上 下
98 / 129
第5章 異世界の男は斬る

第2話

しおりを挟む
 身体を動かし始めて四日が経ち、肉体的にも精神的にも鋭さが戻ってきているのを実感していた。

 流々原るるはら先生も驚いていたが、おそらくこの四日の間に奥底で葛城ノ剣かつらぎのつるぎとも話して、秋臣あきおみは俺が武鳴たけなり 雷門らいもんとの戦闘中や戦闘後で死んでいた状態でも静かに眠っていた事を聞いて安心できたのが大きいだろう。

 どんな状況でも心の余裕は重要だとよくわかる。

 少なくとも戦っている最中でも自分を客観視できるくらいがちょうど良いと思いながら、俺は相手の腹に前蹴りを叩き込み吹き飛ばした。

 お、かなり良い一撃が入ったのに、俺に蹴られた器物級マテリアルの奴が起きようとしている。

「…………あ、く、そ」
「勝負あり。そこまでよ」

 一度起きあがろうとしたものの、また地面へ崩れ落ちた時、立会人をしているりん 麗華れいかが決着の宣言すると、すぐに俺と戦った奴は運ばれていく。

鶴見つるみ君、かなり調子が良さそうね」
「……まあ、そうだな」
「含みのある言い方をするという事は、鶴見つるみ君的にまだ納得できてない?」
武鳴たけなり 雷門らいもんと戦った時の俺にも戻れてないから納得できるわけがない」
「さらに強くなるつもりなのね」
秋臣あきおみを守るためにも必要だからな」
「そう……。まだまだやる気になっているところ悪いんだけれど、次の対戦相手が決まるまで少し待っていてくれる?」
「わかった」

 俺はりん 麗華れいかを見送った後、どう時間を潰すか考えて休める時には休む事にした。

 端の日陰に入り壁に背を預けながらりん 麗華れいかの方を見ると、何やらもめているようだ。

 たぶん俺と話した事もない、というかそもそも吾郷ごきょう学園の関係者じゃないだろう五人が言い合っていて、それをりん 麗華れいかが仲裁しているみたいだな。

 えーと、さっき蹴り飛ばした奴は六人目だったか。

 今日はようやく実戦の許可が降りた初日で流々原るるはら先生からは、俺の調子次第だが最大で十人までと言われていた。

 ここまで特に流々原るるはら先生に止められてないから、どうやら今日は十人までいけるらしい。

 …………ああ、そうか。

 今日の制限が十人で、今俺が倒したのが六人目で、あそこでもめている奴らの人数が五人とくれば一人俺と戦えない奴が出てくる。

 これは揉めるのも当たり前かと思っていたら、もめている奴ら以上にイライラしている気配と足音が近づいてきた。

「チッ……」
「システィーゾ、気持ちはわかるが落ち着け」
「本当なら俺が一番に鶴見つるみと戦うはずだったんだぞ」
「まさか黒鳥夜くろとや 綺寂きじゃくから待ったがかかるとは俺も思わなかったよ」
鶴見つるみに一番近しい立場だから今はゆずるようか……、チッ」
「さっきの俺の蹴りを受けても動こうとした器物級マテリアルの奴もそうだが、システィーゾ以外にも気合が入ってる生徒がいるから鉄は熱い内に打てって事だな」
「あー……、クソが」

 システィーゾの我慢が限界に来ているようだ。

 これはシスティーゾの爆発を防ぐ意味でも軽くでもやり合っておくべきか悩むところだが、俺とシスティーゾは一度戦い始めたら絶対に本気になって止められるまで戦い続けるのが確定だからどうしたものか……。

 とりあえずりん 麗華れいかに伝えておくべきだなと移動しようとした瞬間、ビリッと空気が張り詰めるのを感じた。

「システィーゾ」
「わかっている。あいつらだな」

 俺とシスティーゾが視線を向けた先には、ずっともめている五人がいる。

「システィーゾ、あいつら誰なんだ? 俺は戦う相手の選考に関わってないから知らないんだよな」
「いくつかあるひじりに似た外部の組織の奴ららしい。なんでも鶴見つるみと戦わせてほしいと学園長に打診してきたみたいだぞ」
「…………全く意味がわからない」
「俺もだ。チッ、りんの奴、さっさと黙らせろよ」
「まあ、一応、正式な客という扱いだからだろ」
「という事は客じゃなくなれば?」
「敵対行動をとる奴らを鎮圧するのは当たり前の事だな。どうせこの感じだと、そう時間はかからないはず」

 俺の予想は当たり、俺が言い終わるか終わらないかぐらいの時に五人はそれぞれ異能力を発現させお互いをにらみ戦闘体勢に入った。

 この吾郷ごきょう学園という他組織の本拠地で許可無く異能力を使ったのは、さすがに呆れてしまうが気を取り直して五人へ対して殺気を放つ。

 俺の殺気を感じて五人全員が俺を見てくる反応の速さから、五人の実力はそれなりにあるらしい。

 あいつらがシスティーゾの言うひじりに似た組織でどの程度の立場にいるのかは知らないが、少なくとも黒鳥夜くろとや 綺寂きじゃくから許可を出されるだけはあるらしいと感心していたら、五人の内の一人が突然走り出した。

 …………明らかに俺へ向かってきていて、なかなか速いし俺を見極めようとしている目が気になるものの、問題なのははあいつよりも俺の隣にいるシスティーゾの気配の物騒さが増している事。

「カスが……。身の程を知れ」
「システィーゾ、お前がキレるのはシャレにならない。それと迎撃はしなくて良いぞ」
「あ?」
「少しあいつに興味が出たから俺がやる」
「…………チッ、言っておくが、あんなカスに苦戦するなよ?」
「おう」

 俺はシスティーゾへ答えた後、りん 麗華れいかにうなずき大丈夫だと伝えてから走り寄ってくる奴の方へ歩き出す。

 走ってくる奴は俺の行動に驚いた顔になったものの、すぐにニヤリと笑い手を横に伸ばす。

 次の瞬間、走ってくる奴の手には槍が握られていた。

 単純に考えるなら器物級マテリアル魔導級マジカルの二択だが、あの自信満々な表情からすると魔導級マジカルか?

 もし魔導級マジカルならば、まだ見た事のない異能力が見れるかもしれないと内心で少しワクワクしていたら、走り寄ってくる奴は槍を両手に持ち変え強く踏み込み突きを放ってきた。

 …………鋭いは鋭いが、どう見ても普通の突きだな。

 触っても特に問題ないと判断した俺は、槍の刃の面に右掌を叩きつけて突きを弾き飛ばす。

「なっ⁉︎ だがっ‼︎」

 走り寄ってきた奴は突きを弾き飛ばされた勢いを利用して身体を回転させながら槍を操り、そのまま俺の足首を狙う薙ぎ払いに変化させた。

 ちゃんと鍛錬を重ねている無駄の少ない動きだから並の奴なら両足を切断されてもおかしくないが、俺にとっては驚くほどでもない。

 俺は槍の刃が足首に当たる寸前、右足を高速で動かし槍の刃を全力で踏みつける。

 バキンッ‼︎

 ドゴンッ‼︎

 おお、槍の刃は完全に粉々になって地面が足裏の形に陥没するくらいの威力を出せた。

「つ、鶴見つるみ……」
「どうしました? システィーゾ」
「今のは……?」
「手だけを加速させる動きを足でもやってみました。初めて実践しましたが成功してよかったです」
「そうか、そうか‼︎」

 システィーゾの声と気配からイラつきが収まっていて、その代わりになぜか犬歯をむき出しにするように笑っていて興奮していた。

 俺は首をかしげ、今の俺の動きのどこに興奮する要素があったのかという疑問をシスティーゾへ聞こうとしたら、視界の端に槍の男が新しく生み出した槍で突いてくるのが見えたためほんの少し斜め前に移動して突きを避け、そのまま槍の男の前まで踏み込んで顔を殴りぬく。

 槍の男は地面へ転がったものの、すぐに顔を押さえながら立ち上がった。

「ぐ、おぉおおぉ……」
「へえ、今ので気絶させられると思っていました」

 うめき声を出す槍の男の指の間から血が滴っているから、どうやら鼻血か口の中を切ったらしいな。

「僕とあなたの実力差は感じたはずですが、まだやりますか?」
「あ、あ゛だり゛ま゛え゛だ‼︎」
「そうですか。しかし、先ほどまでと同じではあなたに勝ち目はありませんよ?」
「い゛い゛だ゛ろ゛う゛‼︎ お゛れ゛の゛や゛り゛の゛ぢか゛ら゛を゛み゛せ゛でや゛る゛‼︎」

 出血のせいか、ひどく聞き取りづらいもののやる気はみなぎっているらしい。

 それならばどんな攻撃をしてくるのかと観察していたら、槍の男は顔から手を放し手に付いた血と出血を服の袖でふいた後に腰を落として槍を引き、突きの構えをとる。

 あの槍の男が立っている位置は明らかにあいつの槍が俺へ当たらないところだが、そんな事は表情と気配から考えるとわかっているようだ。

 俺はまあ良いかと頭を切り替え、どんな攻撃が来ても反応できるよう集中力を高めていく。

「じゃっ‼︎」

 槍の男が強く踏み込み気合とともに槍を突き出すが、当然槍は俺に届かない…………と思いきや次の瞬間には秋臣あきおみの身体に突き刺さるまで十数センチのところまで来ていた。

 俺は腕を加速させ再び槍の刃の面を掌底で叩いて跳ね上げると、槍は男の動きと関係なく戻っていく。

「…………なるほど、その槍は伸び縮みするんですね」
「ごれ゛を゛じょ゛げん゛でぶぜぐの゛が……、ばげも゛の゛め゛」
「槍使いとしては、この上なく最高と言っても過言ではない異能力だと思います」
「ぞれ゛な゛ら゛ば、ごれ゛ばどう゛だ‼︎」

 次に槍の男のとった行動は俺への接近で、その後また突いてきたが槍は俺に向かってこない。

 なぜなら槍の男が突く動作をしているのに槍を縮めているからだ。

 攻撃のリズムを外され、俺の動きが止まった瞬間縮んでいた槍自体を伸ばして突いてきた。

 この槍の男の動きと槍自体の伸縮によって生まれたズレは他の奴らなら対応できずに貫かれてもおかしくなと納得しながら、俺は伸びてくる槍を手刀で叩き落す。

「ばがな゛…………。な゛ぜ、ばん゛の゛う゛でぎる゛……?」
「それは僕がひじり武鳴たけなり隊長と戦っているからです。あなたの突きは速いですし、そこに槍の伸び縮みによる変化を加えた事も素晴らしいと思います。ですが、武鳴たけなり隊長の桁違いな攻撃速度と攻撃密度を経験している僕からすると、驚くほどではないですね。もう一度聞きます。僕とあなたの実力差を感じ取れたはずですが、まだやりますか?」
「う゛、ぐ……」

 槍の男は自分の攻撃が俺に通じなかった事を認められないのか、地面を向いたままプルプル震えている。

 たぶん相手が俺みたいな接近戦特化じゃなければ、十分強力な攻撃だから気にする必要はないって言っても無駄なんだろうな。

 納得のない決着は後々面倒くさい展開を生む可能性があるから、秋臣あきおみに余計な手間をかけさせないためにも俺は槍の男の様子を気にしつつ待つ事にした。

◆◆◆◆◆

 十秒くらい経ち槍の男の震えは止まり顔を俺に向ける。

 槍の男がどんな結論を出したのか聞くとしよう。

「どうしますか?」
「お゛れ゛でば、お゛ま゛え゛にがでな゛い゛……」
「そうですね」
「あ゛の゛がだの゛い゛っだどお゛り゛、お゛ま゛え゛ばぎげん゛だ。ごごで、ばい゛じょ゛ずる゛」

 あの方、ここで排除する、ね。

 なるほど、こいつとこいつの親玉は明確に俺と敵対する事を選択したわけだ。

 俺は木刀を出現させ槍の男へ殺気を放ちながら向けると、俺とこいつの様子から察したのかシスティーゾとりん 麗華れいかも戦闘態勢に入った。

「僕を排除しようとするなら、あなたも排除される事もわかっていますよね?」
「ぶば、ぶばばばばばばば、ば、も゛ぢろ゛だ。ぐげえ゛‼︎」
「は?」

 すぐにでも木刀を叩き込もうとした瞬間、突然槍の男が胸を服の上からかきむしり始めた。

 これにはさすがの俺もシスティーゾも迷っていたが、そのごく短い時間が次の異常に発展する。

 爪が割れるほどの力でかきむしられボロボロになった服の隙間から見えた槍の男の肌には、ミミズや蛇がはっているような赤黒い紋様が刻まれてい…………いや、はっているようなじゃない。

 その紋様は明らかに槍の男の肌の表面を動いていた。

「消し飛べ‼︎」
鶴見つるみ君の言う通り、危険対象のあなたを排除します‼︎」
「ぶばッ‼︎ む゛だだ‼︎」

 システィーゾが炎を放つと離れているりん 麗華れいかも氷を生み出したが、槍の男が叫んだ通りうごめく紋様によって吸収される。

「はあ⁉︎」
「嘘でしょ⁉︎」
「あ゛の゛がだがら゛、ざずがっだも゛の゛が、ぞの゛でい゛どで、げぜる゛わ゛げがな゛い゛‼︎ ごの゛ま゛ま゛、すべでぎえ゛ろ゛‼︎」

 紋様が激しくうごめき槍の男の肌を覆っていくと、紋様は点滅を始めた。

 槍の男の狙いと紋様の役割がわかった瞬間、あたり一面が槍の男の紋様から放たれた強い赤黒い光で満たされる。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
 最後まで読んでいただきありがとうございます。

「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします。

 また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

異能テスト 〜誰が為に異能は在る〜

吉宗
SF
クールで知的美人だが、無口で無愛想な国家公務員・牧野桐子は通称『異能係』の主任。 そんな彼女には、誰にも言えない秘密があり── 国家が『異能者』を管理しようとする世界で、それに抗う『異能者』たちの群像劇です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

Tune the Rainbow

Grimgerde(節制)
恋愛
かいり執筆+媛貴キャラクターデザインの近未来SF小説「Hypnotic Mother」20周年記念企画です。 現在本編が未完になっている為、本編そのものはあらすじ程度にしか公開しておりませんが、 「Hypnotic Mother本編」を【正典】とし、正典の風化防止として紡がれている【偽典】「Tune the Rainbow」の連載しております。 企画サイトはこちら。 https://hypnoticmother2021.web.fc2.com/

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

異世界のリサイクルガチャスキルで伝説作ります!?~無能領主の開拓記~

AKISIRO
ファンタジー
ガルフ・ライクドは領主である父親の死後、領地を受け継ぐ事になった。 だがそこには問題があり。 まず、食料が枯渇した事、武具がない事、国に税金を納めていない事。冒険者ギルドの怠慢等。建物の老朽化問題。 ガルフは何も知識がない状態で、無能領主として問題を解決しなくてはいけなかった。 この世界の住民は1人につき1つのスキルが与えられる。 ガルフのスキルはリサイクルガチャという意味不明の物で使用方法が分からなかった。 領地が自分の物になった事で、いらないものをどう処理しようかと考えた時、リサイクルガチャが発動する。 それは、物をリサイクルしてガチャ券を得るという物だ。 ガチャからはS・A・B・C・Dランクの種類が。 武器、道具、アイテム、食料、人間、モンスター等々が出現していき。それ等を利用して、領地の再開拓を始めるのだが。 隣の領地の侵略、魔王軍の活性化等、問題が発生し。 ガルフの苦難は続いていき。 武器を握ると性格に問題が発生するガルフ。 馬鹿にされて育った領主の息子の復讐劇が開幕する。 ※他サイト様にても投稿しています。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...