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第一章 異世界の洗礼編
第十話 ローターで!前編
しおりを挟む「……わかり、ました……」
観念して、抵抗を諦めます。
「手、でも、……いい、ですか?」
薄暗い路地裏で、美少女に手コキしてもらう。シチュエーション的には良いですが、自分がやらされるのは全くもって御免被りたい所です。
暗がりの中、その場にしゃがみます。
そのまま、男のズボンを膝まで下ろします。
「しゃあねぇな、手で勘弁してやらぁ」
下卑た笑いを浮かべる男を一瞥し、ダッシュで逃げます。
少し走り、振り向き、男が何か喚きながら走ろうとして転けるのを確認すると、そのまま後ろを振り向かず路地裏を抜けました。
心臓が、バクバク言ってます。
身体中が熱く、火照っています。
興奮ではなく、これは憤りです。
大通りに出て、歩きながら、涙が滲んできました。
魔物やレーナさんとは、こんな気持ちにはならなかったのに……。何故でしょう。
そっと目の端を拭うと、気持ちを落ち着けながら、依頼主の家を目指します。
目的地に到着しました。
周りの家と比べても、結構大きなお屋敷です。
呼び鈴を鳴らすと、メイドさんらしき人が、中まで案内してくれました。
応接間のような所に着くと、依頼主が待っていました。
「いらっしゃーい、貴女ねー、依頼受けてくれたのはー」
間延びした口調で話す魔道具師、ミネットさん。
年の頃は四十代程、ふんわりとした雰囲気の女性でした。
自己紹介をした後、依頼内容の確認をします。
「今回はー、魔道具の試作品の実験ねー。貴女、可愛らしいから……アレにしようかしらねー」
そう言って、棚の中から一つの箱を出してきます。
出てきたのは卵の様なモノと、四角い板でした。
「この丸いのをー、貴女に持っててー貰うの。ちょっと動くけど、身体にー、害はないからー」
「え、それだけで、いいんですか?」
「えっとー、作動距離も確認したいからー、近所をちょっと歩きたいかなー」
試作魔道具を持って、街中を散歩するだけでいいらしい様です。
私にもできそうな、簡単な依頼で良かったです。
「それなら、やらせて頂きますー」
釣られて間延びしちゃった。
「じゃーあー」
卵魔道具を持ってくるミネットさん。
徐にスカートを捲ってきます。
「はーい」
パンツの中に、卵が入れられました。
「え?……は?」
理解が追いつきません。
身につけるって、持っておくんじゃダメなの? いやいや、ポケットありますし。パンツの中って。
ミネットさんは四角い板の魔道具を持って、何かしています。
「じゃあー、外までー行こうかー」
股間に、振動が。
「はぃ……イき、ます……ンっっ!」
「……えー?」
油断してました。一瞬でイっちゃいました。
「はっ……んぅ、ぃ!」
また。
「ぁの、と、……んんんッ、とめ、ンっあ、ぃく……」
三回め。
振動が止まります。
「この距離はー大丈夫ねー」
「あ……、あの……、これ……、つ、つけた……まま……?」
息も絶え絶えに、確認します。
「えー?そういうー依頼でしょー? 貴女、依頼受けたでしょー?」
一度依頼を受けたら、反故にはできないです。違約金を払おうにも、ほぼ無一文です。しっかり内容確認しなかった私が悪いんです。
家を出る前に、キツめのドロワーズを履かせれ、卵……ローターでいいか、をズレないように固定されました。
最初は、噴水のある公園へ行きました。
子供達が疎らに遊んでいる姿が見えます。
「ちょっとー、座りましょうかー」
まだローターは動いていません。
いつ、動かされるか、ドキドキが止まりません。
ずっと当たっているせいか、パンツの中のローターの存在は意識しなければ感じられません。
ベンチに並んで座ります。
「こんな、変な魔道具ばっかり、作ってるんですか……?」
気になった事を尋ねてみる。
「えー? これはー、半分依頼でー半分趣味よー。ほんとはー、違う魔道具のー、実験の予定だったんだけどー、貴女可愛いからー、虐めたくなっちゃったのー。他の魔道具はー、生活品がー主かなー?」
「あ、ランプとか?」
レーナさんが持っていたものを、思い出しました。
電気も無いのに、点けたり消したり出来ていました。
「そうそうー、魔法使えない人でもー、簡単便利になる道具ねー」
と、子供が転がしたボールが、足元に来ました。
「あとはー、」
ミネットさんと、話している途中だけど、拾ってあげます。
投げ返そうと、腕に力を入れた時、
「んんんんんん……んんんんん!!」
ボールが手からこぼれ落ちます。
振動が、身体を襲います。
手を振り上げた状態で、固まってしまいます。
「依頼されてー、こういうの作ってるのー。……大丈夫ー?」
転がり落ちたボールを子供が取りに来て、不思議そうに私を見上げてきます。
振動が強くなる。
「んッ! ……っ、ょ……ハっ、ィっ!!」
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