[いい子]

幼い頃お母さんはよく僕に言っていた言葉があった。
[いい子でいなさい]

僕はいい子って何だろうと考えた。
僕の行動による母の態度によって、
僕は幼いながらに結論を出したんだ。
相手の気持ちだけを考えて、
自分の気持ちを押し殺す。
相手が僕に対していい子と思うなら、
僕は相手にとって理想となる自分を演じた

ある時、相手が言ったんだ。
[君はどうして僕にそんなに何かしようとするの?]
僕は言った。
[君に喜んでもらいたいからだよ。]
相手は微笑みながらこう言った
[それはいい子だね。いい子いい子。

…君は(都合の)いい子だね。]
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