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歓迎会 その1
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歓迎会 その1
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。
授業中、パブリックモンスターの出現を知らせるアレ↓が俺の頭におぼろげながら浮かんでくる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ゔわあああああああああああああああああああああああああッ!」
授業中に突然、叫びだした俺に、クラスメイト達の視線が一斉に集中する。
「おい、山神ィ!授業中は静かにしろォォンッ!」
国語の先生が授業中に叫んでしまった俺を注意する。
教室が俺への嘲笑で満たされる。
俺はパブリックモンスターになってしまった人を人間に戻すために、授業中の教室を出る。
「おい、山神ィ!まだ授業中だぞォォンッ‼」
俺はとりあえず、先生に適当なこと↓を言って廊下を走り続ける。
「最近の人気アニメはよォ!クオリティーがすげぇだけで、話があんま面白くねぇんだよォォッ!」
背後から、「何言ってんだァ!」という国語教師の声とクラスメイト達の笑い声が聞こえる。
まぁ、俺の通う、偏差値最低辺高のアルティメットジーニアス学園のやつらに今更、変人扱いされたところで、痛くもかゆくもない。
学校を出た俺は、本能のおもむくままに、駅に向かう。
人間をパブリックモンスターにしてしまう、パブリックブレイク現象は、よく駅で発生する。
俺は歩道から、フェンスをよじ登って、駅のプラットホームに不法侵入する。
「ま~た、やってるよ!」
線路に電車が止まっている。
プラットホームには大量の鉄道マニア達が集まり、駅員に向かって、暴言を吐いている。
事故防止のために、駅員が鉄道マニアの前に立っているせいで、鉄道マニア達が電車の撮影ができないと騒いでいるのだ。
「ゔぉいッ!しゃがめッ!しゃがめって言ってんだろォ!このクソ駅員!ボアァァァァァァァァァイィィィィッ‼」
「ヴェアアアアアアアアアアーイィィッ!しゃがめぇぇぇぇンッ!しゃがめって何回言えばわかんだよォォォォォンッ!」
「しゃがめよォ!マジでしゃがめ!てめ、耳ついてんのクァ!このボゲぇぇぇイッ!」
鉄道マニア達に何度罵倒されても、駅員はしゃがまない。
駅員は鉄道マニア達の、身の安全を守る為に、自分が電車の撮影の邪魔になっていることを自覚しながら、しゃがまないのだ。
すばらしい、プロ根性である。
しかし、心無い鉄道マニアの一人が駅員の頭部を上から手で抑え、無理矢理しゃがませようとする。
遅かった。
鉄道マニア達の心無い言動や、暴力に耐えられなくなった駅員が突全、叫びだして、パブリックモンスターになってしまう。
パブリックモンスターになってしまった駅員を見た鉄道マニア達が一斉に、悲鳴を上げて、逃げていく。
騒ぎを聞いて駆けつけた、別の駅員がPGS(パブリックガーディアンズ)から支給されている対パブリックモンスター用に開発された銃をパブリックモンスターになってしまった駅員に向ける。
銃を持っている駅員は、パブリックモンスターになってしまった駅員の自我の有無を確認せずに、銃撃を開始する。
「パブリックモンスターは皆殺しだァァァァァァァッ!」
連続して、発射された銃弾がパブリックモンスターに直撃する。
俺は銃を持っている駅員と、パブリックモンスターの間に入る。
「なにするんですか!やめてください!」
「うるせぇ!どけぇ!パブリックモンスターはこの世界に必要ねぇんだよォ!パブリックモンスターは死ねぇぇぇッ!」
パブリックモンスターが自分の身を守る為に、背中に生えた触手で銃を持っている駅員を捕らえる。
俺は現世に、生命の断罪剣・ライフセイバーを召喚する。
地面に突き刺さった断罪剣ライフセイバーが俺に語りかける。
『さぁ、ぬきなさい...』
俺は地面から抜いた断罪剣ライフセイバーから、パブリックブレイカー↓を放つ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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パブリックブレイカー↑の直撃を受けたパブリックモンスターが人間に戻る。
パブリックモンスターになってしまった駅員が人間に戻ったのを確認した俺は、プラットホームに設置されたフェンスをよじ登って、歩道に降りる。
駅員が俺を叱責する。
「おい!てめぇ!なにやってんだァ!」
俺はとりあえず、適当なこと↓を駅員に言って、学校に向かって走り続ける。
「最近のアニメはァ!どんなに話がクソでも、キャラクターがめっちゃ動いてりゃ神アニメになる!おめぇそこんとこどうなんだよォッ!」
背後から駅員の罵声が飛んでくる。
「なに言ってんだァ!てめぇぇぇぇッ!」
俺は学校に向かって全力で走る。
すると、いつの間にか、俺の隣を竹田が走っていた。
竹田はパンパンに膨らんだリュックを背負っていた。
そして、竹田の背後には警察官が3人ぐらい走っていた。
パンパンに膨らんだリュック。
全力で走る竹田。
全力で追いかけてくる警察官。
俺は全てを察した。
俺は竹田に聞く。
「竹田ァ!お前、また、ムァンビキしたのかァ!」
隣を走る竹田が満面の笑みを浮かべる。
まずい、このままだと、警察官に追いつかれる。
「パブリック・ハリケーン‼」
俺と竹田の体が突然、宙に浮く。
宙に浮いた俺と竹田の隣には、お祭りでよく売っている、アニメキャラクターのお面を付けている風見マイカがいた。
「部長ォ!」
「とっとと逃げるわよ!」
次回予告 歓迎会 その2
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。
授業中、パブリックモンスターの出現を知らせるアレ↓が俺の頭におぼろげながら浮かんでくる。
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国語の先生が授業中に叫んでしまった俺を注意する。
教室が俺への嘲笑で満たされる。
俺はパブリックモンスターになってしまった人を人間に戻すために、授業中の教室を出る。
「おい、山神ィ!まだ授業中だぞォォンッ‼」
俺はとりあえず、先生に適当なこと↓を言って廊下を走り続ける。
「最近の人気アニメはよォ!クオリティーがすげぇだけで、話があんま面白くねぇんだよォォッ!」
背後から、「何言ってんだァ!」という国語教師の声とクラスメイト達の笑い声が聞こえる。
まぁ、俺の通う、偏差値最低辺高のアルティメットジーニアス学園のやつらに今更、変人扱いされたところで、痛くもかゆくもない。
学校を出た俺は、本能のおもむくままに、駅に向かう。
人間をパブリックモンスターにしてしまう、パブリックブレイク現象は、よく駅で発生する。
俺は歩道から、フェンスをよじ登って、駅のプラットホームに不法侵入する。
「ま~た、やってるよ!」
線路に電車が止まっている。
プラットホームには大量の鉄道マニア達が集まり、駅員に向かって、暴言を吐いている。
事故防止のために、駅員が鉄道マニアの前に立っているせいで、鉄道マニア達が電車の撮影ができないと騒いでいるのだ。
「ゔぉいッ!しゃがめッ!しゃがめって言ってんだろォ!このクソ駅員!ボアァァァァァァァァァイィィィィッ‼」
「ヴェアアアアアアアアアアーイィィッ!しゃがめぇぇぇぇンッ!しゃがめって何回言えばわかんだよォォォォォンッ!」
「しゃがめよォ!マジでしゃがめ!てめ、耳ついてんのクァ!このボゲぇぇぇイッ!」
鉄道マニア達に何度罵倒されても、駅員はしゃがまない。
駅員は鉄道マニア達の、身の安全を守る為に、自分が電車の撮影の邪魔になっていることを自覚しながら、しゃがまないのだ。
すばらしい、プロ根性である。
しかし、心無い鉄道マニアの一人が駅員の頭部を上から手で抑え、無理矢理しゃがませようとする。
遅かった。
鉄道マニア達の心無い言動や、暴力に耐えられなくなった駅員が突全、叫びだして、パブリックモンスターになってしまう。
パブリックモンスターになってしまった駅員を見た鉄道マニア達が一斉に、悲鳴を上げて、逃げていく。
騒ぎを聞いて駆けつけた、別の駅員がPGS(パブリックガーディアンズ)から支給されている対パブリックモンスター用に開発された銃をパブリックモンスターになってしまった駅員に向ける。
銃を持っている駅員は、パブリックモンスターになってしまった駅員の自我の有無を確認せずに、銃撃を開始する。
「パブリックモンスターは皆殺しだァァァァァァァッ!」
連続して、発射された銃弾がパブリックモンスターに直撃する。
俺は銃を持っている駅員と、パブリックモンスターの間に入る。
「なにするんですか!やめてください!」
「うるせぇ!どけぇ!パブリックモンスターはこの世界に必要ねぇんだよォ!パブリックモンスターは死ねぇぇぇッ!」
パブリックモンスターが自分の身を守る為に、背中に生えた触手で銃を持っている駅員を捕らえる。
俺は現世に、生命の断罪剣・ライフセイバーを召喚する。
地面に突き刺さった断罪剣ライフセイバーが俺に語りかける。
『さぁ、ぬきなさい...』
俺は地面から抜いた断罪剣ライフセイバーから、パブリックブレイカー↓を放つ。
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パブリックブレイカー↑の直撃を受けたパブリックモンスターが人間に戻る。
パブリックモンスターになってしまった駅員が人間に戻ったのを確認した俺は、プラットホームに設置されたフェンスをよじ登って、歩道に降りる。
駅員が俺を叱責する。
「おい!てめぇ!なにやってんだァ!」
俺はとりあえず、適当なこと↓を駅員に言って、学校に向かって走り続ける。
「最近のアニメはァ!どんなに話がクソでも、キャラクターがめっちゃ動いてりゃ神アニメになる!おめぇそこんとこどうなんだよォッ!」
背後から駅員の罵声が飛んでくる。
「なに言ってんだァ!てめぇぇぇぇッ!」
俺は学校に向かって全力で走る。
すると、いつの間にか、俺の隣を竹田が走っていた。
竹田はパンパンに膨らんだリュックを背負っていた。
そして、竹田の背後には警察官が3人ぐらい走っていた。
パンパンに膨らんだリュック。
全力で走る竹田。
全力で追いかけてくる警察官。
俺は全てを察した。
俺は竹田に聞く。
「竹田ァ!お前、また、ムァンビキしたのかァ!」
隣を走る竹田が満面の笑みを浮かべる。
まずい、このままだと、警察官に追いつかれる。
「パブリック・ハリケーン‼」
俺と竹田の体が突然、宙に浮く。
宙に浮いた俺と竹田の隣には、お祭りでよく売っている、アニメキャラクターのお面を付けている風見マイカがいた。
「部長ォ!」
「とっとと逃げるわよ!」
次回予告 歓迎会 その2
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