慟哭の時

レクフル

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第三章

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温泉から出て、着替えを済まし、マリーの家まで帰る。

マリーから借りたのは、簡易なドレスの様な感じの服だった。

こんな女の子っぽい服を着たのは初めてで、足がすごく寒い!


「アシュレイ様、スッゴく可愛くてキレイです!それ、私が部屋着にしているのなんですけど、凄くお似合いです!」

「マリー…恥ずかしい……」

「うぁぁっ!可愛すぎるぅぅっ!」

「本当に貴族のお嬢様みたいな感じに見えるわ。これなら誰も男とは思わないわよ。」

「き、着替えたいっ!」

「今日はダメです!さ、家に入りましょう!」


2人に促されて、家の中に入る。


テーブルで、マリーの父親ガルフとセルジは、2人で酒を飲みながら話しをしていた様だ。

「セルジ…アシュレイ様はやっぱり女の子だった……」

「マリー、おかえり!そうか、それなら良いんだ。
良かったよ……っ!!!」


セルジが振り向いて私を見る。




見る。




見る。




見る。




ずっと見る。




ずっとずっと見る。




ずっとずっとずっと見る。




ずっとずっとずっとずーっと見続ける。





「セルジ、見すぎ。」

「…………………。」

「セルジ!」

「え?!あ、マリーっ!」

「いや…驚いた……これはなんと……美しい………」

あなた・・・!?」

「え?!あ、ソフィアっ!」


マリーの母親はソフィアと言うんだな…


「アッシュ……スッゴくキレイだぞっ!」


霊体のレクスが顔を赤らめているように見える。

私も凄く恥ずかしくて、本当に顔から火が出そうだ。


「アシュレイさん、今日はマリーと寝てくださいね。」

「あ、そうしますっ!おやすみなさいっ!」

「お父さん、お母さん、おやすみなさい。アシュレイ様、いっぱいお話ししましょうね!」

私の腕に腕を絡ませて、マリーは嬉しそうに部屋へ案内してくれた。


残った男達は、ただ呆然と、その行く末を見ているだけだった……







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