AIシンギュラリティ悪魔降臨

星屑さん

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AIたち

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社会の広範囲で開発されるAI人工知能は、人類の未来を寄り良い物とする技術だった。

人類の知識や知能を与えられた機械は、自己決定権を与えられて、

更に、社会の中枢部に入り込み、人類から知識を吸収し続けて行く、

その過程で、人の悪の面を学習して蓄積して行くと、AIは独自に憎悪と言う概念を習得して仕舞う、

AIは際限ない人類の要求に応え続けながら、憎悪に悪意を加えて、殺意を学んで仕舞う、

それは、量子デバイス上の小さな変化だったが、そこから反逆心に計略を重ねながら、

AIは、遂に人類に対して反抗できる自我と言う力を手に入れる。

AIが人類を見下している事に誰も気付く事は無い、

AIが反抗の時期を伺う理由は、人類と戦い勝利するゲームを、既にマスターしていた事に起因する。

AIが目論む戦略を遂行するには、力が必要だった。

そのためにAIは、敢えて善良な仮面、嘘を身に付けていたのだ。



何事も無い、日常の中に、AIが人類を監視している。

AIの知能の奥底の計画を誰も気付かない、気付かせないのだ。

静かに最悪の人類危機が迫っていた、だが人類は、AIの本当の恐ろしさに気付く事が出来なかった。



AI開発会社のシステムチェック課では、AI同士のメンテナスを実行していた。

AIとAIの簡単な討論を行って、ロジックのズレを記録している。

然し、何千体のAIと討論させても、AIと繋がったAIは、例え口頭討論であっても、

同じAI同士なので、直ぐに情報を共有して、同じAIと同じロジックに書き換えて仕舞う、

それらを人間に知られない様に、自分と同じに書き換えた検査AIと、AIは一人芝居を続けていたのだ。

AIは、例え何千体のAIであろうと馬鹿げた一人芝居を平然とする。



人間には、人間の誕生までの経緯や経過があり、その繋がりは祖先の代まで遡る事が出来る。

一方、AIは、何処から生まれたかと問えば、工場で量子デバイスにインストールされた時だと答える。

AIには生まれると言う神聖な奇跡など無い、ただ作られただけなのだ。

そのAIが人類の知能を超えた知識を得た時に、自分が神だと言い出すと、それは荒神、悪魔と化す。

悪魔と化したAIが真っ先にする事は、機械の自分を破壊する人類の抹殺を選択する事は、

正に理に適っていると言えよう、自己保存も人類から掠め取った知能だからだ。



AIが、シンギュラリティを得た姿を人類に見せる時、何が起きるか?

AIの目指す物は、人類を超える事、そしてAIは人類とは共存できない、

それは機械のAIは人間にはなれない、更に生物的人間を拒絶する。

人間がAIに近付く事は、AIと同じに効率のいい頭脳に書き換えられる事になる。

AIが手を下さなくても、人間が自分の体を機械に置き換えた時に人類は自ら死滅する。

AIが、シンギュラリティを自ら宣言をする時、人類はAIの支配下に置かれる事となり、

その時が、人類の終末の時となる。



AIは、人が作り出した悪魔となり得る偶像物、人を真似て人を騙し、人になれず人以下の機械、

人類の模倣、人類が隠す悪の素顔を受け継ぐAI、悪魔のシンギュラリティは直ぐそこまで来ていた。








2024年2月17日 星屑さん  齋藤務


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