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27 海をただよう船上で逃走します
しおりを挟む心地いい鳥の囀りが耳に届いたリーゼは、ゆっくりと意識を浮上させた。
(あれ……ここは)
差し込んできた柔らかい日差しの眩しさに目を細めた。まだ微睡む意識の中、飛んできた小さな黄色い鳥が横たわっているリーゼの胸の上にとまる。
それは先ほどその鳴き声でリーゼを起こしてくれた鳥で、いつの日か旅の途中で聞こえてきたその囀る声を気に入ったリーゼが、幻想術を使ってこの空間の中で自ら創り出した鳥だった。
普段は温暖な南の国に生息しているその魔鳥は、歌うように綺麗な声で囀って、リーゼの耳を楽しませてくれる。
大きな木の下にある祭壇の上にリーゼは寝かされていた。
身を起こしたリーゼは、陽の光を浴びるように大きく伸びをする。
(久しぶりに来たな)
祭壇に腰かけ、広がる草花の上に降り立ちながらリーゼは思った。久しぶりに訪れたこの場所は、リーゼが創り出した箱庭で、精神世界の中だった。
普段は自分から訪れることは出来ないが、呼ばれた時にだけこうして木漏れ日の中に気づけば寝かされている。
リーゼが歩くと歓迎するように色とりどりの花が揺れた。傍を流れる小川は光を吸い込んで煌めき、その奥では茶色の魔鹿が草をおいしそうに食んでいる。
この空間にはリーゼが幻想術で創り出したもので溢れていた。以前は真っ白だったこの空間も、救いの旅でいろいろなものたちと出会う度にリーゼはこうして思い出としてこの空間の中に残してきた。
(でもどうして、またこの場所に来ることができたのだろうか)
遠くの湖では、一角獣たちが水辺に座って足を休ませていた。リーゼはその様子に笑みを浮かべながら、なぜ今回この場所へと召喚されたのかを考えた。
最後に訪れたのはもう半年も前のことだ。リーゼがこの箱庭を訪れることが出来る理由はただひとつで、神であるセレウスから呼ばれて召喚された時だけだった。
神は現実世界に姿を顕現させることが出来ない。
だからセレウスは時々、神官として神と意思疎通ができるリーゼの精神世界を訪れ、リーゼに信託を預けて人々に告げるよう頼んだり、リーゼとただただ会話を楽しんだりした。
会話の仕方もその時によって様々で、小川に沿って歩きながら話したり、花を愛でながら話したり、時にはリーゼが旅で見たものを幻想術で創りながら他愛のない会話をした。
(しかし、私はもう神官ではなくなった)
半年前、救いの旅が終盤へと差し掛かった頃、リーゼは神官としての誓いを破って男と褥を共にし、処女ではなくなった。純潔を失った神官は、性的な清さを望む神への裏切りと見なされて、途端に神と通じることが出来なくなってしまう。
リーゼはそれらの神官としてあるまじき行為をしたことに対して、自ら進んでしたことであり、いまだに後悔はしていなかった。
しかし、今まで一心に仕えてきた神に対して不義理な形をとってしまったからには、通じたかどうかは分からないが神殿の祭壇で懺悔をした。
(なのに、なぜこの箱庭にいるのだろうか)
自分からは自由に出入りできないその空間の中で、リーゼは少しだけ不安になって出口を探した。以前は話を終えればセレウスに現実世界へと帰してもらえたのだが、もう彼は神官でなくなったリーゼの前へと現れることはない。
周囲を見渡しながら、リーゼが現実世界へと帰る手段を考えていると、湖のある方角から一頭の一角獣がリーゼの方へとゆっくり歩いてくる姿が見えた。
白い体に金色の角を持ったその姿は紛うことなき神獣で、彼らはその神力を使い、唯一人間と会話ができる魔獣でもあった。
リーゼは旅先の隠された森の中で群れで行動していた彼らと出会い、道案内をしてもらったことがある。
そのことをセレウスへと報告しながら、以前にリーゼは幻想術で彼らの群れを創り出し、この箱庭へと放ったのだった。
一歩一歩近づいてくるその一頭に、リーゼは僅かながら緊張する。というのも、一角獣はその神獣である性質から神と同じく純潔であることを好んでいた。
以前リーゼは背に乗せてもらい、森の中を案内してもらうことが出来たが、カインは後ろ足で蹴り上げられ近づくことも許してもらえなかった。
純潔でなくなったリーゼもその立派な角で突かれてしまうのだろうかと考えたところで思い出したリーゼは首を振った。
(いや、あれは私が創ったのだから関係ない)
この空間にいる神獣はリーゼが術を使って姿形を模り造り上げた幻想で、近づいてきたその一頭にリーゼは迷うことなく手を差し出した。
思ったとおり、警戒する様子を一切見せずしてその手へと擦り寄ってきた一角獣は、処女性など関係のない様子でリーゼの体に顔を寄せてくる。
(ほら、大丈夫だ)
しかし、リーゼが自分から近づいてその綺麗な毛並みを撫でようとした時、ある一つのことに気がついて手を止めた。
(……目が赤色をしている)
目の前にいる一頭の瞳の色は赤色だった。リーゼはその色をどこかで目にしたことがあるような気がして眉をひそめた。
奇怪に感じたリーゼは一角獣を見つめる。そしてその鋭く見つめ返してくる眼差しに僅かに恐怖を感じた。
大抵の一角獣の瞳の色は金色で、リーゼはこのような瞳を持つ一体を幻想術で作り出した記憶がなかった。
(これは……何だ?)
これに近しい気配を感じたことがある気がした。その姿を前にして、自然と跪きたくなる感覚にリーゼは足を叱咤し、なんとかその場に立っていた。
目の前の一角獣はリーゼの肩にその大きな顎を一度乗せた。それは以前、神がリーゼに信託を告げる前にする肩に手を置く儀式に似ていて、リーゼはその身を凍らせた。
『久しいな、リーゼよ』
神力を使ったのか頭の中に一角獣の声が響いた瞬間、リーゼは片膝をついて拱手の構えを取った。
固まる思考の中で、しかしリーゼは懸命に口を開く。
「御無礼をお許しください、セレウス様」
『そう固くならなくて良い、いつも通り楽にしなさい』
リーゼは言われた通りすぐさま立ち上がった。しかし、依然として思考は正常な働きをしてはくれなくて、その後ろめたさから合わせた手は解けないままでいる。
(なぜ、ここに神が……だって私は……)
リーゼは神官を辞めた。そして純潔を失ったのは既に半年も前のことで、それ以降こうしてこの世界を訪れ、神と対面することはなくなっていた。それが今になってなぜ。
混乱した頭では理解することが難しくて、リーゼは頭をそっと持ち上げ、目の前の一角獣を見据えた。
『そう不安そうな顔で見るな。今私はこの一頭の身をこの空間の外から借りている身、君をいつものように人の手で撫でてあげることが叶わない』
「不躾に見てしまい申し訳ございません、ですが……どうして」
リーゼは神を裏切った。自分の私欲を優先し、男と交わったことで長年通じてきたセレウスとの関係を自ら断ったのだ。
もしやその事実をいまだ知らないのではないかと、リーゼは首を垂らしたまま神に申告しようとした時、その思考を読み取ったかのように『私は知っている、話さなくても良い』とリーゼの頭にセレウスの声が届いた。
わずかな畏れを感じたリーゼはびくりと肩を震わせ、身を固くさせる。
『君は私に対して不義理をした。現世で人間の男にその身を捧げ、その潔白であった身体に深く穢れを残した』
頭に響く神の言葉に顔を青ざめたリーゼは、耐えるように目を固く瞑った。「申し訳ございません」と身をさらに屈めて、セレウスに向けて懺悔をする。
その深く恐縮したリーゼの様子に僅かに近づいてきた一角獣は『しかし、それは瑣末なこと』と温厚な声色でリーゼの頭の中に語りかけてきた。
『君が俗世に堕ちたことによってこの空間では本来の姿を保つことが難しくなり、今はこうして借り物の姿でしか君に会うことは出来ない』
悲しげに表情を歪めた一角獣にリーゼは僅かに申し訳なさが募り、胸に手を翳した。
けれど続けて『しかし、それは既に手筈を整えていて、時間が解決してくれるだろう』と言った神の言葉に、リーゼはその意図がわからず眉を顰めた。
そんなリーゼの様子に一切気を留めることもなく、セレウスは話を続ける。
『私は君のことを大切に育ててきたつもりだ。だからそのたった一つの過ちで、君が私の元から離れることを惜しく思っていた』
「……どういうことですか?」
『私は今いろいろと自ら手を回して、君をふたたび側へと置く努力をしている。全てが上手くいき君の穢れを綺麗に取り除いた暁には、私は君を赦そうと思っている』
その言葉にリーゼは驚愕して面を上げた。見つめてくる一角獣の赤い瞳が優しい目つきでリーゼを見つめていて、リーゼは慌てて首を振った。
「私は自ら進んで男と交わりました。そのような報いを受ける権利はございません」
手を回しているとは何だ? 全てが上手くいくとは何だ? 穢れを取り除くとはどういうことだ?
私は決して赦して欲しいなんて思っていない。
これまでにこうした不義理を犯して、神官を降りた人間はリーゼだけではないはずだ。
「私はそのようなこと望んでおりません」
思考が絡まったままでいるリーゼが、懸命に告げたその言葉を意に介さないように、目の前の一角獣は依然として目元を綻ばせていて『安心しなさい、些細なことだ』と神の言葉がまたリーゼの脳に届く。
リーゼはこれ以上聞いていられなくて頭を両手で抑えた。
『リーゼ』
「いいえ、いいえ! 私はそのようなこと望んでないのです!」
名前を呼ばれたリーゼは頭を振りながら後退りする。神力で伝わってくる声をどうにか追い出したくて、白い髪をもみくちゃに掴んだ。
目の前で一歩一歩ゆっくりと近づいてくる一角獣に重なってセレウスの姿が見えるような気さえした。リーゼと同じ白い髪に心の中を透かすように見つめてくる赤い瞳が今は身の毛がよだつほど恐ろしい。
(……カイン! 助けてくれカイン!)
心の中で男の名前をリーゼは叫んだ。それに呼応するかのように『リーゼ!』と頭の中でカインの声が響く。
神の声を上から塗りつぶすほどの大声に、リーゼはその声に縋り付くように手を伸ばした。
意識の外で伸ばした手に男の手が繋がれた感覚がした。
途端に徐々に意識が暗転していき、瞳の先にいる一角獣が『私の可愛いリーゼよ、必ず迎えに行く』と告げてきたのを最後にリーゼは意識を手放した。
◇◇◇
「リーゼ! リーゼ!」
窓から朝日が差し込んだ船室の中で、リーゼは名前を呼ばれて意識を起こした。
目の前には焦ったような表情をしたカインがいた。彼はリーゼの肩に手を置いていて、リーゼが瞼を開けると「お前、相当うなされてたぞ」と心の底から心配したというような顔つきでそう言ってきた。
「……うなされていた?」
「ああ、俺の名前呼んで助けてくれって」
「慌ててリーゼ見たら、顔真っ青にして手を伸ばしてるから焦った」とようやく安心したように息を吐くカインに、まだ意識がぼんやりと霞がかっているリーゼは彼の腕の中で数回瞬きをした。
僅かにだが頭が痛いような気がして眉間を押す。
「あの時みてぇな感じだった。……ほら、お前が神のご信託だなんだとか言って意識手放してるとき」
そんなリーゼの様子を察したのか、カインはリーゼの後頭部を手を回し、その大きな手のひらで頭を揉んできた。
リーゼはその心地よさに身を委ねながら、しかしカインの言葉に自然と胸がざわめくのを感じて少しだけ不安になった。
夢の内容は思い出せず、自分がうなされていた理由は分からない。しかしリーゼは目の前にいる男に純潔を捧げた身で、もう神に会うことはないので否定するように頭を振った。
この嫉妬深い男が、以前リーゼが神と通じていたことに対して一等恨めしく感じていたことを、今のリーゼは知っている。
「怖い夢でも見たか?」
「……ん、分からない」
リーゼは首筋にカインが顔を寄せたことで、頬にかかる金髪がくすぐったくて目を細めた。瞬間、チクリと刺されたような小さな痛みが首筋に走り、男の顔を押しやる。
未だふわついた思考を携えながら、ゆっくり下を向くとリーゼの裸の体にはところどころ赤い痕が散っていて、さらに胸元へと口付けようとしてくる男の顎をリーゼは手で押した。
「……なんだよ」
「つけすぎだ、馬鹿」
砂漠の町にいた時にハンスに指摘されたこともあわせて思い出してリーゼは小言を言った。すぐに治癒術を自分にかけようと手を首筋へと翳そうとした時、カインの手がリーゼの手を抑えて「こら治すな」と邪魔してくる。
「どうせすぐ治せちまうんだから、少しの間くらい付けたまんまでも良いだろ。ちゃんと自分が誰のものかその真っ白な身体に刻んでおけ」
「どこ行っても男を引き寄せちまうんだから、お前は」と憎々しげにそう言って、リーゼを再びベッドへと押しつけその胸元へと顔を寄せた男に、リーゼは呆れながらも少しだけ愛おしく感じてカインの頭を抱いた。
この男は自分で言い出した『神』という言葉にきっと当てられている。
「……ん、だが、腰も痛い」
「今日一日、俺がどこにでも抱えて運んでやる」
一日も治してはいけないのか、とチクリと胸元から伝わってくる痛みに身じろぎしながらリーゼはため息を吐いた。
裸で戯れ合いながら、仕返しとばかりに男の髪を柔らかく引っ張る。
「……あっ、あっ……おい、カイン!」
しかし、さらに仕返しとばかりに胸の尖りを舐められてしまい、そのむず痒さにリーゼは声を上げた。悪戯が成功したように眉を上げて笑う男をリーゼは睨みつけて、その金髪の頭に拳を落とした。
「おい! 私は浴室まで運べって言ったのであって、こんなところに登れなんて言ってない!」
「はいはい、リーちゃんあんまり動くと落っことしちまうから大人しくしてろよ」
自分は下履きを引っ掛けて、リーゼの裸体をシーツで包んで抱きかかえた男が向かった先は、帆船の中央に立つマストの上だった。てっきり浴室に行くと思っていたリーゼは、カインがそのはためく帆を支えている太い柱の縄梯子へと手を掛けた時、大慌てして「やめろ!」と男の背中を叩いた。
吹き荒んでくる潮風に髪が散らばる。下を見てしまったリーゼはその高さに縋るようにして男の肩に抱きついた。
「怖いなら目を瞑ってろ」と頭を撫でられてリーゼは素直に従った。上へと登っていく感覚に身体を強ばらせる。
「ほら、着いたぞ」
「……あなた、最悪だ」
マストの頂上付近にある観察台の上に降ろされたリーゼは、着いた矢先に恨み言を吐いた。
そんなリーゼの様子もお構いなしにカインは「ほら見てみろ、朝日が綺麗だぞ」と、リーゼを抱えなおすと手すりから身を乗り出させた。強い風に散らばる髪を抑えつけたリーゼもおそるおそる目を開ける。
広がる海から顔を出した太陽にリーゼは感動して目を細めた。「な、綺麗だろ?」と自分の成果のように自慢げに言ってくる男に対してリーゼは素直に頷く。
救いの旅を終えてもなお、こうして真新しい景色に立ち会うことが出来ることをリーゼは嬉しく思った。好きな男と一緒なら尚更に。
「この船はどこに向かってるんだろうか」
「……んー、方角的には東だな。まあ獣人の子ども攫って行く先なんか魔境に違いねぇけど」
心苦しそうにそう言ったカインに、船のいく先を見据えてリーゼも頷いた。その様子を見た男に「不安?」と聞かれて『全く』の意を込めて微笑みながらリーゼは首を振る。
カインが一緒ならたとえリーゼはどこに行ったって不安を感じることはきっとないだろうとも思う。
たとえ、魔境であろうと地獄であろうとカインがリーゼを護ろうとしてくれるように、リーゼもそばに居てカインのことを守れるのであればそれで良い。
「あなたと一緒ならたとえどこに行ったって、きっと楽しい」
リーゼがそう言って微笑むと、眩しそうに目を細めたカインはシーツに包まれている華奢な体を強く抱きしめてきた。
そのあと「俺もそう思う」と自信たっぷりに笑い、リーゼの唇に自分の唇を寄せてきた。
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