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原子力発電所 その3

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原子力発電所 その3
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

紅軍連合に所属する俺、能沢エーイチロウと、広末シューサク、鳥羽リョーコ、労速ジュンの4人は木白崎原子力発電所に自作爆弾を大量に積んだトラックを侵入させ、木白崎原子力発電所の占拠に成功する。
そう、自作爆弾を積んだトラックが原子力発電所に存在するということは、もしもの場合、原子力発電所爆発によるホーシャノー漏れの可能性が高いということだ。
原子力発電所爆発による、ホーシャノー汚染を恐れた職員のほとんどが、原子力発電所から逃げ出し、俺は原子力発電所のロビーに突っ込んだ自作爆弾を積んだトラックに集まっていたケーサツ官と爆弾処理班を殺害した。
ケーサツのやつらは、トラックに積まれた自作爆弾を無力化することで、原子力発電所爆発によるホーシャノー漏れの阻止と、原子力発電所を占拠している俺たちを排除しようとしたのだ。
しかし、俺の銃撃により爆破処理班は全滅、俺は銃撃から生き残ったケーサツ官との激しい舌戦と銃撃戦に完全勝利した。
俺は木白崎原子力発電所の制御室の制圧を任した、広末シューサク、鳥羽リョーコ、労速ジュンの3人に合流するために、制御室に向かう。
制御室では広末シューサク、鳥羽リョーコ、労速ジュンの3人が椅子に座って、制御室のモニターと向かい合っていた。
俺はこの先の事態を見通して、3人に告げる。
「みんな、さっきロビーに爆弾処理班が来た。制御室のほうで、ロビーなどの入口のシャッターの閉鎖は可能か?」
俺の問いに、広末シューサクが答える。
「可能だ、こちらは完全に木白崎原子力発電所のシステムの掌握に成功した、後は、ここの原子力発電を停止するだけだ」
鳥羽リョーコが、他の8基の原子力発電所を襲撃した班の心配を口にする。
「私たちが原子力発電所を1基、停止させただけでは、国内の電力を完全に掌握したことにはならない...!みんなは大丈夫かしら...?」
不安を口する鳥羽リョーコを労速ジュンがなぐさめる。
「大丈夫さ、もしもの時は原子力発電所の中でトラックに積んだ爆弾を爆発させて、この国ごと道づれにしてやるさ‼」
労速ジュンの発言に鳥羽リョーコが反論する。
「それじゃあ、私たちはただのテロリストと同じよ!私たちの目的は国内の原子力発電所を全て停止させて、国民に誤った情報と価値観を植えつけるマスメディアの完全破壊よ‼私は今のジュンの発言について、ジュンに『自己反省』を求めます」
リョーコの発言に、ジュンが反論する。
「なんだよ、その言い方‼原子力発電所の爆発は冗談に決まってるだろ‼俺はリョーコが不安そうにしてたから、彼氏として、なぐさめてやっただけだろ‼」
そう、鳥羽リョーコと労速ジュンは交際している。
しかし、鳥羽リョーコは共に作戦に参加している、広末シューイチと浮気しているのだ。
労速ジュンはそれを知りながら、見て見ぬふりをしている。
そう、紅軍連合に所属しているメンバー同士の交際や結婚は、皆から祝福されるが、浮気や不倫は、処罰の対象である。
そう、組織内での浮気や不倫は、組織の統率とメンバー同士の連携を乱す行為であり、最悪の場合は『処刑』の対象となる。
労速ジュンは、交際相手である鳥羽リョーコの命を守る為に、あえて、鳥羽リョーコと広末シューイチの浮気を見て見ぬふりをしているのである。
鳥羽リョーコが突然、口元を両手で抑える。
両手で受け止めきれなかった吐しゃ物が、鳥羽リョーコのズボンを汚す。
すぐに、広末シューサクが鳥羽リョーコの元に駆けつける。
「大丈夫か!リョーコ‼」
労速ジュンは、自分という存在がありながら、それを無視するように、鳥羽リョーコをいたわる広末シューサクの姿を見て舌打ちをする。
労速ジュンの舌打ちを聞いた広末シューサクが、仕返しとばかりに鳥羽リョーコに告げる。
「リョーコ、お前、もしかして俺の子供を妊娠しているのか?」
労速ジュンと俺に聞こえるように放たれた広末シューサクの爆弾発言を聞いた、鳥羽リョーコが、わざと知らないふりをする。
「ちょ、ちょっとシューサク、急に変な冗談言わないでよ‼」
「冗談じゃない‼だってリョーコ言ってただろ?ジュンより俺とのほうが体の相性がいいって‼俺とセッ●スする時は、いつもゴムつけずにナマでするけど、ジュンとセッ●スするときはいつもゴムつけてるって‼いつもセッ●スのときに俺に言ってくれたよな、きもちくしてくれありがとうって‼どうせ、子供ができたのなら、この際、ジュンに、はっきりと全部話すべきだ‼リョーコは俺のものだ‼」
紅軍連合のために、今まで見て見ぬふりをしていた、労速ジュンが、自分の彼女であるリョーコを寝取り、妊娠させた広末シューサクに襲いかかる。
「広末ェェェェェェェェェェェェェーッ‼貴様ァ‼今すぐ『自己反省』しろぉぉッ‼」
広末シューサクに殴りかかる、労速ジュンを見た、鳥羽リョーコが二人をなだめる。
「お願い、二人ともやめて‼今は作戦中なのよ‼」
労速ジュンが、鳥羽リョーコに反論する。
「彼氏いるくせに浮気して妊娠までしてるこの腐れ外道のクソビ●チがさも当然のように正論吐いてんじゃねーぞ‼てめぇ、誰のせいでこうなったと思ってんだバカ野郎ォンッ‼それでよく人に『自己反省』しろとか言えるなァ!バカ野郎ォンッ‼『自己反省』するのはてめぇのほうだろバカ野郎ォンッ‼セッ●スのとき、俺にはゴムつけさせて、浮気相手とのセッ●スのときはナマでさせるとか、おめぇいったいどういう神経してんだァ?だいたい、なんだよ、『きもちくしてくれてありがとう』って‼普通、きもち『よ』くしてくれてありがとう、だろうが‼本来、『ち』と『く』の間にある『よ』はどこ行ったんだよ‼休憩中か?有給休暇か?忌引き休暇か?育児休暇か?つーかセッ●スしてんだから気持ちよくて当然だろーがァッ‼むしろ気持ちよくなかったらそんなのセッ●スじゃねーだろッ‼あっ...‼そうかぁ...そういうことだったのかぁ...‼そうだよなぁ...そうだよなぁ...‼俺とのセッ●スが全然、『きもちく』なかったから...気持ちよくなかったから...おめぇはシューサクと浮気したんだよなァッ‼そりゃあどーもすいませんでしたァ~ッ‼短小で早漏の俺が悪かったんだよなァッ‼どうもすいませんでした~ッ‼とか本気で思ってるわけねぇだろ‼このド腐れビ●チのバカ野郎‼1分間に100回出家しながら24時間『自己反省』しろ‼このド腐れビ●チのガバガバクソバカ野郎‼死ね‼死ね‼死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
労速ジュンが、両手で鳥羽リョーコの腹部を何度も殴る。
「痛い痛い痛い痛いッ‼お願い!やめて‼そんなことしたらリューザンしちゃうわ‼」
「しろやリューザン‼むしろ今しろ‼すぐしろ‼絶対しろや‼リューザン‼リューザン♪リューザン♪リューザンザン♪ザンザンリューザン♪リューザンザン♪イェァッ‼」
鳥羽リョーコの腹部に、ノリノリでラッシュを繰り返す労速ジュン。
広末シューサクは、愛する鳥羽リョーコと新しい命を守る為に、リョーコの腹部に猛ラッシュを繰り返す労速ジュンに銃口を向ける。
「ジュ、ジュン...お願いだ...俺が悪かった、だからもう、リョーコに暴力を振るうのをやめてくれ...‼」
「何言ってんだてめぇ?俺はなァッ!このリューザンチャレンジを成功させることによって、おめぇのセーシで汚れたリョーコの体を浄化してやってんだよォッ‼そう、これが鳥羽リョーコ浄化計画だァッ‼」
作戦中に仲間割れが始まってしまった。

次回予告 原子力発電所 その4

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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