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23話
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ゆるゆると、入口あたりに熱を擦りつけられる感覚に、僕は肺に溜めていた息を吐き切る。上手く息が出来ているだろうか、またあの日みたいに酸欠になったりしないだろうか。
「挿入ますね」
ぐ、と押し当てられた質量に一瞬息が詰まる。
「……っは、紅羽さん、息、して。力、抜けますか?」
颯介もまた、少し苦しそうに息を吐く。言われた通りに、まずは息を吸った。続けて吐こうとするのに、僕の口からはハッ、ハッ、と荒々しい不規則な息しか出てこない。
その息苦しさと圧迫感が、昨夜あいつにされたことを嫌でも僕に思い出させてしまう。違うのに。今、僕の目の前にいるのは、あいつじゃないのに。
「……っ」
どうしよう、どうすればいい?
これじゃ、颯介にも失礼――
「紅羽さん」
僕の右手を握る左手に力が入る。僕はそれにつられるように、涙で滲んだ視界の先にいる颯介の姿を、しっかりと自分の目に映した。
「俺を見てください。大丈夫です。もし、また紅羽さんが気を失っても、また二人でやり直しましょう。俺、それくらい余裕で待ちます。待てますから」
「か……、はっ」
息が戻ってくる。もうあいつの姿なんて、これっぽっちも浮かんでこない。
僕は颯介に『大丈夫』と伝えたくて、絡めた右手に力を込めて握り返した。そうして薄く笑えば、颯介も同じように笑ってくれた。そのままゆっくりと腰を押し進めていき、颯介の動きがぴたりと止まる。
「紅羽さん、ほら、わかります? 挿入ってるの」
はーっはーっと息を荒く吐いて、こくこくと何度も頷いた。
熱い。中で颯介が脈を打っている。その形が手に取るように、はっきりとわかる。あんなに息が出来なくて、苦しかっただけの行為が、途端に幸せなものになるのだから不思議だ。
「……」
と、そこではたと気づいた。
『ゴム』
「え? ……あ」
さっきまでの頼もしさはどこにいったのか。颯介は僕から視線を反らしつつ「あー、忘れてました」と気まずそうに小声で漏らした。
指で慣らす時から散々“ゴムはつけますから”って言ってたのは誰だよ! そんな僕の抗議を知った上で、颯介は「まぁまぁ」と腰を軽く動かした。
「ぁ……、ぅ」
「ちゃんと後で掻き出しますから。だから」
浅いところを擦られ、僕は身体を震わせ中を締め上げる。
「うんと気持ちよくなってください」
「っ、……ぃ」
最初に言った通り、颯介は乱暴なことはしてこなかった。激しく中を突くことはせず、むしろ僕が少しでも息を漏らした箇所をゆるゆると穏やかに攻め立てる。
ずっと気持ちいいのが続いて、頭も身体もふわふわする。僕に無理をかけないよう、ずっと理性を保っている颯介が愛しくて、嬉しくて、自然と涙が零れてくる。
「紅羽さん? ごめんなさい、どこか痛みますか?」
慌てた様子の颯介が、僕の頬を空いている右手で優しく触れてきた。
違う、違うんだよ。どうすればこの幸せを、泣きたくなるほどの満ち足りた気持ちを、伝えられるんだろう。
『颯介』
口の動きだけでわかるだろうか。
この五文字を、汲み取れるだろうか。
僕の口を見ていた颯介が、ふ、と目尻を下げた。
「ずるいです、紅羽さん。声が出ない時に言うなんて」
「……っ」
少しだけ奥を突かれ、押し出されるように息が漏れた。
「俺からの返事は、紅羽さんの声が戻った時に、また改めて言いますね」
とちゅ、とちゅ、と厭らしい水音が僕らの間から聞こえてくる。それが耳を刺激して、さらに体温を上げていく。視界いっぱいに広がる颯介の顔からは、最初の余裕はどこにもない。
「紅羽、さん……っ、俺、もう……っ」
「ぁ……」
絡めていた互いの手はいつの間にか離れ、代わりに颯介は僕を抱きしめていた。僕も応えるように颯介の背中に思いきり爪を立てれば、どくどくと、颯介の熱が大きく脈を打ち、僕の中に全てを吐き出したみたいだった。
電子レンジの音が鳴り、颯介が皿に盛られた焼豚炒飯を取り出す。夕食、というより夜食に近い時間だけど、空腹状態の僕にはそんなことどうでもいい。
「少し固くなっちゃいましたけど、食べましょうか」
苦笑いをしながら、颯介がローテーブルに炒飯を盛った皿を置いた。
初めて身体を重ね合ってから、颯介に軽々と抱き上げられて、僕は軽くシャワーで身体を流した。その際、中に出したモノを掻き出すとかで、颯介にそんなつもりは毛頭ないのに、やけに反応してしまった自分が憎い。
ローテーブルで先に待っていた僕は、取り皿がひとつしかないことに首を傾げる。珍しく出し忘れたのかと考えていると、隣に座った颯介が、ずいとスプーンを突き出してきた。
「はい、あーんしてください」
「!?」
ほかほかの炒飯が、僕に食べてほしそうにキラキラと輝いている。けれど、こう見えてももう二十六だ。人様に“あーん”をしてもらう年でないことくらい、十二分に承知している。
「……」
ふるふると首を振って、自分で食べると身振り手振りで示す。颯介はといえば、さっきまでの察しの良さはどこへいってしまったのかと云わんばかりに、
「あー、ごめんなさい。ちょっと何言ってるかわかんないですね」
とわざとらしく言ってのけ、問答無用で口にスプーンを突っ込んできた。突っ込むのは下だけにしろ、上は流石に苦しい。
もごもごと味を堪能してからゆっくりと飲み込む。確かに少し固い部分はあるが、塩コショウと醤油で味つけされたシンプルな味で、結構好きだ。
「美味しいですか?」
こく、と頷いて、颯介が突き出してきた二口目を食べる。
「よかった。これ、実は味見してなくて」
「……!?」
僕は毒見役か!? ジロリと颯介を睨みつけるも、颯介は気にした様子も見せることなく、
「ちょうど紅羽さんが起きたんで、する暇がなかったんです。巣も出来てましたし?」
と普段通りに、にやりと笑ってきた。やっぱりこいつは優しくもなんともない、意地悪だ、と改めて思い直してから三口目を頬張る。
僕に餌付けする合間合間に、颯介も自分の分を食べている。豚肉が思ったより固くなりすぎたようで、本人的には、次回はもう少し柔らかくしようなどとぶつぶつ言っている。
あらかた食べ終え、シンクに皿を持っていった颯介が「紅羽さん」と真剣な声で振り返った。
「やっぱり病院行きましょう」
「……っ」
騙したのか? さっきは行かないって、様子を見るって言ってくれたのに……。でも颯介の気持ちもわかる。心配してくれているんだ。
不安で返事が出来ない僕に、また颯介が「紅羽さん」と名前を呼んで、目の前に座った。そのまま抱きしめられて、宥めるように背中を撫でられた。
「俺が昔からお世話になってるとこです。少し遠いんですけど、それなら知り合いにも会いませんし、何より俺も安心出来ますし」
本当は嫌だ。
でも、それで颯介が少しでも安心出来るなら……。
僕は震える両手を颯介の背中に回す。そうして微かに頷けば、颯介が安心したように「ありがとうございます」と息を小さく吐いた。
「挿入ますね」
ぐ、と押し当てられた質量に一瞬息が詰まる。
「……っは、紅羽さん、息、して。力、抜けますか?」
颯介もまた、少し苦しそうに息を吐く。言われた通りに、まずは息を吸った。続けて吐こうとするのに、僕の口からはハッ、ハッ、と荒々しい不規則な息しか出てこない。
その息苦しさと圧迫感が、昨夜あいつにされたことを嫌でも僕に思い出させてしまう。違うのに。今、僕の目の前にいるのは、あいつじゃないのに。
「……っ」
どうしよう、どうすればいい?
これじゃ、颯介にも失礼――
「紅羽さん」
僕の右手を握る左手に力が入る。僕はそれにつられるように、涙で滲んだ視界の先にいる颯介の姿を、しっかりと自分の目に映した。
「俺を見てください。大丈夫です。もし、また紅羽さんが気を失っても、また二人でやり直しましょう。俺、それくらい余裕で待ちます。待てますから」
「か……、はっ」
息が戻ってくる。もうあいつの姿なんて、これっぽっちも浮かんでこない。
僕は颯介に『大丈夫』と伝えたくて、絡めた右手に力を込めて握り返した。そうして薄く笑えば、颯介も同じように笑ってくれた。そのままゆっくりと腰を押し進めていき、颯介の動きがぴたりと止まる。
「紅羽さん、ほら、わかります? 挿入ってるの」
はーっはーっと息を荒く吐いて、こくこくと何度も頷いた。
熱い。中で颯介が脈を打っている。その形が手に取るように、はっきりとわかる。あんなに息が出来なくて、苦しかっただけの行為が、途端に幸せなものになるのだから不思議だ。
「……」
と、そこではたと気づいた。
『ゴム』
「え? ……あ」
さっきまでの頼もしさはどこにいったのか。颯介は僕から視線を反らしつつ「あー、忘れてました」と気まずそうに小声で漏らした。
指で慣らす時から散々“ゴムはつけますから”って言ってたのは誰だよ! そんな僕の抗議を知った上で、颯介は「まぁまぁ」と腰を軽く動かした。
「ぁ……、ぅ」
「ちゃんと後で掻き出しますから。だから」
浅いところを擦られ、僕は身体を震わせ中を締め上げる。
「うんと気持ちよくなってください」
「っ、……ぃ」
最初に言った通り、颯介は乱暴なことはしてこなかった。激しく中を突くことはせず、むしろ僕が少しでも息を漏らした箇所をゆるゆると穏やかに攻め立てる。
ずっと気持ちいいのが続いて、頭も身体もふわふわする。僕に無理をかけないよう、ずっと理性を保っている颯介が愛しくて、嬉しくて、自然と涙が零れてくる。
「紅羽さん? ごめんなさい、どこか痛みますか?」
慌てた様子の颯介が、僕の頬を空いている右手で優しく触れてきた。
違う、違うんだよ。どうすればこの幸せを、泣きたくなるほどの満ち足りた気持ちを、伝えられるんだろう。
『颯介』
口の動きだけでわかるだろうか。
この五文字を、汲み取れるだろうか。
僕の口を見ていた颯介が、ふ、と目尻を下げた。
「ずるいです、紅羽さん。声が出ない時に言うなんて」
「……っ」
少しだけ奥を突かれ、押し出されるように息が漏れた。
「俺からの返事は、紅羽さんの声が戻った時に、また改めて言いますね」
とちゅ、とちゅ、と厭らしい水音が僕らの間から聞こえてくる。それが耳を刺激して、さらに体温を上げていく。視界いっぱいに広がる颯介の顔からは、最初の余裕はどこにもない。
「紅羽、さん……っ、俺、もう……っ」
「ぁ……」
絡めていた互いの手はいつの間にか離れ、代わりに颯介は僕を抱きしめていた。僕も応えるように颯介の背中に思いきり爪を立てれば、どくどくと、颯介の熱が大きく脈を打ち、僕の中に全てを吐き出したみたいだった。
電子レンジの音が鳴り、颯介が皿に盛られた焼豚炒飯を取り出す。夕食、というより夜食に近い時間だけど、空腹状態の僕にはそんなことどうでもいい。
「少し固くなっちゃいましたけど、食べましょうか」
苦笑いをしながら、颯介がローテーブルに炒飯を盛った皿を置いた。
初めて身体を重ね合ってから、颯介に軽々と抱き上げられて、僕は軽くシャワーで身体を流した。その際、中に出したモノを掻き出すとかで、颯介にそんなつもりは毛頭ないのに、やけに反応してしまった自分が憎い。
ローテーブルで先に待っていた僕は、取り皿がひとつしかないことに首を傾げる。珍しく出し忘れたのかと考えていると、隣に座った颯介が、ずいとスプーンを突き出してきた。
「はい、あーんしてください」
「!?」
ほかほかの炒飯が、僕に食べてほしそうにキラキラと輝いている。けれど、こう見えてももう二十六だ。人様に“あーん”をしてもらう年でないことくらい、十二分に承知している。
「……」
ふるふると首を振って、自分で食べると身振り手振りで示す。颯介はといえば、さっきまでの察しの良さはどこへいってしまったのかと云わんばかりに、
「あー、ごめんなさい。ちょっと何言ってるかわかんないですね」
とわざとらしく言ってのけ、問答無用で口にスプーンを突っ込んできた。突っ込むのは下だけにしろ、上は流石に苦しい。
もごもごと味を堪能してからゆっくりと飲み込む。確かに少し固い部分はあるが、塩コショウと醤油で味つけされたシンプルな味で、結構好きだ。
「美味しいですか?」
こく、と頷いて、颯介が突き出してきた二口目を食べる。
「よかった。これ、実は味見してなくて」
「……!?」
僕は毒見役か!? ジロリと颯介を睨みつけるも、颯介は気にした様子も見せることなく、
「ちょうど紅羽さんが起きたんで、する暇がなかったんです。巣も出来てましたし?」
と普段通りに、にやりと笑ってきた。やっぱりこいつは優しくもなんともない、意地悪だ、と改めて思い直してから三口目を頬張る。
僕に餌付けする合間合間に、颯介も自分の分を食べている。豚肉が思ったより固くなりすぎたようで、本人的には、次回はもう少し柔らかくしようなどとぶつぶつ言っている。
あらかた食べ終え、シンクに皿を持っていった颯介が「紅羽さん」と真剣な声で振り返った。
「やっぱり病院行きましょう」
「……っ」
騙したのか? さっきは行かないって、様子を見るって言ってくれたのに……。でも颯介の気持ちもわかる。心配してくれているんだ。
不安で返事が出来ない僕に、また颯介が「紅羽さん」と名前を呼んで、目の前に座った。そのまま抱きしめられて、宥めるように背中を撫でられた。
「俺が昔からお世話になってるとこです。少し遠いんですけど、それなら知り合いにも会いませんし、何より俺も安心出来ますし」
本当は嫌だ。
でも、それで颯介が少しでも安心出来るなら……。
僕は震える両手を颯介の背中に回す。そうして微かに頷けば、颯介が安心したように「ありがとうございます」と息を小さく吐いた。
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