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青の村への旅にて 青の姫の昔と青の姫の今
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できたばかりの林を後にして僕達は川に沿って歩き出した。まあ、僕は鬼熊の背中に乗ってるから歩いてないけどね。その背中から見るラカムタさん達が、明らかに低いから本当に鬼熊と破壊猪は大きくなったんだなって実感できた。そんな中、気になるのはディグリだ。
「ディグリは、なんで小さくなったの?」
ディグリは川の水の魔力を吸収して事で二体と同じように二回りくらい大きくなったはずなのに、今は大きくなる前の身長に戻っている。
「コノ大キサニ慣レテイルノデ戻シタダケデス」
「ディグリは自分の大きさを自由に変えれるんだ」
「モチロン限界ハアリマスガ、アル程度ハイケマスネ」
「便利だね。ところで鬼熊と破壊猪もだけど身体の調子はどう? 違和感とかない?」
僕に聞かれて三体は、首や手を動かしたり屈伸したりと自分の身体を確かめる。三体に同調して問題ない事は確認してるけど、自分の身体の事を自分で確かめてもらうのは大事な事だ。
「ガ」
「ブ」
「問題アリマセン」
「それなら良かった」
三体は良しと、問題があるとすればあっちだね。僕がイリュキンの方を見ると、チラチラと僕と三体を見ていた水守達がサッと目をそらした。……うーん、どうしたものかな。ただでさえ三体に慣れてなかったのに、その三体が目に見えて強力になったから、余計に恐怖心が煽られてる感じだね。まあ、僕がいくら考えてもなるようにしかならないか。
しばらく何事もなく川に沿って移動してると、水守のまとめ役のタキタさんが僕と三体に近づいてきた。
「タキタさん、何かあったの?」
「なに、せっかくの機会ですからヤート殿と話したいと思いましてな」
「そうなんだ。僕は大丈夫だけど、タキタさんは三体の近くにいて平気?」
「そこは、おいおい慣れていきます。それに、まず、わしが慣れねば下のもの達の決心がつかないと思いますので」
「まとめ役のタキタさんが体調不良になるとイリュキンの負担が増えるから無理しないでね」
「姫さまの事を案じていただき誠に申し訳ない」
「どっちかって言うとタキタさんの事を心配してるんだけど」
「この老体にまで気づかっていただきかたじけない」
……話していて無理してる感じは無いから三体のすぐそばにいても特に問題なさそう。これなら気になってた事を聞いておこうかな。僕はタキタさんの方を向いて聞いた。
「それで、何でタキタさんは僕と三体の方に来たの?」
「先程言った通り、ヤート殿と親交を深めたいと思いましてな」
「ふーん、まあ、タキタさんが、そう言うならそれで良いけどね」
「ホッホッホッ」
その後は僕とタキタさんは会話をしなくなり無言で歩く。僕は周りの景色を見てるだけで、楽しめるから無言の時間も苦にはならない。しかも前に目を向ければ兄さん・姉さん・リンリー・イリュキンが楽しそうに話してるのも見れるから、この無言の時間が逆に嬉しかったりもする。そんな中、タキタさんがポツリとつぶやくように僕に言った。
「ヤート殿、感謝いたします」
「突然どうしたの? それに何の感謝?」
「姫さまの事です。わしの話を聞いてもらいたいのですが、かまいませんかな?」
「どうぞ」
会話してるんだから普通に話せば良いと思うんだけど、何で話す話さないを僕に聞いたんだろ?
「姫さまは青の竜人の間では、生まれた時から高い魔力に恵まれ次の水添えの有力な候補として見られて、姫さま自身も幼い頃から水添えになる事を目標に日々、鍛錬されておりました」
「なるほど、イリュキンらしい」
「まことに。そうして己を鍛えている中で、いつしか姫さまは張りつめていき我ら水守や他の青の竜人達も心配しておりました。しかも姫さまは鍛錬が身にならず伸び悩むと、さらに張りつめて笑わなくなりました」
「今は違うよね?」
「はい。そんな姫さまは赤の村での交流会から帰ってきてから、ひたすらに鍛錬するだけだったそれまでと違い様々な事を見て感じて試されるようになりました。ヤート殿に言われた事が、本当に良い刺激になったみたいです」
「別に僕が言わなくても他の人が言ってたと思うけど」
「同年代のヤート殿に対等の立場から言われたのが嬉しかったようです」
僕の言った事か、……今思い返してもそこまで変わった事は言ってない。そんなイリュキンの事情をほとんど知らずに言ったある意味適当な僕の言葉がイリュキンに良い影響を与えたっていうなら、喜ぶべきなんだろうけど少し気まずいと言えば気まずい。僕がモヤっとしてると、タキタさんが前で兄さん達と話してるイリュキンを見て言った。
「姫さまは変わりました。何というか柔らかくなられました」
「そうかな? 僕は違うと思う」
「と、申されますと?」
「張りつめる前の状態に戻っただけで、今のイリュキンが元々のイリュキンだと思うよ」
僕が言うとタキタさんは、すごく驚いた顔になった後にフッと笑うと立ち止まり僕に向かって深々と頭を下げてきた。経験豊富な大人が頭を下げるのは、よっぽどの事だってわかるけど、こういう時はどういう風に反応したら良いんだろ?
「てめえ、マイネ、今日という今日は殴る!!」
「やれるものならやってみなさい!!」
僕が悩んでたら兄さんと姉さんの激しい口調が聞こえた。……いつも通りの二人を見てたら、悩むのも違う気がしてくるから不思議だね。
「タキタさん、頭上げて」
「それでは?」
「うん、礼は受け取るよ。だから、この後はお互いにいつも通りでいこう」
「ありがとうございます。何やら前の方で面白い事になっているようで」
「二人のケンカはいつもの事だよ。ラカムタさんいるから大事にはならないと思うけど、一応様子見かな」
「そうですな。……おや、姫さまが」
様子を見ていたらイリュキンがにらみ合っている二人の間に割って入った。
「二人とも落ち着いて冷静に」
「イリュキン、すっこんでろ」
「そうよ。私とガルの問題よ」
「無意味にケンカを始められるのもどうかと思って止めたんだけど、二人がそういう感じなら力づくで止めるのもやぶさかではないよ?」
「良い度胸だな」
「へえ、面白い事言うわね」
「あ、私も参戦します」
「リンリーもか、それなら始めから本気で言った方が良いかな。それにしても天気の良い日にわかりやすいケンカか。清々しい事になりそうだね!!」
うん、今のイリュキンは楽しそうだ。それならそれが一番だね。僕は目の前で始まった兄さん・姉さん・リンリー・イリュキンの戦いを見ながら、そう思った。ちなみに水守達は突然のイリュキンの行動に対応できず、タキタさんに必死で目線を送りながらオロオロしてて、タキタさんは「ホッホッホッ」って笑ってた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
「ディグリは、なんで小さくなったの?」
ディグリは川の水の魔力を吸収して事で二体と同じように二回りくらい大きくなったはずなのに、今は大きくなる前の身長に戻っている。
「コノ大キサニ慣レテイルノデ戻シタダケデス」
「ディグリは自分の大きさを自由に変えれるんだ」
「モチロン限界ハアリマスガ、アル程度ハイケマスネ」
「便利だね。ところで鬼熊と破壊猪もだけど身体の調子はどう? 違和感とかない?」
僕に聞かれて三体は、首や手を動かしたり屈伸したりと自分の身体を確かめる。三体に同調して問題ない事は確認してるけど、自分の身体の事を自分で確かめてもらうのは大事な事だ。
「ガ」
「ブ」
「問題アリマセン」
「それなら良かった」
三体は良しと、問題があるとすればあっちだね。僕がイリュキンの方を見ると、チラチラと僕と三体を見ていた水守達がサッと目をそらした。……うーん、どうしたものかな。ただでさえ三体に慣れてなかったのに、その三体が目に見えて強力になったから、余計に恐怖心が煽られてる感じだね。まあ、僕がいくら考えてもなるようにしかならないか。
しばらく何事もなく川に沿って移動してると、水守のまとめ役のタキタさんが僕と三体に近づいてきた。
「タキタさん、何かあったの?」
「なに、せっかくの機会ですからヤート殿と話したいと思いましてな」
「そうなんだ。僕は大丈夫だけど、タキタさんは三体の近くにいて平気?」
「そこは、おいおい慣れていきます。それに、まず、わしが慣れねば下のもの達の決心がつかないと思いますので」
「まとめ役のタキタさんが体調不良になるとイリュキンの負担が増えるから無理しないでね」
「姫さまの事を案じていただき誠に申し訳ない」
「どっちかって言うとタキタさんの事を心配してるんだけど」
「この老体にまで気づかっていただきかたじけない」
……話していて無理してる感じは無いから三体のすぐそばにいても特に問題なさそう。これなら気になってた事を聞いておこうかな。僕はタキタさんの方を向いて聞いた。
「それで、何でタキタさんは僕と三体の方に来たの?」
「先程言った通り、ヤート殿と親交を深めたいと思いましてな」
「ふーん、まあ、タキタさんが、そう言うならそれで良いけどね」
「ホッホッホッ」
その後は僕とタキタさんは会話をしなくなり無言で歩く。僕は周りの景色を見てるだけで、楽しめるから無言の時間も苦にはならない。しかも前に目を向ければ兄さん・姉さん・リンリー・イリュキンが楽しそうに話してるのも見れるから、この無言の時間が逆に嬉しかったりもする。そんな中、タキタさんがポツリとつぶやくように僕に言った。
「ヤート殿、感謝いたします」
「突然どうしたの? それに何の感謝?」
「姫さまの事です。わしの話を聞いてもらいたいのですが、かまいませんかな?」
「どうぞ」
会話してるんだから普通に話せば良いと思うんだけど、何で話す話さないを僕に聞いたんだろ?
「姫さまは青の竜人の間では、生まれた時から高い魔力に恵まれ次の水添えの有力な候補として見られて、姫さま自身も幼い頃から水添えになる事を目標に日々、鍛錬されておりました」
「なるほど、イリュキンらしい」
「まことに。そうして己を鍛えている中で、いつしか姫さまは張りつめていき我ら水守や他の青の竜人達も心配しておりました。しかも姫さまは鍛錬が身にならず伸び悩むと、さらに張りつめて笑わなくなりました」
「今は違うよね?」
「はい。そんな姫さまは赤の村での交流会から帰ってきてから、ひたすらに鍛錬するだけだったそれまでと違い様々な事を見て感じて試されるようになりました。ヤート殿に言われた事が、本当に良い刺激になったみたいです」
「別に僕が言わなくても他の人が言ってたと思うけど」
「同年代のヤート殿に対等の立場から言われたのが嬉しかったようです」
僕の言った事か、……今思い返してもそこまで変わった事は言ってない。そんなイリュキンの事情をほとんど知らずに言ったある意味適当な僕の言葉がイリュキンに良い影響を与えたっていうなら、喜ぶべきなんだろうけど少し気まずいと言えば気まずい。僕がモヤっとしてると、タキタさんが前で兄さん達と話してるイリュキンを見て言った。
「姫さまは変わりました。何というか柔らかくなられました」
「そうかな? 僕は違うと思う」
「と、申されますと?」
「張りつめる前の状態に戻っただけで、今のイリュキンが元々のイリュキンだと思うよ」
僕が言うとタキタさんは、すごく驚いた顔になった後にフッと笑うと立ち止まり僕に向かって深々と頭を下げてきた。経験豊富な大人が頭を下げるのは、よっぽどの事だってわかるけど、こういう時はどういう風に反応したら良いんだろ?
「てめえ、マイネ、今日という今日は殴る!!」
「やれるものならやってみなさい!!」
僕が悩んでたら兄さんと姉さんの激しい口調が聞こえた。……いつも通りの二人を見てたら、悩むのも違う気がしてくるから不思議だね。
「タキタさん、頭上げて」
「それでは?」
「うん、礼は受け取るよ。だから、この後はお互いにいつも通りでいこう」
「ありがとうございます。何やら前の方で面白い事になっているようで」
「二人のケンカはいつもの事だよ。ラカムタさんいるから大事にはならないと思うけど、一応様子見かな」
「そうですな。……おや、姫さまが」
様子を見ていたらイリュキンがにらみ合っている二人の間に割って入った。
「二人とも落ち着いて冷静に」
「イリュキン、すっこんでろ」
「そうよ。私とガルの問題よ」
「無意味にケンカを始められるのもどうかと思って止めたんだけど、二人がそういう感じなら力づくで止めるのもやぶさかではないよ?」
「良い度胸だな」
「へえ、面白い事言うわね」
「あ、私も参戦します」
「リンリーもか、それなら始めから本気で言った方が良いかな。それにしても天気の良い日にわかりやすいケンカか。清々しい事になりそうだね!!」
うん、今のイリュキンは楽しそうだ。それならそれが一番だね。僕は目の前で始まった兄さん・姉さん・リンリー・イリュキンの戦いを見ながら、そう思った。ちなみに水守達は突然のイリュキンの行動に対応できず、タキタさんに必死で目線を送りながらオロオロしてて、タキタさんは「ホッホッホッ」って笑ってた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
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