超地球救済戦記 真ダンザイオーΩ〈オメガ〉戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!愚かな人類は身長170cm以下の無職童貞ニートの俺が滅亡させる

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希望の火 その3

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希望の火  その3
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

俺の起こした山火事で炎上したアズマ山から避難する際に、遭遇した二人のジエータイ員。
俺と同じく避難途中のジエータイ員に投降を命じられた俺は、自らの信念を貫き通すために、ジエータイ員2名を殺害。
死亡したジエータイ員から銃を奪った俺は、再び避難を開始する。
しかし、山火事による一酸化炭素中毒による激しいめまいが俺を襲う。
俺は一酸化炭素中毒の激しいめまいと戦いながら、山中を走り続ける。
前の方に、先程のジエータイ員どもと同様、避難途中のジエータイ員達が走っている。
俺はこれ以上、無駄な運動を避けるために、避難途中のジエータイ員たちを背後から散弾銃で狙撃する。
そう、火災現場での激しい運動は、一酸化炭素中毒の症状を早めてしまうのだ。
俺の銃撃によって、何が起きたかわからずに、次々と倒れていくジエータイ員達。
俺の銃撃に気付き、背後を振り返り、反撃に出るジエータイ員達。
しかし、奴らが振り返り、俺に銃を向けた時には、もうすでに、俺の放った散弾銃の弾が、ジエータイ員達の体に直撃していた。
突然の銃声と、死亡者の発生に、さらに前を走っていたジエータイ員達が怯えたような声を出しながら、ダッシュで走って逃げていく。
後に反撃されては困るので、俺は走りながら散弾銃を何度も、走るジエータイ員達に向かって放つ。
次々と倒れていくジエータイ員達、業火の中で死体が次々と増えていく光景は、かつてのBEI軍基地襲撃作戦を彷彿とさせる。
しかし、気が付くと俺は地面にうつむけに倒れていた。
そう、一酸化炭素中毒によって、俺の体は限界を迎えたのだ。
しかし、俺の闘志はまだ燃え尽きちゃいない。
俺が倒れたことに気付いていない、ジエータイの奴らが一生懸命、避難するために走っている。
まるで、死者を置いてきぼりにするように遠ざかっていく。
馬鹿なやつらだ、今後ろを振り向いて、銃の一発でも打てば、俺を殺せるのに。
視界がゆがむ、意識が遠のいていく。
俺は死んでしまうんだろうか?
せっかく、武器の回収に成功したのに。
俺が回収した武器、十数丁の銃があれば、またBEI軍基地の一つや二つ、簡単に壊滅できるかもしれないのに。
ハハハ、それはさすがに無理か。
もう、弱音を吐いても、俺に『自己反省』しろ糾弾する奴はいない。
俺はどうせ死ぬんだから。
目の前が真っ暗になる。
俺が最後に聞いたのは銃声の音だった。
目を開けると、俺はワゴンの中にいた。
そうだ、このワゴンは倉都テツオが今回の作戦のために用意したレンタカーだ。
意識を取り戻した俺に倉都テツオが告げる。
「ようやく、起きたか、まったく一人で突っ走りやがって、みんながどれだけお前のことを心配したのか、わかるか?」
「ああ、すまん、でも夢みたいだ、どうして俺が生きているんだ?」
女性主義者の石川ユニが説明を始める。
「山火事が始まってすぐに、銃声が何度も聞こえたわ、私たちはそこにエーイチロウ君がいると思って、急いでそこに向かったの」
日加リュージが補足する。
「そしたら、避難中のジエータイのやつらと、遭遇しちまってな、それからはもう銃撃戦だよ、まぁ、だれも死なずに済んだのはホント、奇跡だよ。初めての銃撃戦で、尻澤なんて泣きながら漏らしちまったんだぜ」
尻澤がキレる。
「ちょっと日加さん、それはもう、言わない約束でしょ!」
加藤モトヒロ、理由地エル、上松サトツが、尻澤をフォローする。
「まぁ、尻澤も、そんなにカッカするなよ、俺だって、ちょっとは漏らしたぜ」
「僕もちょっと漏らしました、初めての銃撃戦で漏らさないほうがおかしいですよ」
「その通り。でも自分は銃撃戦というより、自分の撃った弾で相手が死んだことがわかったあの瞬間、漏らしちまいました。初めて人殺しになってしまったことが、なんだか怖かったんだと思います」
自分を戒める上松サトツを倉都テツオがなぐさめる。
「君は確かに人を殺してしまった、でもそれはこの腐った日本を改革するために必要な犠牲なんだ、君はエーイチロウを助けるために自らの手を汚した、コレで君も、いや、今日、初陣を経験した『君たち4人』はこれで本当の意味で紅軍連合の戦士になったんだ!人殺しに手を染めたことを悔いる必要はまったくない、わかるか?」
『君たち4人』ということは、加藤モトヒロ、理由地エル、上松サトツ、そして尻澤エリコも、俺を助けるために、銃を使って避難途中のジエータイ員を殺したということだ。
倉都テツオが仕切り直しとばかりに、紅軍連合の次の作戦についての説明を始める。
「先程、携帯で信重フサカと話した結果、現在、日本に潜伏中の紅軍連合はナガヌォ県にあるヴァサマ山に再集結し、拠点を作ることになった!エーイチロウが武器の回収に成功したことで、これで俺たちはやっと潜伏生活から、本格的に革命活動を再開させることができる!わかるか?」
石川ユニが倉都テツオに質問する。
「ヴァサマ山って、前に私たちの拠点があったアズマ山と名前がそっくりね。それはそれとして、どうして、都内からナガヌォ県に移動するの?、」
「ヴァサマ山の名前については俺も石川と同感だ、運命を感じるよ。それで都内からナガヌォ県への移動についてだが、これから冬が来ることはみんな理解しているな?ナガヌォ県の冬は雪がよく降ることで有名だ、おまけに山中となれば、気温は極寒、当然、山の中は木々に囲まれ、夜は真っ暗だ、山登りにも体力を使う、俺たち紅軍連合が身を隠すにはこれ以上ベストな場所はない」
日加リュージが倉都テツオの説明に感心する。
「なるほど、都内に逃げ場もなければ、アズマ山の山火事のせいで、アズマ山近くの山は、どうなるかまだわからない、なるべく早い段階で山に身を隠すなら、都内から離れて、別の山に移動するのがベストだな、ナガヌォ県なら車で行けるしな」
尻澤が愚痴をこぼす。
「でも、私、寒いのは苦手だな」
石川ユニがフォローする。
「大丈夫よ、新しく建設した基地に、こたつを持って行きましょう!」
理由地エルが疑問を口にする。
「山に作った基地で、それは無理なのでは?コンセントを刺す場所がないでしょう」
石川ユニが理由地エルの疑問に答える。
「『練炭こたつ』なら、まったく問題ないわよ」
「練炭こたつ?」
「ええ、新しい基地が出来たら教えてあげるわ」
何はともあれ、俺たち9人はこうして無事に、このワゴンに戻ってこれた。
新拠点・ナガヌォ県のヴァサマ山に向かって、俺たち9人が乗ったワゴンは走り続ける、。

次回予告 再集結 その1

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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