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第3章 異世界の男は遠征する
第5話
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「おらああああああ‼︎」
システィーゾがイラつきと怒りとうっとうしさなどが混ざった声を上げながら屋敷の庭で氷を燃やし尽くしていた。
この氷は、あの俺が斬り捨てた粘液野郎の残骸を鈴 麗華によって凍らせたものだ。
本来であれば事件の物的証拠のため保存しておくべきものだが凍りついた状態でもすさまじい異臭を放っていたため、依頼主にして屋敷の主である蔵宮 石永との相談のもと迅速に処理するという結論になった。
ちなみに庭で凍りついた残骸を燃やす前に、鈴 麗華がシスティーゾと凍りついた残骸の周りに円筒状のぶ厚い氷の壁を作り周囲への延焼を防いでいるから、システィーゾは遠慮なく火力を最大にした火を放てている。
「えっと、大丈夫ですか?」
システィーゾと鈴 麗華の続けている後始末を見る蔵宮親子の様子がおかしかったので、俺は思わず声をかけてしまった。
「あ、ああ、問題ない」
「私も……大丈夫です……」
「気を張りすぎるのも身体に毒なので、少なくとも僕達が護衛に着いてる内は適度に緩めてくださいね」
「君は……」
「はい?」
「…………いや、今は良い。後で話そう」
「わかりました」
◆◆◆◆◆
粘液野郎の残骸の後始末が終わり、俺達は屋敷の別の部屋に移動した。
さすがにあんな事のあった部屋にいたいとは思えないから当然だな。
「鶴見」
「何ですか? システィーゾ」
「あれは何だ?」
「僕に聞かれて困ります」
「ああ? お前、あれが見えてたんだよな?」
「見えてたとしても僕に解析系の能力がないので何もわかりません。というか、むしろ僕も皆さんに聞きたいのですが、天井近くにいたあいつは見えなかったんですか?」
「見えてたら炎を叩き込むとか何か反応をするに決まってだろ」
システィーゾが僕の質問に答えると他の奴らもうなずいた。
…………俺だけ見えた理由も気になるが、その前に聞いておくべきだな。
「蔵宮さん、十九時半が近づくに連れて落ち着かないようでしたけど、あれに何か心当たりはあるんですか?」
「…………ある時から娘の霞が十九時半ごろに苦しむようになり、何人の医者や治癒系の異能者に頼んでみても原因不明と言われた。教えてくれ。君が見たものはどんなものだったんだ?」
「僕が見たのは黒い粘液が人型になりお嬢様へ手を伸ばしているところです」
「だから、鶴見君はお嬢様を抱えて跳んだのね」
「そうです。ああ、それと人型になったあいつは笑ってました」
俺がそう言うと蔵宮霞はビクッと身体を大きく震わせる。
「…………それはどんな笑い方だったの?」
「なんというか相手が苦しむのを見るのが心の底から嬉しいという笑い方でしたね」
「おのれぇ‼︎」
蔵宮 石永は机に拳を落とした。
まあ、自分の子供がそんな風に狙われたら誰でも怒るはずだな。
「鶴見君が見た印象が正しいなら明らかにお嬢様を狙ってますね。蔵宮さん、相手に心当たりは?」
「…………ある」
「それはいったい……?」
「蔵宮家の、いや、正確には蔵宮家だった奴らだ」
「だった?」
「蔵宮家は今のように異能力が常識となる前から、頼まれた呪いの儀式を取り行う家系だ」
「その儀式の内容はどんなものでしょう?」
「家内安全や商売繁盛といった当たり前のものから、表沙汰になると社会的信用を失いかねないものまでだ」
「…………もしかして呪いの儀式ですか?」
「そうだ」
呪いか……前の世界でも噂ぐらいは聞いていたが、まさか一族の専業としていたとはな。
「始めは本家も分家も表側の呪いの方が主で呪いの実行は百や千に一つだったらしいが、権力者と結びついた時から歯車が狂った」
「どうなったんです?」
「権力者のためだけに力を使い敵対者を呪い殺す存在になり果て、日の当たる道を歩まなくなる」
「それは……」
「実際にどれだけのものが蔵宮家に呪い殺されたかはわからないが、少なくとも蔵宮の本家と分家に子供が産まれなくなったり、一族のものに事故死、不審死、病死が多発するくらいには呪いを実行していたようだ」
「人を呪わば穴二つ、ですね」
「蔵宮家が呪い殺したものやその家族の恨みなのか、呪いを使いすぎたせいなのかはわからないがな」
…………力に溺れた奴らの話は聞けば聞くほど救いようがない。
「しかし、そんな中、当時の呪いに浸りきった蔵宮家の現状を悲しみ何とかしようとあがくものが現れる」
「話の流れからすると、蔵宮さん達のご先祖様でしょうか?」
「その通りだ。我らの先祖は当時の分家のそのまた分家にすぎなかったが、死にまみれすぎた一族には先がないと判断して、別のまともな有力者の力を借りて蔵宮本家を乗っ取ったのだ」
「…………どう考えても穏便な方法じゃないですよね?」
「はっきり言って粛正だな。我が家に伝わる書物には、その過程が生々しく書かれている。そして、当時の呪いを操ったもの達は黒い人型を使って抵抗してきたとも書かれている」
ここで、あの粘液野郎と繋がるのか。
「ふん、つまり、蹴落とされた奴らの子孫か、その関係者が俺達の敵って事だな」
「断定はできないけれど可能性は高いわね」
「それにしても粛清されてから、かなりの年数が経っているのに、何で今更お嬢様に呪いをかけてきたんでしょう?」
「それは明日、霞が行う事に関係しているはずだ」
確か明日、半日がかりで何かをすると言っていたな。
「明日、お嬢様が何をするのかお聞かせください」
「これまで蔵宮家は、旧蔵宮家に呪い殺されたもの達への鎮魂を行ってきた。そして明日、行われるものが何代にも渡って行われてきた鎮魂の集大成になるのだ」
「ははは、総仕上げを邪魔するつもりか。上等じゃねえか‼︎ まるごと焼き尽くしてやる‼︎」
「同感ね。任務遂行の障害は残らず排除します」
「例え呪いでも見えて斬れるので大丈夫です。僕も全力を尽くします」
「そういや、何で鶴見が呪いを見えたのかは結局わからないんだよな?」
「えーと、もしかしたら、わかるかもしれない人がいるので聞いてみます」
「私達も何とか見えるようになりたいから、ちゃんと情報は共有するのよ」
「わかってます」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
システィーゾがイラつきと怒りとうっとうしさなどが混ざった声を上げながら屋敷の庭で氷を燃やし尽くしていた。
この氷は、あの俺が斬り捨てた粘液野郎の残骸を鈴 麗華によって凍らせたものだ。
本来であれば事件の物的証拠のため保存しておくべきものだが凍りついた状態でもすさまじい異臭を放っていたため、依頼主にして屋敷の主である蔵宮 石永との相談のもと迅速に処理するという結論になった。
ちなみに庭で凍りついた残骸を燃やす前に、鈴 麗華がシスティーゾと凍りついた残骸の周りに円筒状のぶ厚い氷の壁を作り周囲への延焼を防いでいるから、システィーゾは遠慮なく火力を最大にした火を放てている。
「えっと、大丈夫ですか?」
システィーゾと鈴 麗華の続けている後始末を見る蔵宮親子の様子がおかしかったので、俺は思わず声をかけてしまった。
「あ、ああ、問題ない」
「私も……大丈夫です……」
「気を張りすぎるのも身体に毒なので、少なくとも僕達が護衛に着いてる内は適度に緩めてくださいね」
「君は……」
「はい?」
「…………いや、今は良い。後で話そう」
「わかりました」
◆◆◆◆◆
粘液野郎の残骸の後始末が終わり、俺達は屋敷の別の部屋に移動した。
さすがにあんな事のあった部屋にいたいとは思えないから当然だな。
「鶴見」
「何ですか? システィーゾ」
「あれは何だ?」
「僕に聞かれて困ります」
「ああ? お前、あれが見えてたんだよな?」
「見えてたとしても僕に解析系の能力がないので何もわかりません。というか、むしろ僕も皆さんに聞きたいのですが、天井近くにいたあいつは見えなかったんですか?」
「見えてたら炎を叩き込むとか何か反応をするに決まってだろ」
システィーゾが僕の質問に答えると他の奴らもうなずいた。
…………俺だけ見えた理由も気になるが、その前に聞いておくべきだな。
「蔵宮さん、十九時半が近づくに連れて落ち着かないようでしたけど、あれに何か心当たりはあるんですか?」
「…………ある時から娘の霞が十九時半ごろに苦しむようになり、何人の医者や治癒系の異能者に頼んでみても原因不明と言われた。教えてくれ。君が見たものはどんなものだったんだ?」
「僕が見たのは黒い粘液が人型になりお嬢様へ手を伸ばしているところです」
「だから、鶴見君はお嬢様を抱えて跳んだのね」
「そうです。ああ、それと人型になったあいつは笑ってました」
俺がそう言うと蔵宮霞はビクッと身体を大きく震わせる。
「…………それはどんな笑い方だったの?」
「なんというか相手が苦しむのを見るのが心の底から嬉しいという笑い方でしたね」
「おのれぇ‼︎」
蔵宮 石永は机に拳を落とした。
まあ、自分の子供がそんな風に狙われたら誰でも怒るはずだな。
「鶴見君が見た印象が正しいなら明らかにお嬢様を狙ってますね。蔵宮さん、相手に心当たりは?」
「…………ある」
「それはいったい……?」
「蔵宮家の、いや、正確には蔵宮家だった奴らだ」
「だった?」
「蔵宮家は今のように異能力が常識となる前から、頼まれた呪いの儀式を取り行う家系だ」
「その儀式の内容はどんなものでしょう?」
「家内安全や商売繁盛といった当たり前のものから、表沙汰になると社会的信用を失いかねないものまでだ」
「…………もしかして呪いの儀式ですか?」
「そうだ」
呪いか……前の世界でも噂ぐらいは聞いていたが、まさか一族の専業としていたとはな。
「始めは本家も分家も表側の呪いの方が主で呪いの実行は百や千に一つだったらしいが、権力者と結びついた時から歯車が狂った」
「どうなったんです?」
「権力者のためだけに力を使い敵対者を呪い殺す存在になり果て、日の当たる道を歩まなくなる」
「それは……」
「実際にどれだけのものが蔵宮家に呪い殺されたかはわからないが、少なくとも蔵宮の本家と分家に子供が産まれなくなったり、一族のものに事故死、不審死、病死が多発するくらいには呪いを実行していたようだ」
「人を呪わば穴二つ、ですね」
「蔵宮家が呪い殺したものやその家族の恨みなのか、呪いを使いすぎたせいなのかはわからないがな」
…………力に溺れた奴らの話は聞けば聞くほど救いようがない。
「しかし、そんな中、当時の呪いに浸りきった蔵宮家の現状を悲しみ何とかしようとあがくものが現れる」
「話の流れからすると、蔵宮さん達のご先祖様でしょうか?」
「その通りだ。我らの先祖は当時の分家のそのまた分家にすぎなかったが、死にまみれすぎた一族には先がないと判断して、別のまともな有力者の力を借りて蔵宮本家を乗っ取ったのだ」
「…………どう考えても穏便な方法じゃないですよね?」
「はっきり言って粛正だな。我が家に伝わる書物には、その過程が生々しく書かれている。そして、当時の呪いを操ったもの達は黒い人型を使って抵抗してきたとも書かれている」
ここで、あの粘液野郎と繋がるのか。
「ふん、つまり、蹴落とされた奴らの子孫か、その関係者が俺達の敵って事だな」
「断定はできないけれど可能性は高いわね」
「それにしても粛清されてから、かなりの年数が経っているのに、何で今更お嬢様に呪いをかけてきたんでしょう?」
「それは明日、霞が行う事に関係しているはずだ」
確か明日、半日がかりで何かをすると言っていたな。
「明日、お嬢様が何をするのかお聞かせください」
「これまで蔵宮家は、旧蔵宮家に呪い殺されたもの達への鎮魂を行ってきた。そして明日、行われるものが何代にも渡って行われてきた鎮魂の集大成になるのだ」
「ははは、総仕上げを邪魔するつもりか。上等じゃねえか‼︎ まるごと焼き尽くしてやる‼︎」
「同感ね。任務遂行の障害は残らず排除します」
「例え呪いでも見えて斬れるので大丈夫です。僕も全力を尽くします」
「そういや、何で鶴見が呪いを見えたのかは結局わからないんだよな?」
「えーと、もしかしたら、わかるかもしれない人がいるので聞いてみます」
「私達も何とか見えるようになりたいから、ちゃんと情報は共有するのよ」
「わかってます」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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