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八章 完結編

二百二十六 決戦前には饗宴だよね

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 レロレロレロ……

 馬車のベッドルームで寝ている俺の乳首をロニエが舐めてくれる。

「気持ちいですか?」

 ゾクっと刺激が痺れとなって、背筋をかけまわわる。
 その快楽は言われるまでもなく気持ちが良い。

「うん。俺もすっかりロニエに乳首を開発されたよ」
「フフフ」

 左腕側から半身に抱き着き、奉仕ししてくれるロニエを、抱きしめながら乳首を舐められるのは、雅があって良い。
 素直に愛されてるなぁって思う。
 因みに、右半身にはセレナがのっていて同じく乳首を舐めてくれている。
 両手にロリと言う奴だ。

「ねぇ。ダーリン?」

 甘い声。

「ん?」
「折角、塔に着いたのに……こんなことしていて良いのかしら……ちゅ~るっ……?」
「それは……」

 良くはない。
 けど、何か引っ掛かる。
 ……何か?

 チラリとロニエを見ると、ロニエは丁寧に乳首を舐めているだけ……
 特に言うことはない……と言うことか。

「ノートン。お前、どう思う?」

 二人の嫁を両腕で抱き、そっと頭を撫でながら、体を起こして、背もたれに寄り掛かる。
 そして、同じ馬車にいる筋肉ダルマこと、ノートンに意見聞く……

「わからねぇーぜ!」
「だろうな」

 そういうと思った。
 でも一応、もう一人の相棒にも聞いてみる。

「ヘワタは?」
「ロニエちゃんを貸してほしいっす」
「……」

 黙ったのは別にロニエを貸してあげる算段をつけている訳ではなく、ヘワタのお灸を考えていたから……
 ちょっと調子乗りすぎ――

「それよりボス。俺達まで、ここでしていて良いのか?」

 そういったノートンは、クリスのまんこを後ろから小突いている。
 あっ……あっ……あっ……と言う、クリスの嬌声が聞こえ、

「べつに良いよ。それより、ノートン。お前……ヘワタに自分の嫁(クリス)を犯させていいの?」

 クリスの下から、ヘワタがアナルを小突いている。
 ……何だコレ?

「べつにかまわねぇーぜ! クリスも喜んでるからな。なぁ?」
「はいぃぃーーっ! あなた、ヘワタさまっ。もっと激しくぅぅ~」
「ほらな? ボスもやるか? 口が空いてるぞ?」

 気持ち良さそうにイキ狂っているクリスが、ノートンの言葉に嬉しそうに涎を垂らして、口を開けた……
 ……なんだアレ。
 ちょっとぶち込んでやろうかな?

「ヒカル樣。愛の無い淫行は嫌いですよ?」
「んふふ。口でして欲しいなら、私がしてあげるわよ?」

 クリスに対抗しているのか、セレナが中が見えるようにくちを開いて、舌を艶かしく動かして微笑んでいる。
 正直、そうやって誘惑されると、直ちに肉棒を押し込んでかき回し、性の限り、犯し尽くしたくなる。
 でも、それだと何時もと同じになってしまう。
 今はただ、ロニエとセレナの愛しい二人に乳首を愛撫でされる愉悦を楽しみたい。

「いや、セレナはこのまま抱いたい。たっぷり甘えてよ……だからクリ――」
「ヒカル様ッ!」
「うっ……」

 べつに本気じゃないのに、怒られた。
 クリスにたいしてロニエのガードが高くなるのはなぜだろう……
 っと、そんなことは良い。

「ルル。ルミア。頼める?」
「任せるんだゾ!」
「うん。わかったよっ」

 乳首を舐められるのは確かに雅で気持ちいが、気持ちいからこそ、やっぱり男根への刺激が欲しくなる。
 だから、後ろで遊んでいた二人に奉仕ししてもらう。
 二人仲良く丁寧にぺろぺろしてくれてる。……気持ちい。
 ご褒美に一発ずつ射精してあげよう。

「ルル」
「っ!?」

 ルルの頭を掴んで、イマラチオ。
 オナホの様に動かして……

「でるっ!」

 ビュルン。

 射精。

「っ! ……っ」

 セオリー通りズルズル吸ってくれる途中だが、

「ルミア」
「うんっ♪」

 今度はルミアのくちに挿入する。
 熱い唾液とプルプルの口肉が、とろとろの舌と一緒に絡み付いてきて、一気に搾り取られる。

 どぴゅーっ。

「ふふっ。お兄ちゃんっ。どうだった?」
「超気持ちい」
「やったー」
 
 無垢に喜ぶルミアだけど、マジで気持ちかった。
 コレからはルミアを優先して抱こうかな……

「二人とも、そのまま続けてて」
「「うん」」

 また、仲良くぺろぺろしてくれる二人を撫でから、外の塔を見て……
 ロニエを抱きあげ、頬っぺたを舐める。
 甘い……

 次に瞼や、おでこ、耳、首、腕、脇、胸、お腹、太股、足裏、指の爪先まで、上から下まで全部舐める。

「あーっ! ビッグボス羨ましいっす」
「フフフ……っ。ヘワタさん。羨ましいもなにもありませんよ? ロニエは、身も心も、髪の毛一本から血の一滴に至るまで全てヒカル様のものです。だからコレは、ヒカル様の当然の権利です。ロニエだけの特権です」

 恍惚そうにそう説明するロニエを全て舐めてから、

「セレナもしてほしい?」
「んふふ……♪」
「っ!? ヒカル様! もう少しロニエを特別扱いしてくださいよ! 悦に浸らせてくださいよ!」

 セレナを舐めようとしたら、ロニエに首を捻られた……
 ……酷い。
 そして、無理やりキスをされる。

「あっ。ズルいわ。私ともキスなさいよ」

 セレナにキスをしようとしていたのを奪ったからか、ロニエを押し退けて唇を合わせる。
 レロレロと舌を絡めながら、セレナの指が俺の乳首を這っていく……
 再び全身に、ぶるりと震える快楽が駆けずり回り、セレナの背中に手を回し離れないようにギュッと抱きしめ肉の感触を享受する。

 チュ~~ッ。

 そんな状態で、下の棒をルミアが吸ってくれるから、股間の快楽が熱くなり、限界を迎え放出する。
 肉の快楽に身を委ねてだらりと全身の力を抜いても、ルミアとセレナはキスを辞めはしなかった。
 そのまま、溺れる快楽に脱力していると、

「セレナ。ロニエの邪魔をしないでくださいよ!」

 と、言いながら、セレナを押し退けて、ロニエがキスをしてくれる。
 そのせいで、ビクンと大きく剃りたった、巨根がルミアのくちを弾き、今度はルルが加えてくれる。
 ゾクゾクと再び駆け登る快楽に、ルルの頭を短く撫でて、ロニエと唇を絡めてあげる。

「ン、フーン♪ ダーリン。そろそろ欲しいわ。ヘソの奥がピリリと疼いて我慢出来ないわ」
「オッス!! じゃ! 俺が入れてあげるっス!」

 セレナが涎をべとべと垂らしながら、俺の腹筋と胸を摩って挿入のおねだりをして来る。
 誘うように振るお尻からはドロドロと愛液が垂れ落ちてベッドを濡らす。
 ソレを見かねたヘワタが立ち上がり、セレナの腰を触ろうとした瞬間。

 ギロリ。

「燃えなさい」
「ぐおおおおおおおおおおおおーーッ! 酷いっす……」

 容赦なく発火した。
 焼け焦げ倒れるヘワタを、吹き飛ばして馬車の外に捨てながら、

「冗談は死を招くのよ? 例え、ダーリンが許しても、私が許さないわ。《吹き飛びない》」
「グフッ……」

 ご愁傷様。

「大丈夫。俺も許さないから。でも、男が性欲に支配されて後先考えないのは仕方ないよ」
「仕方ないで済むわけないでしょ? アイツ、私を犯そうとしたのよ? 死刑だわ」
「ソレは、ソレだけセレナが魅力的だった。って事でしょ? 俺は、セレナが認められると嬉しいけどな」
「ふふん。そういうことなら……まあ、もういいわ」

 燃やしたからね。もういいだろうよ。
 でも、犯してたら、流石にヘワタでも殺してたかも。
 あ、殺しはルミアが怒るからダメなんだったな。

「まあ」
「んふっ」

 一人、馬鹿が減ったことで広くなったベッドの上にセレナを寝かせてマタを開く。
 そして、男根をしゃぶっているルルにどいて貰い、セレナの割れ目に合わせて擦る。

「ロニエ」
「……仕方ないですね」

 渋々と言うていで、ロニエもキスを辞めて離れてくれた。
 よし、ここからはフィーバータイム。

《快感増幅 最大》

「んっ!」

 入れる前からビクンと痙攣し、恍惚の表情に納っているセレナを、押し潰す様に挿入する。

 ギュルンギュルンギュルルっ。

 凄まじい締め付けは、セレナがイっている証。

「んあっ! ……ああっ! んっ! ダーリンッ! ……ああっ! イイ……ッイイッ!」

 そんな最強の膣圧を誇るセレナを中を、ガンガン無縁慮に突きまくる。

「ああ……イイよ。セレナ……もっと」
「んっ……きてっ……リンっ。来てッッ! ダーリンッッ!!」

 くちを開き、涎を垂らし、苦しそうに、それでも必死に俺にしがみついて、ビクンと何度も痙攣する。
 その中で、上って来る射精の快楽を限界まで溜めてから、最後にセレナの肉を抱き、男根を締め付ける奥に押し込み……

 出す。

「んっあああああああああっ……。こわして……」
「セレナ……」
「もっと……奥に……奥を……壊して……私を……たくさん」
「解ってる。セレナを女の悦びで満たし壊してあげる」
「んふふ♪ 愛してる、わ」

 その後、セレナが壊れて気絶するまで、百回近く失禁を繰り返していた。
 ほんと可愛い。

 セレナが壊れた後は、ルミアと交換し、キスや愛撫で、談笑をしながら気ままに射精すると言う比較的ゆったりとしたエッチになった
 ロニエとセレナが張り合わないと、楽で良い。
 ルミアとロニエの組み合わせはお互いを尊重しながら甘えてくれる。
 若干、ルミアが遠慮しているように見えなくもないけど、ソレはセレナと比べたらそう見えだけと言う話だろう。
 腕の中で幸せそうに微笑むルミアを見ていると、そう思う。

「さてと、ノートン。そっちもそろそろ、満足した?」
「俺は打ち止めなんだがな……」
「天野様。身体が疼いて止まりません。セレナ様にやったみたいに……私にも慈悲を」
「……相変わらず一人じゃ満足できないのか」

 セレナがヘワタを焼いた弊害がここに来て現れるとは……
 けど、

「やだよ。クリスに無駄うちするくらいなら、ロニエ達にたくさんあげる」
「そんなっ! 無体な」

 無体な! じゃない、クリスに付き合ったら、さっきのセレナと同じくらいは張り切らないといけないだろ。
 ……あ!

「ロニエ。アレ。あげようよ」
「……アレ、とは、まさか、アレですか?」
「良い?」
「……そうですね。快楽に身体が疼く辛酸はロニエにもわかりますし、何より、クリスさんは、ロニエの師匠ですからね。良いですよ」

 許可を経て、気持ち良さそうに余韻に浸っているセレナを揺する。

「セレナ。触手バイブ出して」
「……ぇ? 良いわよ」

 虚ろな瞳ながらも、空中に手を伸ばし、亜空間を生み出して、その中からアレを取り出してくれた。
 受けとったソレを、ノートンに渡して、

「ノートン。どこでも良い。クリスの穴に突っ込んでやれ」
「おう」

 グイッ!

 受けとったソレを迷いなくクリスのアソコに差し込むのは流石だと思う。
 
「あっ! ……はっ! イイッ!」

 入った瞬間、クリスの体液で動き出す触手達が、全身をロニエ達でも嫌がる程、強烈で不快感のある快楽を刺激するのに、恍惚になるクリスは流石だと思う。

「因みに、その触手はヒカル様の形を模っています。所詮、模倣に過ぎませんが、師匠の味わってみたいと言っていたヒカル様の味ですよ?」
「はうんっ。こんなのっ。こんなのっ。もうっ。辞めらなくなっちゃう……。ノートンのなんてもう要らないよぉ~♪」
「おおい! そりゃあないぜ。クリス」

 ロニエの補足で更に乱れるクリスから視線を外し、プルンと揺れるロニエの胸をしゃぶって思考を切り替える。
 アレはもうほおっておこう。

「さてと、ノートン。ヘワタ。そろそろ、休憩して。体力が戻ったら皆で塔に登ろうか」
「クリスもか?」

 クリス……か。

「クリスは……ずっと悶えてる方が幸せなんじゃないか?」
「おう! そうだな」

 それで、良いのかよ。ノートン。

「ヒカル様……!」
「ん? どうしたの? 何かまずい?」

 ロニエの忠告は、聞いておかないといけない。
 真剣な頭に戻して耳を傾ける、と……

「い、いえ。ロニエ達は、このまま愛し合いますよね?」
「……」

 歯切れの悪いロニエは珍しい。
 ……けど、

「まあね。俺とロニエはずっと一緒だよ。ただ、ルミアとルルは少し休みな」
「うん」
「解ったゾ」

 俺達に休憩は必要ない。
 もちろん、このまま続ける。
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