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化生の群編
面の下
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結城に名指しされた般若面はしばらく微動だにしなかったが、やがて右手がすっと動き、面紐へと伸びていった。
面紐の結び目が解かれると、支えを失った般若の仮面が地面に落ちて砕けた。
その露になった顔を、結城はできるかぎり表情を変えずに見つめた。
予想は当たっていた。目の前には白装束姿の朱月灯恵が立っている。結城は悲しい気持ちが湧き上がってきそうになるのを必死に抑えた。
「わざわざ偽者を用意しようとするのは、本人ぐらいなものだろうと思いました。それに結界の中で僕を殺さなかったのは、少なくとも僕のことを知っている人だったんじゃないかな、とも。螺久道村で僕はちょっとした挨拶程度しか人と関わっていない。でも、あなたと成磨さんは他の人よりも僕のことを知っていた。だから僕のことを殺せなかった。違いますか?」
そう語る結城を、灯恵は鋭い目で見据えていた。最初に会った時とは打って変わった、負の感情がこもった視線。答えをもらっていなくとも、結城はいま話したことが、九分九厘的を得ていると確信していた。
「……あなたがここに入ってきた時から、嫌な予感がしてた。こうなるなら、あの時に殺しておくべきだったかも。私もまだ甘かったみたい」
溜め息混じりに零す灯恵の言葉を、結城はひどく冷たいように感じた。
(アテナ様が言ってた通りか)
「やっぱり僕を殺すことを躊躇ったんですか」
「私の標的はあくまでこの村の人間だけ。村に関係ない人まで巻き込むつもりはなかったけど……これ以上邪魔をするようなら容赦しない」
結城を見据えた灯恵の眼は、初めて会った時とは程遠い、おぞましい殺気を孕んでいた。
その強烈な悪意に当てられ、胃液が逆流しそうになるのを抑えこみ、結城は再び言葉をぶつける。
「僕はここから退くつもりはない。けれど、せめて理由を聞かせてください。何でこんなことをしたのかを」
それを聞いた灯恵から急に殺気が失せた。顔はキョトンとしているが、矛を収めたわけではない。言うなれば、嵐の前の静けさだった。
「くっ……くく……あ、あはははは!」
灯恵は腹を抱えて笑い出した。それは結城が持っていた灯恵の印象とはまるで違う、子供じみた、狂気さえ感じる遠慮のない笑い声だった。
結城は背筋に氷を押し当てられているような感覚を味わいながら、足裏を地に食い込ませるつもりで力を込めた。
「ふくっ……くくっ……まさか……本当に『冥土の土産』を渡すなんてことが……あるなんて……おかしくって……思わず笑っちゃったわ」
一通り笑いつくした灯恵は曲げていた背を戻し、再び結城と正対する。目が合わさる頃には、また刃物のような鋭い眼光が蘇っていた。
「聞きたいなら話してあげる。その代わり、あなたには真っ先に死んでもらう。死体も欠片だって残さない」
「僕はあなたを止めるために来た。絶対に死なない」
手先と足先をわずかに震わせながら、結城は毅然と宣言した。
そんな結城の様子を察して蔑んだのか、あるいは自嘲の意だったのか、灯恵はフッと笑みを零した後、滔々と語りだした。
「螺久道村は今から百五十年前、明治維新直後にできた村。拓いたのは当時の政府軍に抵抗していた勢力……佐幕派の人間たちだったの」
マスクマンに連れ出された雛祈たちは、最初に調査で訪れた森をひた走り、少し遅れて結界内に到着した。
移動しながら掻い摘んで事情を説明されたが、森の奥に結界が張られた場所があったというのは、雛祈には痛恨の極みだった。
祀凰寺家は代々、霊能者として戦技と術の両方を用いて事に当たるを常としている。しかし、術は封印を主とするものであり、探査や感知にはそれほど優れていない。それらは霊視を得意分野とする佐権院家に分があった。
最初に事件が起こった現場の最も近くに、犯人の隠れ家があったと気付けなかったことで、雛祈は自身を呪ってやりたくなった。
結界を感知できなかったこともそうだが、雛祈はさらに大きな悔恨を抱いていた。
マスクマンを通して、結城が雛祈たちに助力を申し出てきた時、雛祈は勝利したと思い込んでしまった。女神アテナが持ち出してきた勝負で、相手側に助けを求めるのは、実質自らの手に余る事態に陥ってしまったからだと決め付けていた。
『素人がそれ見たことか』と、心の中で雛祈は天狗になってしまっていた。
しかし、結界内に入り状況を見ると、雛祈の想定とは全く違っていた。結城は仮面を付けた人物の正体を見事に言い当てていた。それも雛祈が犯人としてまるで捉えていなかった人物を。
それは即ち、小林結城が事件の核心にいち早く辿り着いたという何よりの証左だった。
雛祈は二つの悔しさに歯噛みした。一つは霊能者でもない結城に出し抜かれた悔しさ。もう一つは勝負と褒章にこだわるあまり、霊能者としての矜持を見失っていたことだ。
普段の雛祈であれば、二十八家の一党『祀凰寺家』の者として、事件の解決に真摯に取り組んでいたはずだった。それが小林結城という男に対抗心を燃やすあまり、本当に注視しなければいけなかったものを見落としていた。あるいは正攻法だと信じ攻めていた方向さえ、回り道になってしまっていたかもしれない。
一方、結城は事件の核心へと迫り、それが多くの危害を及ぼす可能性がると見れば、敵対しているはずの雛祈たちにも助力を求め、被害を食い止めようとしている。戦女神の加護を得る権利に目もくれることなく。
そんな結城の事件に対する姿勢が見出した結果を、雛祈は断腸の思いで認めざるをえなかった。勝者は自身ではなく、小林結城であるということを。
いつの間にか、雛祈は拳が痛むほど強く握り締めていたことに気付き、呼吸を整えて体の力を抜いた。今は悔しがっている時ではなく、近付きつつある強大な危難を払い除ける方が重要だった。
「くっ、くく、あ、あはははは! あはははは!」
不意に聞こえてきた哄笑に、雛祈は拳に向けていた首を戻す。白装束を着た女が腹を抱えて笑っていた。気でもふれているのかと思うほどの狂気的な声に、雛祈も薄ら寒いものを感じ顔をしかめた。
ひとしきり笑った後、女は結城と二言三言話し、今度は一転した静かな声で語りだした。
「螺久道村は今から百五十年前、明治維新直後にできた村だった。拓いたのは当時の官軍に抵抗していた勢力……佐幕派の人間たちだったの」
「っ!?」
それを聞いた雛祈はハッと目を見開いた。女が語りだしたことは、桜一郎たちが持ってきた資料に書かれていたことに通じていたからだ。
面紐の結び目が解かれると、支えを失った般若の仮面が地面に落ちて砕けた。
その露になった顔を、結城はできるかぎり表情を変えずに見つめた。
予想は当たっていた。目の前には白装束姿の朱月灯恵が立っている。結城は悲しい気持ちが湧き上がってきそうになるのを必死に抑えた。
「わざわざ偽者を用意しようとするのは、本人ぐらいなものだろうと思いました。それに結界の中で僕を殺さなかったのは、少なくとも僕のことを知っている人だったんじゃないかな、とも。螺久道村で僕はちょっとした挨拶程度しか人と関わっていない。でも、あなたと成磨さんは他の人よりも僕のことを知っていた。だから僕のことを殺せなかった。違いますか?」
そう語る結城を、灯恵は鋭い目で見据えていた。最初に会った時とは打って変わった、負の感情がこもった視線。答えをもらっていなくとも、結城はいま話したことが、九分九厘的を得ていると確信していた。
「……あなたがここに入ってきた時から、嫌な予感がしてた。こうなるなら、あの時に殺しておくべきだったかも。私もまだ甘かったみたい」
溜め息混じりに零す灯恵の言葉を、結城はひどく冷たいように感じた。
(アテナ様が言ってた通りか)
「やっぱり僕を殺すことを躊躇ったんですか」
「私の標的はあくまでこの村の人間だけ。村に関係ない人まで巻き込むつもりはなかったけど……これ以上邪魔をするようなら容赦しない」
結城を見据えた灯恵の眼は、初めて会った時とは程遠い、おぞましい殺気を孕んでいた。
その強烈な悪意に当てられ、胃液が逆流しそうになるのを抑えこみ、結城は再び言葉をぶつける。
「僕はここから退くつもりはない。けれど、せめて理由を聞かせてください。何でこんなことをしたのかを」
それを聞いた灯恵から急に殺気が失せた。顔はキョトンとしているが、矛を収めたわけではない。言うなれば、嵐の前の静けさだった。
「くっ……くく……あ、あはははは!」
灯恵は腹を抱えて笑い出した。それは結城が持っていた灯恵の印象とはまるで違う、子供じみた、狂気さえ感じる遠慮のない笑い声だった。
結城は背筋に氷を押し当てられているような感覚を味わいながら、足裏を地に食い込ませるつもりで力を込めた。
「ふくっ……くくっ……まさか……本当に『冥土の土産』を渡すなんてことが……あるなんて……おかしくって……思わず笑っちゃったわ」
一通り笑いつくした灯恵は曲げていた背を戻し、再び結城と正対する。目が合わさる頃には、また刃物のような鋭い眼光が蘇っていた。
「聞きたいなら話してあげる。その代わり、あなたには真っ先に死んでもらう。死体も欠片だって残さない」
「僕はあなたを止めるために来た。絶対に死なない」
手先と足先をわずかに震わせながら、結城は毅然と宣言した。
そんな結城の様子を察して蔑んだのか、あるいは自嘲の意だったのか、灯恵はフッと笑みを零した後、滔々と語りだした。
「螺久道村は今から百五十年前、明治維新直後にできた村。拓いたのは当時の政府軍に抵抗していた勢力……佐幕派の人間たちだったの」
マスクマンに連れ出された雛祈たちは、最初に調査で訪れた森をひた走り、少し遅れて結界内に到着した。
移動しながら掻い摘んで事情を説明されたが、森の奥に結界が張られた場所があったというのは、雛祈には痛恨の極みだった。
祀凰寺家は代々、霊能者として戦技と術の両方を用いて事に当たるを常としている。しかし、術は封印を主とするものであり、探査や感知にはそれほど優れていない。それらは霊視を得意分野とする佐権院家に分があった。
最初に事件が起こった現場の最も近くに、犯人の隠れ家があったと気付けなかったことで、雛祈は自身を呪ってやりたくなった。
結界を感知できなかったこともそうだが、雛祈はさらに大きな悔恨を抱いていた。
マスクマンを通して、結城が雛祈たちに助力を申し出てきた時、雛祈は勝利したと思い込んでしまった。女神アテナが持ち出してきた勝負で、相手側に助けを求めるのは、実質自らの手に余る事態に陥ってしまったからだと決め付けていた。
『素人がそれ見たことか』と、心の中で雛祈は天狗になってしまっていた。
しかし、結界内に入り状況を見ると、雛祈の想定とは全く違っていた。結城は仮面を付けた人物の正体を見事に言い当てていた。それも雛祈が犯人としてまるで捉えていなかった人物を。
それは即ち、小林結城が事件の核心にいち早く辿り着いたという何よりの証左だった。
雛祈は二つの悔しさに歯噛みした。一つは霊能者でもない結城に出し抜かれた悔しさ。もう一つは勝負と褒章にこだわるあまり、霊能者としての矜持を見失っていたことだ。
普段の雛祈であれば、二十八家の一党『祀凰寺家』の者として、事件の解決に真摯に取り組んでいたはずだった。それが小林結城という男に対抗心を燃やすあまり、本当に注視しなければいけなかったものを見落としていた。あるいは正攻法だと信じ攻めていた方向さえ、回り道になってしまっていたかもしれない。
一方、結城は事件の核心へと迫り、それが多くの危害を及ぼす可能性がると見れば、敵対しているはずの雛祈たちにも助力を求め、被害を食い止めようとしている。戦女神の加護を得る権利に目もくれることなく。
そんな結城の事件に対する姿勢が見出した結果を、雛祈は断腸の思いで認めざるをえなかった。勝者は自身ではなく、小林結城であるということを。
いつの間にか、雛祈は拳が痛むほど強く握り締めていたことに気付き、呼吸を整えて体の力を抜いた。今は悔しがっている時ではなく、近付きつつある強大な危難を払い除ける方が重要だった。
「くっ、くく、あ、あはははは! あはははは!」
不意に聞こえてきた哄笑に、雛祈は拳に向けていた首を戻す。白装束を着た女が腹を抱えて笑っていた。気でもふれているのかと思うほどの狂気的な声に、雛祈も薄ら寒いものを感じ顔をしかめた。
ひとしきり笑った後、女は結城と二言三言話し、今度は一転した静かな声で語りだした。
「螺久道村は今から百五十年前、明治維新直後にできた村だった。拓いたのは当時の官軍に抵抗していた勢力……佐幕派の人間たちだったの」
「っ!?」
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