荒雲勇男と英雄の娘たち

木林 裕四郎

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ヒュドラの首

クエスト完了報告(表)

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 ミケナイ国の首都タウマストンの中央にある王城に着いた勇男いさおは、その巨大な白亜の建築物に素直に感嘆した。
 造りとしては世界史の教科書で見たパルテノン神殿を拡大、増築したような感じで、建機も重機もなくこれだけのものを作り上げたミケナイ国の国力がうかがえた。
 エーラがエウリュステス3世のことを『意地の悪いところはあるがやり手だ』と言っていたのが分かる気がした。
(すんげ~な~。やっぱやり手の王サマだとこれだけの城かまえられるんだな)
 エーラと一緒に王城の入り口から荷車を引き―――重すぎるのでほとんどエーラが引いている―――長い廊下を進んでいる最中も、勇男はしきりに城内をあちこちに首を巡らせていた。いま歩いている廊下ですら、バレーボールとテニスの大会に使ってもまだ余るほどにスペースが広い。
 その廊下の端を、かぶとと胴鎧、長槍で武装した兵士たちがズラリと並んで立っている。城内の警護も相当な力の入れようだった。
「イサオ、ここで止まれ」
 小声でそう告げられ、勇男はエーラに合わせて足を止めた。
 先を歩いて案内をしていた城付きの女官だけが、止まらずに先を行き、廊下の端から端まで届く階段の前で頭を下げた。
「お連れいたしました」
 女官は頭を上げると、廊下の横へ歩いていって姿を消した。
「よくぞ戻った。英雄ヘラクレスの娘エーラよ。我が元へちこう寄れ」
 高い階段の上からゆるりとした声が下りてきた。物言いは立派だが、あまり荘厳さはない。
「あたしと同じように動いて」
「あ、ああ。分かった」
 荷車をその場に置いた勇男とエーラは、階段の下まで歩いて行き、そこで片膝をついてひざまずいた。
此度こたびのヒュドラ退治のクエスト。完了いたしましたのでここに参上いたしました」
 廊下に響く凛とした声で、エーラがクエストの達成を報告した。
 エーラはそのまま顔を伏せているが、勇男はちらりと目だけを階段の上に向けてみた。
 文官たちが段々に並んだ階段の頂点には玉座があり、そこに座っているのが声の主、エーラが言っていたエウリュステス3世だった。
 頭に金の王冠を被り、紫色で染めた外套マントのような物を羽織り、手には雷の形を表現した王笏おうしゃくを持った、まさにどこからどう見ても王様といった出で立ち。
 考えていたよりずっと若々しく、青年と言っていいような年齢であり、顔も美術の授業で使う石膏像のように整っている。
 ただ、そのニヤけた目と口元は、王としての余裕というよりは、何かいやらしい下心からきているような気がした。
(エーラが言ってた通りだな。確かにスケベ心まる出し)
 エウリュステス王は勇男のことは眼中になく、エーラにだけ注目している。胸と腰に布だけを巻いただけのエーラの体を、視線だけでめ回すように。
「ご苦労であった。ではクエスト達成の証を見せい」
「はっ。イサオ、手伝って」
「おう」
 勇男とエーラは立ち上がると、ほろが被せられた荷車の左右に並んだ。
 固定用に縛っていたロープを解くと、タイミングを合わせて幌を大きくまくり上げる。
 荷車に乗っていたものがあらわになると、廊下の左右にいた兵や文官たちが息を詰まらせた。
 人を一気に丸呑みしてしまえそうな大蛇の首が、だらりと長い舌を垂らして横たわっていたからだ。
 白濁した眼球が、その大蛇の死を如実に伝えている。
 ヒュドラの首は、誰が見ても文句のつけようもなく死んでいた。
「見事ヒュドラの最後の首を討ち取り、ここへ持ち帰った。では如何いかようにしてこの怪物蛇を倒したのか、詳しく伝え聞かせよ」
「はっ」
 エーラは再び跪くと、クエストを受けてからの八日間の出来事を語り始めた。
 戦いに備えて棍棒を調達したこと。途中でライオンに遭遇して毛皮を入手したこと。ヒュドラが縄張りにしている荒野に着き、最初の戦いを挑んだこと。勇男と偶然知り合い、共闘の末ヒュドラの首を倒したこと。その首を荒野の外まで何とか運び、町で賭けボクシングに勝って荷車を借りたこと。
 そして今に至る、と。
「ふむ…………エーラよ。クエストの成否を申し渡す」
 全ての報告を聞き終わると、エウリュステス王は満足げにうなづき、
「このクエスト、無効である」
 クエスト達成について、否と断じた。
「……それは何故でありましょうか、エウリュステス王」
 ヒュドラの首を持ち帰りながら、それを否定されたエーラは静かに問うた。
「此度のヒュドラ退治において、エーラよ、お前はそこにいる下男げなんの助力を受けた」
 エウリュステス王は玉座に座ったまま、王笏でエーラの横に跪く勇男を指した。
「このクエストは私とお前の間で交わされたもの。よって単身による達成のみが認められる。余人の助力を受けるなど言語道断」
「……しかし内容書には『アイテムの購入』について禁じられているのみ。助力を認めないとは書かれていなかったはず」
「ヘラクレスの娘であるならば、ヒュドラの首程度を倒すことなど造作もないはず。このクエストはお前が真に英雄の血を継ぐ者かを証明するためにあった。単身では遂げられず助力を乞うたとあっては、かのヘラクレスの息女とは認められんな」
 言い分はもっともだが、エウリュステス王の顔はしてやったりという思いに嬉々としていた。
 王の目論見をさとった勇男とエーラは、密かに顔を見合わせた。
 『やっぱりな』、と。

 時間は三日前にさかのぼる。
 ミケナイ国の荒野の果て。アルテミスのオアシスの前。
「あぁ~、この生き返るような心地。良きかな良きかな~」
「は?」
「ん?」
 泉の中から顔を出したヒュドラの首は、満足そうに大口を開け、確かにそう言った・・・
 勇男もエーラも想像していなかったことに固まってしまったが、間違いなく、ヒュドラの首は人間の言葉を喋った。
「…………ちょっと聞きたいことがあるんだが」
 しばらく迷ったが、勇男はいま一番解消したい疑問をぶつけてみることにした。
「何だヒトよ。われに聞きたいこととは?」
「あんた……喋れんの?」
「ヒトの言葉か? 無論操れるが、それが如何いかがした?」
「いや……何で喋れんだよ」
「ぬ? 蛇が喋ってはならんと何者か定めたか?」
 勇男の質問に、ヒュドラは『喋れますけどそれが何か?』といった様子を崩さない。
 そもそも喋る蛇に会ったことがないので、勇男も言い返せる言葉が見つからない。
「元より我は女神ヘラ様の寵愛を受けし者。ヒトの言葉を操るなど訳もない身だ」
(そ、そういう理屈でいいんだ……)
「………………」
 あまりに突飛な事実が急に判明し、勇男はここからどうしようかとあれこれ考えた。
 頭の中でいくつかの行動をシミュレーションした後、
「……もう一ついいか?」
「まだ聞きたいことがあるのか、ヒトよ? 今日は我も気分が良いので答えられることなら答えよう」
「オレたちと話をする気はあるか?」
「話とな? そんなことで良いなら応じよう」
 勇男はヒュドラからのOKの返事を聞くと、姿勢を正して剣を鞘に収めた。そしてエーラにも目配せし、『とりあえず大丈夫そうだ』と伝える。
 それを察したエーラも、持ち上げていた岩をゆっくりと元の位置に戻した。
「オレは荒雲勇男あらぐもいさお。日本から来た」
 ヒュドラの前に座った勇男は、まず自己紹介から入った。
「ニホン? それは新しくできた都市ポリスか? 我が封印されている間にそんな都市も作られたのだな」
「都市じゃなくて国だ。日本国から来た日本人だ」
「では新興国家か。ふむ、一体どれほど岩の下にいたのか。世もだいぶ変わったのだな」
 話をしているうちに、ヒュドラはかなり知性的であることが判ってきた。それでも大蛇の首と会話しているというのはぞっとしないが。
「あたしはエーラ。ミケナイ国リディアに住むオムパルスの奴隷だ」
「ミケナイ? あのエウリュステスが王位に就いたという? 『国』と付いているということはアルゴリスは一まとまりになったか?」
「そのヘンはよく知らないけど、現在いまはエウリュステス3世が王サマになってる」
「あの小物がミケナイを治めきったというか? そしてその子孫が? 国の命運とは測れんな。一族郎党滅ぶと思うておったが」
 エーラの話に、ヒュドラはしきりに納得したり驚いたりな反応を繰り返している。随分と飲み込みも早いようだ。
「時に娘、エーラと言ったか。ヌシから最高神ゼウスの気配がするのだが何故か?」
「あたしはヘラクレスの娘だ。ゼウス神から見れば孫にあたる」
「何と!? しかしヘラの栄光ヘラクレスとな? その名には聞き覚えがない」
「お前を倒した時にはまだアルケイデスで通ってた」
「ぬ? 我を倒したとな? では我の首を切り落としたあの男のことか?」
「……そうだ」
 エーラがそう言い切ると、ヒュドラとの間に緊張感に似たものが漂い始めた。
 ヒュドラからすれば、エーラは自分を首だけにした仇の娘であり、エーラからすれば、英雄である父が倒せなかったおそらく唯一の敵。
 因縁浅からぬ二人の火花を散らす視線に、勇男は脈拍がどんどん上がっていくのを感じた。
「して……ヌシの父は生きておるのか?」
「とっくに死んだ。あたしも少し前まで、それを知らずに過ごしてた」
「う~む、そうか。残念だ」
 ヒュドラからヒシヒシと伝わってきていた鋭い空気が消えた。
「残念? 恨みが晴らせないからか?」
「思うところがないわけではないが、今さら恨みを晴らそうとは思わん。この身体も戻らんしな。我は戦いで負けるなど考えたこともなかった。その我を倒したあの男に、もう一度会えればと思っただけのことよ」
 ヒュドラはしみじみと心情を語る。蛇の割には執念深い性質たちではないなと勇男は思っていた。
「さて、今度は我の問いに答えてもらえぬか?」
「へ? ああ、どうぞ」
 やたらと礼儀正しいヒュドラに、逆に勇男の方が妙に気後れしてきた。
「ヌシらは一体荒野ここに何用で来た?」
 ヒュドラからその質問を受け、勇男はエーラの顔を見た。エーラは勇男に頷き、
「それはあたしから説明する」
 これまでの経緯をヒュドラに話し始めた。
「そうか。ヌシにもそのような事情が」
 エーラの話を聞き終わったヒュドラは、吟味するようにうんうんと頷いた。
「こっちのことを話したところで、オレからも聞きたいことあるけどいいか? 今後のこともあるし」
「うむ、今度はヌシか。よかろう。如何いかなることか?」
 エーラが事情を話している間、勇男は状況を整理し、ヒュドラにいくつか確認したいことを絞っていた。
 まず、その一つ、
「何であんたはオレらと話す気になったんだ? 昨日も今日も出会い頭に喰おうとしてきたのに。いきなり平和的になりすぎじゃないか?」
 ヒュドラが会話できたというのもそうだが、だったら最初から話し合いができていれば楽に事が運んだはずだった。
 捕食する気満々だったヒュドラが、なぜいきなり理性的になったのか。
 いろいろ混乱したが、勇男はまずそこをハッキリさせておきたかった。
「これほどの良い酒にありつけたのだ。我をわずらわせていた食の衝動も消え、我は我を取り戻すに至ったまで」
「酒?」
「酒?」
 ヒュドラが言った『酒』に、勇男とエーラは心当たりがなく顔を見合わせた。
 ただ、勇男はそれで何かが引っ掛かったような気がした。
 ヒュドラが二度目に泉に入ってから、理性を取り戻したこと。
 その前に何があったか。
 勇男は自分を囮にアルテミスの矢を呼ぼうとした。
 その前に何をしたか。
 エーラの荷物袋の中から、何でもいいからヒュドラにぶつけて気を引こうと、取り出したのは、
「あっ! あの小瓶!」
 そこにつながった勇男は、泉の水を手ですくってにおいを嗅いでみた。
「……お酒だ。泉の水がお酒になってる」
「あの小瓶の中身、酒だったのか?」
 
 数時間前。
 勇男とエーラがヒュドラ討伐の作戦を練るため、持ち物を確認していた時。
「その小瓶って何だ? 空なのか?」
 勇男はエーラの持ち物の中で唯一用途不明だった小瓶を指差した。
「空けてにおい嗅いでみな」
 エーラに小瓶を渡された勇男は、ふたを空けて小瓶の口に顔を近付け、軽く鼻で息を吸い込んだ。
「ご――――――」
 その瞬間、勇男の視界はブラックアウトした。
「イサオ! イサオ! 起きろ!」
「あ、エーラ――――ぐお! 顔いてえ! めっちゃれてる!?」
「十往復ビンタしてようやく起きたか」
「いぃってえぇ~……何なんだよ、あれ?」
 腫れ上がった頬を押さえながら、勇男は小瓶を恨みがましそうに見た。
「あたしもそうなったんだよ。においを嗅いだ途端に気絶した。何なのか分かんないんだ」
「ん~?」
 結局、何かの液体が入っていることだけはわかったが、正体を確認しようと顔を近付けただけで臭気で意識が飛んでしまうので、それ以上は何もわからなかった。
 作戦に組み込もうかと思ったが、正体不明な上に、下手をすれば自分たちにも危険が及ぶかもしれなかったので、勇男は小瓶について保留にしておいた。


(あのにおいって酒気だったのか。人間を気絶させるくらい強烈な酒気って何だよ。いったい誰が作って、しかも何でエーラが持たされてたんだよ。いや、それは置いといて)
「じゃああんたは酒を飲んだから、普通に会話できるようになったと?」
「左様。このような身に成り果てても食欲は存在する。しかし首だけになってしまっては、獲物を飲み込んでもすぐに首の切れ目から出てしまう。それ故、我は満たされぬ食欲ばかりが増長し、我を見失い狂へと走ってしまっていた」
「それで荒野で暴れて……ん? 待てよ?」
 勇男はヒュドラの言葉の中で、聞き捨てならないことを聞いた気がした。
 つまりヒュドラは獲物を飲み込んでも、首の後ろの切断面からすぐに出ていってしまう。
 それは喰われたとしても命は助かったということではないか。
 では最初にエーラに蹴られた意味は――――――――――と、そこまで考えたところで
、勇男は思考を放棄することにした。
 あまり深く突っ込んでしまうと、ここまでの流れがいろいろ台なしになってしまいそうだったので。
「ごっほん! おっほん! じゃ、じゃああんたは別に人間に悪さしようってんじゃないのか?」
 気を取り直して、勇男は次の質問に移った。
「この身体になってしまっては、我とて大した災禍にもなるまい。いずれ不死の力も天に返すことになろうが、まだ封印から目覚めたばかりなのでな。もうしばらくこの世に留まらせてもらうことにしようと思う」
「そうか……」
 ヒュドラに相槌を打ち、勇男は少しの間考え込んだ。
 不明だったヒュドラ側の事情が判明したことで、このクエストをどんな結末に運ぶべきか。
「……なあヒュドラ。ちょっとだけ協力してくれねぇかな?」
「協力?」
「そうだ。あんたを王様のところまで連れていく。クエストの条件があんたを持ち帰ることだからな。それで『ヒュドラの首を退治しましたよ~』ってことにすれば、クエストはクリアになる」
「……我を王に献上して、その後は如何いかんとす?」
「あんたをオレたちがもらえるように交渉する。向こうだってヒュドラの首をいつまでも持っておきたいってわけじゃないだろうし。全部終わったら、あんたを荒野ここに帰す」
「……」
 勇男が持ちかけた話を聞き、ヒュドラはしばらく黙ったままでいた。
「……どうだ? ダメ、か?」
 別に不機嫌になった様子はなさそうなので、勇男はおそるおそる確かめようとした。
「我はかまわん。だが、それではヌシたちが得をするだけで、我は死骸の真似事をして終わりだ。この首、貸してやる代わりに我も条件を所望する」
「条件?」
「いかにも」
 ヒュドラは勇男に協力する対価として何を望んでいるかを話した。
「なれば我も今後、この荒野において何者も襲わんで済む。ヌシらにとっても悪い話ではあるまい?」
「そうだな。あんたの首をもらうっていうのと合わせてちっと厳しいけど、それぐらいなら出してもらえるかもな」
「では我は死骸を演じきるとしよう。代わりに例のものを頼むぞ、ヌシよ」
「分かった。じゃあ協力関係成立ってことで――――って、どうしたんだよ、エーラ?」
 勇男とヒュドラの間で話がまとまったところで、勇男はエーラが驚いたような顔で見てきていることに気付いた。
「イサオ、お前けっこう頭良かったんだな」
「へ? そんなことないと思うけど」
「いや、そんなことあるだろ! ヒュドラに協力させてクエストをクリアしようなんて、あたしは思いつかなかったぞ!」
「そりゃ、ヒュドラが喋れるって分かったから話を持ちかけただけで。そうでなかったら完全に手詰まりだったし、戦う以外で解決できるならって思っただけだよ」
「それでもお前スゴいぞ! けどありがとうな、イサオ。これでクエストはクリアだ」
 嬉しそうに笑顔を浮かべるエーラを見て、勇男はちょっとだけ頬が赤くなった。エーラの笑顔が綺麗だったのと、褒められて照れくさかったのと両方だった。
「よし! じゃあ後は戻るだけだな! 善は急げだ! 早速王サマのとこに行くぞ!」
 エーラは勢いよく立ち上がり、浮き浮きと荷物をまとめようとした。
「そうだな。これでこのクエストは完了……」
 勇男も手伝おうと立ち上がったが、そこで何か嫌な予感がぎった。
「エーラ! あの内容書、もっかい見せてくれ!」
「ん? 何でだ?」
「いいから!」
 勇男の慌てようを変に思ったが、エーラは荷物袋からクエストの内容が書かれた羊皮紙を取って渡した。
「……」
 羊皮紙を広げた勇男は、書かれてあることをもう一度じっくり読み返した。端から端まで、余すところなく。
「どうしたんだよ? もうこれで帰り着けば終わりだろ?」
「……いや、これはひょっとしたら……」
 勇男は今しがた不安に思ったことをエーラに話した。
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