74 / 129
第4章 異世界の男は手に入れる
第4話
しおりを挟む
俺は持っていた宙擦りを地面に置いてから三体を観察する。
ふむ、一体はこれぞ鎧武者という感じの男で、武器は…………目に見える範囲にはないな。
それなり体格も良いから鎧を使っての盾役か?
二体目は木製の横笛を持っている優男だ。
音での攻撃や俺の感覚を狂わせてくるのもあり得る。
三体目は豪華な着物を身につけた女で、はっきり言ってこいつが一番よくわからん。
前の世界の戦場でいろいろな表情を見てきたが、こいつの表情はそのどれにも当てはまらない。
それでも無理やりあげるとすれば…………、戦場に耐えきれず精神が壊れて何も感じなくなった奴に近い……か?
俺が今一つ本質をつかめないでいると、豪華な着物を着た奴がつぶやく
「私の顔、何か変?」
「いや、お前の気配が一番妙だと思っていただけだ」
「ほほう、梓の異質さがわかるとは良い審美眼を持っているようですね」
「変な奴だと思っただけで、俺に美的感覚みたいなものはない。それに……」
「それに?」
「斬ってしまえは全部同じだろ?」
言い終わると同時に、俺は強めの殺気を三体へ放つ。
そして突然の俺の殺気に身体を硬直させた三体の内、梓と呼ばれた豪華な着物を着ている奴へと斬りかかるが、異常を感じたためすぐに退く。
「近づいたら急に感覚が鈍くなった……。何をした?」
「あはははははははは‼︎ あなたの感覚は本当に優秀なのですね‼︎ 梓よ、喜びなさい‼︎ 久方ぶりの好敵手です‼︎」
「そうね。楽しみだわ」
楽しみと言っておきながら表情にも仕草にも出ておらず、ただ立っているだけ。
そんな奴が俺に何をした?
特別な動作をした様子はないから、何もせずに放てるもの……?
候補は音と匂いだが、音に関しては隣の横笛を持っている男の方が専門な気がする。
「……匂いか?」
「ふふ、正解」
豪華な着物を着た奴は俺のつぶやきを聞いて笑った。
そして横笛を持った奴も嬉しさを表すように両腕を広げる。
「ほうほうほう‼︎ 審美眼もあり感覚も鋭く、さらに無味無臭な梓の匂いに気づくだけの知恵もある。これは、あの方が目をつけた理由もわかるというもの」
「あ? どういう意味だ、それは?」
「おっと、これは失礼。話すぎましたね。やはり楽器ですので音を出すのはやめられません」
「聞こえなかったのか? 説明しろ‼︎」
「さて、どうでしょう。我々に勝つ事ができれば何かわかるかもしれませんよ?」
「……上等じゃねえか。死ね」
ギャギギギン‼︎
横笛を持っている奴を狙った俺の斬撃を、鎧武者が左腕の部分で滑らすようにさばいた。
それを見て俺が一瞬驚くと鎧武者は右腕で突きを放とうとしてきたから、俺は後ろへ跳び離れる。
あの梓の匂いで感覚が鈍っている事を差し引いても、俺の斬撃はまだまだ速さと鋭さを保っているのにさばくか……。
「隠し香炉梓の香の影響下にありながら、武器殺しの鎧剛丸の表面に斬撃で傷を残している。お見事です。ならば、今度はこちらからも攻めますよ?」
横笛を持っている奴が自分の口に横笛を触れさせた。
そして息を吸い横笛の音を鳴らそうとした瞬間、猛烈に嫌な予感がして急いで横へ跳ぶ。
ズズズズズズズズズ……。
さっきまで俺が立っていた辺りの地面が震えて砂と化す。
「私、静震の横笛乱節の音撃に反応されるとは、またもやお見事です」
「チッ、楽器のくせに音が鳴らないのかよ」
「いえいえ、自分の事ながら素晴らしい音が鳴っていますよ? まあ、人には聞こえない音ですがね」
超音波、しかも地面を砂に変えるくらいの威力がある。
「匂いで俺を弱らせ、俺に接近されたら鎧が対応。攻めはお前の音ってわけだな」
「その通り。かなり完成度の高い布陣だと自負していますが、我らに勝てますか?」
「当然だな」
「なるほど、それでは有言実行してください。我ら相手にできるのならね」
この三体の組み合わせが厄介だと判断した俺は、早々に決着をつけるため集中して色と音のない世界へ入ろうとした。
「ゲボッ」
「宙擦りとあなたの戦いを見ていましたが、あなたのそれは危険すぎます。梓を前にしてまともに集中できると思わない事です」
強い吐き気が俺を襲ってきたため、片膝を地面につき我慢する暇もなく吐いてしまう。
そして再び猛烈に嫌な予感がしたため、なんとか転がるように移動すると、また地面が砂になる。
「もう一度聞きますね。我らに勝てますか?」
「あ……たり、まえ、だ……」
「ぜひ見せてください、ね?」
俺に聞こえない音が近づいてくる。
……ィン。
「な⁉︎」
手の振りだけで斬撃を放つと、乱節が驚きの声をあげ梓と剛丸からは動揺した気配を感じた。
何に驚いてるんだろうな?
俺が乱節の聞こえない音を斬った事か?
それとも梓の匂いで弱った俺が動いた事か?
俺は考えつつ、ゆっくり立ち上がり木刀の感触を確かめる。
…………やっぱり全体的に弱っているな。
まあ、それでも問題はない。
前の世界で敵方から毒を食らって血を吐きながら戦った時に比べたら、かなりマシな状態だ。
「な、なぜ立てる⁉︎」
「どう、して、だろう、な……?」
ふむ、器物なのに自分で動ける身体を持ったとは言え、肉体に対する理解は低いらしい。
きちんと身体を制御できれば最小限の力で立てるし、身体をうまく使えば弱った状態でも一瞬だけ全力を出せる。
この事を説明してもわかるか?
「くっ……、剛丸‼︎」
「わかった」
「梓も匂いを弱めないでください‼︎」
「うん」
乱節の呼びかけに答え、剛丸は自分を鼓舞するためかガギンと鎧を打ち鳴らした後、俺に向かって走り出す。
それと梓の表情も心なしか険しくなっている気もする。
なるほど肉体を持つ器物というよくわからない存在でも、今は俺の方が不気味なんだな。
良いだろう。
不安にかられて冷静さを失い安易に攻める事が、どれほど危険か教えてやるよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
ふむ、一体はこれぞ鎧武者という感じの男で、武器は…………目に見える範囲にはないな。
それなり体格も良いから鎧を使っての盾役か?
二体目は木製の横笛を持っている優男だ。
音での攻撃や俺の感覚を狂わせてくるのもあり得る。
三体目は豪華な着物を身につけた女で、はっきり言ってこいつが一番よくわからん。
前の世界の戦場でいろいろな表情を見てきたが、こいつの表情はそのどれにも当てはまらない。
それでも無理やりあげるとすれば…………、戦場に耐えきれず精神が壊れて何も感じなくなった奴に近い……か?
俺が今一つ本質をつかめないでいると、豪華な着物を着た奴がつぶやく
「私の顔、何か変?」
「いや、お前の気配が一番妙だと思っていただけだ」
「ほほう、梓の異質さがわかるとは良い審美眼を持っているようですね」
「変な奴だと思っただけで、俺に美的感覚みたいなものはない。それに……」
「それに?」
「斬ってしまえは全部同じだろ?」
言い終わると同時に、俺は強めの殺気を三体へ放つ。
そして突然の俺の殺気に身体を硬直させた三体の内、梓と呼ばれた豪華な着物を着ている奴へと斬りかかるが、異常を感じたためすぐに退く。
「近づいたら急に感覚が鈍くなった……。何をした?」
「あはははははははは‼︎ あなたの感覚は本当に優秀なのですね‼︎ 梓よ、喜びなさい‼︎ 久方ぶりの好敵手です‼︎」
「そうね。楽しみだわ」
楽しみと言っておきながら表情にも仕草にも出ておらず、ただ立っているだけ。
そんな奴が俺に何をした?
特別な動作をした様子はないから、何もせずに放てるもの……?
候補は音と匂いだが、音に関しては隣の横笛を持っている男の方が専門な気がする。
「……匂いか?」
「ふふ、正解」
豪華な着物を着た奴は俺のつぶやきを聞いて笑った。
そして横笛を持った奴も嬉しさを表すように両腕を広げる。
「ほうほうほう‼︎ 審美眼もあり感覚も鋭く、さらに無味無臭な梓の匂いに気づくだけの知恵もある。これは、あの方が目をつけた理由もわかるというもの」
「あ? どういう意味だ、それは?」
「おっと、これは失礼。話すぎましたね。やはり楽器ですので音を出すのはやめられません」
「聞こえなかったのか? 説明しろ‼︎」
「さて、どうでしょう。我々に勝つ事ができれば何かわかるかもしれませんよ?」
「……上等じゃねえか。死ね」
ギャギギギン‼︎
横笛を持っている奴を狙った俺の斬撃を、鎧武者が左腕の部分で滑らすようにさばいた。
それを見て俺が一瞬驚くと鎧武者は右腕で突きを放とうとしてきたから、俺は後ろへ跳び離れる。
あの梓の匂いで感覚が鈍っている事を差し引いても、俺の斬撃はまだまだ速さと鋭さを保っているのにさばくか……。
「隠し香炉梓の香の影響下にありながら、武器殺しの鎧剛丸の表面に斬撃で傷を残している。お見事です。ならば、今度はこちらからも攻めますよ?」
横笛を持っている奴が自分の口に横笛を触れさせた。
そして息を吸い横笛の音を鳴らそうとした瞬間、猛烈に嫌な予感がして急いで横へ跳ぶ。
ズズズズズズズズズ……。
さっきまで俺が立っていた辺りの地面が震えて砂と化す。
「私、静震の横笛乱節の音撃に反応されるとは、またもやお見事です」
「チッ、楽器のくせに音が鳴らないのかよ」
「いえいえ、自分の事ながら素晴らしい音が鳴っていますよ? まあ、人には聞こえない音ですがね」
超音波、しかも地面を砂に変えるくらいの威力がある。
「匂いで俺を弱らせ、俺に接近されたら鎧が対応。攻めはお前の音ってわけだな」
「その通り。かなり完成度の高い布陣だと自負していますが、我らに勝てますか?」
「当然だな」
「なるほど、それでは有言実行してください。我ら相手にできるのならね」
この三体の組み合わせが厄介だと判断した俺は、早々に決着をつけるため集中して色と音のない世界へ入ろうとした。
「ゲボッ」
「宙擦りとあなたの戦いを見ていましたが、あなたのそれは危険すぎます。梓を前にしてまともに集中できると思わない事です」
強い吐き気が俺を襲ってきたため、片膝を地面につき我慢する暇もなく吐いてしまう。
そして再び猛烈に嫌な予感がしたため、なんとか転がるように移動すると、また地面が砂になる。
「もう一度聞きますね。我らに勝てますか?」
「あ……たり、まえ、だ……」
「ぜひ見せてください、ね?」
俺に聞こえない音が近づいてくる。
……ィン。
「な⁉︎」
手の振りだけで斬撃を放つと、乱節が驚きの声をあげ梓と剛丸からは動揺した気配を感じた。
何に驚いてるんだろうな?
俺が乱節の聞こえない音を斬った事か?
それとも梓の匂いで弱った俺が動いた事か?
俺は考えつつ、ゆっくり立ち上がり木刀の感触を確かめる。
…………やっぱり全体的に弱っているな。
まあ、それでも問題はない。
前の世界で敵方から毒を食らって血を吐きながら戦った時に比べたら、かなりマシな状態だ。
「な、なぜ立てる⁉︎」
「どう、して、だろう、な……?」
ふむ、器物なのに自分で動ける身体を持ったとは言え、肉体に対する理解は低いらしい。
きちんと身体を制御できれば最小限の力で立てるし、身体をうまく使えば弱った状態でも一瞬だけ全力を出せる。
この事を説明してもわかるか?
「くっ……、剛丸‼︎」
「わかった」
「梓も匂いを弱めないでください‼︎」
「うん」
乱節の呼びかけに答え、剛丸は自分を鼓舞するためかガギンと鎧を打ち鳴らした後、俺に向かって走り出す。
それと梓の表情も心なしか険しくなっている気もする。
なるほど肉体を持つ器物というよくわからない存在でも、今は俺の方が不気味なんだな。
良いだろう。
不安にかられて冷静さを失い安易に攻める事が、どれほど危険か教えてやるよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜
蒼月丸
ファンタジー
異世界ハルヴァス。そこは平和なファンタジー世界だったが、新たな魔王であるタマズサが出現した事で大混乱に陥ってしまう。
魔王討伐に赴いた勇者一行も、タマズサによって壊滅してしまい、行方不明一名、死者二名、捕虜二名という結果に。このままだとハルヴァスが滅びるのも時間の問題だ。
それから数日後、地球にある後楽園ホールではプロレス大会が開かれていたが、ここにも魔王軍が攻め込んできて多くの客が殺されてしまう事態が起きた。
当然大会は中止。客の生き残りである東零夜は魔王軍に怒りを顕にし、憧れのレスラーである藍原倫子、彼女のパートナーの有原日和と共に、魔王軍がいるハルヴァスへと向かう事を決断したのだった。
八犬士達の意志を継ぐ選ばれし八人が、魔王タマズサとの戦いに挑む!
地球とハルヴァス、二つの世界を行き来するファンタジー作品、開幕!
Nolaノベル、PageMeku、ネオページ、なろうにも連載しています!
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる