超地球救済戦記 真ダンザイオーΩ〈オメガ〉戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!愚かな人類は身長170cm以下の無職童貞ニートの俺が滅亡させる

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裏切り者 その2

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裏切り者 その2
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

自身の両親の死の真相を知った色川ヨシノは、弟のレオンを守る為にPGS(パブリックガーディアンズ)の施設から脱走した。
俺と風見マイカと竹田は、PGSの魔の手から、ヨシノとレオンを守る為に、PGSと戦う決意をした。

 PGSに指名手配された色川ヨシノとレオンは逃走を続けていた。
ヨシノとレオンは逃走中に見つけた空き家で休憩していた。
「お姉ちゃんは本当にこれでいいの?」
「どういうこと?」
「どうして、僕といっしょに逃げる気になったの?」
「私は知らなかったのよ...父さんと母さんが、PGSに頼んでレオンを殺そうとしていたことを...もっと、早く言ってくれれば、こんなことには...」
「僕がどうして、何度も戦いを挑んでくるお姉ちゃんを、殺さなかったかわかる?」
「わかんねーわよ!」
「僕にとっての償いは、お姉ちゃんに殺してもらうことだったんだ。だから僕は今まで、お姉ちゃんに何度勝負を挑まれても、殺しはしなかった...」
「でも、アンタに勝負を挑んできた、私以外のPGS(パブリックガーディアンズ)のメンバーは殺したんでしょ?」
「もちろん、正当防衛だよ、しかたがない」
「でもPGSじゃない、一般人もたくさん殺したんでしょう?」
「ああ、先に攻撃してきた人間は、当然殺すよ、正当防衛さ」
「私はずっと、レオンがどうして、両親を殺したのか、知ろうとしなかった...」
「そりゃあ、聞かれてないし、僕も言うつもりはなかったよ...でもPGSに捕まった後、面会室で、お姉ちゃんが色々聞いてきたからさ、つい、話してしまった...なんで話しちゃったのかな...僕が話さなきゃ、こんなことにはならなかったのに...」
「知らないよりは、マシよ...」
「でも、後悔してるだろ?」
「そりゃあね、でも、両親の死の真相を知らないまま、レオンを失ったほうが、もっと後悔していたかもしれない...だから、わたしは後悔してないわ...わたしが、アンタを守る...」
「どうなってもしらないよ...」
「言ったのよ、アイツが私に...『パブリックモンスターの脅威から人類を守るのがPGSの仕事じゃないのか』ってね、今のアンタは人間なんだがら、PGSの私がアンタを守るのは当然のことよ」
「でも、もう、お姉ちゃんはPGSじゃないんだろ?」
「ええ、でも、弟を守るのはお姉ちゃんの仕事よ」
「調子狂うな、ちょっと前までは、僕のこと殺そうとしてたのに...」
「悪いのは、全部、人間をパブリックモンスターにしてしまう、パブリックブレイク現象よ...レオンは悪くないわ...」
「でも、PGSに勝てるの?」
「私は断罪剣の使い手よ、PGSはなぜか、断罪剣士を必要としている、戦いに勝てなくても、私が殺されることはないわ、でも、レオン、あなたは別よ」
「わかってるよ、僕は元、快楽殺人鬼だからね、しかたないよ...」
「でも、レオンが両親を殺さなかったら、私は断罪剣と出会ってなかったわ...」
「じゃあ、僕が父さんと母さんを殺したおかげで、お姉ちゃんはPGSに殺されずに済むってことだね?」
「ええ、バカな両親がレオンを殺そうとしなければ、私は断罪剣に選ばれてなかったかもしれない...だから私は断罪剣でアンタを守るのよ...」
空き家の壁が突然、大きな音を立てて、破壊される。
「かくれんぼは、もうおしまいだ、ヨシノ!」
ヨシノとレオンの前に、PGSの戦士、神田ゴウキが現れる。
神田ゴウキは政府に、安全性を認められた自我を持ったパブリックモンスターである。
そして、その能力は肉体を強化する能力。
「相変わらずの、馬鹿力ね、ゴウキ君」
「ああ、俺に壊せないものはない!とっとと、そのガキをよこせ!」
「アンタたちにレオンは渡さないわ!」
ヨシノが現世に凍結の断罪剣ヘイルセイバーを召喚する。
地面に突き刺さった断罪剣ヘイルセイバーがヨシノに語りかける。
『さぁ、ぬきなさい...』
両手でヘイルセイバーを握ったヨシノがゴウキに攻撃する。
「くらえ!パブリック・フリーズ‼」
パブリック・フリーズによって、氷に閉じ込められるゴウキ。
「レオン、今のうちに逃げるわよ!」
しかし、ゴウキの強化された拳が、自身を封じていた氷を壊す。
「さっき言っただろうが!俺に壊せないものはないってなぁ!」
ヨシノはわかっていた、PGSがレオンを捕らえるために、あえて、ヨシノの能力と相性が悪いゴウキを刺客として送ってきたことに。
ゴウキは両足を強化して、ヨシノとレオンを超スピードで追いかける。
二人に追いついたゴウキがレオンに向かって襲いかかる。
「カイトが言ってたぜ!レオンは殺していいってなァ!」
「パァァーッブリィィックゥ!ブレイカァァァァァーッ‼
次の瞬間、ゴウキの全身に、山神ムサシが放ったパブリックブレイカー↓が直撃する。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ぐあああああああああああああああああッ!」
「山神ムサシ!どうして、ここに!」
「近くで、大きな音がしたからな、多分、ここだと思ったよ」
「そうじゃなくて!」
「お前が、カイトが言っていた、山神ムサシか...おもしれぇ!死なない程度に痛めつけてやるぜ...あれ、なぜだ!なぜ、肉体を強化できない!」
「カイトから聞いてなかったのかよ...俺の生命の断罪剣ライフセイバーには、パブリックモンスターを人間に戻す力があるのさ!」
「ち、ちくしょおォォォォォォッ!」
ゴウキが俺達から逃げていく。
「山神ムサシ、どうして、私とレオンを助けに来たの...?」
「カイトから聞いたんだ、レオン君が自分の身を守る為に、ヨシノの両親を殺したことをね...だから、俺はヨシノがレオン君を守ろうとすることが、『悪』だとは思えない...それだけだ...」
「嬉しいけど...どうなっても、知らねーわよ!PGSには私以外にも断罪剣士がいるんだから!」
上空から巨大な岩が俺に向かって落ちてくる。
「ほら、言わんこっちゃない!山神ムサシ!上!」
ヨシノの警告のおかげで、俺は巨大な岩を回避することに成功する。
巨大な岩が地面に激突して、土煙を上げる。
「前が見えない...」
土煙の中から右手に大剣を持った人間が歩いてくる。
時間の経過とともに、土煙が消えていく。
俺の目の前に、大剣を持ったおかっぱ頭にメガネが特徴的な少女が現れる。
ヨシノが俺に告げる。
「大地の断罪剣士...工藤リンカ...!」
「お久しぶりです...ヨシノ先輩...」

次回予告 裏切り者 その3
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