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第3章 異世界の男は遠征する
第3話
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俺達が壁際に移動してから少ししてシスティーゾと入羽 風夏は戦い出す。
俺としてはシスティーゾの火力を知っているため一気に攻め切るのかと思っていたが、すでに十分戦いが続いているので長期戦になりそうだ。
ちなみに学園長は、部屋の中を飛び交っているシスティーゾの炎と入羽 風夏の風が部屋の外へ漏れないように防ぐのと、壁際に避難している俺達を守るために能力を展開してくれている。
そんな安全な状況で二人の戦いをじっくり見ていて、興味深く目を引くのは能力の相性と使い方。
単純に考えて炎と風なら、風を受けるほど燃え盛る炎の方が圧倒的に有利だ。
しかし、入羽 風夏は自分に向かってくるシスティーゾの全ての炎を、生み出した気流に乗せシスティーゾへ返している。
炎の弾丸も炎の波も炎の帯も風に巻き上げられ威力を発揮できない事や、システィーゾは返される炎を避けているが入羽 風夏は戦い始めた時から一歩も動いてないという事実が二人の実力差を表していた。
「どうやら口だけのようですね。それでどうやって私に勝つつもりだったのか理解に苦しみます」
「チッ」
あー……、まずいな。
システィーゾの悪い癖が出ているから助言したいけれど、これは横槍に入るのか?
俺が武鳴 雷門をチラッと見ながら考えていると、武鳴 雷門はそんな俺に気づき笑った。
「お前の好きにすれば良い」
「良いんですか?」
「年長者の余裕という奴だ」
「……それではお言葉に甘えますね。システィーゾ」
「何だ⁉︎」
「ちゃんと炎を制御してください。会長に言われた事を忘れたんですか?」
「…………クソが」
システィーゾは俺に指摘されると、生徒会長の龍造寺に言われた『感情が高ぶった程度で能力が漏れ出すのは能力の制御が下手としか言えない』という言葉を思い出したらしく苦々しい顔になる。
しかし、すぐに気持ちを切り替えたのか、やみくもに放っていた炎をいったん消して深呼吸を繰り返した。
入羽 風夏は完全に無防備になったシスティーゾを攻撃しない。
どうやらシスティーゾから攻撃をさせ、全ての攻撃をさばき切るつもりらしいな。
「フー……、いくぞ」
「全力を尽くす事が未熟者のあり方です。さっさと来なさい」
「……フン」
システィーゾは入羽 風夏の言葉に、また荒れかけたものの自制し胸の前で自分の掌同士を向かい合わせた。
ゴウッ‼︎
次の瞬間、恐ろしい熱量の炎が生まれたものの、ただ単に炎を放っても無意味なことぐらいはシスティーゾなら気づいてるはず。
俺はシスティーゾがどうするのか瞬きを忘れてジッと見ていると、システィーゾの生み出した炎は掌と掌の間に回転しながら中心に集まっていく。
そして密度を高めながら凝縮していった炎はバチバチと放電し始めた。
炎なのに放電?
いや、今考える事はそれじゃない。
さすがに、あれを放たれたら入羽 風夏が無事で済まないと思ったおれはシスティーゾを止めようとしたけど武鳴 雷門に肩をつかまれる。
「離してください」
「見ろ」
武鳴 雷門が指差した方に視線を向けると、システィーゾが生み出したものを目にしても自然体な学園長と入羽 風夏がいた。
「システィーゾのあれは俺でも真剣に対処すべきものだ。しかし、防御に関しては学園長も風夏も一線級だからな。心配はいらん」
「少なくとも私が全力で攻撃しても、お二人は軽く受け流せるくらいだから大丈夫よ」
「そうだと良いのですが……」
鈴 麗華と武鳴 雷門は自信満々だが、俺は前の世界の戦場の最激戦区で感じた少しでも気を抜けば死ぬという感覚に近いものをシスティーゾから感じたため、いつでも動けるようにしておく。
「消し飛べ」
「…………」
システィーゾは一言つぶやくと自分で生み出した炎の凝縮体を両掌で押し出すように入羽 風夏へ放ち、入羽 風夏は無言で風の壁を作り上げ対抗する。
ギャギャギャギャギャギャッ‼︎
とても炎と風が衝突したとは思えない音が室内に響き渡り、そのあまりの不快な音に鈴 麗華は耳を手で塞いだ。
「耳が痛いわ」
「できるなら長く聞きたくはないですね」
「はっはっはっ‼︎ あの歳でこれほどの攻撃に仕上げるとは大したものだな‼︎」
武鳴 雷門は高揚しているが、俺は大きくなっていく嫌な予感に警戒度を上げる。
この嫌な予感は間違いなくシスティーゾが原因なのはわかっている。
だが、ここまで力を制御して振り絞っているシスティーゾは、これ以上何かできると思えない……。
ゴウッ‼︎
「……は?」
嘘だろ……。
システィーゾの奴、もう一つ炎の凝縮体を生み出しやがった。
しかも、二つ目の凝縮体は一つ目よりも洗練されている。
まずいまずいまずいっ‼︎
あの二つ目が放たれて一つ目と合わさったらシャレにならないという俺と同じ思いなのか、鈴 麗華も武鳴 雷門も入羽 風夏も顔を引きつらせた。
俺はすぐに武鳴 雷門の手を跳ね除け凝縮体を斬り捨てるため走り出そうとしたが、その前にシスティーゾは二つ目の凝縮体を撃ち出す。
無理やり一度深呼吸をして色と音がない世界に入った俺はシスティーゾの二つ目の凝縮体を斬り刻んだ後、システィーゾを抱えて壁際へ跳ぶ。
クソ、無理やり入ったせいで反動がひどいな。
「かは……」
「……鶴見、何しやがる。離せ‼︎」
「そんな事を言っている場合じゃないです‼︎ 爆発するので構えてください‼︎」
「何? あ……」
システィーゾは、ようやく自分がどういう状況を引き起こしたのか理解したようだ。
負けず嫌いは上達するために良い事でも、度が過ぎると面倒くさい。
「まったく、やる気がみなぎっているのも考えものだな‼︎」
「システィーゾ君、やり過ぎよ」
鈴 麗華と武鳴 雷門が俺とシスティーゾを守るように立っていた。
この二人でも対応できるのか?
カッ‼︎
強烈な光が放たれて爆発が起こ…………らない。
「風夏、システィーゾ君の任務参加に不服はありませんね?」
「……はい」
「よろしい。システィーゾ君、よく実力を示しましたね。私の想像以上でした」
ごく普通の学園長の口調が聞こえたので立って何が起きたのか確かめると、システィーゾの炎の凝縮体があったところに黒い球体が浮かんでいた。
「システィーゾ君の炎は全て私の闇が吸収したから大丈夫よ。さあ、実力がわかったところで任務の打ち合わせをしましょう」
……システィーゾの全力二回分を余裕で処理できるのか。
あの時は極限まで集中していたとは言え、よく学園長を包んでいた球体を斬れたな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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俺としてはシスティーゾの火力を知っているため一気に攻め切るのかと思っていたが、すでに十分戦いが続いているので長期戦になりそうだ。
ちなみに学園長は、部屋の中を飛び交っているシスティーゾの炎と入羽 風夏の風が部屋の外へ漏れないように防ぐのと、壁際に避難している俺達を守るために能力を展開してくれている。
そんな安全な状況で二人の戦いをじっくり見ていて、興味深く目を引くのは能力の相性と使い方。
単純に考えて炎と風なら、風を受けるほど燃え盛る炎の方が圧倒的に有利だ。
しかし、入羽 風夏は自分に向かってくるシスティーゾの全ての炎を、生み出した気流に乗せシスティーゾへ返している。
炎の弾丸も炎の波も炎の帯も風に巻き上げられ威力を発揮できない事や、システィーゾは返される炎を避けているが入羽 風夏は戦い始めた時から一歩も動いてないという事実が二人の実力差を表していた。
「どうやら口だけのようですね。それでどうやって私に勝つつもりだったのか理解に苦しみます」
「チッ」
あー……、まずいな。
システィーゾの悪い癖が出ているから助言したいけれど、これは横槍に入るのか?
俺が武鳴 雷門をチラッと見ながら考えていると、武鳴 雷門はそんな俺に気づき笑った。
「お前の好きにすれば良い」
「良いんですか?」
「年長者の余裕という奴だ」
「……それではお言葉に甘えますね。システィーゾ」
「何だ⁉︎」
「ちゃんと炎を制御してください。会長に言われた事を忘れたんですか?」
「…………クソが」
システィーゾは俺に指摘されると、生徒会長の龍造寺に言われた『感情が高ぶった程度で能力が漏れ出すのは能力の制御が下手としか言えない』という言葉を思い出したらしく苦々しい顔になる。
しかし、すぐに気持ちを切り替えたのか、やみくもに放っていた炎をいったん消して深呼吸を繰り返した。
入羽 風夏は完全に無防備になったシスティーゾを攻撃しない。
どうやらシスティーゾから攻撃をさせ、全ての攻撃をさばき切るつもりらしいな。
「フー……、いくぞ」
「全力を尽くす事が未熟者のあり方です。さっさと来なさい」
「……フン」
システィーゾは入羽 風夏の言葉に、また荒れかけたものの自制し胸の前で自分の掌同士を向かい合わせた。
ゴウッ‼︎
次の瞬間、恐ろしい熱量の炎が生まれたものの、ただ単に炎を放っても無意味なことぐらいはシスティーゾなら気づいてるはず。
俺はシスティーゾがどうするのか瞬きを忘れてジッと見ていると、システィーゾの生み出した炎は掌と掌の間に回転しながら中心に集まっていく。
そして密度を高めながら凝縮していった炎はバチバチと放電し始めた。
炎なのに放電?
いや、今考える事はそれじゃない。
さすがに、あれを放たれたら入羽 風夏が無事で済まないと思ったおれはシスティーゾを止めようとしたけど武鳴 雷門に肩をつかまれる。
「離してください」
「見ろ」
武鳴 雷門が指差した方に視線を向けると、システィーゾが生み出したものを目にしても自然体な学園長と入羽 風夏がいた。
「システィーゾのあれは俺でも真剣に対処すべきものだ。しかし、防御に関しては学園長も風夏も一線級だからな。心配はいらん」
「少なくとも私が全力で攻撃しても、お二人は軽く受け流せるくらいだから大丈夫よ」
「そうだと良いのですが……」
鈴 麗華と武鳴 雷門は自信満々だが、俺は前の世界の戦場の最激戦区で感じた少しでも気を抜けば死ぬという感覚に近いものをシスティーゾから感じたため、いつでも動けるようにしておく。
「消し飛べ」
「…………」
システィーゾは一言つぶやくと自分で生み出した炎の凝縮体を両掌で押し出すように入羽 風夏へ放ち、入羽 風夏は無言で風の壁を作り上げ対抗する。
ギャギャギャギャギャギャッ‼︎
とても炎と風が衝突したとは思えない音が室内に響き渡り、そのあまりの不快な音に鈴 麗華は耳を手で塞いだ。
「耳が痛いわ」
「できるなら長く聞きたくはないですね」
「はっはっはっ‼︎ あの歳でこれほどの攻撃に仕上げるとは大したものだな‼︎」
武鳴 雷門は高揚しているが、俺は大きくなっていく嫌な予感に警戒度を上げる。
この嫌な予感は間違いなくシスティーゾが原因なのはわかっている。
だが、ここまで力を制御して振り絞っているシスティーゾは、これ以上何かできると思えない……。
ゴウッ‼︎
「……は?」
嘘だろ……。
システィーゾの奴、もう一つ炎の凝縮体を生み出しやがった。
しかも、二つ目の凝縮体は一つ目よりも洗練されている。
まずいまずいまずいっ‼︎
あの二つ目が放たれて一つ目と合わさったらシャレにならないという俺と同じ思いなのか、鈴 麗華も武鳴 雷門も入羽 風夏も顔を引きつらせた。
俺はすぐに武鳴 雷門の手を跳ね除け凝縮体を斬り捨てるため走り出そうとしたが、その前にシスティーゾは二つ目の凝縮体を撃ち出す。
無理やり一度深呼吸をして色と音がない世界に入った俺はシスティーゾの二つ目の凝縮体を斬り刻んだ後、システィーゾを抱えて壁際へ跳ぶ。
クソ、無理やり入ったせいで反動がひどいな。
「かは……」
「……鶴見、何しやがる。離せ‼︎」
「そんな事を言っている場合じゃないです‼︎ 爆発するので構えてください‼︎」
「何? あ……」
システィーゾは、ようやく自分がどういう状況を引き起こしたのか理解したようだ。
負けず嫌いは上達するために良い事でも、度が過ぎると面倒くさい。
「まったく、やる気がみなぎっているのも考えものだな‼︎」
「システィーゾ君、やり過ぎよ」
鈴 麗華と武鳴 雷門が俺とシスティーゾを守るように立っていた。
この二人でも対応できるのか?
カッ‼︎
強烈な光が放たれて爆発が起こ…………らない。
「風夏、システィーゾ君の任務参加に不服はありませんね?」
「……はい」
「よろしい。システィーゾ君、よく実力を示しましたね。私の想像以上でした」
ごく普通の学園長の口調が聞こえたので立って何が起きたのか確かめると、システィーゾの炎の凝縮体があったところに黒い球体が浮かんでいた。
「システィーゾ君の炎は全て私の闇が吸収したから大丈夫よ。さあ、実力がわかったところで任務の打ち合わせをしましょう」
……システィーゾの全力二回分を余裕で処理できるのか。
あの時は極限まで集中していたとは言え、よく学園長を包んでいた球体を斬れたな。
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