326 / 405
竜の恩讐編
蝕み その3
しおりを挟む
「えぐっ……ひっぐ……結城~」
金毛稲荷神宮にあるもう一つの空き部屋。カメーリアの荷物持ちとして付いてきたクロランは、ひとまずそこで待つように言われていた。
結城の怪我の具合が心配なあまり、部屋に入ってからはティッシュで涙を拭き、鼻をかむことばかりを繰り返し、すでにゴミ箱にはティッシュの山ができていた。
「ぐずっ……ずびっ……」
室内には外からの雨音と、クロランの鼻をすする音だけが聞こえている。
何とか結城を助けたいとは思いつつも、怪我の治療は専門外で、カメーリアに任せるしかない。
なぜ結城が怪我をしたのか知りたいと思いつつも、媛寿は意気消沈していて声をかけづらく、マスクマンやシロガネもかなり空気が張り詰めた様子だった。
どうすることもできないクロランは、こうして空き部屋ですすり泣くことしができず、それがさらに情けなくなって悲しみが連鎖していた。
「ううぅ~……結城~……媛寿~……」
また涙が溢れてきたので、次のティッシュに手を伸ばそうとした時、
「ふえ?」
部屋の障子が開かれ、クロランは誰が来たのかと顔を向けた。
涙で滲んだ視界がはっきりしてくる。
黒い髪に小柄な体格。次第にその人物が桜色の着物を着ていることまで分かってきた。
「っ!」
そこまで分かれば、もう誰が来たのか、クロランには考えるまでもなかった。
「媛寿~!」
部屋に来たのが媛寿だと知ったクロランは、感情が溢れるままに媛寿に飛びついた。
「媛寿! 媛寿! 媛寿~!」
これまでの寂しさと悲しさが爆発してしまったクロランは、媛寿にしがみついたまま泣きじゃくる。
「あっ!」
そこでふと我に返り、クロランは媛寿の両肩を掴んで相対した。
「媛寿! 結城は!? 媛寿が来たってことは、結城もう大丈夫なの!?」
クロランは媛寿の肩を揺らして問うが、媛寿はまだ何も言わず、固い表情のままでいる。
「はっ! まさか――――――」
クロランの中で一瞬、最悪の想像が浮かぶが、
「ゆうきならだいじょうぶ」
ようやく媛寿が発したその言葉で、クロランは一気に胸を撫でおろした。
「よかった~。結城、良くなったんだ~」
「くろらん、おねがいしたいことある」
落ち着いた口調でそう言うと、媛寿は左袖から大き目の布を取り出した。
「これって……結城のシャツ?」
媛寿が見せたのはメンズ用の長袖シャツであり、クロランはそれが結城のものだとすぐに看破した。
「クロラン、結城のシャツが欲しいって言ったけど、今のこんな時じゃ――――――!?」
そう言いかけたクロランの表情は、一瞬で険しいものへと変わった。
クロランの優れた嗅覚は、結城のシャツに残された匂いを嗅ぎ取り、そこから判る情報を正確に捉えていた。
結城の血、金属製の刃物、そこに付けられた毒、そしていつか嗅いだ女の匂い。
なぜ結城が瀕死の怪我を負ったのか。クロランは差し出されたシャツに残された匂いだけで突き止めてしまった。
「あいつが……あいつが結城を……刺したの?」
落ち込んでいたクロランの獣耳は怒髪のように立ち上がり、両手の爪は骨が軋むような音とともにナイフの如く伸びようとしていた。が、
「くろらん、めっ」
「っ!?」
媛寿が低い声でそう言うと、クロランは少し肩を震わせ、獣耳を下げて爪も収めた。
「ごめん、くろらん。おこるのはわかるけど……でも……それでもえんじゅのおねがいきいてほしい」
今にも泣き出しそうな表情を浮かべながら、媛寿はクロランの耳にそっと『おねがい』を告げた。
私立皆本学園の生徒会室の奥にある、一部の者たちしか知りえない隠し部屋。
音楽室並みの防音壁が施されたその部屋では今、外で降りしきる雨音など一部も入らず、男女入り混じった嬌声に満ち満ちていた。
ある者たちはシーツが敷かれた床の上で、ある者たちは壁際で、ある者たちは立ったままでと、思い思いに欲望を撒き散らしている。
その様子を、部屋に据えられたキングサイズのベッドに座る千春が、一糸纏わぬ姿で眺めていた。
千春が目を付けた生徒たちが、理性を失った獣のように交わり続ける様を『肴』に、千春は手に持ったワイングラスの中身を飲み干す。
だが、今日はただ『肴』を愛でる以上に、ワインの味は甘く芳醇だった。
千春自身もまた、満足のいく『行為』を終えた後だったからだ。
「皆本会長! お手すきのようでしたら次は自分と!」
一際体格の良い男子生徒が、千春のベッドの前で姿勢を正して進言した。
「真叉山くん、もうあなた目当ての女子たちとヤリ終わっちゃったの?」
「はい! 全員満足ゆくまでお相手いたしました!」
見事な敬礼をする真叉山の後ろでは、床の上で恍惚とした表情を浮かべ、絶え間なく痙攣する女生徒たちがいた。
その中には、先日千春が『メンバー』に引き入れた咲陽良阿夜の姿もあった。全力疾走の後のように息を切らせながら、その実、幸せそうに頬を紅潮させて。
(やっぱり素質あったみたいね)
「ん~、どうしよっかな~。あたしも今シたところだし」
「ではお待ちしております! その間、そちらの方とよろしいでしょうか!」
真叉山が視線を向けた先、ベッドの上では、千春の横に蹲るように身を横たえる少女がいた。プラチナブロンドで隠れた顔からは、どんな感情でいるのか窺い知れない。
「この娘はダ~メ。最近手に入れたとっておきの――――――いえ、そうね」
言いかけた千春は、少女に振り返りながら口角を吊り上げた。
欲望と邪悪に満ちた目で少女の肢体を舐めるように見た後、
「ちゅ~も~く!」
千春は右手を上げて号令を発した。交合に耽っていた誰もが、一瞬で千春の方に目を向けた。
「今からこの娘に『声を出させる』ことができたら――――――あたしが一対一で相手してあげる」
千春が蹲る少女の腕を強引に掴んで宣言すると、室内にいた男女全員が色めきだった。
「か、会長が……」
「お、お相手してくれる……」
「い、何時ぶり!?」
「わ、私、また会長にしてほしい!」
餌を前にした亡者よろしく、その場にいた全員が少女を囲ってにじり寄る。
「あ~、待って待って」
今にも少女に群れをなして襲いかかろうとする一団を制した千春は、枕の下から手のひら程のプラスチックのケースを取り出した。中に入っていたカプセル錠を一個摘むと、少女の前髪を掴み上げ、開いた口にカプセル錠を放り込んだ。
「はい、コレでいくらヤってもOK。さっ、誰が一番に声を上げさせるかな♪」
カプセル錠が少女の喉奥を通過したことを確認した千春は、少女の背中を押してベッドの外側へと出した。
途端、それが合図であったように、全員が少女に殺到した。
「ふふっ、なかなかイイ光景よね。高貴な者が嬲られ、堕ちていくのって」
千春は笑みを浮かべながら脇においてあったスマートフォンを取ると、動画モードでカメラを起動した。
「ちょっと気に入らないこともあったけど、コレは報酬としては悪くないわ。リズベルちゃん?」
さながら砂糖に群がる蟻の大群を見る愉快さで、千春はスマートフォンのレンズが写す場面を観賞し続けていた。
金毛稲荷神宮にあるもう一つの空き部屋。カメーリアの荷物持ちとして付いてきたクロランは、ひとまずそこで待つように言われていた。
結城の怪我の具合が心配なあまり、部屋に入ってからはティッシュで涙を拭き、鼻をかむことばかりを繰り返し、すでにゴミ箱にはティッシュの山ができていた。
「ぐずっ……ずびっ……」
室内には外からの雨音と、クロランの鼻をすする音だけが聞こえている。
何とか結城を助けたいとは思いつつも、怪我の治療は専門外で、カメーリアに任せるしかない。
なぜ結城が怪我をしたのか知りたいと思いつつも、媛寿は意気消沈していて声をかけづらく、マスクマンやシロガネもかなり空気が張り詰めた様子だった。
どうすることもできないクロランは、こうして空き部屋ですすり泣くことしができず、それがさらに情けなくなって悲しみが連鎖していた。
「ううぅ~……結城~……媛寿~……」
また涙が溢れてきたので、次のティッシュに手を伸ばそうとした時、
「ふえ?」
部屋の障子が開かれ、クロランは誰が来たのかと顔を向けた。
涙で滲んだ視界がはっきりしてくる。
黒い髪に小柄な体格。次第にその人物が桜色の着物を着ていることまで分かってきた。
「っ!」
そこまで分かれば、もう誰が来たのか、クロランには考えるまでもなかった。
「媛寿~!」
部屋に来たのが媛寿だと知ったクロランは、感情が溢れるままに媛寿に飛びついた。
「媛寿! 媛寿! 媛寿~!」
これまでの寂しさと悲しさが爆発してしまったクロランは、媛寿にしがみついたまま泣きじゃくる。
「あっ!」
そこでふと我に返り、クロランは媛寿の両肩を掴んで相対した。
「媛寿! 結城は!? 媛寿が来たってことは、結城もう大丈夫なの!?」
クロランは媛寿の肩を揺らして問うが、媛寿はまだ何も言わず、固い表情のままでいる。
「はっ! まさか――――――」
クロランの中で一瞬、最悪の想像が浮かぶが、
「ゆうきならだいじょうぶ」
ようやく媛寿が発したその言葉で、クロランは一気に胸を撫でおろした。
「よかった~。結城、良くなったんだ~」
「くろらん、おねがいしたいことある」
落ち着いた口調でそう言うと、媛寿は左袖から大き目の布を取り出した。
「これって……結城のシャツ?」
媛寿が見せたのはメンズ用の長袖シャツであり、クロランはそれが結城のものだとすぐに看破した。
「クロラン、結城のシャツが欲しいって言ったけど、今のこんな時じゃ――――――!?」
そう言いかけたクロランの表情は、一瞬で険しいものへと変わった。
クロランの優れた嗅覚は、結城のシャツに残された匂いを嗅ぎ取り、そこから判る情報を正確に捉えていた。
結城の血、金属製の刃物、そこに付けられた毒、そしていつか嗅いだ女の匂い。
なぜ結城が瀕死の怪我を負ったのか。クロランは差し出されたシャツに残された匂いだけで突き止めてしまった。
「あいつが……あいつが結城を……刺したの?」
落ち込んでいたクロランの獣耳は怒髪のように立ち上がり、両手の爪は骨が軋むような音とともにナイフの如く伸びようとしていた。が、
「くろらん、めっ」
「っ!?」
媛寿が低い声でそう言うと、クロランは少し肩を震わせ、獣耳を下げて爪も収めた。
「ごめん、くろらん。おこるのはわかるけど……でも……それでもえんじゅのおねがいきいてほしい」
今にも泣き出しそうな表情を浮かべながら、媛寿はクロランの耳にそっと『おねがい』を告げた。
私立皆本学園の生徒会室の奥にある、一部の者たちしか知りえない隠し部屋。
音楽室並みの防音壁が施されたその部屋では今、外で降りしきる雨音など一部も入らず、男女入り混じった嬌声に満ち満ちていた。
ある者たちはシーツが敷かれた床の上で、ある者たちは壁際で、ある者たちは立ったままでと、思い思いに欲望を撒き散らしている。
その様子を、部屋に据えられたキングサイズのベッドに座る千春が、一糸纏わぬ姿で眺めていた。
千春が目を付けた生徒たちが、理性を失った獣のように交わり続ける様を『肴』に、千春は手に持ったワイングラスの中身を飲み干す。
だが、今日はただ『肴』を愛でる以上に、ワインの味は甘く芳醇だった。
千春自身もまた、満足のいく『行為』を終えた後だったからだ。
「皆本会長! お手すきのようでしたら次は自分と!」
一際体格の良い男子生徒が、千春のベッドの前で姿勢を正して進言した。
「真叉山くん、もうあなた目当ての女子たちとヤリ終わっちゃったの?」
「はい! 全員満足ゆくまでお相手いたしました!」
見事な敬礼をする真叉山の後ろでは、床の上で恍惚とした表情を浮かべ、絶え間なく痙攣する女生徒たちがいた。
その中には、先日千春が『メンバー』に引き入れた咲陽良阿夜の姿もあった。全力疾走の後のように息を切らせながら、その実、幸せそうに頬を紅潮させて。
(やっぱり素質あったみたいね)
「ん~、どうしよっかな~。あたしも今シたところだし」
「ではお待ちしております! その間、そちらの方とよろしいでしょうか!」
真叉山が視線を向けた先、ベッドの上では、千春の横に蹲るように身を横たえる少女がいた。プラチナブロンドで隠れた顔からは、どんな感情でいるのか窺い知れない。
「この娘はダ~メ。最近手に入れたとっておきの――――――いえ、そうね」
言いかけた千春は、少女に振り返りながら口角を吊り上げた。
欲望と邪悪に満ちた目で少女の肢体を舐めるように見た後、
「ちゅ~も~く!」
千春は右手を上げて号令を発した。交合に耽っていた誰もが、一瞬で千春の方に目を向けた。
「今からこの娘に『声を出させる』ことができたら――――――あたしが一対一で相手してあげる」
千春が蹲る少女の腕を強引に掴んで宣言すると、室内にいた男女全員が色めきだった。
「か、会長が……」
「お、お相手してくれる……」
「い、何時ぶり!?」
「わ、私、また会長にしてほしい!」
餌を前にした亡者よろしく、その場にいた全員が少女を囲ってにじり寄る。
「あ~、待って待って」
今にも少女に群れをなして襲いかかろうとする一団を制した千春は、枕の下から手のひら程のプラスチックのケースを取り出した。中に入っていたカプセル錠を一個摘むと、少女の前髪を掴み上げ、開いた口にカプセル錠を放り込んだ。
「はい、コレでいくらヤってもOK。さっ、誰が一番に声を上げさせるかな♪」
カプセル錠が少女の喉奥を通過したことを確認した千春は、少女の背中を押してベッドの外側へと出した。
途端、それが合図であったように、全員が少女に殺到した。
「ふふっ、なかなかイイ光景よね。高貴な者が嬲られ、堕ちていくのって」
千春は笑みを浮かべながら脇においてあったスマートフォンを取ると、動画モードでカメラを起動した。
「ちょっと気に入らないこともあったけど、コレは報酬としては悪くないわ。リズベルちゃん?」
さながら砂糖に群がる蟻の大群を見る愉快さで、千春はスマートフォンのレンズが写す場面を観賞し続けていた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる