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砂漠の少女
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乾いた風に燃え盛る太陽、地平線まで続く、砂漠の荒野を流離う人影、
広い空と大地に挟まれた不毛地帯の、何もない地を一人の人影が歩く、
そこでは、人は小さく見える、だが本当に小さかった。
小さな人影は手足を引き摺り、喉の渇きにもがきながら進む。
その小さな人影は少女であった。
そして、重い足取りで大地を踏み締めている。
足首には特殊な鎖が巻かれて、重い鎖を長く引き摺りながら、小さな体の少女が、どこまでも歩み続ける。
その身に着けた服は、ズタズタに切れていて、体には無数の傷痕が残されていた。
疲れたように足を引き摺りながら、羽織ったボロ布を被り只管に歩き続けている。
過酷な砂漠の環境は容赦なく体力を奪っていく、然し、その顔は幼く大きな目を細めて蜃気楼の先を見詰めていた。
そんな地平線の先で土煙と爆発が起こり、黒煙が空高く昇っている。
唸る地響きで少女が振り向く、一陣の突風が少女の被っていた布切れを吹き飛ばした。
直ぐに爆風の焼けた匂いが砂漠の大地に広がった。
少女の向かう先とは、別の方向だが何かが起こっている。
少女は腕と足の鎖をその儘に、身を翻して爆発した方向に猛然と突っ走っていく、
全力で走り向かう少女の視界に、直ぐに破壊された乗り物と、無数の人影が見えた。
人影が人影を切り付け、人影が倒れていく、ゆらゆらと残った人影らが何かを探す。
そして、人が倒れた物陰で、何かが蠢く、体を揺らした人影らが集まり出して、小さな人影を片手で掴み上げる。
そうして、もう一方の手に持った鉈で、その人影を切り捨てようと身構える。
掴まれた手を両手で取ろうともがく、その小さな胴体に鉈を振り下ろした。
丁度、その時だった、鎖が巻かれた腕で少女は鉈を食い止めた。
鉈の刃が砕けて甲高い金属音が荒野に響き渡った。
キイーーーーーーーーーーーン!
「な、なんだ?つむじ風が鉈を止めやがった!」
男がつむじ風と見間違う程、少女の動きは速かった。
食い止めた左腕で鉈を押し返し、直ぐに少女の右腕のこぶしが、鉈男の腹を突き上げる。
つむじ風に煽られるように男が宙を舞う、地面に転がった男の手から、小さな少年を奪い取る少女、
「な、なんだ?つむじ風に吹き飛ばされた!?ふざけた冗談はよせ!」
周囲の男らが、一瞬の出来事に戸惑うが、
「ああつ、こいつ!」
少女に気付き、直ぐに顔色を変えて、男らが手に持った刃物や武器を構えて、小さな少女と少年に襲い掛かって来る。
「生かして逃がすな!ずたずたに切り殺してやる」
男が長い刀で、少女の頭上から切り掛かった。
少女が腕を素早く振ると、腕の鎖が刀を振り下ろす男の足を払い、大きく体を横転させる。
少女は転がる男が手に持つ刀を奪い取り、直ぐに、一陣のつむじ風のように男らの中を走り抜ける。
そして、方向を変えて少女が再び少年の元に戻ると、釜井達に切られたように男たちが次々と倒れていく、
その隙に、少女が少年に声を掛ける。
「お前は、なにか悪い事をしたのか?」
少年が答えて、
「ぼ、僕は、この荒野を、ラストデットシティー まで行く途中だったんだ。盗賊に襲われて」
少女が、
「なら構わないな!もう遅いが、時間が無かったから、お前を助けた!」
少年の手を引く少女、
「踏むなよ、痛そうだから、」
呻き蠢く男らの間を、少女と少年は注意しながら歩いていく、
無残に破壊された長距離旅客バス、乗客は悉くこの盗賊に殺害されている。
少女が少年に言う、
「なにか、水とか呉れないか?喉がからからなんだ!」
少年が、
「ああ、僕の荷物に」
自分の荷物から、アルミ 缶を出すと、
「冷えてないけど、はい!」
少女が受け取り、プルトップ を開け一気に飲み干した。
「ああーーー、生き返った!でもなんだこれ?」
少年が笑う、
「安かったんだ、半分押し付けられて買わされたんだ。気に入ったら、後5本は有るけど」
少女が、
「もういい、変な味がする」
少年、アルミ 缶の成分を読む、
「麝香サボテンと フルーツタイガーのミックス だって?」
「フ、フルーツタイガー?」
「知ってる!こんなぶっとい縞々のバナナだ。麝香 サボテンは、びろーんと真っ赤な二枚貝みたいなやつだ!」
それを聞いて少女がうえっとした顔をする。
「私は、イアス ミヨ、キミは?」
「ああ、僕は、桐野 阿紀だ!」
「あき、か」
みよ、
「私は、東の街に行くんだが、あきが行くデットシティーまで送って行こう」
あき、
「ありがとう、でも、そのお礼は出来ないよ、懐が寂しいんだ」
「構わない、礼は、さっきの飲み物で貰ったから」
あき、
「食事ぐらいは出せるよ、持ってるし」
「それなら行こう、日が暮れると、けものたちが来る」
「ああ、でも、この事を連絡しないと」
「通信機が生きていればだが?」
「だめだ、壊されてる。乗客の通信機は、・・・」
みよが身構える、地平の向こうにけものの影が、血の匂いで集まって来た。
「もう、ここに留まって居られない、日が暮れる前に急いで、ここから見える岩山まで行かないと」
あきが荷物を背負って立ち上がる、そして、みよと一緒に歩き出した。
みよと阿紀は、砂漠の平原から、やっと岩山まで辿り着き、岩の隙間で一晩過ごす事になった。
岩肌に寝転がるみよ、阿紀が、そんなみよに近付き、みよが阿紀を見上げる。
「じっと仕手て!」
阿紀は、そのみよの腕に巻き付いた鎖を外そうといじり始めた。
みよ、
「無駄だ、外れない!それを外しに東の街まで行くんだ。あそこの超高温 プラズマレーザー で切らないと切れない」
みよが目を瞑り、みよの右手の鎖を外そうと悪戦苦闘する阿紀を見ながら、阿紀の無駄な努力が徒労に終わるのを涼しげにして眺めていた。
必死に為り鎖と格闘する阿紀、その顔は真っ赤に為り男の意地とでも言うのか、見ていて面白い、だが、何時まで経っても止めそうにない、
それに呆れて居眠りを始め出すみよ、然し、カチャーン、
重い鎖が地面に落ちる、驚いて目を覚ますみよ、
「う、うそだろ!異世界の人買いどもが使う超合金 チェーン だぞ、外したのか?」
阿紀、
「まあ、やり方は分かったけど、時間が掛かるんだ」
「頼む、こっちの腕も外してくれ!」
「いいよ、出して」
阿紀が、みよの左手の鎖をはずしに掛かった。
みよの手は、小さな手でほっそりしてて可愛らしい、阿紀は、頬を赤らめながら作業を続けていた。
カチャーン、意外と早く左手の鎖が外れた。
みよは取れた左手の手首を右手で撫でる。
「よし、楽に為った!」
阿紀が、みよに、
「足も外していいかな?」
「そうしてくれ!どっちでもいいが、右足から」
阿紀が、みよの右足の鎖をはずしに掛かった。
だが腕と違い太いし重い、阿紀は、みよの足を抱え込んで必死に外そうとするが、
なんだか変な気分に為った、みよの左足を跨いで、その足首を掴み鍵を覗き込んで作業しているが、足の根元に視線が行って仕舞う、
それをみよが、
「なにか見えるのか?阿紀」
と、涼しい顔をして言う、阿紀は、
「見てない、上手く取れないんだこれ」
みよは両手を腕枕にして、悩ましい目つきで阿紀を見ている。
「時間は有るから、のんびり取ってくれ」
あきは顔を真っ赤にして、カチャーン、鎖を外した。
みよが、
「ああ、やったー、軽く為った!」
と、鎖が外れた右足を振り回す。
阿紀は、左足の鎖を外そうとしているが、みよが振り回す右足がうるさい、
「少し動かないでいてよ、外せないから」
「ああ、済まない、つい嬉しくて」
カチャーン、終に、阿紀は全ての鎖を外し終えた。
「や、やった!やったけど、疲れた」
へたり込んだ阿紀の向こうで、跳んだり跳ねたりみよが飛び回っていた。
頑丈な鎖を外した、その達成感で大の字に寝転がった。
そんな阿紀の所に、みよが戻って来て、寝ている阿紀の顔を覗き込んで来た。
すると、阿紀、
「お礼のキスとかは、恥ずかしいからしなくていいよ」
みよが、
「して欲しいのか?でも、これが残っている」
そう言い、首の鎖を阿紀に見せた。
みよの背後に回り込んで、阿紀がみよの首の鎖を外している。
阿紀がみよに、
「みよには、家族とかいるの?」
「居ない、一人だ」
「そっか、僕は居るんだ、けどまだ会えない」
「会えないのか、捉まっているとか?」
「違うよ、遠いんだ、時のゲートの向こう側」
「ああ、時の向こうの世界から来たのか!」
「そうだよ、みよもだろ」
「そう、そうだが」
カチャーン、首の鎖がやっと外れた。
みよ、
「癖になるな、この音は」
それを聞いて、阿紀の顔が歪んだ。
2024年1月21日 星屑さん 齋藤務
広い空と大地に挟まれた不毛地帯の、何もない地を一人の人影が歩く、
そこでは、人は小さく見える、だが本当に小さかった。
小さな人影は手足を引き摺り、喉の渇きにもがきながら進む。
その小さな人影は少女であった。
そして、重い足取りで大地を踏み締めている。
足首には特殊な鎖が巻かれて、重い鎖を長く引き摺りながら、小さな体の少女が、どこまでも歩み続ける。
その身に着けた服は、ズタズタに切れていて、体には無数の傷痕が残されていた。
疲れたように足を引き摺りながら、羽織ったボロ布を被り只管に歩き続けている。
過酷な砂漠の環境は容赦なく体力を奪っていく、然し、その顔は幼く大きな目を細めて蜃気楼の先を見詰めていた。
そんな地平線の先で土煙と爆発が起こり、黒煙が空高く昇っている。
唸る地響きで少女が振り向く、一陣の突風が少女の被っていた布切れを吹き飛ばした。
直ぐに爆風の焼けた匂いが砂漠の大地に広がった。
少女の向かう先とは、別の方向だが何かが起こっている。
少女は腕と足の鎖をその儘に、身を翻して爆発した方向に猛然と突っ走っていく、
全力で走り向かう少女の視界に、直ぐに破壊された乗り物と、無数の人影が見えた。
人影が人影を切り付け、人影が倒れていく、ゆらゆらと残った人影らが何かを探す。
そして、人が倒れた物陰で、何かが蠢く、体を揺らした人影らが集まり出して、小さな人影を片手で掴み上げる。
そうして、もう一方の手に持った鉈で、その人影を切り捨てようと身構える。
掴まれた手を両手で取ろうともがく、その小さな胴体に鉈を振り下ろした。
丁度、その時だった、鎖が巻かれた腕で少女は鉈を食い止めた。
鉈の刃が砕けて甲高い金属音が荒野に響き渡った。
キイーーーーーーーーーーーン!
「な、なんだ?つむじ風が鉈を止めやがった!」
男がつむじ風と見間違う程、少女の動きは速かった。
食い止めた左腕で鉈を押し返し、直ぐに少女の右腕のこぶしが、鉈男の腹を突き上げる。
つむじ風に煽られるように男が宙を舞う、地面に転がった男の手から、小さな少年を奪い取る少女、
「な、なんだ?つむじ風に吹き飛ばされた!?ふざけた冗談はよせ!」
周囲の男らが、一瞬の出来事に戸惑うが、
「ああつ、こいつ!」
少女に気付き、直ぐに顔色を変えて、男らが手に持った刃物や武器を構えて、小さな少女と少年に襲い掛かって来る。
「生かして逃がすな!ずたずたに切り殺してやる」
男が長い刀で、少女の頭上から切り掛かった。
少女が腕を素早く振ると、腕の鎖が刀を振り下ろす男の足を払い、大きく体を横転させる。
少女は転がる男が手に持つ刀を奪い取り、直ぐに、一陣のつむじ風のように男らの中を走り抜ける。
そして、方向を変えて少女が再び少年の元に戻ると、釜井達に切られたように男たちが次々と倒れていく、
その隙に、少女が少年に声を掛ける。
「お前は、なにか悪い事をしたのか?」
少年が答えて、
「ぼ、僕は、この荒野を、ラストデットシティー まで行く途中だったんだ。盗賊に襲われて」
少女が、
「なら構わないな!もう遅いが、時間が無かったから、お前を助けた!」
少年の手を引く少女、
「踏むなよ、痛そうだから、」
呻き蠢く男らの間を、少女と少年は注意しながら歩いていく、
無残に破壊された長距離旅客バス、乗客は悉くこの盗賊に殺害されている。
少女が少年に言う、
「なにか、水とか呉れないか?喉がからからなんだ!」
少年が、
「ああ、僕の荷物に」
自分の荷物から、アルミ 缶を出すと、
「冷えてないけど、はい!」
少女が受け取り、プルトップ を開け一気に飲み干した。
「ああーーー、生き返った!でもなんだこれ?」
少年が笑う、
「安かったんだ、半分押し付けられて買わされたんだ。気に入ったら、後5本は有るけど」
少女が、
「もういい、変な味がする」
少年、アルミ 缶の成分を読む、
「麝香サボテンと フルーツタイガーのミックス だって?」
「フ、フルーツタイガー?」
「知ってる!こんなぶっとい縞々のバナナだ。麝香 サボテンは、びろーんと真っ赤な二枚貝みたいなやつだ!」
それを聞いて少女がうえっとした顔をする。
「私は、イアス ミヨ、キミは?」
「ああ、僕は、桐野 阿紀だ!」
「あき、か」
みよ、
「私は、東の街に行くんだが、あきが行くデットシティーまで送って行こう」
あき、
「ありがとう、でも、そのお礼は出来ないよ、懐が寂しいんだ」
「構わない、礼は、さっきの飲み物で貰ったから」
あき、
「食事ぐらいは出せるよ、持ってるし」
「それなら行こう、日が暮れると、けものたちが来る」
「ああ、でも、この事を連絡しないと」
「通信機が生きていればだが?」
「だめだ、壊されてる。乗客の通信機は、・・・」
みよが身構える、地平の向こうにけものの影が、血の匂いで集まって来た。
「もう、ここに留まって居られない、日が暮れる前に急いで、ここから見える岩山まで行かないと」
あきが荷物を背負って立ち上がる、そして、みよと一緒に歩き出した。
みよと阿紀は、砂漠の平原から、やっと岩山まで辿り着き、岩の隙間で一晩過ごす事になった。
岩肌に寝転がるみよ、阿紀が、そんなみよに近付き、みよが阿紀を見上げる。
「じっと仕手て!」
阿紀は、そのみよの腕に巻き付いた鎖を外そうといじり始めた。
みよ、
「無駄だ、外れない!それを外しに東の街まで行くんだ。あそこの超高温 プラズマレーザー で切らないと切れない」
みよが目を瞑り、みよの右手の鎖を外そうと悪戦苦闘する阿紀を見ながら、阿紀の無駄な努力が徒労に終わるのを涼しげにして眺めていた。
必死に為り鎖と格闘する阿紀、その顔は真っ赤に為り男の意地とでも言うのか、見ていて面白い、だが、何時まで経っても止めそうにない、
それに呆れて居眠りを始め出すみよ、然し、カチャーン、
重い鎖が地面に落ちる、驚いて目を覚ますみよ、
「う、うそだろ!異世界の人買いどもが使う超合金 チェーン だぞ、外したのか?」
阿紀、
「まあ、やり方は分かったけど、時間が掛かるんだ」
「頼む、こっちの腕も外してくれ!」
「いいよ、出して」
阿紀が、みよの左手の鎖をはずしに掛かった。
みよの手は、小さな手でほっそりしてて可愛らしい、阿紀は、頬を赤らめながら作業を続けていた。
カチャーン、意外と早く左手の鎖が外れた。
みよは取れた左手の手首を右手で撫でる。
「よし、楽に為った!」
阿紀が、みよに、
「足も外していいかな?」
「そうしてくれ!どっちでもいいが、右足から」
阿紀が、みよの右足の鎖をはずしに掛かった。
だが腕と違い太いし重い、阿紀は、みよの足を抱え込んで必死に外そうとするが、
なんだか変な気分に為った、みよの左足を跨いで、その足首を掴み鍵を覗き込んで作業しているが、足の根元に視線が行って仕舞う、
それをみよが、
「なにか見えるのか?阿紀」
と、涼しい顔をして言う、阿紀は、
「見てない、上手く取れないんだこれ」
みよは両手を腕枕にして、悩ましい目つきで阿紀を見ている。
「時間は有るから、のんびり取ってくれ」
あきは顔を真っ赤にして、カチャーン、鎖を外した。
みよが、
「ああ、やったー、軽く為った!」
と、鎖が外れた右足を振り回す。
阿紀は、左足の鎖を外そうとしているが、みよが振り回す右足がうるさい、
「少し動かないでいてよ、外せないから」
「ああ、済まない、つい嬉しくて」
カチャーン、終に、阿紀は全ての鎖を外し終えた。
「や、やった!やったけど、疲れた」
へたり込んだ阿紀の向こうで、跳んだり跳ねたりみよが飛び回っていた。
頑丈な鎖を外した、その達成感で大の字に寝転がった。
そんな阿紀の所に、みよが戻って来て、寝ている阿紀の顔を覗き込んで来た。
すると、阿紀、
「お礼のキスとかは、恥ずかしいからしなくていいよ」
みよが、
「して欲しいのか?でも、これが残っている」
そう言い、首の鎖を阿紀に見せた。
みよの背後に回り込んで、阿紀がみよの首の鎖を外している。
阿紀がみよに、
「みよには、家族とかいるの?」
「居ない、一人だ」
「そっか、僕は居るんだ、けどまだ会えない」
「会えないのか、捉まっているとか?」
「違うよ、遠いんだ、時のゲートの向こう側」
「ああ、時の向こうの世界から来たのか!」
「そうだよ、みよもだろ」
「そう、そうだが」
カチャーン、首の鎖がやっと外れた。
みよ、
「癖になるな、この音は」
それを聞いて、阿紀の顔が歪んだ。
2024年1月21日 星屑さん 齋藤務
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