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化生の群編
情報(その1)
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「えっ! 変なバケモノが現れた?」
「YΩ1↑(ああ。例の殺人があったっていう森の中でな)」
一懇楼に戻り、結城たちと合流したマスクマンは、森の中で起こったことを詳細に話した。
森の異様な雰囲気、雛祈たちとの遭遇、そして斑の怪物の出現等々だ。
それらの情報を、結城は部屋に置かれた座卓の前に座り、向かい合わせでマスクマンから聞いていた。
「その変なバケモノっていうのが、手紙にあった『鬼』かな?」
「NΓ4←B6(いや、あれは鬼って感じじゃなかったぜ。もちろん千夏みたいなヤツとも違う。何ていうかな……)」
マスクマンは少し首を捻ると、急に思い出したように、
「PΞ7→(あっ、そうだ。前に媛寿とアテナがやってたゲームに出てきたヤツに似てたな)」
「へっ?」
「IΣ3↑M5(確か遺伝子組み換え食品の会社からウィルスが漏れて、バケモノが溢れかえった街から逃げるっての)」
「……それって――」
「ばいようはざーど!」
結城とマスクマンの会話に、横でアテナとボードゲームに興じていた媛寿が代わりに答えた。
「『戦車一個小隊で突撃』! エンジュ、この基地は制圧しましたよ」
「あ~! あてなさまズルい!」
「戦場とは常に非常です。余所見をした者が負けるのです」
余談だが、媛寿とアテナがプレイしているのは、宝物社が販売している本格戦略ゲーム『なんちゃってウォーゲーム』である。『時間の制約』や『地形条件』を盛り込み、様々なアイテムによって本格的で幅広い戦略が楽しめるという振れ込みだが、あまりに本格的にし過ぎたために、まともにプレイできる人間が限られてしまったという。それでも内容を熟知すれば熱中する者も多く、カルト的な人気を誇っているという妙ないわくの付いたゲームである。
ちなみに、遊びにかけてはピカ一の媛寿と、知略の女神であるアテナにとっては、ごく普通のボードゲームと何ら変わらないので、入手初日から難なくプレイしていたりする。
それはさておき、結城は事の次第を確認するために話を戻すことにした。
「それで、本当に『培養ハザード』に出てきたような怪物だったの?」
「VΨ4↑(自分の体にウィルス打ってバケモノになった科学者いただろ?)」
「もしかして、Z生物のこと?」
「AΦ8(ああ。なんかあんな感じだった)」
「結局ソレ、なに?」
飲み物を盆に載せて結城の横に来たシロガネが、湯飲みを卓上に置きながら話に入ってきた。
「UΔ2↓H3(よく分からん。元が人間だったってのは確かなんだがなぁ)」
マスクマンは仮面の顎の部分を撫でながら、森で雛祈たちと話した際のことを思い出していた。
「Wπ9→(ありゃ一体なんだったんだ?)」
「私も見たことはありません。たぶん蟲毒で造られたものだと思うけど、なんであんな姿になったのか。でも、これを調べればもしかしたら……」
結界を片付けた雛祈は、怪物が残していったある物を手に取った。桜一郎が大鉞で斬り落とした、怪物の左腕だった。
雛祈はその左腕を難しい顔でまじまじと観察した。一見しただけなら、ただの人間の腕と変わらない。
だが、その元の持ち主はどう見ても人間の姿ではなく、しかして封魔の結界が通じなかったことから、人間であることに変わりがないという、極めて異質な存在だった。
(蓮吏のところに送れば何か分かるかもしれないわね)
雛祈がそう考えていると、桜一郎が荷物からチャック付きの保冷パックを取り出して後ろに控えた。雛祈は腕を保冷パックに入れ、記入欄に日付と時間、その他判明している限りの情報を書き込んだ。
「Sξ5↓K1。Iδ7↑G7(コドク、ねぇ。オレはよく知らねぇが、殺しの現場をウロついてたオレたちのところに来たってことは、アイツが何か重要なことを知ってるってわけだろ?)」
マスクマンのその言葉に、雛祈は特に答えない。行きがかり上、共闘することになったとはいえ、マスクマンは結城の陣営なので、これ以上情報を渡したくないという気持ちもあった。
「Dε5→B1(まっ、とっ捕まえてやれば話は早いわけだ。獣だろうがバケモノだろうが、狩りならオレの得意分野だ)」
「Mη2→(オレはあのバケモノをとっ捕まえるのが、今回の依頼解決の近道だと思うぜ?)」
そう言いながら、マスクマンはココナッツミルクのグァバジュース割りをグイと飲み干した。
結城もマスクマンからの話を聞いて、だいたいの状況は理解したが、今ひとつ腑に落ちない点があった。
「鬼退治に来たはずなのに、変な怪物が出てくるってどういうことなんだろ……」
媛寿を除くアテナ、マスクマン、シロガネは日本出身ではない。だが、以前節分の豆撒きをした際に、鬼の概念は説明したので、アテナたちは鬼がどういった存在かは知っていた。ちなみに千夏たちのようなタイプは特殊なので例外としておく。
ともあれ、マスクマンも鬼がどんな容姿かは知っているので、そのマスクマンが言うならば、件の怪物は鬼でなかったのだろう。
手紙にあった『鬼』の前に正体不明の怪物を追うことになるという予想外に、結城は呆れとも不安とも取れる表情を見せた。
「ラクドウ村で異変が起こっていることは、もはや揺るぎない事実です。油断してはいけませんよ、ユウキ。ただの木馬と侮ったがために、戦局を一気に逆転された例もあるのです」
戦略シート上の『戦車駒』を進めながら、アテナが結城に提言した。その眼光も、その表情も、油断など微塵も感じさせない、戦女神が決戦に挑む際の面構えだ。
「『叢林エリアの伏兵をアクション』! あてなさまの『戦車隊』もーらい!」
「甘いですよ、エンジュ! 『第三基地から航空隊を出動』! エリア内の敵に一斉砲火です!」
「あうっ、やられた~」
「フフフ、『戦いとは二手三手先を読むもの』と彗星の軍人も言っていますよ」
さすがというか何というか、知略の女神としての権能はボードゲームでも如何なく発揮されていた。それを見て、ちょっと大人気ない気もする、と結城は時々思っている。
「う~、えんじゅ、にしょうじゅっぱい」
備え付けの便箋に書いたスコア表に、媛寿は残念そうに×マークを一つ付け足した。戦績が芳しくないとはいえ、十二回戦中、二回は勝っているあたり、媛寿も相当なものである。
「エンジュ、あなたは少々急ぎ過ぎるだけで、戦略そのものは非常に巧みと言えます。普通のプレイヤーなら、あなたの戦法を読み解くことは至難の業でしょう」
「ほんとっ!? あてなさま!」
結城も媛寿と遊ぶ機会は多いのだが、実際に媛寿は様々なゲームで優れた腕前を披露していた。それが戦略性の高いゲームであれば、かなりいやらしい搦め手で攻めてくるので、やり口を知っている結城も驚かされることが多かった。
「あてなさま! もっかいもっかい!」
「そろそろ夕食です。続きはまたの機会にしましょう。ところでユウキ、明日は如何様に動くつもりですか? また村を散策するのか、あるいは件の怪物を追うのか」
「そうですね~……」
アテナに改めて問われ、結城は天井を仰ぎながら考えた。
村の人間たちに手紙のことは匂わせたが、アテナの目算では数日かかるということだ。ならば噂が村の隅々まで浸透する間に、マスクマンの言っていた怪物を追ってみるのが堅実的かもしれない。もし、その怪物が『鬼』と関係のある存在なら、そちらから情報を手繰るのもありだな、と思った。
「じゃあ、明日はその怪物を探して――」
「ちょっと待った」
襖を勢いよく開けて部屋に入ってきたのは、朝から姿を見せていなかった千夏だった。片手には開封済みのウイスキーボトルを持っている。
「あっ、千夏さん。おかえりなさい」
「どこに行っていたのですか、チナツ。まさか一日中飲み歩いていたなどとは言うのではないでしょうね?」
千夏の手に持ったボトルを見やり、アテナは少し苦々しげな顔をした。
「ンな顔すんなよ、メガミ様。あたしだって情報収集してきたんだからさぁ」
千夏は座卓の前にどかりと胡座をかくと、横に座る結城の肩にもたれかかった。
「ち、千夏さん。ちょっと重い~」
「あぁん? せっかく有力な情報を持ってきてやったんだ。おとなしくあたしの肘掛けになってろってぇの」
「あたたたた!」
結城の反応が面白いのか、千夏は結城の肩に置いた肘をグリグリと動かした。
「それで? その有力な情報とは何なのですか?」
相変わらず見た目に反して軽薄な千夏の態度に、アテナは苛立たしげに話を促した。
「ああ。この近くでやんちゃしてたチンピラ連中に聞いた話なんだがな」
千夏はそこで一旦言葉を切り、ボトルに残っていたウイスキーを飲み干してから続けた。
「螺久道村の村長ってのが、最近怪しい動きを見せてるんだと」
「YΩ1↑(ああ。例の殺人があったっていう森の中でな)」
一懇楼に戻り、結城たちと合流したマスクマンは、森の中で起こったことを詳細に話した。
森の異様な雰囲気、雛祈たちとの遭遇、そして斑の怪物の出現等々だ。
それらの情報を、結城は部屋に置かれた座卓の前に座り、向かい合わせでマスクマンから聞いていた。
「その変なバケモノっていうのが、手紙にあった『鬼』かな?」
「NΓ4←B6(いや、あれは鬼って感じじゃなかったぜ。もちろん千夏みたいなヤツとも違う。何ていうかな……)」
マスクマンは少し首を捻ると、急に思い出したように、
「PΞ7→(あっ、そうだ。前に媛寿とアテナがやってたゲームに出てきたヤツに似てたな)」
「へっ?」
「IΣ3↑M5(確か遺伝子組み換え食品の会社からウィルスが漏れて、バケモノが溢れかえった街から逃げるっての)」
「……それって――」
「ばいようはざーど!」
結城とマスクマンの会話に、横でアテナとボードゲームに興じていた媛寿が代わりに答えた。
「『戦車一個小隊で突撃』! エンジュ、この基地は制圧しましたよ」
「あ~! あてなさまズルい!」
「戦場とは常に非常です。余所見をした者が負けるのです」
余談だが、媛寿とアテナがプレイしているのは、宝物社が販売している本格戦略ゲーム『なんちゃってウォーゲーム』である。『時間の制約』や『地形条件』を盛り込み、様々なアイテムによって本格的で幅広い戦略が楽しめるという振れ込みだが、あまりに本格的にし過ぎたために、まともにプレイできる人間が限られてしまったという。それでも内容を熟知すれば熱中する者も多く、カルト的な人気を誇っているという妙ないわくの付いたゲームである。
ちなみに、遊びにかけてはピカ一の媛寿と、知略の女神であるアテナにとっては、ごく普通のボードゲームと何ら変わらないので、入手初日から難なくプレイしていたりする。
それはさておき、結城は事の次第を確認するために話を戻すことにした。
「それで、本当に『培養ハザード』に出てきたような怪物だったの?」
「VΨ4↑(自分の体にウィルス打ってバケモノになった科学者いただろ?)」
「もしかして、Z生物のこと?」
「AΦ8(ああ。なんかあんな感じだった)」
「結局ソレ、なに?」
飲み物を盆に載せて結城の横に来たシロガネが、湯飲みを卓上に置きながら話に入ってきた。
「UΔ2↓H3(よく分からん。元が人間だったってのは確かなんだがなぁ)」
マスクマンは仮面の顎の部分を撫でながら、森で雛祈たちと話した際のことを思い出していた。
「Wπ9→(ありゃ一体なんだったんだ?)」
「私も見たことはありません。たぶん蟲毒で造られたものだと思うけど、なんであんな姿になったのか。でも、これを調べればもしかしたら……」
結界を片付けた雛祈は、怪物が残していったある物を手に取った。桜一郎が大鉞で斬り落とした、怪物の左腕だった。
雛祈はその左腕を難しい顔でまじまじと観察した。一見しただけなら、ただの人間の腕と変わらない。
だが、その元の持ち主はどう見ても人間の姿ではなく、しかして封魔の結界が通じなかったことから、人間であることに変わりがないという、極めて異質な存在だった。
(蓮吏のところに送れば何か分かるかもしれないわね)
雛祈がそう考えていると、桜一郎が荷物からチャック付きの保冷パックを取り出して後ろに控えた。雛祈は腕を保冷パックに入れ、記入欄に日付と時間、その他判明している限りの情報を書き込んだ。
「Sξ5↓K1。Iδ7↑G7(コドク、ねぇ。オレはよく知らねぇが、殺しの現場をウロついてたオレたちのところに来たってことは、アイツが何か重要なことを知ってるってわけだろ?)」
マスクマンのその言葉に、雛祈は特に答えない。行きがかり上、共闘することになったとはいえ、マスクマンは結城の陣営なので、これ以上情報を渡したくないという気持ちもあった。
「Dε5→B1(まっ、とっ捕まえてやれば話は早いわけだ。獣だろうがバケモノだろうが、狩りならオレの得意分野だ)」
「Mη2→(オレはあのバケモノをとっ捕まえるのが、今回の依頼解決の近道だと思うぜ?)」
そう言いながら、マスクマンはココナッツミルクのグァバジュース割りをグイと飲み干した。
結城もマスクマンからの話を聞いて、だいたいの状況は理解したが、今ひとつ腑に落ちない点があった。
「鬼退治に来たはずなのに、変な怪物が出てくるってどういうことなんだろ……」
媛寿を除くアテナ、マスクマン、シロガネは日本出身ではない。だが、以前節分の豆撒きをした際に、鬼の概念は説明したので、アテナたちは鬼がどういった存在かは知っていた。ちなみに千夏たちのようなタイプは特殊なので例外としておく。
ともあれ、マスクマンも鬼がどんな容姿かは知っているので、そのマスクマンが言うならば、件の怪物は鬼でなかったのだろう。
手紙にあった『鬼』の前に正体不明の怪物を追うことになるという予想外に、結城は呆れとも不安とも取れる表情を見せた。
「ラクドウ村で異変が起こっていることは、もはや揺るぎない事実です。油断してはいけませんよ、ユウキ。ただの木馬と侮ったがために、戦局を一気に逆転された例もあるのです」
戦略シート上の『戦車駒』を進めながら、アテナが結城に提言した。その眼光も、その表情も、油断など微塵も感じさせない、戦女神が決戦に挑む際の面構えだ。
「『叢林エリアの伏兵をアクション』! あてなさまの『戦車隊』もーらい!」
「甘いですよ、エンジュ! 『第三基地から航空隊を出動』! エリア内の敵に一斉砲火です!」
「あうっ、やられた~」
「フフフ、『戦いとは二手三手先を読むもの』と彗星の軍人も言っていますよ」
さすがというか何というか、知略の女神としての権能はボードゲームでも如何なく発揮されていた。それを見て、ちょっと大人気ない気もする、と結城は時々思っている。
「う~、えんじゅ、にしょうじゅっぱい」
備え付けの便箋に書いたスコア表に、媛寿は残念そうに×マークを一つ付け足した。戦績が芳しくないとはいえ、十二回戦中、二回は勝っているあたり、媛寿も相当なものである。
「エンジュ、あなたは少々急ぎ過ぎるだけで、戦略そのものは非常に巧みと言えます。普通のプレイヤーなら、あなたの戦法を読み解くことは至難の業でしょう」
「ほんとっ!? あてなさま!」
結城も媛寿と遊ぶ機会は多いのだが、実際に媛寿は様々なゲームで優れた腕前を披露していた。それが戦略性の高いゲームであれば、かなりいやらしい搦め手で攻めてくるので、やり口を知っている結城も驚かされることが多かった。
「あてなさま! もっかいもっかい!」
「そろそろ夕食です。続きはまたの機会にしましょう。ところでユウキ、明日は如何様に動くつもりですか? また村を散策するのか、あるいは件の怪物を追うのか」
「そうですね~……」
アテナに改めて問われ、結城は天井を仰ぎながら考えた。
村の人間たちに手紙のことは匂わせたが、アテナの目算では数日かかるということだ。ならば噂が村の隅々まで浸透する間に、マスクマンの言っていた怪物を追ってみるのが堅実的かもしれない。もし、その怪物が『鬼』と関係のある存在なら、そちらから情報を手繰るのもありだな、と思った。
「じゃあ、明日はその怪物を探して――」
「ちょっと待った」
襖を勢いよく開けて部屋に入ってきたのは、朝から姿を見せていなかった千夏だった。片手には開封済みのウイスキーボトルを持っている。
「あっ、千夏さん。おかえりなさい」
「どこに行っていたのですか、チナツ。まさか一日中飲み歩いていたなどとは言うのではないでしょうね?」
千夏の手に持ったボトルを見やり、アテナは少し苦々しげな顔をした。
「ンな顔すんなよ、メガミ様。あたしだって情報収集してきたんだからさぁ」
千夏は座卓の前にどかりと胡座をかくと、横に座る結城の肩にもたれかかった。
「ち、千夏さん。ちょっと重い~」
「あぁん? せっかく有力な情報を持ってきてやったんだ。おとなしくあたしの肘掛けになってろってぇの」
「あたたたた!」
結城の反応が面白いのか、千夏は結城の肩に置いた肘をグリグリと動かした。
「それで? その有力な情報とは何なのですか?」
相変わらず見た目に反して軽薄な千夏の態度に、アテナは苛立たしげに話を促した。
「ああ。この近くでやんちゃしてたチンピラ連中に聞いた話なんだがな」
千夏はそこで一旦言葉を切り、ボトルに残っていたウイスキーを飲み干してから続けた。
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