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豪宴客船編
キャプチャーその1
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午後1時45分
「詠唱準備!! 水帆、距離四〇〇で法撃するからすぐに準備を!」
「了解したわ!」
「孝弘、防御と後方援護は任せな!」
「頼んだ大輝! 知花は測距に加えて俺と水帆が撃ち漏らした敵のカバーを!」
「うん! 分かった!」
犬型の化け物を目視してからの彼等はすぐさま戦闘行動に移っていく。
孝弘と水帆が攻撃魔法の詠唱を行っている間に、知花は探知魔法の精度を上げてから二人の法撃から漏れた敵に対する法撃準備という同時並行で魔法を行使していく。大輝は即席ながらも自分を含めて全員に魔法障壁を展開し万が一に備えた防御強化を行う。
孝弘と水帆は地球世界における魔法の基本五属性―火・水・土・雷・風――の内、孝弘は火属性の魔法を、水帆は風属性魔法の詠唱を完了する。
犬型の化け物は時速約三〇で迫ってくる。彼我の距離はみるみる縮み、常人では恐怖感を覚えるが誰も瞳に揺らぎは無かった。
「距離約四五〇、四二〇、四〇〇!!」
「追尾式火球弾、八重展開!!」
「風刃発射、八重展開!」
知花の距離報告が四〇〇になったと同時に、孝弘の火属性攻撃と水帆の風属性攻撃が発動する。
二人が放った法撃は正確に敵を捉え着弾もしくは直撃。犬型の化け物は爆発するか切り刻まれるかで絶命し、一気にその数を減らす。
(魔法銃が無くて不便だと思ってたけど心配のし過ぎだった……? こいつら、弱いんじゃ……?)
孝弘は二度目も同じ法撃を与えながら、そんな事を心中で思う。彼にとって目標の脅威度が分からない以上はある程度の火力をぶつけるべきと判断したのだが、明らかなオーバーキルだったのだ。
それもそのはず。ここにいる四人は六年の激戦を経て、異世界アルストルムの王国にある近衛部隊の精鋭を凌駕する練度を誇っている。長い戦闘で鍛えられた彼等にとって、今相対している敵へこの攻撃は過剰であったのだ。
しかし数が多いのは事実。いくら四人が精鋭とはいえ、四対約一〇〇など本来ならば数だけで考えれば即撤退の基準。だから孝弘は過剰火力をぶつけ続けることにした。
「残数約四〇! まだ人型が残ってる!」
「さっさと蹴散らそう。水帆、もう一発だ」
「任せなさい!」
二人はさらに法撃を続行する。
「火球弾、八重展開!」
「氷弾発射、八重展開!」
孝弘は再び火属性だが追尾無しの法撃を、水帆は今度は水属性氷系の法撃を行う。犬型の化け物に比べて人型の速度は遅い。二人にとって命中させることは目を瞑っていても楽勝だった。
そして数分の戦闘を経て、彼等は見事約一〇〇の敵を殲滅した。
「殲滅確認。一旦クリア、かな……?」
知花の探知で確認し完全に敵がいなくなった事を確認すると、四人はしばし一息つくことにした。
「オレの出る幕が無い程度だったけどよ、一体なんなんだよこいつら。人間みてえのも、犬みてえのも、まるで映画に出てきたような奴だぜ? アルストルムでも、あんなんアンデッド系か死霊系でしか見たことねえっての」
「俺もさっぱり……。ただ、あの見た目だと安易に近接戦に入るのは避けた方がいいのかもしれない……。情報がほぼゼロの状態だから警戒しておくに越したことはないさ」
「だな。流石はアルストルムの英雄が一人、神速の二丁魔法拳銃使いのタカヒロだぜ」
「肝心の魔法二丁拳銃は無いけどな。難攻不落の守護者、ダイキ」
「よせやい。あれ結構小っ恥ずかしいんだぞ」
「だから言ったんだよ。仕返しだ仕返し」
孝弘と大輝は場を和ませる為と、自分達の心を極力平静に保つためにも冗談を言い合う。異世界から帰還してたった数時間で戦う羽目になるなど、神様がいるのなら文句を大量に叩きつけたくなるのは当然だ。しかし、異世界転移にあたって神様など出てきた事はなかったし、転移させられてからも出てこなかった。実際に確認していないのだからぶつけようが無いのだが、いるのならクレームを言いたくなるのは必定だろう。
「二つ名と言えばアルストルムじゃ、五色の魔法使いと言われていた水帆は安定の腕前だったよ。帰還してから向こうで身につけた魔法の実力はこっちでも健在で良かった」
補足であるが、知花の二つ名は『白百合の魔術師』である。回復魔法探知魔法など補助に長けながら、地球世界では応用二属性と言われる光属性魔法の使い手で、彼女の性格から柔和な雰囲気を醸し出しているのが由来だ。
「ふふん。初級魔法程度なら楽勝よ。それにしても、孝弘も感じたかもしれないけれど敵は随分と弱かった気がするわ」
「やっぱり水帆もそう思ったよな。敵から感じる魔力がほとんど無かったか、あっても使ってない時点でなんとなくは察せられたけど、個体単位だと強くないのかもな」
「ええ。ただ、数が問題よね。あんなのが一〇〇となったら、軍や魔法軍でも部隊単位によっては厳しいんじゃないかしら」
「ああ。もし魔法軍や軍で楽勝なら、こんな事にはなっていないはずだ」
彼等が言う軍や魔法軍と言うのは、日本における軍事組織の事である。
日本には五種類の軍がある。陸軍・海軍・空軍・海兵隊、そして魔法軍だ。
日本軍は先進国として相応しい実力を持っており、陸海空海兵隊で兵員数の合計は約四四万人――陸軍約二二万八〇〇〇人、海軍約六万五二〇〇人、空軍約五万九二〇〇人、海兵隊約四万二二〇〇人――。
加えて、自身の魔法と『魔法科学』によって開発された『魔法兵器』で戦う、戦闘要員は魔法能力者で構成されているのが魔法軍だ。こちらは魔法能力者が国内人口比で約五パーセントしかいないこともあって、その定員は約四万五〇〇〇人に留まっている。
しかし、約四五〇〇〇人と侮ることなかれ。なのが日本魔法軍。東洋魔法と西洋魔法を独自に進化させただけでなく、魔法科学分野でも一部分野では先進を行っており、魔法軍といえば英国・米国と並んで日本の名前が出る程度には強力な軍隊なのである。
話は本筋に戻るが、その日本軍がこの場にいないこと。異常事態にも関わらず警察組織を含め現れない事から、孝弘を含めてこう推測した。
「もしかしたら、静岡県側の富士山周辺は化け物の勢力下にあるのかもな……」
「私も同意見。多数の自動車の乗り捨て、この状況が起きてから少なくとも一ヶ月か二ヶ月は経過。さらには化け物の集団が約一〇〇こうやって襲ってくる。クロでしょうね」
「真っ黒だわなこんなん。転移前の昔ならぜってぇ自暴自棄にでもなるんだけどよ、あれ乗り越えるとなぁ……。常識が狂うよな」
「あんまり賛成したくないけど、賛成だね……。六年間戦って戸籍を元に戻すのもそうだけど、社会復帰大変そうだなあ、って心配してたのに。それ以上が起きるなんて……」
大きくため息をつく知花に、三人は苦笑いする。
その知花、表情が二〇代半ば女性相応の顔つきが猛者のそれに変化する。
「また探知に引っかかった。距離が約一五〇〇。高速接近するのもある。数は、約五〇〇前後かな……? 種類は同じだと思うけど……」
「アルストルムでもそうだったけど、一回じゃ終わらないのが定番になってるの、なんなんだろうな……。皆、戦闘配置。最大警戒。迎え撃つぞ」
四人が態勢を整えてからあまり経たず、先の約五倍の敵、異形の集団の第二波が現れた。
午後1時45分
「詠唱準備!! 水帆、距離四〇〇で法撃するからすぐに準備を!」
「了解したわ!」
「孝弘、防御と後方援護は任せな!」
「頼んだ大輝! 知花は測距に加えて俺と水帆が撃ち漏らした敵のカバーを!」
「うん! 分かった!」
犬型の化け物を目視してからの彼等はすぐさま戦闘行動に移っていく。
孝弘と水帆が攻撃魔法の詠唱を行っている間に、知花は探知魔法の精度を上げてから二人の法撃から漏れた敵に対する法撃準備という同時並行で魔法を行使していく。大輝は即席ながらも自分を含めて全員に魔法障壁を展開し万が一に備えた防御強化を行う。
孝弘と水帆は地球世界における魔法の基本五属性―火・水・土・雷・風――の内、孝弘は火属性の魔法を、水帆は風属性魔法の詠唱を完了する。
犬型の化け物は時速約三〇で迫ってくる。彼我の距離はみるみる縮み、常人では恐怖感を覚えるが誰も瞳に揺らぎは無かった。
「距離約四五〇、四二〇、四〇〇!!」
「追尾式火球弾、八重展開!!」
「風刃発射、八重展開!」
知花の距離報告が四〇〇になったと同時に、孝弘の火属性攻撃と水帆の風属性攻撃が発動する。
二人が放った法撃は正確に敵を捉え着弾もしくは直撃。犬型の化け物は爆発するか切り刻まれるかで絶命し、一気にその数を減らす。
(魔法銃が無くて不便だと思ってたけど心配のし過ぎだった……? こいつら、弱いんじゃ……?)
孝弘は二度目も同じ法撃を与えながら、そんな事を心中で思う。彼にとって目標の脅威度が分からない以上はある程度の火力をぶつけるべきと判断したのだが、明らかなオーバーキルだったのだ。
それもそのはず。ここにいる四人は六年の激戦を経て、異世界アルストルムの王国にある近衛部隊の精鋭を凌駕する練度を誇っている。長い戦闘で鍛えられた彼等にとって、今相対している敵へこの攻撃は過剰であったのだ。
しかし数が多いのは事実。いくら四人が精鋭とはいえ、四対約一〇〇など本来ならば数だけで考えれば即撤退の基準。だから孝弘は過剰火力をぶつけ続けることにした。
「残数約四〇! まだ人型が残ってる!」
「さっさと蹴散らそう。水帆、もう一発だ」
「任せなさい!」
二人はさらに法撃を続行する。
「火球弾、八重展開!」
「氷弾発射、八重展開!」
孝弘は再び火属性だが追尾無しの法撃を、水帆は今度は水属性氷系の法撃を行う。犬型の化け物に比べて人型の速度は遅い。二人にとって命中させることは目を瞑っていても楽勝だった。
そして数分の戦闘を経て、彼等は見事約一〇〇の敵を殲滅した。
「殲滅確認。一旦クリア、かな……?」
知花の探知で確認し完全に敵がいなくなった事を確認すると、四人はしばし一息つくことにした。
「オレの出る幕が無い程度だったけどよ、一体なんなんだよこいつら。人間みてえのも、犬みてえのも、まるで映画に出てきたような奴だぜ? アルストルムでも、あんなんアンデッド系か死霊系でしか見たことねえっての」
「俺もさっぱり……。ただ、あの見た目だと安易に近接戦に入るのは避けた方がいいのかもしれない……。情報がほぼゼロの状態だから警戒しておくに越したことはないさ」
「だな。流石はアルストルムの英雄が一人、神速の二丁魔法拳銃使いのタカヒロだぜ」
「肝心の魔法二丁拳銃は無いけどな。難攻不落の守護者、ダイキ」
「よせやい。あれ結構小っ恥ずかしいんだぞ」
「だから言ったんだよ。仕返しだ仕返し」
孝弘と大輝は場を和ませる為と、自分達の心を極力平静に保つためにも冗談を言い合う。異世界から帰還してたった数時間で戦う羽目になるなど、神様がいるのなら文句を大量に叩きつけたくなるのは当然だ。しかし、異世界転移にあたって神様など出てきた事はなかったし、転移させられてからも出てこなかった。実際に確認していないのだからぶつけようが無いのだが、いるのならクレームを言いたくなるのは必定だろう。
「二つ名と言えばアルストルムじゃ、五色の魔法使いと言われていた水帆は安定の腕前だったよ。帰還してから向こうで身につけた魔法の実力はこっちでも健在で良かった」
補足であるが、知花の二つ名は『白百合の魔術師』である。回復魔法探知魔法など補助に長けながら、地球世界では応用二属性と言われる光属性魔法の使い手で、彼女の性格から柔和な雰囲気を醸し出しているのが由来だ。
「ふふん。初級魔法程度なら楽勝よ。それにしても、孝弘も感じたかもしれないけれど敵は随分と弱かった気がするわ」
「やっぱり水帆もそう思ったよな。敵から感じる魔力がほとんど無かったか、あっても使ってない時点でなんとなくは察せられたけど、個体単位だと強くないのかもな」
「ええ。ただ、数が問題よね。あんなのが一〇〇となったら、軍や魔法軍でも部隊単位によっては厳しいんじゃないかしら」
「ああ。もし魔法軍や軍で楽勝なら、こんな事にはなっていないはずだ」
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加えて、自身の魔法と『魔法科学』によって開発された『魔法兵器』で戦う、戦闘要員は魔法能力者で構成されているのが魔法軍だ。こちらは魔法能力者が国内人口比で約五パーセントしかいないこともあって、その定員は約四万五〇〇〇人に留まっている。
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「私も同意見。多数の自動車の乗り捨て、この状況が起きてから少なくとも一ヶ月か二ヶ月は経過。さらには化け物の集団が約一〇〇こうやって襲ってくる。クロでしょうね」
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