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第3章 異世界の男は遠征する
第16話
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学園長が机に視線を落としたまま考え込み俺の質問への返答をしないため、学園長室内に緊張感が満ちていく。
俺は対立するなら斬り捨てるとは言ったが大人しくしていろという指示には従うと宣言している。
それに秋臣の記憶に助けてもらいながら真面目な学生生活を送っていたから、俺という存在の怪しさを除けば秋臣をどうにかしようとは思わないはず。
あとは精霊級に勝てるという利点もあるから大丈夫……だと信じたい。
そんな事をつらつら考えていたら学園長が机から視線を上げて俺を見る。
「お待たせしました。あなたの問いに対する返答をしますね」
「頼む」
「まず前提として、これから私が言う答えは私、黒鳥夜 綺寂個人としてではなく吾郷学園の学園長として出した結論です」
「そうか」
「ええ、学園の方針と考えてもらって構いません」
「それで、どういう結論になったんだ?」
俺が学園長に聞くと、入羽 風夏がドンッと床を踏み鳴らした?
「貴様、さっきから学園長への口の聞き方が目に余る‼︎」
「風夏、話が終わるまで静かにしててちょうだい」
「学園長‼︎」
「風夏?」
「…………わかりました」
今にも俺へ襲いかかってきそうだった入羽 風夏が、学園長にたしなめられて悔しそうに退がる。
前の世界でも無作法が当たり前の戦場で、規律に厳しい真面目な騎士がいたな。
あの時は傭兵と騎士のやり方の違いから溝がどんどん深くなり最終的に決闘まで騒ぎが大きくなった。
そして、なぜか大手の傭兵団団長とかではなく最前線でがむしゃらに戦うだけだった俺が、傭兵代表として決闘で戦う事になったのは今考えても意味がわからない。
…………おっと話がズレたな。
問題なのは入羽 風夏だ。
今も俺を刺し殺せそうな鋭い目で見てくるから、後々必ず俺に絡んでくる。
時間が経つほど内に秘めた負の感情の爆発で騒ぎになるのが目に見えるから、学園長の秋臣に関する答えを聞いてからちょっかいをかけてみるか。
「結論を言いますと、あなたという存在を含めて鶴見 秋臣は以前のままの生活を送ってもらって構いません」
「良いのか?」
「はい。学生としては真面目で協力的ですし鶴見家の騒動解決や今回の任務達成の実績もあります。そして蔵宮さんからも、あなた達の仕事ぶりを高く評価すると連絡がありました。ここであなたを処分するのは学園にとってマイナスでしかないという判断です」
「なるほど……」
「ただ、これまでよりも監視が厳しくなるのは覚悟してください。それと、あなたの実力に見合うだけの仕事をしてもらうので、そのつもりで」
「ああ、その程度なら秋臣も納得するだろう」
ふー、かなり良心的な結果になったから一安心というところか。
…………うん?
ほんの少し緊張していた気を緩めた時、何か俺の感覚に引っかかるものがあったため周りを探るとこの場にいない奴の視線を感じた。
始めは学園長が狙いなのかと思ったものの、視線の先が俺からズレないため狙いは完全に俺と考えてよさそうだな。
俺を狙っている奴がいる方向は学園長が背にしている窓の方で、狙っている奴のいる場所は遠くに見える山の上。
「入羽 風夏」
「気安く私の名前を呼ぶな‼︎」
「一応聞くが、あの山の上にいる奴はお前とは関係ないな?」
「な⁉︎」
本気で驚いているこの反応からすると関係なさそうだなと判断した俺は、出現させた木刀を握り俺を狙っている奴へ切っ先を向けた。
……お、動揺したのか視線が乱れたから、やっぱり俺が見えているらしい。
このまま気づかれた事に脅威を感じて退いてくれるなら面倒くさくはないが、さて、どうする?
…………視線に殺気が乗った。
どうやら俺を狙っている奴は俺を撃つと決めたみたいだな。
当然遠くにいる相手の撃つ動作は見えないが、慌てていて殺気を感じられるなら問題はない。
カツン。キンッ‼︎
俺が木刀で叩き落とした窓ガラスを貫通して飛んできたものは、床にめり込みキラキラと光を反射した。
「鶴見君⁉︎」
「何かを撃ち込んできたから叩き落としただけだ。システィーゾ、鈴 麗華、俺から離れろ。武鳴 雷門、入羽 風夏、ボケっとするな。学園長を逃がせ」
「く……、貴様に言われずともわかっている‼︎ 学園長、こちらへ‼︎」
「わかりました。しかし、このタイミングで鶴見君を狙ってきたもの…………気になりますね」
「学園長、考えるのは後にしてくれ」
「ああ、すみません。ですが、その必要はありませんでした」
「学園長、何を⁉︎」
「こうすれば良いだけです」
学園長がつぶやいた瞬間、俺達のいる学園長室内の壁と窓が黒く染まった。
「これで外からは何もできません。皆さん、これから影を通じて学内とその周囲に異常がないか調べてみるので少し待ってください」
「部屋の防御を固めて視線を遮り、さらに大規模な探知もできる。力の容量がすごいな……」
「学園長は最古にして最強なのよ‼︎ 当たり前の事よ‼︎」
「風夏、学園長の邪魔になるから声を抑えろ」
「う……、わ、わかってるわ」
ただボーっと待つのも暇だから、俺は一度目の狙撃で叩き落としたものをめり込んだ床から取り出し確認する。
「これはガラス?」
「学園長室の窓ガラスと鶴見君の木刀にぶつかって砕けてないんだから、超強化ガラスだと思うわ」
「つまり、狙撃手はガラスを生み出す異能力者?」
「いや、一人じゃないはずだよ」
「龍造寺、どういう事だ?」
「ガラスを生み出す異能だけじゃ、あの山からここまで飛ばせない。ガラスの弾丸をここまで撃ち込んだ異能力者がいる」
「なるほど、そう考えた方が自然か。さすがに生徒会長、頭が切れるな」
「ありがとう。ああ、そうだ。鶴見君、引き続き生徒会所属としても、よろしく頼むよ」
「学園長にも聞いたが良いのか?」
「問題ないさ」
龍造寺がさわやかに笑いながら親指を立ててくる。
俺に、その笑顔を向けてどうするんだと思っていたら、ゾワッと背筋に寒気が走った。
「学園の周囲に一般人じゃないもの達が多数ですか。…………私が動けない間にずいぶん甘く見られるようになったみたいですね」
そうか、学園長は静かに怒るタイプなんだな。
とりあえず敵がいるのは間違いないらしいから、秋臣の平穏を確立するためにも排除に動こう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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それに秋臣の記憶に助けてもらいながら真面目な学生生活を送っていたから、俺という存在の怪しさを除けば秋臣をどうにかしようとは思わないはず。
あとは精霊級に勝てるという利点もあるから大丈夫……だと信じたい。
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「お待たせしました。あなたの問いに対する返答をしますね」
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「まず前提として、これから私が言う答えは私、黒鳥夜 綺寂個人としてではなく吾郷学園の学園長として出した結論です」
「そうか」
「ええ、学園の方針と考えてもらって構いません」
「それで、どういう結論になったんだ?」
俺が学園長に聞くと、入羽 風夏がドンッと床を踏み鳴らした?
「貴様、さっきから学園長への口の聞き方が目に余る‼︎」
「風夏、話が終わるまで静かにしててちょうだい」
「学園長‼︎」
「風夏?」
「…………わかりました」
今にも俺へ襲いかかってきそうだった入羽 風夏が、学園長にたしなめられて悔しそうに退がる。
前の世界でも無作法が当たり前の戦場で、規律に厳しい真面目な騎士がいたな。
あの時は傭兵と騎士のやり方の違いから溝がどんどん深くなり最終的に決闘まで騒ぎが大きくなった。
そして、なぜか大手の傭兵団団長とかではなく最前線でがむしゃらに戦うだけだった俺が、傭兵代表として決闘で戦う事になったのは今考えても意味がわからない。
…………おっと話がズレたな。
問題なのは入羽 風夏だ。
今も俺を刺し殺せそうな鋭い目で見てくるから、後々必ず俺に絡んでくる。
時間が経つほど内に秘めた負の感情の爆発で騒ぎになるのが目に見えるから、学園長の秋臣に関する答えを聞いてからちょっかいをかけてみるか。
「結論を言いますと、あなたという存在を含めて鶴見 秋臣は以前のままの生活を送ってもらって構いません」
「良いのか?」
「はい。学生としては真面目で協力的ですし鶴見家の騒動解決や今回の任務達成の実績もあります。そして蔵宮さんからも、あなた達の仕事ぶりを高く評価すると連絡がありました。ここであなたを処分するのは学園にとってマイナスでしかないという判断です」
「なるほど……」
「ただ、これまでよりも監視が厳しくなるのは覚悟してください。それと、あなたの実力に見合うだけの仕事をしてもらうので、そのつもりで」
「ああ、その程度なら秋臣も納得するだろう」
ふー、かなり良心的な結果になったから一安心というところか。
…………うん?
ほんの少し緊張していた気を緩めた時、何か俺の感覚に引っかかるものがあったため周りを探るとこの場にいない奴の視線を感じた。
始めは学園長が狙いなのかと思ったものの、視線の先が俺からズレないため狙いは完全に俺と考えてよさそうだな。
俺を狙っている奴がいる方向は学園長が背にしている窓の方で、狙っている奴のいる場所は遠くに見える山の上。
「入羽 風夏」
「気安く私の名前を呼ぶな‼︎」
「一応聞くが、あの山の上にいる奴はお前とは関係ないな?」
「な⁉︎」
本気で驚いているこの反応からすると関係なさそうだなと判断した俺は、出現させた木刀を握り俺を狙っている奴へ切っ先を向けた。
……お、動揺したのか視線が乱れたから、やっぱり俺が見えているらしい。
このまま気づかれた事に脅威を感じて退いてくれるなら面倒くさくはないが、さて、どうする?
…………視線に殺気が乗った。
どうやら俺を狙っている奴は俺を撃つと決めたみたいだな。
当然遠くにいる相手の撃つ動作は見えないが、慌てていて殺気を感じられるなら問題はない。
カツン。キンッ‼︎
俺が木刀で叩き落とした窓ガラスを貫通して飛んできたものは、床にめり込みキラキラと光を反射した。
「鶴見君⁉︎」
「何かを撃ち込んできたから叩き落としただけだ。システィーゾ、鈴 麗華、俺から離れろ。武鳴 雷門、入羽 風夏、ボケっとするな。学園長を逃がせ」
「く……、貴様に言われずともわかっている‼︎ 学園長、こちらへ‼︎」
「わかりました。しかし、このタイミングで鶴見君を狙ってきたもの…………気になりますね」
「学園長、考えるのは後にしてくれ」
「ああ、すみません。ですが、その必要はありませんでした」
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「こうすれば良いだけです」
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「これで外からは何もできません。皆さん、これから影を通じて学内とその周囲に異常がないか調べてみるので少し待ってください」
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「学園長は最古にして最強なのよ‼︎ 当たり前の事よ‼︎」
「風夏、学園長の邪魔になるから声を抑えろ」
「う……、わ、わかってるわ」
ただボーっと待つのも暇だから、俺は一度目の狙撃で叩き落としたものをめり込んだ床から取り出し確認する。
「これはガラス?」
「学園長室の窓ガラスと鶴見君の木刀にぶつかって砕けてないんだから、超強化ガラスだと思うわ」
「つまり、狙撃手はガラスを生み出す異能力者?」
「いや、一人じゃないはずだよ」
「龍造寺、どういう事だ?」
「ガラスを生み出す異能だけじゃ、あの山からここまで飛ばせない。ガラスの弾丸をここまで撃ち込んだ異能力者がいる」
「なるほど、そう考えた方が自然か。さすがに生徒会長、頭が切れるな」
「ありがとう。ああ、そうだ。鶴見君、引き続き生徒会所属としても、よろしく頼むよ」
「学園長にも聞いたが良いのか?」
「問題ないさ」
龍造寺がさわやかに笑いながら親指を立ててくる。
俺に、その笑顔を向けてどうするんだと思っていたら、ゾワッと背筋に寒気が走った。
「学園の周囲に一般人じゃないもの達が多数ですか。…………私が動けない間にずいぶん甘く見られるようになったみたいですね」
そうか、学園長は静かに怒るタイプなんだな。
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