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第2章 異世界の男は鎮圧する
第24話
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目を覚ますと殺風景な天井が目に入り、この天井は学園長の部屋の天井だなと思い出す。
「鶴見君、目が覚めた?」
「……鈴先輩、僕はあれからどのくらい寝てました?」
「眠ってたのは二十分くらいかしら」
「僕は意外と早く起きれたんですね」
「学園長が流々原先生に、まず鶴見君の診断と治療をするよう指示されたからよ」
「ああ、なるほど。それじゃあ今は……」
「流々原先生なら、あっちで学園長の診断をしてるわ」
鈴 麗華が指差した方を見ると、生徒会や聖連中に囲まれた状態で流々原先生に身体を調べてもらっている学園長の姿があった。
「ちゃんとあの黒い球体を斬れたみたいで良かったです」
「おい……」
聞き慣れた声に呼びかけられたため、そちらを向くとシスティーゾが俺を鋭い目で見ている。
「どうかしたんですか? システィーゾ」
「お前、何をした?」
「僕は、あの球体を斬っただけです」
「本当に斬っただけなの? あの学園長を覆っていた球体は、歴代の聖がなんとかしようとしても何もできなかったのよ」
「………… 鈴先輩にそう言われても、僕は全力で集中して斬っただけとしか言えないです」
「そう……」
「チッ」
まあ、あの斬撃は前の世界での俺を含めても俺史上最高の斬撃だったから、例え聖や精霊級でも不可能な事ができて当然だとは思っている。
秋臣以外には説明できないけどな。
俺はゆっくり起き上がり身体の調子を確かめる。
「どこか違和感はあるかしら?」
「少しだるさが残ってるくらいですね」
鈴 麗華へ答えた後、俺は木刀を出現させ握り構えた。
「…………鶴見、どういうつもりだ?」
「さっきの斬撃の感覚を覚えてる内に、もう一度再現してみたいなと思いまして」
俺の説明に納得してくれたのか二人は、それ以上何も言ってこなかったため、俺はさっきの斬撃を感覚を思い出していく。
そして、ある程度までは再現できたのだが、一度構えと集中を解き息を吐いた。
「鶴見君、どうしたの?」
「ええとですね。身体に疲れが残っている事も原因なんですけど、今一つ集中が高められないのでやり方を変えようかと……」
「そう。無理はしないでよ?」
「わかってます。フー……、スー……ハー……スー……ハー……スー……ハー……」
前の世界でも長時間休まず戦場で戦っていた時があり、その時に疲れた身体でもこれをすればマシになると発見したのが、とにかくゆっくりと深く吸って吐くこの呼吸だ。
連続戦闘中でも、無理やり隙間を見つけたり作ったりして深く呼吸すれば、この呼吸を覚える前よりも長く動けた。。
あのギリギリの綱渡りのような状況でもマシになったと感じるなら今の少し疲れている程度ならば、より身体を普段の状態へ近づけられるはず。
…………お、良い感じにダルさが取れてきた気がするな。
これならいけると判断した俺は、もう一度木刀を構えて絶対に斬るという意思を込める。
そしてまさに動こうとした瞬間、俺から離れた場所に黒い球体が現れる。
今の状況で、こんなものを作り出せるのは一人しかいないため学園長の方を見たら、俺の方へ掌を向けていた。
俺が学園長へどういうつもりなのか聞こうする前に、お好きにどうぞと声を出さずに口だけを動かして伝えてくる。
改めて黒い球体に目を向け観察すると、黒い球体のある位置が俺のもっと得意な間合いだと気づく。
学園長の望んでいる事がわかった俺は、再び集中を高めて色と音のない世界に入り、その後、前へ倒れ最速で跳び着地同時に黒い球体へ木刀を振り下ろす。
キン……。
球体が、きれいに二つになり端から崩れていくのを確認していると、集中の途切れによる反動で膝を着き汗をかきながら荒く呼吸をする。
「なるほど、それが自分の能力に囚われた私を解放した技ですか……」
呼吸を整えていると声が聞こえたので、そっちを向けば流々原先生に抱えられた学園長が興味深そうに笑っていた。
俺は本来なら時間をかけるべきところを無理やり呼吸を整えて話しかける。
「ゴホッ……、学園長、もう身体は大丈夫なんですか?」
「流子にいろいろ解してもらったので呼吸や会話は大丈夫ですけど、身体を動かす感覚を取り戻すのは時間がかかりそうです」
「それでも改善の兆しがあるのは良い事ですね。おめでとうございます」
「うふふ、ありがとう。話かけて悪かったわね。まずは呼吸を整えてちょうだい」
「……わかりました」
◆◆◆◆◆
学園長の言葉に甘えて呼吸を整えていると、学園長や周りの奴らが俺をジッと見ているのに気づく。
というかシスティーゾの視線がギラつき過ぎてやばい気もするものの、とりあえず学園長に話を聞こう。
「あの学園長……」
「先程の球体は私が能力で生み出したものです」
「え、あ、はい」
「そして、先程の球体の強度は私を包んでいたものを基準にすれば半分以下といった感じになります」
「そうですか……」
「私を解放した斬撃、私の生み出したものを真っ二つにした斬撃、どちらも見事でした」
「ありがとうございます」
「その見事な技量を持つあなたに提案したい事があります」
「何でしょう?」
「聖に入りませんか? そして鶴見家を継ぎませんか?」
「は……?」
突然の提案に俺は困惑するが、学園長や周りにいる聖の連中の真剣な目が本気であると伝えていた。
何だ、この急展開は?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「面白かった!」、「続きが気になる、読みたい!」、「今後どうなるのっ……!」と思ったら、お気に入りの登録を、ぜひお願いします
また感想や誤字脱字報告もお待ちしています。
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「……鈴先輩、僕はあれからどのくらい寝てました?」
「眠ってたのは二十分くらいかしら」
「僕は意外と早く起きれたんですね」
「学園長が流々原先生に、まず鶴見君の診断と治療をするよう指示されたからよ」
「ああ、なるほど。それじゃあ今は……」
「流々原先生なら、あっちで学園長の診断をしてるわ」
鈴 麗華が指差した方を見ると、生徒会や聖連中に囲まれた状態で流々原先生に身体を調べてもらっている学園長の姿があった。
「ちゃんとあの黒い球体を斬れたみたいで良かったです」
「おい……」
聞き慣れた声に呼びかけられたため、そちらを向くとシスティーゾが俺を鋭い目で見ている。
「どうかしたんですか? システィーゾ」
「お前、何をした?」
「僕は、あの球体を斬っただけです」
「本当に斬っただけなの? あの学園長を覆っていた球体は、歴代の聖がなんとかしようとしても何もできなかったのよ」
「………… 鈴先輩にそう言われても、僕は全力で集中して斬っただけとしか言えないです」
「そう……」
「チッ」
まあ、あの斬撃は前の世界での俺を含めても俺史上最高の斬撃だったから、例え聖や精霊級でも不可能な事ができて当然だとは思っている。
秋臣以外には説明できないけどな。
俺はゆっくり起き上がり身体の調子を確かめる。
「どこか違和感はあるかしら?」
「少しだるさが残ってるくらいですね」
鈴 麗華へ答えた後、俺は木刀を出現させ握り構えた。
「…………鶴見、どういうつもりだ?」
「さっきの斬撃の感覚を覚えてる内に、もう一度再現してみたいなと思いまして」
俺の説明に納得してくれたのか二人は、それ以上何も言ってこなかったため、俺はさっきの斬撃を感覚を思い出していく。
そして、ある程度までは再現できたのだが、一度構えと集中を解き息を吐いた。
「鶴見君、どうしたの?」
「ええとですね。身体に疲れが残っている事も原因なんですけど、今一つ集中が高められないのでやり方を変えようかと……」
「そう。無理はしないでよ?」
「わかってます。フー……、スー……ハー……スー……ハー……スー……ハー……」
前の世界でも長時間休まず戦場で戦っていた時があり、その時に疲れた身体でもこれをすればマシになると発見したのが、とにかくゆっくりと深く吸って吐くこの呼吸だ。
連続戦闘中でも、無理やり隙間を見つけたり作ったりして深く呼吸すれば、この呼吸を覚える前よりも長く動けた。。
あのギリギリの綱渡りのような状況でもマシになったと感じるなら今の少し疲れている程度ならば、より身体を普段の状態へ近づけられるはず。
…………お、良い感じにダルさが取れてきた気がするな。
これならいけると判断した俺は、もう一度木刀を構えて絶対に斬るという意思を込める。
そしてまさに動こうとした瞬間、俺から離れた場所に黒い球体が現れる。
今の状況で、こんなものを作り出せるのは一人しかいないため学園長の方を見たら、俺の方へ掌を向けていた。
俺が学園長へどういうつもりなのか聞こうする前に、お好きにどうぞと声を出さずに口だけを動かして伝えてくる。
改めて黒い球体に目を向け観察すると、黒い球体のある位置が俺のもっと得意な間合いだと気づく。
学園長の望んでいる事がわかった俺は、再び集中を高めて色と音のない世界に入り、その後、前へ倒れ最速で跳び着地同時に黒い球体へ木刀を振り下ろす。
キン……。
球体が、きれいに二つになり端から崩れていくのを確認していると、集中の途切れによる反動で膝を着き汗をかきながら荒く呼吸をする。
「なるほど、それが自分の能力に囚われた私を解放した技ですか……」
呼吸を整えていると声が聞こえたので、そっちを向けば流々原先生に抱えられた学園長が興味深そうに笑っていた。
俺は本来なら時間をかけるべきところを無理やり呼吸を整えて話しかける。
「ゴホッ……、学園長、もう身体は大丈夫なんですか?」
「流子にいろいろ解してもらったので呼吸や会話は大丈夫ですけど、身体を動かす感覚を取り戻すのは時間がかかりそうです」
「それでも改善の兆しがあるのは良い事ですね。おめでとうございます」
「うふふ、ありがとう。話かけて悪かったわね。まずは呼吸を整えてちょうだい」
「……わかりました」
◆◆◆◆◆
学園長の言葉に甘えて呼吸を整えていると、学園長や周りの奴らが俺をジッと見ているのに気づく。
というかシスティーゾの視線がギラつき過ぎてやばい気もするものの、とりあえず学園長に話を聞こう。
「あの学園長……」
「先程の球体は私が能力で生み出したものです」
「え、あ、はい」
「そして、先程の球体の強度は私を包んでいたものを基準にすれば半分以下といった感じになります」
「そうですか……」
「私を解放した斬撃、私の生み出したものを真っ二つにした斬撃、どちらも見事でした」
「ありがとうございます」
「その見事な技量を持つあなたに提案したい事があります」
「何でしょう?」
「聖に入りませんか? そして鶴見家を継ぎませんか?」
「は……?」
突然の提案に俺は困惑するが、学園長や周りにいる聖の連中の真剣な目が本気であると伝えていた。
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