59 / 129
第3章 異世界の男は遠征する
第13話
しおりを挟む
後始末にかかる仕事をさらに増やしたため、再襲撃を計画してた奴らをみる鈴 麗華の目がやばかったが、蔵宮 霞の行う鎮魂の儀式は無事に完了した。
現蔵宮家の悲願を果たせた事で蔵宮 霞も鎮魂の際に演奏をしていた奴らも感無量という感じだ。
これで今回の任務の内、もっとも重要な蔵宮 霞の護衛がほぼ終わったと考えて良いだろう。
「霞さん、鎮魂が終わってからは、どうしますか?」
「儀式が無事に終わった事を父に報告したいので、本邸へ帰ります」
「わかりました。私達はいつでも大丈夫なので、霞さん達の準備ができたら声をかけてください」
「ありがとうございます。それでは後ほど」
蔵宮 霞が俺達に軽く頭を下げてからスミスといっしょに中庭沿いの部屋へ入っていくと、それを見た演奏者達も部屋の障子を閉めた。
「あとは、依頼主の蔵宮 石永さんに会ってから学園に帰るわ。もちろん学園長に任務達成の報告をするまで油断したらダメだけど、任務の峠は越えたわね」
「おう。暴れたりねえが我慢してやる」
「鈴先輩、後始末の指示ご苦労様でした」
「「…………」」
システィーゾと鈴 麗華が俺をジッと見てくる。
特に妙なやり取りじゃなかったと思うが、どこか変だったか?
「どうかしましたか?」
「……鶴見君」
「はい」
「任務達成の報告の後、すぐに学園長に説明を求められると思うわ」
「流々原先生から僕の事について報告されていれば、そうでしょう」
「その……、どうするつもりなの?」
「とりあえず僕の事情を一通り説明するつもりです。まあ、信じてもらえるかはわかりませんけどね」
「…………もしもの時はどうする気?」
「うーん……、今のところ何も決めてないですが、学園を出て行けと言われれば出て行きますし、何かしら強引な手段を使われたら全部斬り捨てるだけ、ですね」
「そう……」
「おい‼︎」
鈴 麗華は俺を見ながら考え込んでいると、システィーゾが呼び止めてきたので見たら自分をビシッと親指で差していた。
「何ですか? システィーゾ」
「お前を倒すのは、この俺だ‼︎」
「……あなたはブレませんね」
「当たり前だ‼︎ 忘れるなよ‼︎」
「わかりました」
こういう猪突猛進的な奴がいれば重い雰囲気も少しは軽くなるな。
◆◆◆◆◆
全ての襲撃や儀式の後始末が終わった後、俺達は蔵宮 石永のいる屋敷へ移動し蔵宮 霞による蔵宮 石永への報告を見届けた。
そして改めて蔵宮 石永と話をして、この場で任務に関わる俺達の役目が完了した事を宣言してもらう。
よし、これで学園に帰るだけか。
「あの……」
「はい?」
「少し、お時間よろしいですか?」
「僕にですか?」
「そうです」
蔵宮 霞が、学園に帰る気満々になっていた俺に話しかけてきた。
何やら俺に用があるらしいが、一応の確認のために鈴 麗華と蔵宮 石永に視線で聞いてみると、どちらも小さくうなずいてきたから良いようだ。
「わかりました。えっと……、場所を移しますか?」
「いいえ、ここで大丈夫です」
「そうですか。それでは用件を聞かせてもらえますか?」
俺がそう聞くと、蔵宮 霞は俺に向かって頭を下げた。
「あなたのおかげで、蔵宮の悲願が叶いました。ありがとうございます」
「あの不審者相手に戦ったのは僕だけじゃありません。お礼ならこの任務の現場責任者である鈴先輩へお願いします。それにむしろ僕はあなたに謝らないといけません」
「なぜ……?」
「護衛対象を危険にさらす行為は最悪ですから。あの時はイラつきを抑えられず冷静になれなかったので殺気を放ってしまいました。本当に申し訳ありません」
「大丈夫です」
「え?」
「あれほど明確な殺気を感じたのは初めてでしたが、怖くはなかったので大丈夫です」
俺の殺気が怖くなかった……だと?
「あなたの殺気は襲撃者に向いているのがわかりました。まるで達人の扱っている武器を見ているようでしたよ」
「武器はどこまでいって武器なので、誰が使っているものだろうと怖がるべきです。特に、殺気に耐えたり怖がったりするのが生物として正しい反応で、殺気に慣れたり受け入れるのは間違ってます」
「私は大丈夫です」
「…………どうして、そこまで言い切れるんですか?」
「私は現蔵宮家の直系ですから一般の方々よりもわかる事は多いのです」
蔵宮 霞は胸に手を当てながら俺に答えるのを見て、俺の頭に流々原先生の言葉が浮かぶ
『魂というのは独立しているわ。それなのに魂の中に別の魂が現れて、また消えた。そんな事は普通起きないのよ。仙人じゃなくても、気や魔力にマナといったものに敏感なら気づくものは、それなりにいるの』
蔵宮家はもともと呪いといった目に見えないものを専門にしていたんだ。
奥底にいる秋臣の魂を感知したとしてもおかしくないって事か……。
「今回の短い時間であなたの全てがわかったとは口が裂けても言えません。ですが、あなたの戦い方や殺気を感じた事で、あなたの存在感の色はわかりました」
「存在感の色?」
「そうですね……、その人が善か悪かという傾向と言えば良いでしょうか」
「僕にはよくわかりませんが、そんなものがあるんですね」
「はい。そんなわけで、スミス」
「はっ」
「これをどうぞ」
蔵宮 霞はスミスから受け取ったカードを俺に渡してきた。
そのカードを見てみると何かのコードが描かれている。
「これは?」
「私と父への直通の連絡先です。端末へ読み込んでください」
「なんで、これを渡してきたのか聞いても?」
「あなたは、とにかく変わった状況にあるので、この先、困る事も多いでしょう。もし、動きようが無くなったら、ぜひ、私達に連絡を。必ずお力になってみせます」
…………なぜ、ここまで俺に親身になってくれるのかが疑問だ。
いや、それよりも、今このカードをどうするべきかがわからない。
返すべきなのか、この場で個人端末に読み込ませるべきなのか、蔵宮の屋敷を出てからの方が良いのか、どれだ?
うん? 鈴 麗華が端末を指差しながらうなずいてるという事は、この場でやって問題ないらしい。
俺は秋臣の端末にカードを読み込ませて、蔵宮 石永と蔵宮 霞の連絡先を登録し、カードを蔵宮 霞へ返した。
「ありがとうございます。その時は来ない方が良いですが、もしもの場合はお願いします」
「はい」
俺からカードを受け取った蔵宮 霞は、もう一度頭を下げた後、俺達を門まで移動し蔵宮親子に見送られた。
学園への帰還の間、俺達三人に会話はないが、それはどうでも良い。
ある意味、秋臣を守ると決めている俺にとっては、ここからが本番だから気を引き締めるぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
現蔵宮家の悲願を果たせた事で蔵宮 霞も鎮魂の際に演奏をしていた奴らも感無量という感じだ。
これで今回の任務の内、もっとも重要な蔵宮 霞の護衛がほぼ終わったと考えて良いだろう。
「霞さん、鎮魂が終わってからは、どうしますか?」
「儀式が無事に終わった事を父に報告したいので、本邸へ帰ります」
「わかりました。私達はいつでも大丈夫なので、霞さん達の準備ができたら声をかけてください」
「ありがとうございます。それでは後ほど」
蔵宮 霞が俺達に軽く頭を下げてからスミスといっしょに中庭沿いの部屋へ入っていくと、それを見た演奏者達も部屋の障子を閉めた。
「あとは、依頼主の蔵宮 石永さんに会ってから学園に帰るわ。もちろん学園長に任務達成の報告をするまで油断したらダメだけど、任務の峠は越えたわね」
「おう。暴れたりねえが我慢してやる」
「鈴先輩、後始末の指示ご苦労様でした」
「「…………」」
システィーゾと鈴 麗華が俺をジッと見てくる。
特に妙なやり取りじゃなかったと思うが、どこか変だったか?
「どうかしましたか?」
「……鶴見君」
「はい」
「任務達成の報告の後、すぐに学園長に説明を求められると思うわ」
「流々原先生から僕の事について報告されていれば、そうでしょう」
「その……、どうするつもりなの?」
「とりあえず僕の事情を一通り説明するつもりです。まあ、信じてもらえるかはわかりませんけどね」
「…………もしもの時はどうする気?」
「うーん……、今のところ何も決めてないですが、学園を出て行けと言われれば出て行きますし、何かしら強引な手段を使われたら全部斬り捨てるだけ、ですね」
「そう……」
「おい‼︎」
鈴 麗華は俺を見ながら考え込んでいると、システィーゾが呼び止めてきたので見たら自分をビシッと親指で差していた。
「何ですか? システィーゾ」
「お前を倒すのは、この俺だ‼︎」
「……あなたはブレませんね」
「当たり前だ‼︎ 忘れるなよ‼︎」
「わかりました」
こういう猪突猛進的な奴がいれば重い雰囲気も少しは軽くなるな。
◆◆◆◆◆
全ての襲撃や儀式の後始末が終わった後、俺達は蔵宮 石永のいる屋敷へ移動し蔵宮 霞による蔵宮 石永への報告を見届けた。
そして改めて蔵宮 石永と話をして、この場で任務に関わる俺達の役目が完了した事を宣言してもらう。
よし、これで学園に帰るだけか。
「あの……」
「はい?」
「少し、お時間よろしいですか?」
「僕にですか?」
「そうです」
蔵宮 霞が、学園に帰る気満々になっていた俺に話しかけてきた。
何やら俺に用があるらしいが、一応の確認のために鈴 麗華と蔵宮 石永に視線で聞いてみると、どちらも小さくうなずいてきたから良いようだ。
「わかりました。えっと……、場所を移しますか?」
「いいえ、ここで大丈夫です」
「そうですか。それでは用件を聞かせてもらえますか?」
俺がそう聞くと、蔵宮 霞は俺に向かって頭を下げた。
「あなたのおかげで、蔵宮の悲願が叶いました。ありがとうございます」
「あの不審者相手に戦ったのは僕だけじゃありません。お礼ならこの任務の現場責任者である鈴先輩へお願いします。それにむしろ僕はあなたに謝らないといけません」
「なぜ……?」
「護衛対象を危険にさらす行為は最悪ですから。あの時はイラつきを抑えられず冷静になれなかったので殺気を放ってしまいました。本当に申し訳ありません」
「大丈夫です」
「え?」
「あれほど明確な殺気を感じたのは初めてでしたが、怖くはなかったので大丈夫です」
俺の殺気が怖くなかった……だと?
「あなたの殺気は襲撃者に向いているのがわかりました。まるで達人の扱っている武器を見ているようでしたよ」
「武器はどこまでいって武器なので、誰が使っているものだろうと怖がるべきです。特に、殺気に耐えたり怖がったりするのが生物として正しい反応で、殺気に慣れたり受け入れるのは間違ってます」
「私は大丈夫です」
「…………どうして、そこまで言い切れるんですか?」
「私は現蔵宮家の直系ですから一般の方々よりもわかる事は多いのです」
蔵宮 霞は胸に手を当てながら俺に答えるのを見て、俺の頭に流々原先生の言葉が浮かぶ
『魂というのは独立しているわ。それなのに魂の中に別の魂が現れて、また消えた。そんな事は普通起きないのよ。仙人じゃなくても、気や魔力にマナといったものに敏感なら気づくものは、それなりにいるの』
蔵宮家はもともと呪いといった目に見えないものを専門にしていたんだ。
奥底にいる秋臣の魂を感知したとしてもおかしくないって事か……。
「今回の短い時間であなたの全てがわかったとは口が裂けても言えません。ですが、あなたの戦い方や殺気を感じた事で、あなたの存在感の色はわかりました」
「存在感の色?」
「そうですね……、その人が善か悪かという傾向と言えば良いでしょうか」
「僕にはよくわかりませんが、そんなものがあるんですね」
「はい。そんなわけで、スミス」
「はっ」
「これをどうぞ」
蔵宮 霞はスミスから受け取ったカードを俺に渡してきた。
そのカードを見てみると何かのコードが描かれている。
「これは?」
「私と父への直通の連絡先です。端末へ読み込んでください」
「なんで、これを渡してきたのか聞いても?」
「あなたは、とにかく変わった状況にあるので、この先、困る事も多いでしょう。もし、動きようが無くなったら、ぜひ、私達に連絡を。必ずお力になってみせます」
…………なぜ、ここまで俺に親身になってくれるのかが疑問だ。
いや、それよりも、今このカードをどうするべきかがわからない。
返すべきなのか、この場で個人端末に読み込ませるべきなのか、蔵宮の屋敷を出てからの方が良いのか、どれだ?
うん? 鈴 麗華が端末を指差しながらうなずいてるという事は、この場でやって問題ないらしい。
俺は秋臣の端末にカードを読み込ませて、蔵宮 石永と蔵宮 霞の連絡先を登録し、カードを蔵宮 霞へ返した。
「ありがとうございます。その時は来ない方が良いですが、もしもの場合はお願いします」
「はい」
俺からカードを受け取った蔵宮 霞は、もう一度頭を下げた後、俺達を門まで移動し蔵宮親子に見送られた。
学園への帰還の間、俺達三人に会話はないが、それはどうでも良い。
ある意味、秋臣を守ると決めている俺にとっては、ここからが本番だから気を引き締めるぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
異能テスト 〜誰が為に異能は在る〜
吉宗
SF
クールで知的美人だが、無口で無愛想な国家公務員・牧野桐子は通称『異能係』の主任。
そんな彼女には、誰にも言えない秘密があり──
国家が『異能者』を管理しようとする世界で、それに抗う『異能者』たちの群像劇です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
Tune the Rainbow
Grimgerde(節制)
恋愛
かいり執筆+媛貴キャラクターデザインの近未来SF小説「Hypnotic Mother」20周年記念企画です。
現在本編が未完になっている為、本編そのものはあらすじ程度にしか公開しておりませんが、
「Hypnotic Mother本編」を【正典】とし、正典の風化防止として紡がれている【偽典】「Tune the Rainbow」の連載しております。
企画サイトはこちら。
https://hypnoticmother2021.web.fc2.com/
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる