17 / 170
第一部
久しぶりの甘い快楽
しおりを挟む
裏スジを下から上に向かって指が軽く撫でる。僕は「はあっ、ああ……」と悦びに満ちた声を上げるが、口から猿ぐつわが外されることはない。
やわやわと玉袋を揉まれ、同時に指が先端を弾く。それだけで目の前がチカチカとして、僕は気づけば、ユーリの服に向かって白濁を盛大に飛び散らせていた。
「あ、ああっ、んぁ」
「はは、リヒトの久しぶりだ。美味しいね」
手に残った少量の白濁をわざとらしく、見せつけるように舐め取って、ユーリは僕の足元に屈み込んだ。出したばかりのソレを口に含まれ、過剰すぎる刺激に僕は「ひっ」と小さく息を呑み込んだ。
「ん、ん、リヒトの、小さくて可愛い」
舌の生温い感触に腰が跳ね、そのたびにユーリが笑う。その吐息すらも僕は拾い、また緩く熱を持っていく。
ユーリの優しく、暖かい舌が動くたび、僕は嬌声を個室に響かせる。小便器の流れる音が聞こえたが、今はそれすらも僕を昂らせるひとつにしかならない。
「リヒト、見て」
「……ん」
ユーリが示したのは、完全に勃ち上がった僕自身だ。出したばかりだというのに、その先端からは透明な汁がまた溢れ出し、てらてらと光を反射する様は、まるでユーリを誘っているようだ。
「どうする? このまま口でイク? それとも」
僕はユーリが言い切る前に、自ら背中を向け、臀部をユーリに見せつけた。息をするようにはくはくと動く後孔は、早くと言わんばかりに主張している。
「はは。仕方ないな、リヒトは」
後孔にユーリの息がかかる。次にきた異物感に、僕は何事かと臀部を揺らした。
「あぁほら、動かないで。大丈夫。これはさっきリヒトが出したものだよ」
まさか。
後孔で何かが抜き差しを繰り返す。それがユーリの指だとわかった瞬間、僕は中に塗り込まれているのが、先ほど出した自分の白濁だと理解し、恥ずかしくて身じろぎした。
「駄目だって、ほら」
「ふっ……んぐっ」
指が、腸壁の腹側を何度も擦り上げる。僕の弱い、そのしこりは、ユーリの指からもたらされる刺激に打ち震え、みるみるうちに身体の奥に疼きを蓄積していく。
ぐぷ、ぐぷ、と白濁と腸液が混じる音。その音に呼応するよう僕はただただ喘ぎ、それほど経たずして、僕はまた欲を吐き出した。
さっきと比べて多少少なくはあるが、それでもまだドロリと濃いそれは、まだまだユーリからの愛撫を求めてやまないことを証明している。
「ん、ん、んんっ」
口の端から唾液が落ちるのも、出したばかりのビクつくソレからぽたぽたと名残りが滴るのも構わず、僕はおねだりをするように臀部を左右に振り続ける。ユーリが自分のベルトを外す音すらも耳に快楽として響くなんて、僕は本当、どうしてしまったんだろう。
「リヒト、手、ついて」
促されるままに便座に手をついて、臀部を高く高く持ち上げた。後孔に触れたその太い熱が、僕の狭い肉壁を掻き分けるようにしてぐりぐりと押し入ってくる。
「ンンッ、あっ、ああっ」
声が裏返り、頭の中が真っ白になった。
待ち望んだその昂ぶりは、いとも簡単に僕を快楽の波に連れ去り、そして自ら受け入れるようにユーリを包みこんでいく。
「きつ……、ちょっとリヒト、締めすぎ……」
「あぁっ、あっ、ひうっ」
きついと言われても、僕だってどうしたらいいかわからない。ごりごりと内側を擦られ、ユーリの猛った熱いモノがしこりを押し潰すたび、僕は太ももを震わせ、また欲をぽたぽたと吐き出した。
「リヒトっ、はは、これ潮吹けそうだね……っ」
「ひっ、んん、ああっ」
奥を突かれ、ぐりゅ、と自分の腹から音が鳴った気がした。
「ここ、どこかわかる……っ? 結腸まで届いちゃったね」
「ひぐうっ、んは……っ」
内臓を押し出されるように強く腰を打ち付けられ、僕は涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら声を響かせた。
自身から出された白濁は、もう股の内側だけに留まらず、ずりおろされたスラックスにも、そして床にも、まるで水溜まりのようにみっともなく滴っている。
「あっ、あひっ、ひいっ」
息も上手く吸えない。前世では死について希薄だったけれど、このままでは死んでしまうかもしれない。
いや、ユーリに抱かれて死ぬなら、それもいいかもしれないな。
「リヒト……っ」
余裕のない声が耳元で囁かれ、僕はそれだけで「いっ……」とまた達した。もう出すものがないのか、僕の先端からは、透明な液体がチョロチョロと情けなく出るだけだ。
「くっ、リヒト、リヒトっ」
「ああっ、いっ……、あああっ」
どろっと腹に吐き出される感覚。続いて目の前に星が飛んだ気がした。
内側から勢いよく何かがこみ上げてきて、僕はたまらずそれを体外へと漏らしてしまう。白濁とも透明な液体とも違うこれは、例えて言うならまるで排尿してるようで、その背徳感さえも気持ちがよかった。
「リヒト……」
後ろから抱きしめてくるユーリの手に、僕もそっと重ね――
気づけば僕は、翌朝、自分の、いつもの煎餅布団で目を覚ました。
やわやわと玉袋を揉まれ、同時に指が先端を弾く。それだけで目の前がチカチカとして、僕は気づけば、ユーリの服に向かって白濁を盛大に飛び散らせていた。
「あ、ああっ、んぁ」
「はは、リヒトの久しぶりだ。美味しいね」
手に残った少量の白濁をわざとらしく、見せつけるように舐め取って、ユーリは僕の足元に屈み込んだ。出したばかりのソレを口に含まれ、過剰すぎる刺激に僕は「ひっ」と小さく息を呑み込んだ。
「ん、ん、リヒトの、小さくて可愛い」
舌の生温い感触に腰が跳ね、そのたびにユーリが笑う。その吐息すらも僕は拾い、また緩く熱を持っていく。
ユーリの優しく、暖かい舌が動くたび、僕は嬌声を個室に響かせる。小便器の流れる音が聞こえたが、今はそれすらも僕を昂らせるひとつにしかならない。
「リヒト、見て」
「……ん」
ユーリが示したのは、完全に勃ち上がった僕自身だ。出したばかりだというのに、その先端からは透明な汁がまた溢れ出し、てらてらと光を反射する様は、まるでユーリを誘っているようだ。
「どうする? このまま口でイク? それとも」
僕はユーリが言い切る前に、自ら背中を向け、臀部をユーリに見せつけた。息をするようにはくはくと動く後孔は、早くと言わんばかりに主張している。
「はは。仕方ないな、リヒトは」
後孔にユーリの息がかかる。次にきた異物感に、僕は何事かと臀部を揺らした。
「あぁほら、動かないで。大丈夫。これはさっきリヒトが出したものだよ」
まさか。
後孔で何かが抜き差しを繰り返す。それがユーリの指だとわかった瞬間、僕は中に塗り込まれているのが、先ほど出した自分の白濁だと理解し、恥ずかしくて身じろぎした。
「駄目だって、ほら」
「ふっ……んぐっ」
指が、腸壁の腹側を何度も擦り上げる。僕の弱い、そのしこりは、ユーリの指からもたらされる刺激に打ち震え、みるみるうちに身体の奥に疼きを蓄積していく。
ぐぷ、ぐぷ、と白濁と腸液が混じる音。その音に呼応するよう僕はただただ喘ぎ、それほど経たずして、僕はまた欲を吐き出した。
さっきと比べて多少少なくはあるが、それでもまだドロリと濃いそれは、まだまだユーリからの愛撫を求めてやまないことを証明している。
「ん、ん、んんっ」
口の端から唾液が落ちるのも、出したばかりのビクつくソレからぽたぽたと名残りが滴るのも構わず、僕はおねだりをするように臀部を左右に振り続ける。ユーリが自分のベルトを外す音すらも耳に快楽として響くなんて、僕は本当、どうしてしまったんだろう。
「リヒト、手、ついて」
促されるままに便座に手をついて、臀部を高く高く持ち上げた。後孔に触れたその太い熱が、僕の狭い肉壁を掻き分けるようにしてぐりぐりと押し入ってくる。
「ンンッ、あっ、ああっ」
声が裏返り、頭の中が真っ白になった。
待ち望んだその昂ぶりは、いとも簡単に僕を快楽の波に連れ去り、そして自ら受け入れるようにユーリを包みこんでいく。
「きつ……、ちょっとリヒト、締めすぎ……」
「あぁっ、あっ、ひうっ」
きついと言われても、僕だってどうしたらいいかわからない。ごりごりと内側を擦られ、ユーリの猛った熱いモノがしこりを押し潰すたび、僕は太ももを震わせ、また欲をぽたぽたと吐き出した。
「リヒトっ、はは、これ潮吹けそうだね……っ」
「ひっ、んん、ああっ」
奥を突かれ、ぐりゅ、と自分の腹から音が鳴った気がした。
「ここ、どこかわかる……っ? 結腸まで届いちゃったね」
「ひぐうっ、んは……っ」
内臓を押し出されるように強く腰を打ち付けられ、僕は涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら声を響かせた。
自身から出された白濁は、もう股の内側だけに留まらず、ずりおろされたスラックスにも、そして床にも、まるで水溜まりのようにみっともなく滴っている。
「あっ、あひっ、ひいっ」
息も上手く吸えない。前世では死について希薄だったけれど、このままでは死んでしまうかもしれない。
いや、ユーリに抱かれて死ぬなら、それもいいかもしれないな。
「リヒト……っ」
余裕のない声が耳元で囁かれ、僕はそれだけで「いっ……」とまた達した。もう出すものがないのか、僕の先端からは、透明な液体がチョロチョロと情けなく出るだけだ。
「くっ、リヒト、リヒトっ」
「ああっ、いっ……、あああっ」
どろっと腹に吐き出される感覚。続いて目の前に星が飛んだ気がした。
内側から勢いよく何かがこみ上げてきて、僕はたまらずそれを体外へと漏らしてしまう。白濁とも透明な液体とも違うこれは、例えて言うならまるで排尿してるようで、その背徳感さえも気持ちがよかった。
「リヒト……」
後ろから抱きしめてくるユーリの手に、僕もそっと重ね――
気づけば僕は、翌朝、自分の、いつもの煎餅布団で目を覚ました。
64
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる