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友宮の守護者編
二日目の朝
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一夜越しの追いかけっこを終えた結城たちは、山中を駆け回ったせいで泥だらけになってしまったので、とりあえず再度入浴することにした。さすがに結城の疲れを見て取ったのか、アテナもシロガネも変なちょっかいをかけることもなく、入浴は男女別で粛々と終了した。
その後はリビングに集まり、朝食を摂ってからマスクマンと合流すべく刺松市に出向く予定なのだが、今朝はそこにいないマスクマンの代わりにさらに妙な存在感が居座っていた。
結城たちが追いかけっこから帰った際、古屋敷の前にいた、異様に巨大な犬がソファの上に姿勢良くお座りしていた。どう考えても普通の犬でないことは明白だ。犬種で言えば日本犬の柴犬に近いのだが、ゴールデンレトリバーの成犬と比べても一回りは大きい。
何かとこの世ならざる存在と関わってきた結城だが、その巨大な犬には全く心当たりがない。アテナやシロガネも正体は分からないという回答だった。
ただ、現状に難しい顔をする三人を他所に、一人だけ大はしゃぎしている者がいた。媛寿だ。
彼女はその犬を見つけた途端に大喜びでしがみ付き、ほとんど傍を離れないでいた。今もなお、巨大犬の首を捕まえて頬擦りしたり、頭を撫でたり、背中に乗ったり、尻尾をもふもふしたりとひっきりなしに構っている。もしかしたらペットにしようと思っているのかもしれない。
巨大犬も間断なく構ってくる媛寿に辟易したような、ちょっと嬉しいような、少々複雑な表情をしている。どうやら媛寿のことが見えているらしい。以前、九木から動物は人間よりも霊能力は高いと教わったことがあるので、座敷童子の存在を感知するのは容易なのだろう。
とはいえ、早朝からの珍客をどう扱うべきか、媛寿を除く他の三人は考えを巡らせていた。
「ここに来れたってことは、この仔も何か用事があったってこと……ですよね?」
巨大犬は何かを訴えるような目を結城たちに向けてきた。屋敷内に招き入れたのは、媛寿が気に入ったからだけではなく、犬が結城たちに対して明確な意思を示そうとしていると察したためだ。そもそも古屋敷には確実な目的がなければ、たとえ獣であっても辿り着くことはできない。
「しかし、どのような用向きであったとしても、言葉が分からないのではどうにもなりません。アルテミスなら分かったかもしれませんが、私には無理です」
小皿に盛られたベビベビチーズを口に放り込みながら、アテナもまた少し困り顔をしている。古屋敷を訪れたということは、その犬もまた何かの困り事を抱えているということだ。耳を傾けようにも、動物の言葉を介する耳は持っていない。
「だい、じょうぶ」
思案している結城とアテナを横切り、巨大犬の前に立ったシロガネは、手に持っていた平たい皿を床に置いた。皿には干した鹿肉を細かく刻んだ即席のドッグフードが盛り付けられている。
「マスクマン、動物と話せる」
「あっ!」
この場にいないのですっかり忘れていたが、現在、別行動しているマスクマンは動物と意思疎通できる精霊だった。シロガネに言われて結城たちはそのことを思い出した。
「寝不足で思いっきり忘れてたよ。あれ? でもマスクマンって『どんな動物とも話せるわけじゃない』って言ってなかったっけ?」
「狩りが得意な動物なら、話せる、らしい」
結城は再び巨大犬に目を向けた。犬は狩猟に長けた動物なので、確かにマスクマンの条件に合うかもしれない 古屋敷に来た以上は依頼者なので、要望を叶えてやりたいが、内容が分からなければ如何ともしがたい。ダメ元でもやってみないことには始まらないので、結城はここからのやるべきことを決めた。
「じゃあ、とりあえずマスクマンに合わせてみよう。ダメだったら別の手を考えるってことで」
「わんわん、つれてくの!」
すっかり巨大犬を気に入った媛寿は、結城のその言葉に目をキラキラさせてくる。まるっきりペットを旅行に連れていけると知った時の子どもそのものだ。
「トンネル掘りには連れて行けないから、途中で刺松市の知り合いに預けなきゃいけないけどね」
「やったー! 虎丸いっしょー!」
(さっそく名前つけてるよ。しかも『忍者ハッタリくん』の相棒の名前……)
まだ飼うとも何とも言っていないのに大はしゃぎする媛寿を見ながら、結城は微笑ましいやら心苦しいやら、複雑な気持ちを抱えてしまっていた。後々この巨大犬が去ることになった際が思いやられる。
「……刺松市の知り合い……ですか。それはもしや……」
「えっ、ああ。あの人ですけど……」
「そうですか。では朝食後は念入りに準備運動をしておきましょう……」
結城の提案に反応したアテナは、闘気とも殺気ともつかないオーラを放ち始めた。その理由は結城も知っているので、件の知り合いをなるべく訪ねたくはなかったのだが、今の依頼を受けている以上、他に手はない。
(やっぱりまだ根に持ってるのか)
「あの~、アテナ様。なるべくあそこに行っても穏便に済ませてくれるのがありがたいんですけど……」
「案ずることはありません。何も島一つを放り投げようというわけでも、姿を蛇や蜘蛛に変えてしまおうというわけでもありませんから。私はアレスと違って凶暴な神ではないのですよ、ユウキ」
(その割にはけっこうエグいことしているような……)
アテナが九木にお仕置きを施す場面や、銀行強盗をコテンパンにした場面を思い出す。口調は温和でも、オーラを立ち上らせながら指の関節を鳴らすアテナに、そこはかとなく悪い予感を覚える結城であった。
(逆にシロガネの方はだいぶ落ち着いてるな。一晩山を駆け回ったからスッキリしたのかな)
虎丸に食事を提供し、次は結城たちの朝食をテーブルに運んでくるシロガネを見やる結城。いつも通りの無表情だが、その所作は物静かで丁寧だ。
その様子を見て結城は安心していた。テーブルに置かれた大皿を見るまでは。
(えっ?)
大皿には山盛り一杯の茹でたフランクフルト。それを見た結城は、何の意図か分からず目を丸くした。
「シ、シロガネ。コレは?」
「フランクフルト」
「そ、それは分かるんだけど」
「いただき、ます」
結城の言い分を最後まで聞くこともなく、シロガネはフォークで極太フランクフルトをブスリと刺し、かなり乱暴な仕草で食いちぎった。租借にも必要以上に力が加えられ、彼女の機嫌の悪さが窺える。
(相当ストレス溜まってる……)
フランクフルトにケチャップでもマスタードでもなく、なぜかマヨネーズをネットリ付けて食べるシロガネを見て、結城は彼女の欲求不満の度合いを察した。昨夜は何のちょっかいも出せなかったので、さすがに溜まっているらしい。
(後でガールズ文庫でも買ってあげよう。このままじゃシロガネ暴発しちゃうかもしれない。にしても……)
結城は横目で周りをチラリと見やった。巨大犬と無邪気に戯れる媛寿、闘気を漲らせるアテナ、フランクフルトを食いちぎり続けるシロガネ。昨夜とは性質が違うだけで、あまり状況が変わっていないように感じる。どのみち波乱の予感しかしない。
(今回、無事に済むかなぁ。依頼……と僕)
その後はリビングに集まり、朝食を摂ってからマスクマンと合流すべく刺松市に出向く予定なのだが、今朝はそこにいないマスクマンの代わりにさらに妙な存在感が居座っていた。
結城たちが追いかけっこから帰った際、古屋敷の前にいた、異様に巨大な犬がソファの上に姿勢良くお座りしていた。どう考えても普通の犬でないことは明白だ。犬種で言えば日本犬の柴犬に近いのだが、ゴールデンレトリバーの成犬と比べても一回りは大きい。
何かとこの世ならざる存在と関わってきた結城だが、その巨大な犬には全く心当たりがない。アテナやシロガネも正体は分からないという回答だった。
ただ、現状に難しい顔をする三人を他所に、一人だけ大はしゃぎしている者がいた。媛寿だ。
彼女はその犬を見つけた途端に大喜びでしがみ付き、ほとんど傍を離れないでいた。今もなお、巨大犬の首を捕まえて頬擦りしたり、頭を撫でたり、背中に乗ったり、尻尾をもふもふしたりとひっきりなしに構っている。もしかしたらペットにしようと思っているのかもしれない。
巨大犬も間断なく構ってくる媛寿に辟易したような、ちょっと嬉しいような、少々複雑な表情をしている。どうやら媛寿のことが見えているらしい。以前、九木から動物は人間よりも霊能力は高いと教わったことがあるので、座敷童子の存在を感知するのは容易なのだろう。
とはいえ、早朝からの珍客をどう扱うべきか、媛寿を除く他の三人は考えを巡らせていた。
「ここに来れたってことは、この仔も何か用事があったってこと……ですよね?」
巨大犬は何かを訴えるような目を結城たちに向けてきた。屋敷内に招き入れたのは、媛寿が気に入ったからだけではなく、犬が結城たちに対して明確な意思を示そうとしていると察したためだ。そもそも古屋敷には確実な目的がなければ、たとえ獣であっても辿り着くことはできない。
「しかし、どのような用向きであったとしても、言葉が分からないのではどうにもなりません。アルテミスなら分かったかもしれませんが、私には無理です」
小皿に盛られたベビベビチーズを口に放り込みながら、アテナもまた少し困り顔をしている。古屋敷を訪れたということは、その犬もまた何かの困り事を抱えているということだ。耳を傾けようにも、動物の言葉を介する耳は持っていない。
「だい、じょうぶ」
思案している結城とアテナを横切り、巨大犬の前に立ったシロガネは、手に持っていた平たい皿を床に置いた。皿には干した鹿肉を細かく刻んだ即席のドッグフードが盛り付けられている。
「マスクマン、動物と話せる」
「あっ!」
この場にいないのですっかり忘れていたが、現在、別行動しているマスクマンは動物と意思疎通できる精霊だった。シロガネに言われて結城たちはそのことを思い出した。
「寝不足で思いっきり忘れてたよ。あれ? でもマスクマンって『どんな動物とも話せるわけじゃない』って言ってなかったっけ?」
「狩りが得意な動物なら、話せる、らしい」
結城は再び巨大犬に目を向けた。犬は狩猟に長けた動物なので、確かにマスクマンの条件に合うかもしれない 古屋敷に来た以上は依頼者なので、要望を叶えてやりたいが、内容が分からなければ如何ともしがたい。ダメ元でもやってみないことには始まらないので、結城はここからのやるべきことを決めた。
「じゃあ、とりあえずマスクマンに合わせてみよう。ダメだったら別の手を考えるってことで」
「わんわん、つれてくの!」
すっかり巨大犬を気に入った媛寿は、結城のその言葉に目をキラキラさせてくる。まるっきりペットを旅行に連れていけると知った時の子どもそのものだ。
「トンネル掘りには連れて行けないから、途中で刺松市の知り合いに預けなきゃいけないけどね」
「やったー! 虎丸いっしょー!」
(さっそく名前つけてるよ。しかも『忍者ハッタリくん』の相棒の名前……)
まだ飼うとも何とも言っていないのに大はしゃぎする媛寿を見ながら、結城は微笑ましいやら心苦しいやら、複雑な気持ちを抱えてしまっていた。後々この巨大犬が去ることになった際が思いやられる。
「……刺松市の知り合い……ですか。それはもしや……」
「えっ、ああ。あの人ですけど……」
「そうですか。では朝食後は念入りに準備運動をしておきましょう……」
結城の提案に反応したアテナは、闘気とも殺気ともつかないオーラを放ち始めた。その理由は結城も知っているので、件の知り合いをなるべく訪ねたくはなかったのだが、今の依頼を受けている以上、他に手はない。
(やっぱりまだ根に持ってるのか)
「あの~、アテナ様。なるべくあそこに行っても穏便に済ませてくれるのがありがたいんですけど……」
「案ずることはありません。何も島一つを放り投げようというわけでも、姿を蛇や蜘蛛に変えてしまおうというわけでもありませんから。私はアレスと違って凶暴な神ではないのですよ、ユウキ」
(その割にはけっこうエグいことしているような……)
アテナが九木にお仕置きを施す場面や、銀行強盗をコテンパンにした場面を思い出す。口調は温和でも、オーラを立ち上らせながら指の関節を鳴らすアテナに、そこはかとなく悪い予感を覚える結城であった。
(逆にシロガネの方はだいぶ落ち着いてるな。一晩山を駆け回ったからスッキリしたのかな)
虎丸に食事を提供し、次は結城たちの朝食をテーブルに運んでくるシロガネを見やる結城。いつも通りの無表情だが、その所作は物静かで丁寧だ。
その様子を見て結城は安心していた。テーブルに置かれた大皿を見るまでは。
(えっ?)
大皿には山盛り一杯の茹でたフランクフルト。それを見た結城は、何の意図か分からず目を丸くした。
「シ、シロガネ。コレは?」
「フランクフルト」
「そ、それは分かるんだけど」
「いただき、ます」
結城の言い分を最後まで聞くこともなく、シロガネはフォークで極太フランクフルトをブスリと刺し、かなり乱暴な仕草で食いちぎった。租借にも必要以上に力が加えられ、彼女の機嫌の悪さが窺える。
(相当ストレス溜まってる……)
フランクフルトにケチャップでもマスタードでもなく、なぜかマヨネーズをネットリ付けて食べるシロガネを見て、結城は彼女の欲求不満の度合いを察した。昨夜は何のちょっかいも出せなかったので、さすがに溜まっているらしい。
(後でガールズ文庫でも買ってあげよう。このままじゃシロガネ暴発しちゃうかもしれない。にしても……)
結城は横目で周りをチラリと見やった。巨大犬と無邪気に戯れる媛寿、闘気を漲らせるアテナ、フランクフルトを食いちぎり続けるシロガネ。昨夜とは性質が違うだけで、あまり状況が変わっていないように感じる。どのみち波乱の予感しかしない。
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