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第三章 階級昇格編
67話『乱入者たち』
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「──とりあえず、大体は片付いたわね」
腰に手を当て、周囲の光景を見渡しながらカレンが言った。
城の二階にある広間でら、アウラとカレンの二人によって制圧された盗賊たちが倒れていた。
見たところ二人は全くの無傷であり、まだまだ余力を残している。
「城の方の制圧は完了……って言いたいけど、コイツらのリーダーはどこにいるんだ? 話じゃ、盗賊を率いる何人かが厄介って言われていたけど」
「それなら、聞くのが一番でしょ。──ねぇ、アンタたちのリーダーって今はいないの? 私たちの本命はソイツらなの」
「っ……リーダーなら、各拠点に一人はいる筈だ……今どこにいるのかは知らねぇが……っ」
「あら、随分と正直に話してくれるのね。もう少し躊躇うかと思ってた」
「反抗すりゃ、今以上に痛い目に遭うのは目に見えてるからな。テメェらみたいなバケモンの相手すんのは御免被る」
両手を後ろで縛られた状態で壁に凭れ掛かり、カレンの問いに素直に答えた。
いくら盗賊と言えど、勝てない相手にわざわざ喧嘩を売るほど馬鹿ではない。生き延びるためには潔く負けを認めることも肝要だ。
その男は「だが」と一言置いて、話を続ける。
「バケモンなのは、リーダー達も同じだがな……」
「「……」」
男の証言に、アウラとカレンは口をつむぐ。
事前に聞いていた情報──盗賊を率いる人物が、人ならざる力を有しているものと、男の言葉が凡そ合致していたのだ。
少し、二人の表情がこわばる。
彼らを相手取るのなら、相応の覚悟はしなければならない。
と、その時だった。
「──おいおい、帰ってみれば、随分と見慣れた顔がいやがるじゃねぇか」
「────ッ!!」
突如として広間に響き渡る、声。
その声はひどく馴れ馴れしく、アウラとカレンには聞き覚えのあるものだった。特に──アウラにとっては、数日前に全霊の殺意を向けた男のものだ。
「お前……っ!!」
「意外だったか? テメェが追放した男が、こんなところで盗賊に加担してるって」
「……」
「感動の再会ってヤツじゃねぇの。やっぱりアイツの言うことは本当だった……ようやく、心置きなくテメェに復讐できるってもんだ」
敵意を剥き出しにするアウラと、無言で男の方を見つめるカレン。
新たに現れた人物は、エリュシオンのギルドから除名処分を下された元冒険者のガルマ。
行方をくらました男は、あろうことか盗賊に身をやつしていた。
屈強な肉体に、常に他者を見下しているかのような眼は何一つ変わっていない。以前に付けていた額当ては外しており、短かった黒髪は伸び、手入れされていないのが丸分かりだった。
「……いや、その前にやることがあるか」
ガルマは下卑た笑みを浮かべて、アウラではなくカレンの方を見た。
直後。
「────ッ!!」
「カレン!」
ガルマの姿が消え、カレンの真正面に一瞬で移動した。
臨戦態勢に入っていたカレンでさえ、僅かに反応が遅れた。
予備動作もなく、防御する暇すら与えぬまま、カレンの首を掴んで壁に叩き付ける。
「かはっ……!?」
「……大人しくテメェが俺の女になってりゃ、俺が追放されることなんて無かった。──だから、ここで殺す」
責任転嫁も甚だしい暴論を振りかざすガルマ。
直後、男の身体に変化が生じる。
ソレは、通常の人間には決してありえない「異常」だった。
両方の肩から、芽吹くかのように、新たに骨が突き出る。新たな器官が作られていくかのように、骨に強靭な筋肉が纏わり付いてく。
通常の腕よりも一回り太く、悪鬼を彷彿とさせる、黒く凶悪な手が生成された。
「ぐっ……!!」
残る腕で、カレンの両腕を押さえつける。
喉を潰さんが如き膂力は、カレンに一切の身動きを取らせない。不意打ちに等しいとはいえ、彼女を拘束するほどの力は尋常ではない。
しかし、彼女の瞳から敵意が消え去ったワケではない。
「心の底から謝罪しろ、クソアマ……ん?」
「っ……!!」
酸素を取り入れられず、窒息死しかねない状況の彼女にも、同じく変化が生じる。
魔術の詠唱も不可能なカレンの左の頬に──蛇のような紋様が浮かび上がる。
歯を食いしばり、抵抗の意志を殺意に変え、ガルマにぶつけ返す。
(この紋様は、あの黒服野郎の────?)
ガルマが僅かに揺らぎ、拘束する力を緩めた。
果たして偶然か、その一瞬の隙を付き、紫電を纏ったアウラがガルマの横腹に蹴りを入れる。
「強化」の魔術に加え、アウラの異能である神雷を伴った一撃。
意識の外からの一撃は、異形と化したガルマを吹き飛ばした。
「カレン、大丈夫か!?」
「けほっ、けほっ……ごめん、ちょっと油断した……」
咳き込み、身体が欲していた酸素を肺へと送り、呼吸を整える。
同時に魔剣を顕現させ、再度臨戦態勢に入った。
今の一撃で、彼女はガルマを明確に「敵」と認識したのだ。
壁に吹き飛ばされ、土煙が舞い上がる。
常人であれば、痺れと痛みで暫くは立ち上がれなくなる渾身の蹴り。アウラは力を制限することなく振るったが──、
「チっ……痛ぇじゃねぇか。何してくれてんだ、オイ」
「何って、カレンを殺そうとしたから引き剝がしただけだろうが」
「へぇ、随分とご執心だな。好きな女が他の男に触られるのがそんなに嫌か?」
「好きとか嫌いとか、それ以前の問題だ。──言っとくが、男が一人の女にそこまで執着するのは、みっともないを通り越して気持ち悪いぞ?」
「口の減らねぇガキだ。……気が変わった、やっぱり先にテメェを殺してやるよ」
土煙の中から、ガルマがゆっくりと歩いてくる。
アウラの煽りがいくらか効いたのか、ガルマは標的を切り替える。
(噂通りなら、ガルマが盗賊たちのリーダーってワケか)
ヴァジュラを顕現させ、アウラは射抜くような鋭い視線でガルマを見据える。
盗賊を率いる人間の情報──「多くの腕を持っていた」という噂を信じるのであれば、眼前にいる男こそ、リーダー格の人間である。
「生け捕りは多分無理だぞ。どうする?」
「今回の依頼は、一般のメンバーであれば捕縛。……連中を率いるリーダーであれば、状況次第で「討伐」って言われてる。だから、遠慮はいらないわ」
「了解だ。……じゃあ、やるぞ」
強い口調で、アウラは言い切った。
己の不始末だと言わんばかりに、責任を感じていた。
ガルマは一度、彼の逆鱗に触れた。
アウラは彼の心を折り、これで二度と関わることは無いだろうと、そう思っていた。──しかし、それは誤算だった。
この男の執念は、アウラの想像を軽く凌駕していた。
悪鬼と化した男が、今度は明確な障害となって立ちはだかる。
※※※※※
一方、ロアとミズハの方も、凡そ似たような状況に陥っていた。
その場にいた盗賊は捕縛し、あとは後から来る冒険者たちに引き渡すだけだった。だが──二人の前に、一人の男が姿を現した。
屈強な体格の者の多い盗賊にしては、比較的細い身体をしていた。
紫色の髪を両目が隠れる辺りにまで伸ばしており、白を基調とした、僧侶のような装いに身を包んでいる。
盗賊らしくない出で立ちだが──それ以上に、その華奢な体躯には似つかわしくない4枚の「翼」が異常性を際立たせていた。
「一応聞いておきますが、貴方が彼らを率いる長……ヨベル・アルラウトで間違いありませんね?」
ミズハが刀の柄に手をかけ、前傾姿勢を取りながら問う。
応答次第では、即座に口火が切られる。
その傍らで、ロアも身構える。
彼の手繰る糸を肉眼で捉え、回避するのは至難の業。数多くの魔術が存在する中で、魔力の扱いに研鑽を注ぎ、第三階級にまで彼はのし上がったのだ。
「勿論だ。……全く、たかだか冒険者二人に制圧されるなんて、使えない部下共だよ」
「仲間を簡単にそう吐き捨てるか。所詮は盗賊ってワケだな」
「何言ってんだ、そもそも盗賊ってのは仲良しごっこするための場所じゃないだろうに。略奪の役に立たないのは仲間でもなんでもない」
「成る程、仲間をただの道具としてしか見ていない、と。──これが真性のクズってヤツですか」
「好きに言えよ。尤も、そのクズに、これからお前らは消されるワケだが」
盗賊団の長──ヨベルは不敵に笑い、翼をはためかせる。
ゴングは鳴った。
ただの盗賊たちは、アウラたちにとっては前座に過ぎない。
同時刻。彼らの、本当の戦いの火蓋が切られる。
腰に手を当て、周囲の光景を見渡しながらカレンが言った。
城の二階にある広間でら、アウラとカレンの二人によって制圧された盗賊たちが倒れていた。
見たところ二人は全くの無傷であり、まだまだ余力を残している。
「城の方の制圧は完了……って言いたいけど、コイツらのリーダーはどこにいるんだ? 話じゃ、盗賊を率いる何人かが厄介って言われていたけど」
「それなら、聞くのが一番でしょ。──ねぇ、アンタたちのリーダーって今はいないの? 私たちの本命はソイツらなの」
「っ……リーダーなら、各拠点に一人はいる筈だ……今どこにいるのかは知らねぇが……っ」
「あら、随分と正直に話してくれるのね。もう少し躊躇うかと思ってた」
「反抗すりゃ、今以上に痛い目に遭うのは目に見えてるからな。テメェらみたいなバケモンの相手すんのは御免被る」
両手を後ろで縛られた状態で壁に凭れ掛かり、カレンの問いに素直に答えた。
いくら盗賊と言えど、勝てない相手にわざわざ喧嘩を売るほど馬鹿ではない。生き延びるためには潔く負けを認めることも肝要だ。
その男は「だが」と一言置いて、話を続ける。
「バケモンなのは、リーダー達も同じだがな……」
「「……」」
男の証言に、アウラとカレンは口をつむぐ。
事前に聞いていた情報──盗賊を率いる人物が、人ならざる力を有しているものと、男の言葉が凡そ合致していたのだ。
少し、二人の表情がこわばる。
彼らを相手取るのなら、相応の覚悟はしなければならない。
と、その時だった。
「──おいおい、帰ってみれば、随分と見慣れた顔がいやがるじゃねぇか」
「────ッ!!」
突如として広間に響き渡る、声。
その声はひどく馴れ馴れしく、アウラとカレンには聞き覚えのあるものだった。特に──アウラにとっては、数日前に全霊の殺意を向けた男のものだ。
「お前……っ!!」
「意外だったか? テメェが追放した男が、こんなところで盗賊に加担してるって」
「……」
「感動の再会ってヤツじゃねぇの。やっぱりアイツの言うことは本当だった……ようやく、心置きなくテメェに復讐できるってもんだ」
敵意を剥き出しにするアウラと、無言で男の方を見つめるカレン。
新たに現れた人物は、エリュシオンのギルドから除名処分を下された元冒険者のガルマ。
行方をくらました男は、あろうことか盗賊に身をやつしていた。
屈強な肉体に、常に他者を見下しているかのような眼は何一つ変わっていない。以前に付けていた額当ては外しており、短かった黒髪は伸び、手入れされていないのが丸分かりだった。
「……いや、その前にやることがあるか」
ガルマは下卑た笑みを浮かべて、アウラではなくカレンの方を見た。
直後。
「────ッ!!」
「カレン!」
ガルマの姿が消え、カレンの真正面に一瞬で移動した。
臨戦態勢に入っていたカレンでさえ、僅かに反応が遅れた。
予備動作もなく、防御する暇すら与えぬまま、カレンの首を掴んで壁に叩き付ける。
「かはっ……!?」
「……大人しくテメェが俺の女になってりゃ、俺が追放されることなんて無かった。──だから、ここで殺す」
責任転嫁も甚だしい暴論を振りかざすガルマ。
直後、男の身体に変化が生じる。
ソレは、通常の人間には決してありえない「異常」だった。
両方の肩から、芽吹くかのように、新たに骨が突き出る。新たな器官が作られていくかのように、骨に強靭な筋肉が纏わり付いてく。
通常の腕よりも一回り太く、悪鬼を彷彿とさせる、黒く凶悪な手が生成された。
「ぐっ……!!」
残る腕で、カレンの両腕を押さえつける。
喉を潰さんが如き膂力は、カレンに一切の身動きを取らせない。不意打ちに等しいとはいえ、彼女を拘束するほどの力は尋常ではない。
しかし、彼女の瞳から敵意が消え去ったワケではない。
「心の底から謝罪しろ、クソアマ……ん?」
「っ……!!」
酸素を取り入れられず、窒息死しかねない状況の彼女にも、同じく変化が生じる。
魔術の詠唱も不可能なカレンの左の頬に──蛇のような紋様が浮かび上がる。
歯を食いしばり、抵抗の意志を殺意に変え、ガルマにぶつけ返す。
(この紋様は、あの黒服野郎の────?)
ガルマが僅かに揺らぎ、拘束する力を緩めた。
果たして偶然か、その一瞬の隙を付き、紫電を纏ったアウラがガルマの横腹に蹴りを入れる。
「強化」の魔術に加え、アウラの異能である神雷を伴った一撃。
意識の外からの一撃は、異形と化したガルマを吹き飛ばした。
「カレン、大丈夫か!?」
「けほっ、けほっ……ごめん、ちょっと油断した……」
咳き込み、身体が欲していた酸素を肺へと送り、呼吸を整える。
同時に魔剣を顕現させ、再度臨戦態勢に入った。
今の一撃で、彼女はガルマを明確に「敵」と認識したのだ。
壁に吹き飛ばされ、土煙が舞い上がる。
常人であれば、痺れと痛みで暫くは立ち上がれなくなる渾身の蹴り。アウラは力を制限することなく振るったが──、
「チっ……痛ぇじゃねぇか。何してくれてんだ、オイ」
「何って、カレンを殺そうとしたから引き剝がしただけだろうが」
「へぇ、随分とご執心だな。好きな女が他の男に触られるのがそんなに嫌か?」
「好きとか嫌いとか、それ以前の問題だ。──言っとくが、男が一人の女にそこまで執着するのは、みっともないを通り越して気持ち悪いぞ?」
「口の減らねぇガキだ。……気が変わった、やっぱり先にテメェを殺してやるよ」
土煙の中から、ガルマがゆっくりと歩いてくる。
アウラの煽りがいくらか効いたのか、ガルマは標的を切り替える。
(噂通りなら、ガルマが盗賊たちのリーダーってワケか)
ヴァジュラを顕現させ、アウラは射抜くような鋭い視線でガルマを見据える。
盗賊を率いる人間の情報──「多くの腕を持っていた」という噂を信じるのであれば、眼前にいる男こそ、リーダー格の人間である。
「生け捕りは多分無理だぞ。どうする?」
「今回の依頼は、一般のメンバーであれば捕縛。……連中を率いるリーダーであれば、状況次第で「討伐」って言われてる。だから、遠慮はいらないわ」
「了解だ。……じゃあ、やるぞ」
強い口調で、アウラは言い切った。
己の不始末だと言わんばかりに、責任を感じていた。
ガルマは一度、彼の逆鱗に触れた。
アウラは彼の心を折り、これで二度と関わることは無いだろうと、そう思っていた。──しかし、それは誤算だった。
この男の執念は、アウラの想像を軽く凌駕していた。
悪鬼と化した男が、今度は明確な障害となって立ちはだかる。
※※※※※
一方、ロアとミズハの方も、凡そ似たような状況に陥っていた。
その場にいた盗賊は捕縛し、あとは後から来る冒険者たちに引き渡すだけだった。だが──二人の前に、一人の男が姿を現した。
屈強な体格の者の多い盗賊にしては、比較的細い身体をしていた。
紫色の髪を両目が隠れる辺りにまで伸ばしており、白を基調とした、僧侶のような装いに身を包んでいる。
盗賊らしくない出で立ちだが──それ以上に、その華奢な体躯には似つかわしくない4枚の「翼」が異常性を際立たせていた。
「一応聞いておきますが、貴方が彼らを率いる長……ヨベル・アルラウトで間違いありませんね?」
ミズハが刀の柄に手をかけ、前傾姿勢を取りながら問う。
応答次第では、即座に口火が切られる。
その傍らで、ロアも身構える。
彼の手繰る糸を肉眼で捉え、回避するのは至難の業。数多くの魔術が存在する中で、魔力の扱いに研鑽を注ぎ、第三階級にまで彼はのし上がったのだ。
「勿論だ。……全く、たかだか冒険者二人に制圧されるなんて、使えない部下共だよ」
「仲間を簡単にそう吐き捨てるか。所詮は盗賊ってワケだな」
「何言ってんだ、そもそも盗賊ってのは仲良しごっこするための場所じゃないだろうに。略奪の役に立たないのは仲間でもなんでもない」
「成る程、仲間をただの道具としてしか見ていない、と。──これが真性のクズってヤツですか」
「好きに言えよ。尤も、そのクズに、これからお前らは消されるワケだが」
盗賊団の長──ヨベルは不敵に笑い、翼をはためかせる。
ゴングは鳴った。
ただの盗賊たちは、アウラたちにとっては前座に過ぎない。
同時刻。彼らの、本当の戦いの火蓋が切られる。
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