上 下
13 / 34

13 砂漠の町で商人をします

しおりを挟む




 古代遺跡に赴いてから三日が過ぎ去った。
 この三日間は平穏で、サリームの店の手伝いをしたり、パン作りを体験してみたり、ヤギと触れ合ってみたりとゆるやかに時間が過ぎていった。
 ただ一つだけ困ったことに、町の人からのリーゼの呼び名が『サリームのお嫁さん』に定着してしまい、どこへ行ってもそう呼ばれてリーゼは困って、目元で曖昧な笑みを浮かべることしかできなかった。
 しかし一番焦っていたのがサリームで、リーゼがそう呼ばれる度に目を右往左往させながら、一生懸命に話題の転換につとめ、それを見た町の人々は「初々しいわねぇ」と、心の底から微笑ましいと言うようにくすくすと笑い、リーゼはベールの中の唇をたびたび引き結ぶことになった。

 ここでの生活も慣れたもので、いつものように野菜の皮を剥き、鍋で煮たりと二人で朝食の準備をしていると、突如として家の扉をドンドンと乱暴にノックする音が響いた。
 サリームは驚きながらも扉へと跳んでいき、リーゼは背中を向けて急いでベールを羽織った。

「サリーム! 商隊が盗賊に襲われたらしい! お前の父ちゃんもいる商隊だ!」

 サリームが扉を開けると、町の男が唾を散らしながら大慌てでそう言った。
 突然のことに目を見開き青ざめたサリームだったが、リーゼが近づき、背中を叩くと「どこですか? 連れて行って下さい!」と、町の男に詰め寄った。

 「ついて来い!」と手を上げて走り出した男を二人は追った。
 サリームの家を出て、目抜き通りを走り抜け、町の入り口まで辿り着くと、既に商隊の元へ駆けつけようと準備していた町の男たちがバクータに跨って出発しようとしていた。
 商隊が運んでくるのは彼らの商売道具だ。男たちにも生活がかかっているので結構な人数だった。

「おい! こいつらも連れて行ってやってくれ!」

 サリームに知らせにきた町の男が、武装した男たちに向かって手を振り大声をあげると、振り向いた男の一人が「危険だ! 見物しに行くわけじゃないんだぞ!」と怒鳴った。

「僕たちも連れて行って下さい! 父がいるんです!」
「サリーム! お前の父さんなら俺たちが責任持って連れて帰ってくるから待ってろ!」
「嫌です! 連れて行ってください!」
「お前は契約魔獣もいないのにどうやって戦うんだ! 危険だから待っとけ!」
「それでも行きます!」

 男たちとサリームが押し問答をしている隙に、リーゼはバクータを二頭連れてきた。サリームと自分の分だ。

 一刻を争う事態に先を急がなければいけない男たちは「勝手にしろ! けど嫁は置いてけ!」と捨ておくと出発の合図を取った。リーゼは一頭のバクータの手綱をサリームに手渡し、残りの一頭にひらりと跨る。

「ありがとうございます! リーゼさんは本当に行かれますか?」

 サリームも手綱を引きバクータを寄せてから跨ると、リーゼの方へと幅を寄せて耳打ちをしてきた。
 リーゼは頷いて肯定すると、聞き分けの悪い新嫁が夫と一時も離れたくなくて着いてきたと文句言われる覚悟を決めて、彼らと共に出発した。

 砂漠の町イスワンを立った一行は、砂煙を立ち上らせながら半刻ほどバクータを走らせると、地平線上に竜巻が起こっている様子を確認した。

「あっちだ!」

 指揮をつとめる男が指差し、一行はさらに先へと砂漠を突き進む。今更になって後ろを振り向いた前にいた男が、「なんで戦場に嫁を連れてきてるんだ!」と、サリームを呆れたように叱りつけたが、二人は笑って流した。

 砂丘を駆け上がり、先ほどハリケーンが見えた位置まで来ると、下では商人たちと黒装束の男たちが乱戦を繰り広げていた。サリームもその中に父親を見つけたのか「父さん!」と叫ぶ。

 男たちは加勢するためにそれぞれの契約魔獣を呼び起こすと、そのまま乱戦の中へと入っていった。サリームも父親の元へと駆けつけるために走り出し、リーゼもその後を追う。

「父さん!」
「サリーム!? 何で来たんだ!」

 一人の盗賊が炎を纏わせ斬りかかろうとしてきた刃を、サリームの父親は彼のサイに似た契約魔獣に指示を出して大きな角で押し返させた。
 その隙にサリームは父親の元まで詰め寄り、疲労に膝をついた彼に「父さん大丈夫!?」と背中に手を回して体を支えた。

「なんでお前はこんなところまで来たんだ! 戦えもしないのに!」
「父さんが危険だって聞いて、助けに来たんだよ!」

「必要ない!」と叫んだサリームの父親は砂埃が口に入ったのか大きく咳き込んだ。
 リーゼは近づき片膝をつくと、彼の背をさすった。彼の咳をなだめるためを装って、気づかれない程度にゆっくりと治癒術を施していく。

「なんでこんなところに女がいる!」
「事情があって連れてきたんだ」
「お前が連れてきたのか!」
「そうだよ! 僕の妻なんだ!」
「……妻!?」

 岩石が飛び交ったり、氷柱が降り注いだり、猛獣が雄叫びを上げる大喧騒の最中さなか、親子喧嘩をするサリームとサリームの父親の会話から、近くにいた盗賊の男が一人振り返ってリーゼは見た。

「女がいるぞ!」

 その報告に目元以外を隠した黒装束を着ている数人の盗賊が振り向いて、リーゼたちの方へと間合いを詰めてきた。おそらくリーゼを取り押さえて、人質にする魂胆だろう。
 リーゼは立ち上がり、相手をしようと腕輪を指先で触れて錫杖へと戻そうとした時。

(……え?)

 リーゼがまだ寸分も攻撃を仕掛けていないのにも関わらず、目の前の男たちは一瞬だけ震えると、両膝をつき口から血を吐いて倒れた。

(……何だ?)

「お前の妻やるじゃないか!」
「そうだよ! 彼は強いから!」
「……彼!?」

 サリームとサリームの父親は男たちが揃って気絶した様を見てリーゼを褒め称えた。しかし、リーゼはそれは自分がしたことではなく、違和感を感じて戦場を眺めた。
 敵味方入り乱れての戦闘の激しさに砂煙が巻き上がる中、一人異質な動きをしている黒装束の男がいた。

(敵味方問わず攻撃している?)

 否、味方であるはずの盗賊には背後から近づき、さりげなく剣の柄で打つが、敵である商人達には攻撃をせずに受けた攻撃は剣を振って去なしているだけだ。

(普通逆ではないのか?)

 得体の知れないその人物に、リーゼは周りには気づかれないように腕を振り、一筋の光を放って試しに攻撃を仕掛けた。黒装束の男はすぐさま気づき、決して弱攻撃ではないそれをただ剣を一振りさせるだけで打ち消すと、リーゼの方へと向き直り、一瞬で間合いを詰めてくる。
 只者ではない、相当な手練れだ!
 リーゼが相手に対してそう思ったように、おそらく相手もリーゼに対して思ったのだろう。

(……来る!)

 リーゼは迷うことなく腕輪を引き伸ばして錫杖にした。間近まで迫った男の攻撃を受けるために錫杖を横に構えて、足に力を入れる。

「……うぁ!」

 ガン!と、男の真正面からの一振りをリーゼはその身に受けて、錫杖から伝わる重さにリーゼの腕の骨は酷く軋んだ。すぐさま、地面に用意していた術を展開させて足元から男に向けて光の刃を飛ばす。
 黒装束の男は剣でその攻撃を受け流しながら、後方に二、三歩跳んで間合いをはかった。
 リーゼはその隙に腕に治癒術を施して、痛んだ骨を治す。

 そして、次の一手にそなえてリーゼは身構えたが、男はその場に立ち、リーゼを見つめてくるだけで攻撃を仕掛けてこない。

(……それならこちらから)

 リーゼは錫杖の先で地面を一回、カツンっと叩いて鳴らした。リーゼを中心に瞬く間に魔法陣が広がり、光の矢が大量に出現する。それらは宙に浮き、男に狙いを定めると一斉に放たれた。

(動きが速い!)

 しかし、男は何度も素早く跳びながら避け、追尾する光の矢ごとこちらに向かってくるので、リーゼは自分の出した攻撃を避ける為に術を解除するしか方法がなくなった。
 男が再び間合いを詰めてきたので、リーゼはまた錫杖を横に構えて目を伏せた。だが、来ると思っていた一振りが来ず、代わりにリーゼの身体は浮かび上がった。錫杖が手から滑り落ちる。

「は、離せ!」
「サリーム! お前の妻が!」
「リーゼさん!」

 男に腰を攫われ抱き上げられて、リーゼは腕を突っ張りあらがった。そうすると更に、強く力を込めて抱きしめられて息が苦しくなる。

「リーゼさんを離せ!」

 ナイフを男に向けて突進したサリームは、男が振り上げた腕が顔に当たり吹き飛んだ。「サリーム!」と、リーゼが手を伸ばして叫ぶと、黒装束の男はその腕を掴み自分の方へと寄せ、更に力強く抱きしめてくる。

「……は、苦しい」

 苦しさに震える手で一生懸命男の胸を押した。男はリーゼの後頭部に手を回すと顔を引き寄せてベール越しにリーゼに口付けをしてきた。

(……あ)

 咄嗟にリーゼは男の唇に思い切り噛みついた。

「……っ!」

 男が手を緩めた隙に、リーゼは男の胸を強く押して、抱きしめてくる腕から逃げた。

「リーゼさん……!」

 サリームの心配したような声がリーゼの耳に届く。
 黒い布で顔を巻いた黒装束の男が、口元付近に手を当てながら、逃さないとばかりにもう片方の手をリーゼへと伸ばした時──


「遅れてごめーん!!」

 空から声がして上を見上げると魔鳥に乗ったハンスが大きく手を振っていた。
 途端にリーゼの足元の地面が大きく盛り上がる。リーゼが身を引いたと同時に、黒装束の男も後ろへと跳躍し、二人の距離は突如としてできた大きな砂山に分断された。

 黄砂の地が激しくゴゴゴと音を立て始め、地面がとぐろ状に盛り上がる。すると、耳を塞ぎたくなるようなつんざくような奇声を発して砂漠の下から魔獣が躍り出てきた。

(リヴァイアサンだ──……!)

 砂から上がってきたのは昔遺跡に棲みつき、勇者一行が捕獲し、ハンスが契約した巨大な魔蛇のリヴァイアサンで、砂地を海のように自由自在に泳ぐことができる。

 魔蛇はとぐろを巻くように砂地を泳ぎ、砂漠の地形をみるみると変えていった。

「なんだこいつは!」
「でかいぞ! 倒せるのか!」

 突如として現れた大蛇に戦場が混乱する。リーゼはサリームとサリームの父親の手を引いて、その場を離れた。次に何が起こるか知っているからだ。

「うわぁぁぁ! 逃げろ! 砂に飲み込まれるぞ!」

 リヴァイアサンは砂漠の底へと誘うように渦を巻き、砂地に穴を開けた。
 そして盗賊や商隊、町の人間、積荷、召喚獣を見境なくその穴へと引き摺り込んでいく。一網打尽の下策だが、砂は人を優しく受け止めるので後でハンスがどうにかするのだろう。

 リーゼの目には最後の盗賊が穴へと飲み込まれていく姿が映った。男は先ほどリーゼが攻撃を下さずとも目の前で血を吐き倒れた男の一人で「これで終わったと思うな!」と砂に埋もれながらも笑いながらそう叫んだ。

「お前らが俺たちと遊んでいる間に、事は動いている!」

 その言葉を最後に男は穴へと引きずり込まれていった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした

ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!! CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け 相手役は第11話から出てきます。  ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。  役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。  そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。

傾国のΩと呼ばれて破滅したと思えば人生をやり直すことになったので、今度は遠くから前世の番を見守ることにします

槿 資紀
BL
 傾国のΩと呼ばれた伯爵令息、リシャール・ロスフィードは、最愛の番である侯爵家嫡男ヨハネス・ケインを洗脳魔術によって不当に略奪され、無理やり番を解消させられた。  自らの半身にも等しいパートナーを失い狂気に堕ちたリシャールは、復讐の鬼と化し、自らを忘れてしまったヨハネスもろとも、ことを仕組んだ黒幕を一族郎党血祭りに上げた。そして、間もなく、その咎によって処刑される。  そんな彼の正気を呼び戻したのは、ヨハネスと出会う前の、9歳の自分として再び目覚めたという、にわかには信じがたい状況だった。  しかも、生まれ変わる前と違い、彼のすぐそばには、存在しなかったはずの双子の妹、ルトリューゼとかいうケッタイな娘までいるじゃないか。  さて、ルトリューゼはとかく奇妙な娘だった。何やら自分には前世の記憶があるだの、この世界は自分が前世で愛読していた小説の舞台であるだの、このままでは一族郎党処刑されて死んでしまうだの、そんな支離滅裂なことを口走るのである。ちらほらと心あたりがあるのがまた始末に負えない。  リシャールはそんな妹の話を聞き出すうちに、自らの価値観をまるきり塗り替える概念と出会う。  それこそ、『推し活』。愛する者を遠くから見守り、ただその者が幸せになることだけを一身に願って、まったくの赤の他人として尽くす、という営みである。  リシャールは正直なところ、もうあんな目に遭うのは懲り懲りだった。番だのΩだの傾国だのと鬱陶しく持て囃され、邪な欲望の的になるのも、愛する者を不当に奪われて、周囲の者もろとも人生を棒に振るのも。  愛する人を、自分の破滅に巻き込むのも、全部たくさんだった。  今もなお、ヨハネスのことを愛おしく思う気持ちに変わりはない。しかし、惨憺たる結末を変えるなら、彼と出会っていない今がチャンスだと、リシャールは確信した。  いざ、思いがけず手に入れた二度目の人生は、推し活に全てを捧げよう。愛するヨハネスのことは遠くで見守り、他人として、その幸せを願うのだ、と。  推し活を万全に営むため、露払いと称しては、無自覚に暗躍を始めるリシャール。かかわりを持たないよう徹底的に避けているにも関わらず、なぜか向こうから果敢に接近してくる終生の推しヨハネス。真意の読めない飄々とした顔で事あるごとにちょっかいをかけてくる王太子。頭の良さに割くべきリソースをすべて顔に費やした愛すべき妹ルトリューゼ。  不本意にも、様子のおかしい連中に囲まれるようになった彼が、平穏な推し活に勤しめる日は、果たして訪れるのだろうか。

神様ぁ(泣)こんなんやだよ

ヨモギ丸
BL
突然、上から瓦礫が倒れ込んだ。雪羽は友達が自分の名前を呼ぶ声を最期に真っ白な空間へ飛ばされた。 『やぁ。殺してしまってごめんね。僕はアダム、突然だけど......エバの子孫を助けて』 「??あっ!獣人の世界ですか?!」 『あぁ。何でも願いを叶えてあげるよ』 「じゃ!可愛い猫耳」 『うん、それじゃぁ神の御加護があらんことを』 白い光に包まれ雪羽はあるあるの森ではなく滝の中に落とされた 「さ、、((クシュ))っむい」 『誰だ』 俺はふと思った。え、ほもほもワールド系なのか? ん?エバ(イブ)って女じゃねーの? その場で自分の体をよーく見ると猫耳と尻尾 え?ん?ぴ、ピエん? 修正 (2020/08/20)11ページ(ミス) 、17ページ(方弁)

Ωの皇妃

永峯 祥司
BL
転生者の男は皇后となる運命を背負った。しかし、その運命は「転移者」の少女によって狂い始める──一度狂った歯車は、もう止められない。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない

迷路を跳ぶ狐
BL
 自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。  恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。  しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

断罪は決定済みのようなので、好きにやろうと思います。

小鷹けい
BL
王子×悪役令息が書きたくなって、見切り発車で書き始めました。 オリジナルBL初心者です。生温かい目で見ていただけますとありがたく存じます。 自分が『悪役令息』と呼ばれる存在だと気付いている主人公と、面倒くさい性格の王子と、過保護な兄がいます。 ヒロイン(♂)役はいますが、あくまで王子×悪役令息ものです。 最終的に執着溺愛に持って行けるようにしたいと思っております。 ※第一王子の名前をレオンにするかラインにするかで迷ってた当時の痕跡があったため、気付いた箇所は修正しました。正しくはレオンハルトのところ、まだラインハルト表記になっている箇所があるかもしれません。

涙の悪役令息〜君の涙の理由が知りたい〜

ミクリ21
BL
悪役令息のルミナス・アルベラ。 彼は酷い言葉と行動で、皆を困らせていた。 誰もが嫌う悪役令息………しかし、主人公タナトス・リエリルは思う。 君は、どうしていつも泣いているのと………。 ルミナスは、悪行をする時に笑顔なのに涙を流す。 表情は楽しそうなのに、流れ続ける涙。 タナトスは、ルミナスのことが気になって仕方なかった。 そして………タナトスはみてしまった。 自殺をしようとするルミナスの姿を………。

名前のない脇役で異世界召喚~頼む、脇役の僕を巻き込まないでくれ~

沖田さくら
BL
仕事帰り、ラノベでよく見る異世界召喚に遭遇。 巻き込まれない様、召喚される予定?らしき青年とそんな青年の救出を試みる高校生を傍観していた八乙女昌斗だが。 予想だにしない事態が起きてしまう 巻き込まれ召喚に巻き込まれ、ラノベでも登場しないポジションで異世界転移。 ”召喚された美青年リーマン”  ”人助けをしようとして召喚に巻き込まれた高校生”  じゃあ、何もせず巻き込まれた僕は”なに”? 名前のない脇役にも居場所はあるのか。 捻くれ主人公が異世界転移をきっかけに様々な”経験”と”感情”を知っていく物語。 「頼むから脇役の僕を巻き込まないでくれ!」 ーーーーーー・ーーーーーー 小説家になろう!でも更新中! 早めにお話を読みたい方は、是非其方に見に来て下さい!

処理中です...