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悩み。四天理人の場合
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脱衣所、といっても寝室の真反対だし、そこまで離れてはいないんだけど、とにかく全速力で駆け込んだ。下着ごと一気にずり下ろせば、白い糸が引くのが見えて、僕は耳まで真っ赤になった。
「これじゃ、僕が変態みたいだ。あいつのせいなのに」
見られるのも恥ずかしいし、そうだ、このままシャワーも浴びてしまおう。脱いだズボンと下着を洗濯機に入れて、それから上も脱ごうと服を捲り上げる。一瞬だけ視界が隠れて、脱ぎきった服を洗濯機に入れて――
「リーヒト」
「ひっ」
ものすごい声と共に、背後から伸びてきた手に抱きしめられた。
「あ、あぁ、ユーリ、一体何が……」
「何が? へぇ、そう、リヒトさんはとぼけるわけですか。なら俺にも考えがあるよ?」
服を着てないこの状態でされることなんてひとつしかない。
「待って、ごめん。だから、ね? ここは穏やかに話し合いを、そうだ、ユーリの背中洗ってあげるから」
「へぇ」
有無も言わさず洗面台に手をつかされ、左足を持ち上げられる。右足も軽く浮きかけて、それだけは駄目だと踏ん張った。
「ユーリ、駄目だって。まだ、その、慣らしてないし、足が、これ足が浮く……!」
「わざとだよ」
ユーリの右腕が僕を支えるように腰に回される。後ろにあてがわれた熱に小さく息を呑んだ瞬間、肉壁を掻き分けて入ってきた熱に、僕は「ひうっ」と身体を震わせた。鏡まで飛んだ白濁が恥ずかしくて、すぐに視線を下へと彷徨わせる。
「これだけシてたら、流石に柔らかいね」
「ま、って、まだ、いたい……」
「痛い? 嘘つき」
足が完全に浮く。自重でさらに深くなり、僕は「やあっ」とみっともない声を口から上げた。
「鏡、見てごらん」
「ひう……っ」
言われるまま鏡を見れば、快楽に悦ぶ蕩けた表情の僕が映っていた。出したばかりのソレからは、トロトロと白濁の混じった先走りが溢れ、裏スジを通ってポタポタと洗面台に落ちていく。
「や、やだ、こんなの、こんなのやだっ」
「やだって言ってもなぁ。俺の見てるリヒトは、いつもこんなんだよ?」
恥ずかしい。こんな、こんなみっともない顔をしてたなんて。
「ふ……、えぇっ」
「泣かないで。もっと虐めたくなるから」
耳元で囁かれ、背筋にぞくぞくと痺れが走る。嫌なのに、恥ずかしいのに。鏡に映る僕は、さらにこれ以上の快楽を求めるように頬を高揚させていた。
「リヒト、すっごい締めつけてくる……っ。何、こういうの、好き?」
「すきじゃ、ないっ」
「へー、まだ余裕だね」
ごりっと奥を突かれて息が止まる。呼吸の仕方を忘れた魚みたいに口をパクパクさせていると「リヒト」と肩を緩く噛まれた。
「息、して。死んじゃうよ」
「あ……っ」
こんな、こんな、お腹の奥から、まるで内蔵を押し上げるような激しいのをされて、息をしろというのが無理だと思う。変わらずに口を開いたまま、涎を零す僕を見て、ユーリが肩に歯を立てた。
「ああぁっ」
風船の空気を抜かれるみたいに、一気に呼吸が戻ってくる。肩で息をしながら、ぼんやりと鏡を見る。僕自身から力なく垂れていく白濁を見て、いつの間にイッてしまったのだろうと考えた。
「は、はあっ、もう、いい……?」
ユーリが僕から出ていくのにも身体が震えた。足が床に降ろされて、少しふらつきながらユーリに向き合う。どろ、と内ももを伝う感覚さえ変な気持ちにさせるのだから、僕は相当ユーリが好きなんだなと実感した。
「もう?」
あ、地雷踏んだかな。
「えっと、シャワー浴びたいし……」
改めて見ると、僕は全身裸で、ユーリはきちんと着てはいるけれど、ズボンの前だけを寛げた状態で……。
「汗かいたし、その、後始末、自分でしたいし……」
顔に熱が集まっているのがわかる。
そうだ、鏡も拭かないと。
「……へぇ」
「ユーリ? っと、わわっ」
まるで米俵みたいに肩に担がれて、僕はまた寝室へと連れて行かれた。
多少乱暴に放り投げられ、ベッドのスプリングが激しく軋む。怯えた目でユーリを見上げれば、シャツを脱いで僕の顔へと投げて寄越した。
「自分で自分でって、一体どうしたの? 誰に何を吹き込まれたの」
「へ? な、何も……」
顔にかかったシャツをどかす際、ユーリの香りが辺りにふわりと漂って、僕はまた体温が上がっていくのを感じた。
「素直にしてたら優しくしようと思ったけど、嘘をつくなら別だよ」
「嘘なんてついてな……ッ」
口元にシャツを押し当てられて、そのままベッドに縫いつけられる。息をするたびに全身を巡るユーリの匂いが、僕から思考を奪っていく。
「俺の気が済むまで、付き合って」
その空色の目にはいつもの穏やかさはなく、僕を求めるだけの、ただの獰猛な光が宿っていた。
「これじゃ、僕が変態みたいだ。あいつのせいなのに」
見られるのも恥ずかしいし、そうだ、このままシャワーも浴びてしまおう。脱いだズボンと下着を洗濯機に入れて、それから上も脱ごうと服を捲り上げる。一瞬だけ視界が隠れて、脱ぎきった服を洗濯機に入れて――
「リーヒト」
「ひっ」
ものすごい声と共に、背後から伸びてきた手に抱きしめられた。
「あ、あぁ、ユーリ、一体何が……」
「何が? へぇ、そう、リヒトさんはとぼけるわけですか。なら俺にも考えがあるよ?」
服を着てないこの状態でされることなんてひとつしかない。
「待って、ごめん。だから、ね? ここは穏やかに話し合いを、そうだ、ユーリの背中洗ってあげるから」
「へぇ」
有無も言わさず洗面台に手をつかされ、左足を持ち上げられる。右足も軽く浮きかけて、それだけは駄目だと踏ん張った。
「ユーリ、駄目だって。まだ、その、慣らしてないし、足が、これ足が浮く……!」
「わざとだよ」
ユーリの右腕が僕を支えるように腰に回される。後ろにあてがわれた熱に小さく息を呑んだ瞬間、肉壁を掻き分けて入ってきた熱に、僕は「ひうっ」と身体を震わせた。鏡まで飛んだ白濁が恥ずかしくて、すぐに視線を下へと彷徨わせる。
「これだけシてたら、流石に柔らかいね」
「ま、って、まだ、いたい……」
「痛い? 嘘つき」
足が完全に浮く。自重でさらに深くなり、僕は「やあっ」とみっともない声を口から上げた。
「鏡、見てごらん」
「ひう……っ」
言われるまま鏡を見れば、快楽に悦ぶ蕩けた表情の僕が映っていた。出したばかりのソレからは、トロトロと白濁の混じった先走りが溢れ、裏スジを通ってポタポタと洗面台に落ちていく。
「や、やだ、こんなの、こんなのやだっ」
「やだって言ってもなぁ。俺の見てるリヒトは、いつもこんなんだよ?」
恥ずかしい。こんな、こんなみっともない顔をしてたなんて。
「ふ……、えぇっ」
「泣かないで。もっと虐めたくなるから」
耳元で囁かれ、背筋にぞくぞくと痺れが走る。嫌なのに、恥ずかしいのに。鏡に映る僕は、さらにこれ以上の快楽を求めるように頬を高揚させていた。
「リヒト、すっごい締めつけてくる……っ。何、こういうの、好き?」
「すきじゃ、ないっ」
「へー、まだ余裕だね」
ごりっと奥を突かれて息が止まる。呼吸の仕方を忘れた魚みたいに口をパクパクさせていると「リヒト」と肩を緩く噛まれた。
「息、して。死んじゃうよ」
「あ……っ」
こんな、こんな、お腹の奥から、まるで内蔵を押し上げるような激しいのをされて、息をしろというのが無理だと思う。変わらずに口を開いたまま、涎を零す僕を見て、ユーリが肩に歯を立てた。
「ああぁっ」
風船の空気を抜かれるみたいに、一気に呼吸が戻ってくる。肩で息をしながら、ぼんやりと鏡を見る。僕自身から力なく垂れていく白濁を見て、いつの間にイッてしまったのだろうと考えた。
「は、はあっ、もう、いい……?」
ユーリが僕から出ていくのにも身体が震えた。足が床に降ろされて、少しふらつきながらユーリに向き合う。どろ、と内ももを伝う感覚さえ変な気持ちにさせるのだから、僕は相当ユーリが好きなんだなと実感した。
「もう?」
あ、地雷踏んだかな。
「えっと、シャワー浴びたいし……」
改めて見ると、僕は全身裸で、ユーリはきちんと着てはいるけれど、ズボンの前だけを寛げた状態で……。
「汗かいたし、その、後始末、自分でしたいし……」
顔に熱が集まっているのがわかる。
そうだ、鏡も拭かないと。
「……へぇ」
「ユーリ? っと、わわっ」
まるで米俵みたいに肩に担がれて、僕はまた寝室へと連れて行かれた。
多少乱暴に放り投げられ、ベッドのスプリングが激しく軋む。怯えた目でユーリを見上げれば、シャツを脱いで僕の顔へと投げて寄越した。
「自分で自分でって、一体どうしたの? 誰に何を吹き込まれたの」
「へ? な、何も……」
顔にかかったシャツをどかす際、ユーリの香りが辺りにふわりと漂って、僕はまた体温が上がっていくのを感じた。
「素直にしてたら優しくしようと思ったけど、嘘をつくなら別だよ」
「嘘なんてついてな……ッ」
口元にシャツを押し当てられて、そのままベッドに縫いつけられる。息をするたびに全身を巡るユーリの匂いが、僕から思考を奪っていく。
「俺の気が済むまで、付き合って」
その空色の目にはいつもの穏やかさはなく、僕を求めるだけの、ただの獰猛な光が宿っていた。
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