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『来たるべき日』 その1
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『来たるべき日』 その1
依頼人・林マスニは桜原カエデの生徒だった。
林マスニに依頼を受けて宗教団体アイビリーブマイセルフに潜入した石間コウイチは、そこでカエデの生徒の一人である明日原ジョーコーと洗脳状態にある信者達を『断罪陣』により、正常な状態に戻す事に成功する。
『断罪陣』の発動により、狂撃波動をつかえなくなった石間コウイチはカエデの生徒である山下テツヤと立花キリカに襲撃されるも、緊急時のために持参していた『狂撃短刀』により、難を逃れる。
しかし、撤退を始めたテツヤとキリカを逃さんと、『狂撃短刀』から狂撃波動を放った石間コウイチを林マスニの『狂撃毒波動』が襲う。
そう、今回の依頼は、最初から石間コウイチを殺害するために用意された桜原カエデの策略だったのだ。
林マスニの『狂撃毒波動』により、全身を駆け巡る激しい激痛にもだえ苦しむ石間コウイチ、そしてその間に、断罪者(社会不適合者)の状態から正常な状態に戻した信者達が林マスニによって、どこかへ拉致されてしまう。
林マスニの口から、断罪者(社会不適合者)の状態から正常な状態に戻した信者達を再び、カエデの狂撃波動によって、断罪者(社会不適合者)にして、カエデの計画に利用することを知ったコウイチは全身をはしる激痛にもだえ苦しみながら、自身が完全に敗北したことを痛感するのだった。
石間コウイチの通報により、宗教団体アイビリーブマイセルフの施設内で倒れていた石間コウイチと奈良見ルナが救急隊員達に担架に乗せられて、救急車に担ぎ込まれる。
それと同時に警察は宗教団体アイビリーブマイセルフの施設内の現場検証を始めた。
酔いつぶれて気絶していた奈良見ルナは病院のベットの上で目を覚ます。
奈良見ルナはそのままベットから起き上がり、石間コウイチの容態を見るために、病院内を歩き始める。
途中でナースに止められる。
「ちょっと奈良見さん、勝手に病室を出てもらっては困ります!」
「すみません、石間さんは...石間コウイチは今、どこにいるか知りませんか?」
「石間コウイチさんは今、原因不明の感染症により、集中治療室にいます...」
「原因不明の感染症?それに集中治療室って...いったいどういうことですか?」
背後から女刑事・新田みくが声をかけてくる。
「奈良見さん、すこし落ち着きなさい...」
「みくちゃん!私が酔いつぶれていた間に、いったい何があったんですか?」
「簡単に言えば、石間君は、桜原カエデの生徒3人に襲撃されて、敗北した。そして、その内の一人が放った狂撃波動を受けた石間君がそのまま、気を失ってしまった。宗教団体アイビリーブマイセルフの防犯カメラの映像を見る限りでは、それしか言えないわ...」
「そんな...私がふざけていたばかりに、石間さんが...」
奈良見ルナは深い自己嫌悪に陥る。
一方、リンクマスター協会の地下ではついに、桜原カエデの計画が動き出そうとしていた。
「よくやったわね、林マスニ...あなたのおかげでコウイチはほぼ、無力と化した...」
「ありがとうございます、それでは先生、約束通り、『来るべき日』、息子のカレイの命は...」
「ええ、あなたの息子の身の安全は保証してあげるわ...それにしても、これでようやく全員集合したわね、私の生徒達が...」
竹田マサタカ...自殺系狂撃波動の使い手。
立花キリカ...自殺系狂撃波動の使い手。
山下テツヤ...分離型狂撃波動の使い手。
林マスニ...毒系狂撃波動の使い手。
能野村リョウタロウ...狂撃波動の固有能力を一時的に無効化する狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
完禁オージ...洗脳系狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
明日原ジョーコー...洗脳系狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
「まぁ、随分、減ってしまったけど、明日原ジョーコーの信者たちがこれだけいれば、作戦は必ず成功するわ...」
監禁状態の桜原カエデの前には、明日原ジョーコーから回収したカエデの狂撃波動を受けて、再び、洗脳状態となってしまった信者(断罪者(社会不適合者)たちが並んでいる。
その数、およそ1000人。
明日原ジョーコーから、桜原カエデの信者と化した信者たちは皆、迷彩服を身にまとい、銃とナイフを装備している。
それは、もはや、宗教団体の信者というより、軍隊の兵士と言ったほうが正しいかもしれない。
協会の警備員の格好をした竹田マサタカが懐から出した錠を使って、拘束状態のカエデを解放する。
カエデが生徒と信者たちに向かって両手を広げ、声高らかに宣言する。
「それでは、ここに『孤影』の再結成を宣言させてもらうわ。そして、今日この日を『来るべき日』とし、ここに『オペレーション・ユートピア』を発動する。各信者たちは各『生徒』達の指示に従い、日本各地のリンクセンターとリンクマスター協会を占拠、掌握しなさい!我々の手によって、人類すべてを争いのないユートピアに導きましょう!」
こうして、『オペレーション・ユートピア』が開始された。
その日、日本各地のリンクセンターとリンクマスター協会がカエデの生徒と信者達により、武力と狂撃波動によって、占拠、掌握された。
政府には樽が送られ、樽の中には人間の頭部が7つ収納されていた。
これにより、日本各地のリンクマスター代表である、
リンクマスター・北海道代表・松本セイト
リンクマスター・関西代表・榊原チズオ
リンクマスター・中部代表・櫻井ナツコ
リンクマスター・四国代表・鶴鶴タカヒロ
リンクマスター・中国代表・鈴木リサ
リンクマスター・九州代表・成海タツオ
リンクマスター・近畿代表・八巻ルナ
の死亡が確認された。
次回予告 『来るべき日』その2
依頼人・林マスニは桜原カエデの生徒だった。
林マスニに依頼を受けて宗教団体アイビリーブマイセルフに潜入した石間コウイチは、そこでカエデの生徒の一人である明日原ジョーコーと洗脳状態にある信者達を『断罪陣』により、正常な状態に戻す事に成功する。
『断罪陣』の発動により、狂撃波動をつかえなくなった石間コウイチはカエデの生徒である山下テツヤと立花キリカに襲撃されるも、緊急時のために持参していた『狂撃短刀』により、難を逃れる。
しかし、撤退を始めたテツヤとキリカを逃さんと、『狂撃短刀』から狂撃波動を放った石間コウイチを林マスニの『狂撃毒波動』が襲う。
そう、今回の依頼は、最初から石間コウイチを殺害するために用意された桜原カエデの策略だったのだ。
林マスニの『狂撃毒波動』により、全身を駆け巡る激しい激痛にもだえ苦しむ石間コウイチ、そしてその間に、断罪者(社会不適合者)の状態から正常な状態に戻した信者達が林マスニによって、どこかへ拉致されてしまう。
林マスニの口から、断罪者(社会不適合者)の状態から正常な状態に戻した信者達を再び、カエデの狂撃波動によって、断罪者(社会不適合者)にして、カエデの計画に利用することを知ったコウイチは全身をはしる激痛にもだえ苦しみながら、自身が完全に敗北したことを痛感するのだった。
石間コウイチの通報により、宗教団体アイビリーブマイセルフの施設内で倒れていた石間コウイチと奈良見ルナが救急隊員達に担架に乗せられて、救急車に担ぎ込まれる。
それと同時に警察は宗教団体アイビリーブマイセルフの施設内の現場検証を始めた。
酔いつぶれて気絶していた奈良見ルナは病院のベットの上で目を覚ます。
奈良見ルナはそのままベットから起き上がり、石間コウイチの容態を見るために、病院内を歩き始める。
途中でナースに止められる。
「ちょっと奈良見さん、勝手に病室を出てもらっては困ります!」
「すみません、石間さんは...石間コウイチは今、どこにいるか知りませんか?」
「石間コウイチさんは今、原因不明の感染症により、集中治療室にいます...」
「原因不明の感染症?それに集中治療室って...いったいどういうことですか?」
背後から女刑事・新田みくが声をかけてくる。
「奈良見さん、すこし落ち着きなさい...」
「みくちゃん!私が酔いつぶれていた間に、いったい何があったんですか?」
「簡単に言えば、石間君は、桜原カエデの生徒3人に襲撃されて、敗北した。そして、その内の一人が放った狂撃波動を受けた石間君がそのまま、気を失ってしまった。宗教団体アイビリーブマイセルフの防犯カメラの映像を見る限りでは、それしか言えないわ...」
「そんな...私がふざけていたばかりに、石間さんが...」
奈良見ルナは深い自己嫌悪に陥る。
一方、リンクマスター協会の地下ではついに、桜原カエデの計画が動き出そうとしていた。
「よくやったわね、林マスニ...あなたのおかげでコウイチはほぼ、無力と化した...」
「ありがとうございます、それでは先生、約束通り、『来るべき日』、息子のカレイの命は...」
「ええ、あなたの息子の身の安全は保証してあげるわ...それにしても、これでようやく全員集合したわね、私の生徒達が...」
竹田マサタカ...自殺系狂撃波動の使い手。
立花キリカ...自殺系狂撃波動の使い手。
山下テツヤ...分離型狂撃波動の使い手。
林マスニ...毒系狂撃波動の使い手。
能野村リョウタロウ...狂撃波動の固有能力を一時的に無効化する狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
完禁オージ...洗脳系狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
明日原ジョーコー...洗脳系狂撃波動の使い手。死亡。能力回収済み。
「まぁ、随分、減ってしまったけど、明日原ジョーコーの信者たちがこれだけいれば、作戦は必ず成功するわ...」
監禁状態の桜原カエデの前には、明日原ジョーコーから回収したカエデの狂撃波動を受けて、再び、洗脳状態となってしまった信者(断罪者(社会不適合者)たちが並んでいる。
その数、およそ1000人。
明日原ジョーコーから、桜原カエデの信者と化した信者たちは皆、迷彩服を身にまとい、銃とナイフを装備している。
それは、もはや、宗教団体の信者というより、軍隊の兵士と言ったほうが正しいかもしれない。
協会の警備員の格好をした竹田マサタカが懐から出した錠を使って、拘束状態のカエデを解放する。
カエデが生徒と信者たちに向かって両手を広げ、声高らかに宣言する。
「それでは、ここに『孤影』の再結成を宣言させてもらうわ。そして、今日この日を『来るべき日』とし、ここに『オペレーション・ユートピア』を発動する。各信者たちは各『生徒』達の指示に従い、日本各地のリンクセンターとリンクマスター協会を占拠、掌握しなさい!我々の手によって、人類すべてを争いのないユートピアに導きましょう!」
こうして、『オペレーション・ユートピア』が開始された。
その日、日本各地のリンクセンターとリンクマスター協会がカエデの生徒と信者達により、武力と狂撃波動によって、占拠、掌握された。
政府には樽が送られ、樽の中には人間の頭部が7つ収納されていた。
これにより、日本各地のリンクマスター代表である、
リンクマスター・北海道代表・松本セイト
リンクマスター・関西代表・榊原チズオ
リンクマスター・中部代表・櫻井ナツコ
リンクマスター・四国代表・鶴鶴タカヒロ
リンクマスター・中国代表・鈴木リサ
リンクマスター・九州代表・成海タツオ
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次回予告 『来るべき日』その2
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