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第3章 異世界の男は遠征する
第7話
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…………視認できる粘液野郎は門付近の十一体だけだが、これで全てじゃないだろう。
蔵宮の屋敷で見た奴は突然天井近くに出現した事を考えると、周り全てを警戒する必要がある。
さらに言えば蔵宮 霞を常に意識して、いつでもそばへ向かえるようにしておく必要もあった。
現状で動ける奴は俺しかいないから、とりあえず迎撃に集中するか。
俺は足もとの地面から伸びてきた黒い手を木刀で斬り捨てた後、カツ……、コツ……という誰かの足音が聞こえたため木刀を構えた。
そいつは門の影からこれぞ不審者という奴が姿を現す。
「ヤア、コンニチハ」
ガスマスクみたいなものを着けているから声がこもって聞こえにくいものの、まあ何を言っているかはわかる。
頭から足先までの身体全体を覆っている黒いマントも、死角が増えるのと内側に何かを仕込んでる可能性を考えると気は抜けない。
「アイサツニハ、アイサツヲ、カエスベキダトオモワナイノカナ?」
「相手によりますね。少なくとも住宅街でそんな格好をしている人と仲良くしたいとは思いません」
「……ソレハ、ザンネン。ホントウニ、ザンネンダヨ」
仕草とセリフは残念そうにしていても、全く感情が込められてないため下手な芝居を見ているようだ。
俺は不審者から視線を外さないまま二歩後ろに下がり、顔の高さの空間から伸びてきた黒い手を避けて斬り捨てる。
「アア、ヤッパリキミニハ、ボクノカワイイニンギョウタチガ、ニンシキデキルンダネ」
「それと斬れます。お嬢様の事を諦めて逃げても構いませんよ?」
「ニゲル? コノボクガ? アハハハハハハハ‼︎」
不審者が笑うと釣られて周りにいる粘液野郎も不快な声で笑い出す
「ハア……、キミハ、オモシロイナ。ヒサビサニ、コンナニワラッタヨ」
「それで、あなたの返答は何でしょう?」
「ボクノコタエハ、コレダヨ‼︎」
明らかに変な盛り上がり方をしている不審者が、マントの内側でパチンと指を鳴らしたら俺達を囲むように大量の粘液野郎が出現して、門付近にいた粘液野郎と同時に襲いかかってきた。
明らかに数で不利だが俺にできるのは木刀で斬る事だけ。
現状の最優先は蔵宮 霞の護衛のため、俺は不審者への特攻はせずシスティーゾ達の周りを走り回りながら粘液野郎を斬り捨てていく。
あの不審者が呼び出した粘液野郎だから何か変わったところでもあるかと思っていたが、特に数が多い事を除けば問題はないな。
…………いや、問題というか気をつけるべき点はあった。
粘液野郎の数が多いという事は、粘液野郎を斬り捨てた後の残骸も大量になるって事だ。
システィーゾか鈴 麗華がいつもの調子なら後始末を任せられるが、動けない二人を当てにしてもしょうがない。
俺は木刀で丁寧に粘液野郎を弾き飛ばして、できるだけ同じ場所で斬り捨てるよう意識し残骸の飛散を抑える。
「ウーン……、キミハ、ホントウニ、ニンゲンカイ?」
「僕が人間以外に見えてるなら眼科を受診するべきです」
「ボクガシッテイルニンゲンハ、キミミタイニ、コウソクデ、ウゴケナインダヨ」
「いろんな異能力者がいる今の世の中で、僕と同じくらい動ける人はいますよ」
「アア、コトバガタラナカッタネ。ナンノノウリョクモツカワズニ、コウソクデウゴイテイルカラ、ニンゲンナノカトキイタンダヨ」
「この木刀に付随する効果かもしれないのに、きっぱりと言い切りますね」
「ソコノオンナノ、ゴエイニツイタノハ、エレメンタルガフタリニ、マテリアルガヒトリダト、キイテイルカラネ。キミハ、マテリアルダロ?」
…………俺達の情報が漏れている。
単純に考えたら内通者かもしれないが、異能力での情報収集という可能性もあるから何とも言えない。
「ムゴンハ、コウテイトウケトルヨ。ソレデキミハ、ナゼ、コウソクデウゴケルノカナ?」
俺は最後の一体を斬り捨ててから不審者へ向き直り、淡々と答えていく。
「人間は運や条件に恵まれたら精霊級という桁外れの力を発揮します」
「ソウダネ」
「ですが、僕は器物級で能力も触った事のある武器を生み出すというものです。生きるためには身体を鍛えて強くなるしかなかったんですよ」
これだけ聞くと秋臣が死に物狂いで強くなったように聞こえるか?
しかし、秋臣の能力が触った事のある武器を生み出すなのは本当で、俺は前の世界で生きるために強くなったのも本当だから嘘は言ってない……はず。
「キミモ、クロウシテイルミタイダネ」
「まあ、そうですね。ところで、まだ攻め手はありますか? このままだと負けますよ?」
俺が木刀を肩に担ぐように構え聞くと、不審者は俺の質問に返答しない代わりに、もう一度マントの中で指を鳴らし、さっきの数倍の粘液野郎を呼び出す。
お、さっきまでより肩の上下がおおきくなった。
かなりの無理をして物量の限界まで呼び出したなら、ここが攻め時だ。
俺は深呼吸とともに集中していき音と色のない世界に入る。
そして出てきたばかりの粘液野郎を瞬時に全て叩き斬った後、不審者の真前へ移動した。
「ハ? アレ? ナニガ……?」
「戦ってる途中で、それは最悪ですね」
「エ? オグッ‼︎」
俺の一撃が不審者の右の鎖骨辺りに決まり、不審者はガクッと膝を着く。
…………今の感触は何だ?
確実に鎖骨へ当てたはずなのに分厚いゴムを叩いたようだった。
「フ、フフフ、アハハハハハハハ‼︎」
不審者が笑いながら立ち上がったため、俺はシスティーゾ達の近くへ下がる。
…………うん?
何か周りから小さな音が聞こえた気がしたから、サッと確認すると粘液野郎の残骸にチャプチャプと波紋が次々できていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
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蔵宮の屋敷で見た奴は突然天井近くに出現した事を考えると、周り全てを警戒する必要がある。
さらに言えば蔵宮 霞を常に意識して、いつでもそばへ向かえるようにしておく必要もあった。
現状で動ける奴は俺しかいないから、とりあえず迎撃に集中するか。
俺は足もとの地面から伸びてきた黒い手を木刀で斬り捨てた後、カツ……、コツ……という誰かの足音が聞こえたため木刀を構えた。
そいつは門の影からこれぞ不審者という奴が姿を現す。
「ヤア、コンニチハ」
ガスマスクみたいなものを着けているから声がこもって聞こえにくいものの、まあ何を言っているかはわかる。
頭から足先までの身体全体を覆っている黒いマントも、死角が増えるのと内側に何かを仕込んでる可能性を考えると気は抜けない。
「アイサツニハ、アイサツヲ、カエスベキダトオモワナイノカナ?」
「相手によりますね。少なくとも住宅街でそんな格好をしている人と仲良くしたいとは思いません」
「……ソレハ、ザンネン。ホントウニ、ザンネンダヨ」
仕草とセリフは残念そうにしていても、全く感情が込められてないため下手な芝居を見ているようだ。
俺は不審者から視線を外さないまま二歩後ろに下がり、顔の高さの空間から伸びてきた黒い手を避けて斬り捨てる。
「アア、ヤッパリキミニハ、ボクノカワイイニンギョウタチガ、ニンシキデキルンダネ」
「それと斬れます。お嬢様の事を諦めて逃げても構いませんよ?」
「ニゲル? コノボクガ? アハハハハハハハ‼︎」
不審者が笑うと釣られて周りにいる粘液野郎も不快な声で笑い出す
「ハア……、キミハ、オモシロイナ。ヒサビサニ、コンナニワラッタヨ」
「それで、あなたの返答は何でしょう?」
「ボクノコタエハ、コレダヨ‼︎」
明らかに変な盛り上がり方をしている不審者が、マントの内側でパチンと指を鳴らしたら俺達を囲むように大量の粘液野郎が出現して、門付近にいた粘液野郎と同時に襲いかかってきた。
明らかに数で不利だが俺にできるのは木刀で斬る事だけ。
現状の最優先は蔵宮 霞の護衛のため、俺は不審者への特攻はせずシスティーゾ達の周りを走り回りながら粘液野郎を斬り捨てていく。
あの不審者が呼び出した粘液野郎だから何か変わったところでもあるかと思っていたが、特に数が多い事を除けば問題はないな。
…………いや、問題というか気をつけるべき点はあった。
粘液野郎の数が多いという事は、粘液野郎を斬り捨てた後の残骸も大量になるって事だ。
システィーゾか鈴 麗華がいつもの調子なら後始末を任せられるが、動けない二人を当てにしてもしょうがない。
俺は木刀で丁寧に粘液野郎を弾き飛ばして、できるだけ同じ場所で斬り捨てるよう意識し残骸の飛散を抑える。
「ウーン……、キミハ、ホントウニ、ニンゲンカイ?」
「僕が人間以外に見えてるなら眼科を受診するべきです」
「ボクガシッテイルニンゲンハ、キミミタイニ、コウソクデ、ウゴケナインダヨ」
「いろんな異能力者がいる今の世の中で、僕と同じくらい動ける人はいますよ」
「アア、コトバガタラナカッタネ。ナンノノウリョクモツカワズニ、コウソクデウゴイテイルカラ、ニンゲンナノカトキイタンダヨ」
「この木刀に付随する効果かもしれないのに、きっぱりと言い切りますね」
「ソコノオンナノ、ゴエイニツイタノハ、エレメンタルガフタリニ、マテリアルガヒトリダト、キイテイルカラネ。キミハ、マテリアルダロ?」
…………俺達の情報が漏れている。
単純に考えたら内通者かもしれないが、異能力での情報収集という可能性もあるから何とも言えない。
「ムゴンハ、コウテイトウケトルヨ。ソレデキミハ、ナゼ、コウソクデウゴケルノカナ?」
俺は最後の一体を斬り捨ててから不審者へ向き直り、淡々と答えていく。
「人間は運や条件に恵まれたら精霊級という桁外れの力を発揮します」
「ソウダネ」
「ですが、僕は器物級で能力も触った事のある武器を生み出すというものです。生きるためには身体を鍛えて強くなるしかなかったんですよ」
これだけ聞くと秋臣が死に物狂いで強くなったように聞こえるか?
しかし、秋臣の能力が触った事のある武器を生み出すなのは本当で、俺は前の世界で生きるために強くなったのも本当だから嘘は言ってない……はず。
「キミモ、クロウシテイルミタイダネ」
「まあ、そうですね。ところで、まだ攻め手はありますか? このままだと負けますよ?」
俺が木刀を肩に担ぐように構え聞くと、不審者は俺の質問に返答しない代わりに、もう一度マントの中で指を鳴らし、さっきの数倍の粘液野郎を呼び出す。
お、さっきまでより肩の上下がおおきくなった。
かなりの無理をして物量の限界まで呼び出したなら、ここが攻め時だ。
俺は深呼吸とともに集中していき音と色のない世界に入る。
そして出てきたばかりの粘液野郎を瞬時に全て叩き斬った後、不審者の真前へ移動した。
「ハ? アレ? ナニガ……?」
「戦ってる途中で、それは最悪ですね」
「エ? オグッ‼︎」
俺の一撃が不審者の右の鎖骨辺りに決まり、不審者はガクッと膝を着く。
…………今の感触は何だ?
確実に鎖骨へ当てたはずなのに分厚いゴムを叩いたようだった。
「フ、フフフ、アハハハハハハハ‼︎」
不審者が笑いながら立ち上がったため、俺はシスティーゾ達の近くへ下がる。
…………うん?
何か周りから小さな音が聞こえた気がしたから、サッと確認すると粘液野郎の残骸にチャプチャプと波紋が次々できていた。
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