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二章 新婚編

二十八  凄い能力はお決まりだよね。

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 俺達はまっすぐに懐かしのロニエと出会ったあの路地に向かった。
 
 「懐かしいですね。ロニエはここでヒカル様に会いました」
 「んー? ロニエ。おっぱい」
 「はい。どうぞ」
 「ん。ジュルルルル」

 なんかおかしい気がする。ここまで歩いて来たけどなんかおかしい気がする。何だろう?

 ーーーロニエは幸せです。

 .......ここはロニエにあった場所だ。確かに懐かしい。けどなんかおかしくないか?
 
 ーーーロニエはおかしくないと思います。
 ーーーそう?
 ーーーはい。ヒカル様と初めてお会いしたときと変わりません。
 ーーー変わらないか.......変わってないそれはおかしいよ!
 ーーー何がおかしいのですか?
 ーーーこの国が滅亡して10年くらい経ってるってロニエは言ったよね。
 ーーーそれぐらい錆びれてます。
 ーーーうん。俺もそう思う。だったら.......うーん。とりあえず。アジトに行こうか。
 ーーーはい。

 ロニエのおっぱいから口を離して石家を登る。ロニエの手を引き上げる。そして奥にいくと.......
 
 「俺達が引っ越した時から埃はかぶってるけどそのままだね」
 「はい。懐かしいですね。ここでロニエはヒカル様と共に過ごしました」
 「んー? ロニエ。キス」
 「はい」

 ーーーうーん? 変わってないのはおかしい気がする。いや変わってないのは絶対におかしいよ。第一、何で人が誰も居ないんだろう? 違うか、人が居なくなるほど滅亡したのに何で国が残ってるのか.......人だけが消えた。何らかの理由で人だけが。

 「まあ。どうでもいいか。ロニエが居れば。ここでしばらく暮らせそうだね」
 「はい。今度はヒカル様と同じ毛布で寝ても良いのですよね」
 「ん? あの頃も一緒に寝てたじゃん」
 「ロニエが侵入してただけです。あの頃のヒカル様はロニエが侵入すると一人で諌めていました」
 「襲って欲しかったの?」
 「どうでしょう。一緒に居たかったそしてヒカル様の匂いを嗅ぎたかった。ヒカル様の体温を感じたかった。ヒカル様が居なくなってしまう気がした。そんな色々な感情です」
 「でもあの頃のロニエに手を出せないしな俺」
 「なんでですか?」
 「まだ17だったんだよ」
 「ヒカル様の世界はその年でエッチしたら犯罪なんですよね」
 「いや。別に良いんじゃね? クラスでも結構卒業してた奴らがいて羨ましかったもん」
 「羨ましかったんですか?」
 「うん。妄想がやばかった。アイツは実は純粋そうな癖にやってるんじゃんか? とかアイツは毎日違う女の子とやっているんじゃんかとか。妄想やばいだろ?」
 「やばくないです。ヒカル様はやばくないです。ヒカル様の魅力に気付かない人のほうがやばいです」
 「いや。毎日ロニエでハッスルしてたし自分の性欲がヤバいのは別に.......ロニエ。ロリ。とエッチ。ロリコンがロリとエッチ俺ヤバいな」
 「ヒカル様はヤバくないです」
 「いや。日本だったら捕まるかも。.......ロニエは日本にいきたいんだっけ?」
 「私はヒカル様と一緒にいれたら何処でも構いません」
 「じゃあもう帰らない.......ロニエーーー」
 「はいロニエの肉まんをあげます」
 「いや。肉まんだと興奮するからおっぱいぐらいで」
 「じゃあロニエが肉棒を食べます」
 「いや。ロニエに食べられてたら考えられないよ」
 「考えられます」
 「られるんだ。なら良いけどあんまり気持ち良くしちゃ駄目だよ」
 「ロニエにお任せです」
 「.......いや。なんかロニエと話してたらもう何が考えたかったのか分からなくなってきたから良いや」
 「ロニエのせいですね。ごめんなさい」
 「いや。こんなに定期的にロニエのおっぱいとかしゃぶってたらロニエもやりたくなって当然だよね。どうしようか」
 「順番を決めましょう」
 「そうだね」
 「キス、おっぱい。肉まん。キス。肉棒の順でどうですか?」
 「うーん? 肉まんはやばいって」
 「大丈夫です。天国でよくやっていました」
 「そうかも知れない。でも俺順番忘れちゃうよ」
 「ロニエがいます」
 「おお。頼もしい。ロニエお願い」
 「はい。ロニエの肉まんをあげます」
 「ん。ジュルルルル」

 ーーーこれからどうしようか? まさか本当に誰も居ないとは思わなかった。
 ーーーそうですね。ヒカル様はノースカロライナをまだ調べたいのですよね。
 ーーーうん。もうちょっと見て回りたい。
 ーーーならそうしましょう。
 ーーーいや。食料とか色々困るよ。
 ーーー大丈夫です。
 ーーーえ? 大丈夫なの?
 ーーーはい大丈夫です。
 ーーーロニエ。これからは根拠も言ってくれない? 言いたくない時は良いけど。
 ーーー分かりました。ヒカル様とロニエは三ヶ月の間何も食べずに生きてこれたじゃないですか。だから大丈夫です。
 ーーーあれ。あの異空間限定.......な訳ないか俺達は体ごと転送されてたんだし。
 ーーーはい。ロニエの天野の呪いの能力だと思います。
 ーーー新しい呪いか。まさか。不眠不休も残ってたりする?
 ーーーヒカル様は疲れましたか?
 ーーーいや全く。.......ずっと俺と一緒に生きたい呪いね。休む事もなく生きたい。なるほどね。考え用によっては呪いだよ。休むことも寝ることも食べる事も出来ないなんてね
 ーーーいえ出来ますよ。私達はお互いの精液とかを食べてますし。気絶して寝てますし。精力は尽きませんが。
 ーーーロニエの呪いはいつも都合が良いなそしてエロい。要するに不眠不休不食でエッチしたかったということだな。
 ーーーそうみたいですね。ロニエの呪いはエッチですね。嫌ですか?
 ーーー心をよめば良いじゃん。
 ーーー前みたいに自由自在にヒカル様の心に進入出来ません。無意識の領域とか欲望の領域とかは無理です。はっきりとした所だけです。
 ーーースペック上がったのか下がったのか分からないね。でもエロい。要するに。考えている間もエッチなことをしたいという事だろ?
 ーーーエッチなロニエは嫌いですか?
 ーーーいや大好きだよ
 ーーー私もヒカル様が大好きです。エッチしましょう。
 ーーーもうちょっとまってまだ.......感情共有駄目っ! ロニエ!!
 ーーー駄目じゃないです。
 ーーーロニエお願い駄目。ここは片ずけないとロニエがっ! 怪我しちゃう。不眠不休不食でも不傷じゃない。ック!! 駄目っ! ロニエ!! 怒るよ!!
 ーーーはい。分かりました。
 ーーーふぅーよかった。ごめんね。
 ーーーヒカル様のほうが正しいです。ロニエが間違っていました。ごめんなさい。
 ーーーあやまんないで。ロニエは俺とエッチしたかっただけなんだから.......いや俺がジュルルルルしてるからか俺のせいじゃんか。
 ーーーヒカル様のせいじゃありません。
 ーーーん? ロニエがエッチを我慢できなかった? 俺よりロニエが!!

 肉まんを食べるのをやめてロニエを抱きしめる。

 「俺また無意識に快感増強使ってたんでしょ。ごめん」
 「ヒカル様は悪くないです。ロニエがエッチだからいけないんです」
 「違うよ。ロニエはエッチだから良いいんだよ。でもなんで快感共有で快感無効をしなかったの?」
 「そんなことは出来ませんよ。ロニエかヒカル様に快感を押し付けるだけです」
 「つまり。俺が考え事をしてたからロニエが頑張って我慢してくれたのか.......」
 「嫌です」
 「なんか俺、嫌なことした?」
 「今。これからは自分で考えられることは自分で考えようって思いましたね。嫌です。ロニエと考えてください。ロニエはヒカル様と一緒に生きたいんです」
 「.......共有もしてないのになんで分かったの?」
 「ヒカル様はロニエの為だったらロニエを平気で捨てます」
 「捨てないよ」
 「捨てます」
 「俺がロニエを捨てる訳無いだろ?」
 「ロニエを危険な場所に連れていってくれますか? ロニエが傷つくって分かっている所にロニエを連れていってくれますか!?」
 「.......捨てるかも」
 「はい。捨てます。だから今。誓って下さい。例えどんなに危険でもロニエを離さないと、ロニエと共に生きると誓って下さい」
 「出来ない。無理だ。俺はロニエが危険な目に会うならロニエを置いていく」
 「駄目です」
 「駄目だ!!」
 「ならロニエは誓います。天野ロニエはヒカル様がどんなに危険でも必ずヒカル様と共に乗り越え、ヒカル様と共に生きます。ロニエは。天野ロニエは誓います」

 天野ロニエとしての誓い。ロニエ・ノースカロライナの誓いは生涯俺を愛するという物かそれには俺も同じ事を誓った。でもこれは.......この誓いは俺には.......

 「出来ない。ロニエ。俺には出来ないよ。なんでロニエは誓えるの?」
 「私がヒカル様と共に一生生きると決めたからです。そこにどんな危険があっても一生共に生きるんですから共に乗り越えるのは当たり前です」

 ロニエの言葉に泣かされるのは何度目だろうか? なんの共有も無いけどロニエの気持ちが、覚悟が伝わって来る。俺にロニエを危険に晒してまで一生一緒に生きる覚悟があるか?

 「ごめん。俺には誓えない」
 「誓えます」
 「誓えないよ」
 「ロニエが必ず誓わせます。だからせめて今は考える事位はロニエとヒカル様の妻である天野ロニエと共に考えてください」
 「分かった。でもロニエを危険には曝せない」
 「大丈夫です。私を信じてください」
 「信じ.......俺はまた君を信じられないのか.......自分の妻も信じる事が出来ないのか.......」
 「ヒカル様、駄目です。ロニエはここにいます。一人で考えては駄目です」
 「.......分かった」

 キスをする。熱いキスをした。

 ーーーロニエ俺は君を信じる事が出来ないみたいだ。君の夫は妻を信じられないよ。
 ーーー大丈夫です。旦那様。天野ロニエがここにいます。だから大丈夫です。ヒカル様が妻に選んだ女の子はそんなに弱い子でしたか?
 ーーー身体は弱かったな。心は強いけど。
 ーーー本当ですか? 毎日ヒカル様のお相手をしてる天野ロニエは弱いのですか?
 ーーー確かに俺とエッチをずっとし続けられているな。でも危険にロニエを巻き込むなんて無理だよ。
 ーーー無理じゃないです。
 ーーーなんでそう思うの?
 ーーー天野ロニエは旦那様を信じているからです.......いえ違いますね。ただの直感です。ヒカル様なら私と共に生きてくれる事が出来るというただの直感です。
 ーーーロニエの勘はあたるっけ?
 ーーー当たります。
 ーーー当たるんだ。当たるのか。なら俺はロニエを危険な場所に平気で連れていくような男に旦那になるのか。
 ーーー素晴らしいことです。
 ーーーロニエが正しいのかもしれない。でもロニエ。ハハハそうかまただよ。俺はロニエに危険な事はさせられないという。そして
 ーーーロニエは。ロニエに危険な事をさせられるといいます。違いますね。
 ーーーああ違うよ。また新しいモヤモヤが出来ちゃったよ。
 ーーーロニエは今回は負けません。負けてあげません。味方もなってあげません。でもロニエは妻ですから、一緒には考えます。
 ーーーどうせまた誘導するんでしょ。
 ーーーしません。天野ロニエは旦那様の考えを一緒に考えるだけです。
 ーーー本当?
 ーーーはい。だってそれが夫婦ですから。

 絡め合うキスをやめて。俺は言う。

 「なら今回は俺が勝てるかな?」
 「わかりません。でもヒカル様が危険な目に会っている時にただ待っているだけの妻にはなりたくありません」
 「俺も、ロニエが危険な目に会っているときにただ待っている事は出来ない。でもやっぱり俺はロニエが危険なら連れてはいけないよ」
 「ならヒカル様がロニエを守ってください。ロニエもヒカル様を守ります」
 「それでも危険なら連れてはいけない。まだ足りないよロニエ」
 「ならヒカル様がロニエを置いていったらロニエは自害します」
 「それは、狡いよ」
 「絶対します。それだけは許せません」
 「.......まだ答は出せない。その時にならないと出せない」
 「またですか?」
 「ああ。まただ。またモヤモヤの答は未来にしかない」
 「ヒカル様はいつもそうですね」
 「ロニエは前科があるんだからね」
 「あれはロニエ・ノースカロライナです。今はヒカル様の妻の天野ロニエです」
 「ああいえばこういうとはこのことか。どっちも同じなロニエなくせに」
 「同じではありませんよ」
 「違うの?」
 「ロニエ・ノースカロライナはヒカル様と一つになろうとしました。結果はまあ良いでしょう。天野ロニエはヒカル様と共に生きようとしてます。全然違います」
 「そこじゃなくて」
 「そこです。私はヒカル様に名前を貰った事で生まれ変わりました。そう変わりました。ヒカル様は変わった相手に変わる前の事を責めるのですか?」
 「生まれ変わった。文字通り生まれ変ったから新しい呪いが発現したのかもね。でもロニエはロニエ・ノースカロライナを捨てなかった」
 「はい。ヒカル様を愛したロニエ・ノースカロライナは捨てられません」
 「駄目だ。モヤモヤする。何かが違う気がする」
 「ロニエは諦めません。今回はモヤモヤしたまま誓ってもらいます」
 「マジで?」
 「はい。モヤモヤを解消してからでは前回と同じになってしまいます。戻って来るの大変でした。危うくバツイチになるところでした」
 「うう。そいえばそうだった」
 「なので今回は誓って下さい」
 「嫌だ。足りない」
 「何が足りないのですか?」
 「何かが足りない。ロニエが正しいんだろうけど俺はロニエ.......」

 キスされた。

 ーーーロニエは危険な目にあってもほしくない。けどロニエが危険な目にあっているのなら助けたい。何が足りない?
 ーーー落ち着いて下さい。
 ーーーうん。
 ーーーヒカル様はロニエにどうなってほしくないんですか?
 ーーー死んでほしくない。怪我をしてほしくない。不幸になってほしくない。後悔してほしくない。
 ーーー欲張りですね。
 ーーーうん。でもそれが俺だ。
 ーーーならどうするのですか?
 ーーー死んで欲しくないから死なないようにする。怪我をしてほしくないからしないようにする。不幸になってほしくない無いから不幸ならないようにする。後悔もさせないようにする。
 ーーー一ヒカル様。これは私の事なので言いますね。
 ーーーうん。
 ーーー私は、本当にヒカル様が捨てたなら死にます。不幸です。後悔もします。怪我はわかりませんが死にます。
 ーーー死なないで。
 ーーー多分。天野の呪いが私を殺します。
 ーーー俺が捨てたら天野の呪いがロニエを殺す。嘘だろ!?
 ーーー多分です。だって私はヒカル様と共に生きる為に生まれ変わったのですから。
 ーーーそうか!! それが天野の呪いデメリット。何も無い訳無いのか。ノースカロライナの呪いは俺と一緒いなければ衰弱する呪い。天野の呪いは俺と一緒生きなければ死ぬ呪い。それぞれの目的のために能力という恩恵がある。甘い密だけじゃ無かった。くそ!! 甘かった。
 ーーーはい。すいません。まさかこんなことになるとは思いませんでした。ロニエは危険は無いと思ったのですが共に生きるのも簡単ではありませんね。
 ーーーロニエは悪くない。呪いがわるい。
 ーーー呪いは悪くありません。
 ーーーあれ? 誘導しないんでしょ
 ーーーしたく有りませんが。呪いは悪くないです。
 ーーーロニエは呪いの悪口は許せないんだね。
 ーーーそうですね。呪いのお陰でロニエとヒカル様は結ばれて今共に生きてるのですから。
 ーーーノースカロライナ呪いが無ければ俺は日本に帰る事になる。天野呪いが無ければきっとまだ天国にいた。確かにこれで悪口は言えないか。ん? ねぇロニエ俺達あの時離婚してたらロニエ。呪いに殺されてない?
 ーーーいえ。天野の呪いは名の通りヒカル様に天野の名を貰った時に発現しました。だからロニエがバツイチなっても大丈夫でした。
 ーーー.......つっこまないよ。つまりノースカロライナの呪いより天野の呪い方があきらかに強い。だからロニエが死ぬ可能性は十分ある。そもそも。ノースカロライナの呪いはエロいけど。コホンえっと。ノースカロライナの呪いは共有。天野の呪い『不眠』『不休』『不食』、共通点は分からないけどあきらかに共有よりは上だ。ロニエの呪いはエロいから忘れがちになるけど別に目的はエッチじゃないと思う。多分。きっと。コホン。ロニエ!! 感情共有入ってない? ちょっと思考がエロいだけど
 ーーーそれはヒカル様がエロいだけです。
 ーーーロニエの呪いがエロいだろう。なんで呪の癖にエロいだよ、しかも普通に凶悪じゃん。
 ーーー凶悪ではありません。
 ーーー.......エロくはあるんだ。ロニエは呪いと俺どっちが大事?
 ーーーそもそも呪いが無かったらヒカル様には遭えませんでした。なので。.......呪い。.......いえヒカル様.......ロニエは.......。
 ーーー分かったごめん。意地悪だった。
 ーーーロニエは.......呪いとヒカル様だったら.......ロニエは!!
 ーーーやめろ!!
 ーーーヒカル様?
 ーーーなんか。ロニエは呪いの悪口を言っちゃいけないんだと思う。だから比べなくていい。今回は本当に俺が悪かった。考えちゃ駄目だよ。ロニエは呪いの悪口を言ってはいけない。いいね。
 ーーー私は!! ヒカル様!! 私は!!
 ーーー駄目だ!! 良いから分かったから。呪いは悪くない。
 ーーー.......ごめんなさい。ロニエはヒカル様のロニエなのに。
 ーーーつついちゃいけない物もあるんだよ。
 ーーーはい。
 ーーーそしてロニエ。俺はまた負けたみたいだ。

 キスをやめてロニエを見る。

 「誓うよ。ロニエ。誓うしか無い見たいだし。モヤモヤなままだけどそれでも誓うよ。俺。天野光は、ロニエがどんなに危険でも、必ず共に乗り越え共に生きると、天野光はここに誓う。本当に悪質な呪いだよ。まさかロニエの命を担保して来るとはね」
 「.......悪質ではありません.......」
 「ああロニエはそれでいい。でも俺は呪いを許せなくなった。必ずこの呪いもロニエが乗り越えられる。いや。俺はロニエに呪いを乗り越えさせて見せる」
 「はい。ヒカル様なら出来ます」
 「ならよかったよ。ロニエもし次があったら.......いや何でもない」

 呪いがどういうものかがいっそう謎だ。
 何故。ロニエの望みを叶える? ノースカロライナの呪い。天野の呪い。共通点はどちらもロニエの願いを叶える事にある。俺と一生一緒に生きなければいけない天野の呪いはロニエは.......俺と一緒に生きる事を

 「.......ヒカル様。私と考えてください」
 「駄目だよ。俺の俺一人で考えないといけないこともある。でもロニエは.......俺とだけしか。俺しか選べなくなったロニエは.......いや。俺はロニエに生涯愛することを誓い。一生一緒に生きる事も誓った。そしてそれはロニエもだからもう呪いがロニエを殺す事は無い。もしかしたら本当に俺が死んだらロニエは.......ハハハ。まさかね」
 「私は。ヒカル様とヒカル様だけと一生一緒に生きる事を望みました」
 「なるほどね。今回はそのモヤモヤか、しかもロニエとはこのモヤモヤを一緒考えちゃいけないときた。ロニエ。今のが最後で良いよ。分かったね。君はこのことについて俺と考えちゃ駄目だ。前みたいに誘導するなら別だけど。今のロニエに天野ロニエに俺を誘導する事は出来ないから」
 「私がヒカル様の力になれない.......」
 「この事だけだよ。後は全部一緒考えるから。君と一生一緒に生きるからこんなことも一緒に乗り越えよう」
 「はい。ヒカル様と一緒に乗り越えます」
 「ロニエは可愛いな。掃除してからエッチしようよ」
 「はい。ロニエもエッチしたいです」

 
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