249 / 417
豪宴客船編
古の闘い その3
しおりを挟む
結城の膝枕で眠っていたクロランは、突然何かのショックを受けたように目を見開いた。
「ん? クロラン?」
ゆっくりと体を起こすクロラン。しかし、その様子は心ここにあらずという風で、結城は怪訝な顔をする。
セントラルパークの中央ではなく、もっと遠くを見つめているクロランの脳裏には、強い『命令』が流れ込んできていた。
それを言葉にするならば、『来い』という命令だった。
「っ!」
「うわ!」
クロランはソファから立ち上がると、ボックス席の天井近くまで跳び上がり、宙返りをしてソファの後ろに着地した。全く目にしたことがなかったクロランの機敏な動きに、結城はただ目を丸くするばかりだった。
「? くろらん、どしたの?」
クロランの跳躍に気付いた媛寿も声をかけるが、それに反応することなく、クロランは走り出す。ボックス席の壊れた右側に向かって。
「クロラン!? ちょっ!」
結城の制止も聞かず、クロランはボックス席から飛び降り、セントラルパークの地面に着地した。そこからパークの出口を見定め、疾風のように一直線に駆けていく。
「クロラン!? どこ行くの!?」
結城は途切れたボックス席の床ギリギリまで来て、クロランが走り去っていく様子を見ていたが、
「ゆうき、じゃんぷ!」
「え?」
後ろから助走をつけてきた媛寿に手を握られ、引っ張られた結城は一緒にボックス席の端から飛び出すことになってしまった。
「お、おわあああ!」
昇降装置で持ち上げられたボックス席は、地上から4メートルほど高くなっている。さすがに結城も心の準備なく跳ぶのは恐かったが、
「ん?」
セントラルパークの芝を踏む前に、何か別のものを踏みしめたため、それほど着地のショックは強くなかった。
「あれ? 今なに踏んだの?」
「ゆうき、はやく!」
「あ、ああ、そうだね」
足元を確認しようとした結城を、媛寿が手を引っ張って強引にクロランの後を追わせる。
「うぅ……痛ぇ……助け……てぇ……」
結城と媛寿が走り去った後、呪い返しのせいでミイラのように痩せこけてしまった蛙魅場が呻いていた。背中に大小二つの足跡をつけた状態で。
アテナが突き上げた右拳は、楠二郎の鼻骨を砕き、頭蓋を割り、顔面を押し込むように歪めさせた。
「ぐあっがぁ!」
潰れた顔から血を吹き上げ、後ろへ仰け反る楠二郎。
アテナは楠二郎の腰に回していた両脚を解くと、今度は楠二郎の頭部を両腿で挟んだ。
「はあっ!」
地面に突き込んだ十指を支点に、アテナは楠二郎の体を足で持ち上げる。
「はっ!」
腿で挟んだ楠二郎の頭部を、弧を描いて地に叩きつけるアテナ。変形のヘッドシザースホイップが、楠二郎の頭頂を見事に割った。
「ふぅ……」
楠二郎の頭から腿を離したアテナは、立ち上がって距離を取ると大きく深呼吸した。それまでの楠二郎の猛攻が感じられないほど、非常に穏やかな表情で。
「やっぱ女神サマのほとを味わうのは容易じゃねぇな」
頭部全体から血を滴らせながら、楠二郎もまた立ち上がった。
「……これでもなお立ってくるとは。そのしぶとさ、あるいはネメアの獅子に届くのやもしれません」
「脳ミソが垂れちまったらヤバいとこだったけどな。だが……」
顔に付いた血を掌で拭うと、楠二郎はアテナに歯を見せて破顔した。
「このぐらいじゃ俺はくたばらねぇよ」
その顔は、ついさっきアテナに潰されたのが嘘のように、綺麗に元に戻っていた。
「もっとも、俺も驚いたぜ。あれだけやってまだ抵抗する力が残ってたとはな」
「……」
「あれでまだ足りねぇっていうなら……より足腰たたなくしてやるしか—————ねぇようだな!」
言い終わると同時に、楠二郎はアテナに突進する。その勢いを充分に乗せた右拳を、アテナの左頬に狙いを定めた。
「っらぁ!」
楠二郎渾身の殴打が、アテナの面貌を捉えた。その強大な威力に、アテナは身体もろとも弾き飛ばされる—————と思われた。しかし、
「なっ!?」
楠二郎の突き出した右腕を、アテナの両掌ががっしり掴んだ。すかさず跳躍するアテナ。楠二郎の右腕を両腿で挟み込み、跳躍の勢いも合わせて身体を捻りこんだ。
「せあ!」
「ぐわっ!」
恐るべき捻転力によって、楠二郎は右腕もろとも身体を空中で何回も回転させられる。その回転が終わる頃には、楠二郎は背中から地に叩きつけられていた。
衝撃にむせかえる間もなく、アテナは自身の身体で包んでいた楠二郎の右腕をへし折った。
「があっ!」
アテナ謹製の飛びつき腕ひしぎ十字固めからの腕折りを受け、楠二郎は苦悶の声を上げた。
折れた腕を接合させまいと、アテナは右腕を極め続けるが、楠二郎もおとなしくしていない。まだ筋肉は断裂されていなかったので、全力で右腕を引き寄せようとする。
「ぐあああ!」
骨が折れてもなお驚異的な膂力を発揮し、楠二郎は右腕に掴まったアテナごと持ち上げてみせた。
「ぐあっらぁ!」
アテナを地面に叩きつけようと、楠二郎は仰向けの状態から身体を反転させる。右腕が振るわれる直前、アテナは腕を離して回避した。全力で叩きつけられた右腕は、またもセントラルパークを大きく震わせた。
「はあ……はあ……」
予想外の技を受けた楠二郎は、呼吸を荒げながら立ち上がった。その間、あらぬ方向に曲がった右腕も元に戻す。
「……何しやがった……確実にぶち込んだはずだ……反撃なんかできるはずがねぇ……何しやがった!」
少なくない動揺を見せ、楠二郎はアテナを振り返る。
アテナもまた、楠二郎に振り返った。その目には、まだ闘志が強く灯っていた。
「ん? クロラン?」
ゆっくりと体を起こすクロラン。しかし、その様子は心ここにあらずという風で、結城は怪訝な顔をする。
セントラルパークの中央ではなく、もっと遠くを見つめているクロランの脳裏には、強い『命令』が流れ込んできていた。
それを言葉にするならば、『来い』という命令だった。
「っ!」
「うわ!」
クロランはソファから立ち上がると、ボックス席の天井近くまで跳び上がり、宙返りをしてソファの後ろに着地した。全く目にしたことがなかったクロランの機敏な動きに、結城はただ目を丸くするばかりだった。
「? くろらん、どしたの?」
クロランの跳躍に気付いた媛寿も声をかけるが、それに反応することなく、クロランは走り出す。ボックス席の壊れた右側に向かって。
「クロラン!? ちょっ!」
結城の制止も聞かず、クロランはボックス席から飛び降り、セントラルパークの地面に着地した。そこからパークの出口を見定め、疾風のように一直線に駆けていく。
「クロラン!? どこ行くの!?」
結城は途切れたボックス席の床ギリギリまで来て、クロランが走り去っていく様子を見ていたが、
「ゆうき、じゃんぷ!」
「え?」
後ろから助走をつけてきた媛寿に手を握られ、引っ張られた結城は一緒にボックス席の端から飛び出すことになってしまった。
「お、おわあああ!」
昇降装置で持ち上げられたボックス席は、地上から4メートルほど高くなっている。さすがに結城も心の準備なく跳ぶのは恐かったが、
「ん?」
セントラルパークの芝を踏む前に、何か別のものを踏みしめたため、それほど着地のショックは強くなかった。
「あれ? 今なに踏んだの?」
「ゆうき、はやく!」
「あ、ああ、そうだね」
足元を確認しようとした結城を、媛寿が手を引っ張って強引にクロランの後を追わせる。
「うぅ……痛ぇ……助け……てぇ……」
結城と媛寿が走り去った後、呪い返しのせいでミイラのように痩せこけてしまった蛙魅場が呻いていた。背中に大小二つの足跡をつけた状態で。
アテナが突き上げた右拳は、楠二郎の鼻骨を砕き、頭蓋を割り、顔面を押し込むように歪めさせた。
「ぐあっがぁ!」
潰れた顔から血を吹き上げ、後ろへ仰け反る楠二郎。
アテナは楠二郎の腰に回していた両脚を解くと、今度は楠二郎の頭部を両腿で挟んだ。
「はあっ!」
地面に突き込んだ十指を支点に、アテナは楠二郎の体を足で持ち上げる。
「はっ!」
腿で挟んだ楠二郎の頭部を、弧を描いて地に叩きつけるアテナ。変形のヘッドシザースホイップが、楠二郎の頭頂を見事に割った。
「ふぅ……」
楠二郎の頭から腿を離したアテナは、立ち上がって距離を取ると大きく深呼吸した。それまでの楠二郎の猛攻が感じられないほど、非常に穏やかな表情で。
「やっぱ女神サマのほとを味わうのは容易じゃねぇな」
頭部全体から血を滴らせながら、楠二郎もまた立ち上がった。
「……これでもなお立ってくるとは。そのしぶとさ、あるいはネメアの獅子に届くのやもしれません」
「脳ミソが垂れちまったらヤバいとこだったけどな。だが……」
顔に付いた血を掌で拭うと、楠二郎はアテナに歯を見せて破顔した。
「このぐらいじゃ俺はくたばらねぇよ」
その顔は、ついさっきアテナに潰されたのが嘘のように、綺麗に元に戻っていた。
「もっとも、俺も驚いたぜ。あれだけやってまだ抵抗する力が残ってたとはな」
「……」
「あれでまだ足りねぇっていうなら……より足腰たたなくしてやるしか—————ねぇようだな!」
言い終わると同時に、楠二郎はアテナに突進する。その勢いを充分に乗せた右拳を、アテナの左頬に狙いを定めた。
「っらぁ!」
楠二郎渾身の殴打が、アテナの面貌を捉えた。その強大な威力に、アテナは身体もろとも弾き飛ばされる—————と思われた。しかし、
「なっ!?」
楠二郎の突き出した右腕を、アテナの両掌ががっしり掴んだ。すかさず跳躍するアテナ。楠二郎の右腕を両腿で挟み込み、跳躍の勢いも合わせて身体を捻りこんだ。
「せあ!」
「ぐわっ!」
恐るべき捻転力によって、楠二郎は右腕もろとも身体を空中で何回も回転させられる。その回転が終わる頃には、楠二郎は背中から地に叩きつけられていた。
衝撃にむせかえる間もなく、アテナは自身の身体で包んでいた楠二郎の右腕をへし折った。
「があっ!」
アテナ謹製の飛びつき腕ひしぎ十字固めからの腕折りを受け、楠二郎は苦悶の声を上げた。
折れた腕を接合させまいと、アテナは右腕を極め続けるが、楠二郎もおとなしくしていない。まだ筋肉は断裂されていなかったので、全力で右腕を引き寄せようとする。
「ぐあああ!」
骨が折れてもなお驚異的な膂力を発揮し、楠二郎は右腕に掴まったアテナごと持ち上げてみせた。
「ぐあっらぁ!」
アテナを地面に叩きつけようと、楠二郎は仰向けの状態から身体を反転させる。右腕が振るわれる直前、アテナは腕を離して回避した。全力で叩きつけられた右腕は、またもセントラルパークを大きく震わせた。
「はあ……はあ……」
予想外の技を受けた楠二郎は、呼吸を荒げながら立ち上がった。その間、あらぬ方向に曲がった右腕も元に戻す。
「……何しやがった……確実にぶち込んだはずだ……反撃なんかできるはずがねぇ……何しやがった!」
少なくない動揺を見せ、楠二郎はアテナを振り返る。
アテナもまた、楠二郎に振り返った。その目には、まだ闘志が強く灯っていた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる