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ホラーゲーム『デス・スペースシップ』
異世界にきて初めてのお説教
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「キャシャアアアアアアアアッ!!」
次々と襲いかかるクリーチャー。
みな両腕がするどい刃物になっていて、金属の床や壁に火花を散らせ、私のほうにやってくる。
体格からして、元人間っぽい。
このパターンは、ウイルスかなんかで、人間がゾンビになったように、クリーチャーになったと考えるのが妥当か。
1匹目のクリーチャーのアゴを拳で粉砕。
頭部がもげて、天井にべチャッと、緑の体液をまき散らす。
2匹目は胴体を殴る。
上半身と下半身が分割して、内臓を床にほうりだす。
3匹目、4匹目、5匹目あたりから、数えるのがめんどくさくなる。
視覚はすべて映像になっていて、文曲が何か自動的に操作しているのか、敵の位置や形、標準がよゆうでわかる。
頭に固い何かが刺さった。
後ろから襲ってきたクリーチャーが、やっと人間を殺せたとほえる。
「おや? 蚊が止まったかな?」
裏拳をクリーチャーの顔面にやり、壁までぶっとばした。
全身から緑の液体を広げ、ズルズルと背中を壁に当てたまま絶命。
数十体はいたかな?
もう襲ってこないので、首の骨をゴキリと鳴らす。
『敵の殲滅を完了。初めてにしてはすごいですね。意外に才能あるんですね』
視覚を支配しているモニターの右上に、四角のアイコンであらわれ、口を動かしている。
黒髪の日本人ぽい、ロングの女の子が、私に指示をしていたようだ。
服装はぴっちりスーツで、顔から判断するに、まだ女子高生っぽい。
口は動くが、表情が乏しく、今はやりのAIというやつだろうか?
「で。ここはどこなんだよ?」
『ホラーゲームの世界です。今動画サイトで無料お試しキャンペーンをやってまして、ゲームの体験を直接プレイすることができます』
「おおっ! それはすごいな! でも、参加する人が集まりそうなのに、なんで抽選形式にしたんだ?」
『欠点がありました。ゲームの世界で死ぬと、本人も普通に死にます』
「あっ、そういうことか。なるほどな」
『驚かないんですね?』
「よくあるパターンだからな」
別にだからどうということはなかった。
パワードスーツを着てると高揚感がすごいし、死を超越してる感じがする。
これは死よりもおもしろい。
「ほんで。どうやって現実世界に帰ったりできるの?」
『プレーしている本人が、死なずにゲームクリアすれば、現実世界に帰れます』
「そうなんすか」
もしかすると、この子は日本人向けにカスタマイズされているかもしれないなと思った。
私自身は、金髪のツインテール少女のほうがよかったが。
さて、敵も殲滅したし、さっきの小娘どもに説教しにいかなければなるまい。
「ホラーゲームの世界ってことは、ここは宇宙船『ガリバー』号なのか?」
『理解が早くて助かります。「デス・スペースシップ」の世界観をまるごと持ってきています』
「やっぱりな。確か、ガリバー号の1000人以上の居住空間で、謎のウイルスが発症し、次々と人々が化け物になるって設定だったな。じゃ、さっきのは元人間で確定だな」
『そうです』
ということは、あの小娘どもは、化け物に追いかけられていたということか。
生存のために私を餌にしたのは正解かもしれないが、やはりいかんことなので、正座させて、説教してやるしかあるまい。
パワードスーツの拳を合わせ、彼女たちが逃げて行った自動扉に入る。
宇宙船らしく、配線と配管だらけの廊下を歩いていく。
バルブがついていることからして、スチームパンクっぽい。
二つ目の部屋に入ると、全面にガラス窓が広がっていた。
誰かがガラスをたたいている。
若い女の子で、長い茶髪を後ろでまとめ、キャラクターのついたエプロンをしていた。
服は赤い血がついている。
私を見つけると、必死で広いガラス窓をたたく。
何かと思って、自動ドアの押しボタンスイッチを押してみるが、反応がない。
配線が出ているので、わざと壊されている。
しかないので、パンチしてドアを破壊し、中に入った。
「ありがとうございます! 女性の2人組にここに閉じ込められて……ひいっ!?」
女の子は後ろを向いて、小さく悲鳴を上げた。
うさぎやたぬきなので、擬人化されたキャラクターの絵が張り付けられた壁の奥から、小さい異様な化け物が出てきた。
両手、両足が刃物と化して、両目は閉じられている。
「オギャアアアアアアアアアッ!!」
小さな口から、赤ん坊のような泣き声を上げた。
元赤ちゃんのクリーチャーか。
ここは幼児を保育する施設のようだ。
小さな怪物たちは、何十匹も床をはいまわってきた。
剣を床に突き立てて、転がるように襲いかかってくる。
「娘、下がっていたまえ」
『なんで急に貴族口調なんですか?』
文曲の言葉を無視しつつ、やってくる怪物に拳を振り下げる。
体液が床に広がった。
あとは蹴って壁に飛ばしたり、体に取りつくやつは、愛の抱きしめでつぶしたりして処理していく。
プチプチをつぶしている感覚とはこのことだろう。
「あのっ!!」
娘が私に声をかける。
まだ逃げていなかったのか。
「それは……それは元赤ちゃんなんです! 私が保育していました! あのっ! やりすぎなんじゃないですか?」
娘は私を非難するような口調でしゃべる。
「やれやれ。何を言っているのかね?」
私は赤ちゃんのクリーチャーの頭をつかみ、若い娘に突き出した。
化け物は私の手から逃れようと、刃物を振り回すが、このパワードスーツにはまるできかない。
子犬をつかんでみせているような気持ちになる。
「これが人間の赤ちゃんに見えるのかね? 現に、君はこれから逃げたではないか。人ではないと認めている証拠だ」
「でもっ! でもっ! レンも、ブレンダーも、私がミルクをあげて、育てていたんです!」
「では、君はこれを育てることができるのかね?」
娘の言葉がつまる。
クリーチャーは閉じた両目から赤い光をのぞかせ、口からは黒い液体を流し続けている。
服が破れ丸見えの内臓は、気味悪くまだ脈を打つ。
「わかったかね? 汚物は処理しなければならない。これはもはや生き物ですらないのだよ」
私は化け物の柔らかい頭をにぎりつぶした。
手と足をけいれんさせたそれを、床に投げ捨てる。
娘は肉の塊と化した元赤ん坊を目で追っている。
『こんなこと言ってますけど、この人38歳のダメオッサンですからね。気にすることはありません』
文曲がパワードスーツのスピーカーを利用して、娘をなぐさめている。
いや、よけいな情報はいらんだろ。
赤ちゃんクリーチャーは、まだたくさんやってきていた。
この宇宙船では、そうとうお盛んだったようだ。
「文曲。火炎放射器モードを発動させろ」
『ラジャー』
「えっ? マジでできるの?」
冗談で言ったつもりだが、本当にできるようで、両手からノズルがあらわれた。
「娘。私が彼らを救う方法を教えてやろう。よく見ておきたまえ」
火炎を放射。
紅蓮の炎がクリーチャーたちを焼き殺していく。
高温のせいか、敵は一声鳴くと、次々とはじけていった。
「――次生まれ変わったときは、強い人間として育つとよいな」
決めぜりふをかまし、敵を殲滅させた。
「さてと。早くここから脱出しようか?」
「ひいっ!?」
私が振り向くと、娘はおびえたような表情になり、後ろに引き下がった。
あれ? ここはお礼を言う場面では?
予想外の反応に、逆にとまどう私。
娘は、怪物を見るかのような目つきで、私をにらんでいる。
「ママー。何があったの?」
奥の暗闇から、少女がひとり出てきた。
緑の髪をサイドテールにし、結び目はさくらんぼうのような赤い球付きのヒモ、白いワンピースを着ている。
小柄な背丈から判断して、年齢を想像するに、まだ3歳ぐらいか。
あの化け物の群れから生き残るとは、強運の持ち主だ。
「だめぇ!!」
娘は素早く私を通りすぎ、幼女を抱きしめる。
幼女は何が起こったのかわからず、目をパチクリさせていた。
口には親指をくわえたままだ。
「この子は絶対に殺させない!! 殺すなら、私を殺しなさい!!」
娘が私に言い放つ。
私は床を踏みしめながら、ふたりに近づく。
幼女は私を見上げ、きょとんとしている。
「失敬だぞ……」
「えっ?」
「この私が子供に手を出すと思っているのか!? なんて失敬なやつだ! そこに正座しなさい!」
「はっはい?」
目を見開いて、私を見上げる小娘。
「正座するんだ――説教してやる!」
私は怒りに煮えたぎっていた。
次々と襲いかかるクリーチャー。
みな両腕がするどい刃物になっていて、金属の床や壁に火花を散らせ、私のほうにやってくる。
体格からして、元人間っぽい。
このパターンは、ウイルスかなんかで、人間がゾンビになったように、クリーチャーになったと考えるのが妥当か。
1匹目のクリーチャーのアゴを拳で粉砕。
頭部がもげて、天井にべチャッと、緑の体液をまき散らす。
2匹目は胴体を殴る。
上半身と下半身が分割して、内臓を床にほうりだす。
3匹目、4匹目、5匹目あたりから、数えるのがめんどくさくなる。
視覚はすべて映像になっていて、文曲が何か自動的に操作しているのか、敵の位置や形、標準がよゆうでわかる。
頭に固い何かが刺さった。
後ろから襲ってきたクリーチャーが、やっと人間を殺せたとほえる。
「おや? 蚊が止まったかな?」
裏拳をクリーチャーの顔面にやり、壁までぶっとばした。
全身から緑の液体を広げ、ズルズルと背中を壁に当てたまま絶命。
数十体はいたかな?
もう襲ってこないので、首の骨をゴキリと鳴らす。
『敵の殲滅を完了。初めてにしてはすごいですね。意外に才能あるんですね』
視覚を支配しているモニターの右上に、四角のアイコンであらわれ、口を動かしている。
黒髪の日本人ぽい、ロングの女の子が、私に指示をしていたようだ。
服装はぴっちりスーツで、顔から判断するに、まだ女子高生っぽい。
口は動くが、表情が乏しく、今はやりのAIというやつだろうか?
「で。ここはどこなんだよ?」
『ホラーゲームの世界です。今動画サイトで無料お試しキャンペーンをやってまして、ゲームの体験を直接プレイすることができます』
「おおっ! それはすごいな! でも、参加する人が集まりそうなのに、なんで抽選形式にしたんだ?」
『欠点がありました。ゲームの世界で死ぬと、本人も普通に死にます』
「あっ、そういうことか。なるほどな」
『驚かないんですね?』
「よくあるパターンだからな」
別にだからどうということはなかった。
パワードスーツを着てると高揚感がすごいし、死を超越してる感じがする。
これは死よりもおもしろい。
「ほんで。どうやって現実世界に帰ったりできるの?」
『プレーしている本人が、死なずにゲームクリアすれば、現実世界に帰れます』
「そうなんすか」
もしかすると、この子は日本人向けにカスタマイズされているかもしれないなと思った。
私自身は、金髪のツインテール少女のほうがよかったが。
さて、敵も殲滅したし、さっきの小娘どもに説教しにいかなければなるまい。
「ホラーゲームの世界ってことは、ここは宇宙船『ガリバー』号なのか?」
『理解が早くて助かります。「デス・スペースシップ」の世界観をまるごと持ってきています』
「やっぱりな。確か、ガリバー号の1000人以上の居住空間で、謎のウイルスが発症し、次々と人々が化け物になるって設定だったな。じゃ、さっきのは元人間で確定だな」
『そうです』
ということは、あの小娘どもは、化け物に追いかけられていたということか。
生存のために私を餌にしたのは正解かもしれないが、やはりいかんことなので、正座させて、説教してやるしかあるまい。
パワードスーツの拳を合わせ、彼女たちが逃げて行った自動扉に入る。
宇宙船らしく、配線と配管だらけの廊下を歩いていく。
バルブがついていることからして、スチームパンクっぽい。
二つ目の部屋に入ると、全面にガラス窓が広がっていた。
誰かがガラスをたたいている。
若い女の子で、長い茶髪を後ろでまとめ、キャラクターのついたエプロンをしていた。
服は赤い血がついている。
私を見つけると、必死で広いガラス窓をたたく。
何かと思って、自動ドアの押しボタンスイッチを押してみるが、反応がない。
配線が出ているので、わざと壊されている。
しかないので、パンチしてドアを破壊し、中に入った。
「ありがとうございます! 女性の2人組にここに閉じ込められて……ひいっ!?」
女の子は後ろを向いて、小さく悲鳴を上げた。
うさぎやたぬきなので、擬人化されたキャラクターの絵が張り付けられた壁の奥から、小さい異様な化け物が出てきた。
両手、両足が刃物と化して、両目は閉じられている。
「オギャアアアアアアアアアッ!!」
小さな口から、赤ん坊のような泣き声を上げた。
元赤ちゃんのクリーチャーか。
ここは幼児を保育する施設のようだ。
小さな怪物たちは、何十匹も床をはいまわってきた。
剣を床に突き立てて、転がるように襲いかかってくる。
「娘、下がっていたまえ」
『なんで急に貴族口調なんですか?』
文曲の言葉を無視しつつ、やってくる怪物に拳を振り下げる。
体液が床に広がった。
あとは蹴って壁に飛ばしたり、体に取りつくやつは、愛の抱きしめでつぶしたりして処理していく。
プチプチをつぶしている感覚とはこのことだろう。
「あのっ!!」
娘が私に声をかける。
まだ逃げていなかったのか。
「それは……それは元赤ちゃんなんです! 私が保育していました! あのっ! やりすぎなんじゃないですか?」
娘は私を非難するような口調でしゃべる。
「やれやれ。何を言っているのかね?」
私は赤ちゃんのクリーチャーの頭をつかみ、若い娘に突き出した。
化け物は私の手から逃れようと、刃物を振り回すが、このパワードスーツにはまるできかない。
子犬をつかんでみせているような気持ちになる。
「これが人間の赤ちゃんに見えるのかね? 現に、君はこれから逃げたではないか。人ではないと認めている証拠だ」
「でもっ! でもっ! レンも、ブレンダーも、私がミルクをあげて、育てていたんです!」
「では、君はこれを育てることができるのかね?」
娘の言葉がつまる。
クリーチャーは閉じた両目から赤い光をのぞかせ、口からは黒い液体を流し続けている。
服が破れ丸見えの内臓は、気味悪くまだ脈を打つ。
「わかったかね? 汚物は処理しなければならない。これはもはや生き物ですらないのだよ」
私は化け物の柔らかい頭をにぎりつぶした。
手と足をけいれんさせたそれを、床に投げ捨てる。
娘は肉の塊と化した元赤ん坊を目で追っている。
『こんなこと言ってますけど、この人38歳のダメオッサンですからね。気にすることはありません』
文曲がパワードスーツのスピーカーを利用して、娘をなぐさめている。
いや、よけいな情報はいらんだろ。
赤ちゃんクリーチャーは、まだたくさんやってきていた。
この宇宙船では、そうとうお盛んだったようだ。
「文曲。火炎放射器モードを発動させろ」
『ラジャー』
「えっ? マジでできるの?」
冗談で言ったつもりだが、本当にできるようで、両手からノズルがあらわれた。
「娘。私が彼らを救う方法を教えてやろう。よく見ておきたまえ」
火炎を放射。
紅蓮の炎がクリーチャーたちを焼き殺していく。
高温のせいか、敵は一声鳴くと、次々とはじけていった。
「――次生まれ変わったときは、強い人間として育つとよいな」
決めぜりふをかまし、敵を殲滅させた。
「さてと。早くここから脱出しようか?」
「ひいっ!?」
私が振り向くと、娘はおびえたような表情になり、後ろに引き下がった。
あれ? ここはお礼を言う場面では?
予想外の反応に、逆にとまどう私。
娘は、怪物を見るかのような目つきで、私をにらんでいる。
「ママー。何があったの?」
奥の暗闇から、少女がひとり出てきた。
緑の髪をサイドテールにし、結び目はさくらんぼうのような赤い球付きのヒモ、白いワンピースを着ている。
小柄な背丈から判断して、年齢を想像するに、まだ3歳ぐらいか。
あの化け物の群れから生き残るとは、強運の持ち主だ。
「だめぇ!!」
娘は素早く私を通りすぎ、幼女を抱きしめる。
幼女は何が起こったのかわからず、目をパチクリさせていた。
口には親指をくわえたままだ。
「この子は絶対に殺させない!! 殺すなら、私を殺しなさい!!」
娘が私に言い放つ。
私は床を踏みしめながら、ふたりに近づく。
幼女は私を見上げ、きょとんとしている。
「失敬だぞ……」
「えっ?」
「この私が子供に手を出すと思っているのか!? なんて失敬なやつだ! そこに正座しなさい!」
「はっはい?」
目を見開いて、私を見上げる小娘。
「正座するんだ――説教してやる!」
私は怒りに煮えたぎっていた。
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