座に対抗しなかったのは我も同じ。気にする必要はないぞ。これから打ち破れば良いだけだ』
「そうだね」
『さて、どうする?』
世界樹に聞かれて僕は今わかっている中で一番の問題は何かと、それを解決する方法を考える。
「……やれなくはないかな」
『ならば、我の役割は何だ?』
「少しの間、これからやる事に集中したいから感知した事を共有できなくなる。あいつの突進を避けるのを任せて良い?」
『良いだろう。何をするつもり……いや、その時が来るのを楽しみにするべきだな』
「それじゃあ、いったん任せた。シールはできる限り世界樹を補助してあげて」
『わかりました』
僕は目を閉じ深呼吸を繰り返して最高精度の界気化した魔力から伝わってくる情報に集中する。そして今僕がほしい情報のみを、より詳しく感知していく。…………正常な部分とあいつに壊された部分の差を調べ、壊された部分の修復は十分可能だと判断する。
必要な事は「形を定める事」と「壊された部分やヒビを埋める事」と「伝達方法」の三つ。この三点を満たす方法…………、ああ、世界樹に協力してもらえば良いね。結論を出した僕は最高精度の界気化を維持を解き、最低限の界気化にして余力の全てを使い魔法の構築を始める。
「緑よ。緑よ。緑よ。境界の修復をここに。境界の修繕をここに。境界の修理をここに」
ああ、僕が魔法の詠唱をしていると世界樹の身体が揺れた気がする。たぶん、あいつの突進が当たったか、かすったかだと思うけど今の僕には魔法を完成させる事が最重要だから世界樹に協力できない。世界樹、何とか魔法の完成まで持ちこたえて。
「我が望む世界をここに。我が歩む世界をここに。我が生きる世界をここに」
手応え的に詠唱はこれで良いね。それに世界に僕の意思を伝えるためのはっきりとした想像もできた。僕は深呼吸を続けながら目を開ける。すると、あいつが突進を世界樹に避けられたため、今まさに空間の穴へ入るところだった。
「シール、世界樹、準備ができたよ」
『わかりました』
『待っていたぞ。これからどうするつもりだ?』
「次にあいつが突進してきた時に魔法で迎撃する」
『補助はお任せを』
『了解だ』
シールと世界樹は、ほとんど説明してないのにあっさりと気持ちを切り替えてくれた。うーん……、僕の言う事なら間違いないと納得してくれてるみたいだね。嬉しいけど少し緊張するなっていう僕の思いは置いておいて、再び最高精度の界気化した魔力を周りへ放ちあいつが突進してくるのを待つ。
数分待ってるのにあいつは突進してこない。さっきまでの突進の連続が嘘みたいだ。
『…………あのものはどうした?』
「僕達が何かやろうとしているのをわかってるから慎重になってるんだよ」
『忌々しいですね。さっさと来れば良いものを』
「あいつは絶対に逃げないから、僕達は落ち着いて待ってれば良い」
『わかりました』
『それしかなさそうだな』
さらに数分待ち、とうとうあいつは動き出す。あいつは僕達への突進はせずに空間の穴から出てきては別の空間の穴に入るというのを繰り返すようになった。
『我らの隙を狙っているのだろうな……』
「そうだね。どうする? わざと隙を作る?」
『…………微妙ですね。私達から危険をおかす必要はないと思いますが、あれが妙な事をする前にこちらの有利な状況を作りたいとも思います』
「確かにどっちも一長一短だね」
『ふむ……、やってみるか』
「世界樹?」
『まあ、見ていろ』
世界樹は気配を鎮めて棒立ちになると、あいつがギラつくのを感じる。これは来るかもと思っていたら本当にあいつが突進してきた。でも、今度は世界樹がギラつく。あいつは僕達が待ち構えていた事に気づいたのか突進の軌道がブレる。まあ、騙されたのもしょうがないよ。なぜなら植物は隙だらけに見える静かな状態が普通だからね。あいつを騙し、僕達は自然体で迎撃できるようにした世界樹のお手柄だよ。
『ヤート‼︎』
「うん。シール、やるよ」
『心得てます』
「『緑盛魔法・純粋なる深緑を纏う世界樹竜の咆哮』」
『ゴアアアアアアアアアアーーーーーーー‼︎』
僕とシールの詠唱が終わると同時に世界樹の口から巨大な雄叫びが放たれる。その雄叫びともに広がる深緑色の光は、突進してくるあいつを弾き飛ばし世界の隅々まで届いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
僕とシールと竜化した世界樹対あいつの空中戦が始まり、まずは世界樹があいさつがてらの一撃を放とうとしたけど、その前にあいつが突進してきたため攻撃動作を止めてあいつを両手でガッシリ受け止めた。これであいつは完全に僕の魔法の射程に入ってるし動きも止まってるね。
「魔法で攻撃するよ」
『まあ、見ていろ』
「……わかった」
世界樹が自信満々に言うのでどうするんだろと思っていたら、動きを止められたあいつがヤゴみたいに口を伸ばして世界樹の顔を噛みつこうとしてくる。………こうして近くで見ると、あいつは全部がグロいな。
『単純な攻撃は効かんと言ったはずだ‼︎』
世界樹は顔に向かってくるあいつの口を首を傾けて避け、そのまま流れるように右手であいつの顔を殴り飛ばす。その動きは、動ける身体を手にしたばかりとは思えないくらい無駄がなく、しかも打撃の威力はあいつがよろける程だ。
「身体を動かせるようになったばかりなんだから張り切りすぎないでね」
『この自分の意思を動作で示す感覚を覚えてしまったのだ。自重するとは言えんな‼︎』
高ぶってるのが言葉からでもわかる。うーん……、世界樹の打撃を受けてあいつの動きが鈍くなってる。勢いのある内はそのまま攻め続けても良さそうだね。何か危険があるなら僕とシールが、きっちり対応するから今は良しとしておこう。
ちなみに僕が世界樹とあいつの戦いをどこから見ているかと言えば世界樹の頭の上だ。そこで僕は世界樹と繋がった世界樹の杖が鳥籠のようになり、その中で深緑色の液体になったシールに包まれて僕は浮いている。
『主人、身体の調子はどうですか?』
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、シール」
『主人の守護は私の役目なのでお気になさらず』
視界はそんなに良くないけど、僕は界気化した魔力を放って状況確認ができるから問題ない。そしてもっとも大きなこの状態の利点は……。
「世界樹」
『了解だ』
僕が感知した事や僕の考えが、すぐに世界樹へ伝わる事。つまり世界樹は、あいつが突き出してくるお尻の棘に瞬時に反応して右手で払いながら左手であいつの顔を殴るという事が可能になる。僕と世界樹を繋げてくれるシールに感謝だね。
『む……』
今度は僕が呼びかける前に世界樹は、歪な翼に力場を発生させたあいつから距離を取ってくれた。ここからあいつがやるとしたら突進だけど素直にやらせる必要はない。
「緑盛魔法・超育成・純粋なる深緑を纏う樹根触腕」
『良いだろう』
僕のやりたい事がわかった世界樹は、その場で横に高速回転をして僕の魔法で伸びる尾で、あいつを打ち払う。そしてあいつの体勢が崩れるのを見て世界樹は翼を広げてくれた。
「緑盛魔法・超育成・純粋なる深緑を纏う光線」
数千本の深緑色の光線が世界樹の翼から放たれ、あいつを貫く。思考を共有できるから、あいつが次の行動を起こす前に瞬時に攻められるのは本当に便利だね。あ……。
このままあいつに何もさせずに押し切るつもりだったけど、それより先にあいつは被弾覚悟で動き僕達の攻撃の範囲外へ動くとなりふり構わず空間を破り世界の外へ出た。
『……逃げるつもりか?』
「…………あいつの殺意とか怒りのこもった視線を感じるから、それはないよ」
『ならば反撃の機会を世界の外で狙っているわけだな』
「うん、わからないのは反撃の方法だね。どうする? 防御を重視した形態に変わる?」
『いや、おそらく素早い反応ができなくなる方がまずいだろう。今のままで良い』
「わかった。とりあえず探知に集中するね」
『それで頼む。……待て。どうやらそんな時間はないようだ』
僕が最高精度の界気化した魔力を放とうとしたら、あいつが空間を破り高速で突進してきたので世界樹が避けると、あいつは突進の勢いを殺さずに進んだ先の空間を壊して世界の外へと出た。そして次の瞬間には別の場所の空間を破り僕達へ突進してくる。
その後、何度もあいつが世界の外から突進してきた結果、いくつもの空間の穴が僕達の周りに開いていて、あいつは世界樹に当たるまで突進を続ける気らしく突進を避けられたら一番近い穴へと入り別の穴から突進の勢いのまま出てくるというのを繰り返している。
『これは……』
「あいつの力を過小評価してたつもりはないけど、まさかこんなに空間を壊せるとは思ってなかったよ」
最高精度の界気化した魔力で感知できているためあいつの突進を避けるのは問題ないけど、逆に言えば回避に集中しないといけないんだよね。本当ならどうにかあいつの二、三回目の突進で止めないといけなかったのに後手になってしまったのは失敗だった。
「…………」
『即座に対抗しなかったのは我も同じ。気にする必要はないぞ。これから打ち破れば良いだけだ』
「そうだね」
『さて、どうする?』
世界樹に聞かれて僕は今わかっている中で一番の問題は何かと、それを解決する方法を考える。
「……やれなくはないかな」
『ならば、我の役割は何だ?』
「少しの間、これからやる事に集中したいから感知した事を共有できなくなる。あいつの突進を避けるのを任せて良い?」
『良いだろう。何をするつもり……いや、その時が来るのを楽しみにするべきだな』
「それじゃあ、いったん任せた。シールはできる限り世界樹を補助してあげて」
『わかりました』
僕は目を閉じ深呼吸を繰り返して最高精度の界気化した魔力から伝わってくる情報に集中する。そして今僕がほしい情報のみを、より詳しく感知していく。…………正常な部分とあいつに壊された部分の差を調べ、壊された部分の修復は十分可能だと判断する。
必要な事は「形を定める事」と「壊された部分やヒビを埋める事」と「伝達方法」の三つ。この三点を満たす方法…………、ああ、世界樹に協力してもらえば良いね。結論を出した僕は最高精度の界気化を維持を解き、最低限の界気化にして余力の全てを使い魔法の構築を始める。
「緑よ。緑よ。緑よ。境界の修復をここに。境界の修繕をここに。境界の修理をここに」
ああ、僕が魔法の詠唱をしていると世界樹の身体が揺れた気がする。たぶん、あいつの突進が当たったか、かすったかだと思うけど今の僕には魔法を完成させる事が最重要だから世界樹に協力できない。世界樹、何とか魔法の完成まで持ちこたえて。
「我が望む世界をここに。我が歩む世界をここに。我が生きる世界をここに」
手応え的に詠唱はこれで良いね。それに世界に僕の意思を伝えるためのはっきりとした想像もできた。僕は深呼吸を続けながら目を開ける。すると、あいつが突進を世界樹に避けられたため、今まさに空間の穴へ入るところだった。
「シール、世界樹、準備ができたよ」
『わかりました』
『待っていたぞ。これからどうするつもりだ?』
「次にあいつが突進してきた時に魔法で迎撃する」
『補助はお任せを』
『了解だ』
シールと世界樹は、ほとんど説明してないのにあっさりと気持ちを切り替えてくれた。うーん……、僕の言う事なら間違いないと納得してくれてるみたいだね。嬉しいけど少し緊張するなっていう僕の思いは置いておいて、再び最高精度の界気化した魔力を周りへ放ちあいつが突進してくるのを待つ。
数分待ってるのにあいつは突進してこない。さっきまでの突進の連続が嘘みたいだ。
『…………あのものはどうした?』
「僕達が何かやろうとしているのをわかってるから慎重になってるんだよ」
『忌々しいですね。さっさと来れば良いものを』
「あいつは絶対に逃げないから、僕達は落ち着いて待ってれば良い」
『わかりました』
『それしかなさそうだな』
さらに数分待ち、とうとうあいつは動き出す。あいつは僕達への突進はせずに空間の穴から出てきては別の空間の穴に入るというのを繰り返すようになった。
『我らの隙を狙っているのだろうな……』
「そうだね。どうする? わざと隙を作る?」
『…………微妙ですね。私達から危険をおかす必要はないと思いますが、あれが妙な事をする前にこちらの有利な状況を作りたいとも思います』
「確かにどっちも一長一短だね」
『ふむ……、やってみるか』
「世界樹?」
『まあ、見ていろ』
世界樹は気配を鎮めて棒立ちになると、あいつがギラつくのを感じる。これは来るかもと思っていたら本当にあいつが突進してきた。でも、今度は世界樹がギラつく。あいつは僕達が待ち構えていた事に気づいたのか突進の軌道がブレる。まあ、騙されたのもしょうがないよ。なぜなら植物は隙だらけに見える静かな状態が普通だからね。あいつを騙し、僕達は自然体で迎撃できるようにした世界樹のお手柄だよ。
『ヤート‼︎』
「うん。シール、やるよ」
『心得てます』
「『緑盛魔法・純粋なる深緑を纏う世界樹竜の咆哮』」
『ゴアアアアアアアアアアーーーーーーー‼︎』
僕とシールの詠唱が終わると同時に世界樹の口から巨大な雄叫びが放たれる。その雄叫びともに広がる深緑色の光は、突進してくるあいつを弾き飛ばし世界の隅々まで届いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
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