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温泉旅行 その1
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温泉旅行 その1
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
その日の朝、リンクセンター石間に温泉宿から招待状が届いた。
「おい、奈良見ィ!おめぇ、事務所の住所でなんかのキャンペーンに応募しただろォ!」
「いや、してねぇっすよ!つーか、なんかのキャンペーンってなんだよ!」
「嘘ついてんじゃねぇぞォ!おめえ、どうせ事務所の金で温泉旅行に行っちゃおうとか、そんなこと考えてたんだろォ?おめぇそれ、アレだぞォ!もし協会にバレたら、鼻水垂らしながら号泣会見の刑だぞォ!」
「いや、ガチで私じゃねぇっすよ!私、別に『この国をォォッ!変えたいィィィィィィィッ‼』とか思ってませんもん!」
「嘘だァ!どうせ、毎日テレビでニュース見ながら『誰がやっても!おんなじや×2』とか思ってんだろォ?」
「意味不明なこと言ってると上司とはいえ、ガチでぶっ飛ばすぞ!見た目が二十代の中身はクソジジィのクソ野郎がァ!ちょっとジャンプしてみろやァ!おやじ狩りの開幕じゃァァァァァァァァァァァィィッ!」
「............じゃあ誰がこんな招待状、うちに送り付けたんだ...?」
「急に冷静にならないでくださいよ...私がバカみたいじゃないですか...」
「うん、俺、もう、さっきみたいのやめまぁ~す...」
「うっわ、それ一番、腹立つやつじゃん...今日はもう話しかけないでくださいよ...」
「でさ、奈良見ィ?」
「日本語の意味わかってます?」
「うちの、今日の予約さぁ」
「話しかけるなって言いましたよね?」
「どんくらい?」
「ゼ~ロ~!」
こうして俺と奈良見は温泉宿から届いた怪しげな招待状に記された地図を見ながら車で移動を開始した。
運転するのはもちろん俺だ。
「今更、こんなこというのはあれだけどさ~他に誰か呼んでおいたほうがよかったかもな...」
「今更にも程がある...」
「じゃあ、奈良見は誰呼びたかったんだよ...彼氏か?彼氏だろ?」
俺の問いに奈良見が顔を真っ赤にして黙ってしまう。
「悪いな、変なこと聞いて...確か、お前の彼氏...アニメのキャラクターなんだっけ?そうだよな、断罪者(社会不適合者)とかならともかく、まともな頭してたら奈良見なんかと付きあわねぇもんなァ!ガハハハハハハハハッ!あ~温泉楽しみ~!」
「死ね...」
こうして俺と奈良見は例の温泉宿に着いた。
「石間さん、コレ、めっちゃ豪華な温泉宿じゃないですか!」
「お、おう...!でも、まだ気を抜くな!俺達の誰も予約してないってことは、温泉宿側のミスって可能性もある...」
「だったら電話で先に確認しておけばよかったじゃないですか...」
「う、うるせぇよ...招待状はもう、もらっちまってるんだからよォ!なんとかなんだよォ!」
「そ、そうっすね、なんとかなるなる...」
奈良見が最後まで言い終える前に自動ドアが開き、温泉宿のスタッフらしき男が俺達の前に現れる。
「お待ちしておりました...石間コウイチさんに奈良見ルナさん...私はこの旅館主の能野村リョウタロウです...」
「それじゃあ、あなたが俺達に招待状を?いったいどういったご用件で?」
「それは後ほど、説明させていただきます、今日はとりあえず楽しんでください...」
石間は感じてしまった、能野村リョウタロウの全身からあふれだしている底知れぬ力を...。
(この感じは...狂撃波動...!)
次回予告 温泉旅行 その2
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
その日の朝、リンクセンター石間に温泉宿から招待状が届いた。
「おい、奈良見ィ!おめぇ、事務所の住所でなんかのキャンペーンに応募しただろォ!」
「いや、してねぇっすよ!つーか、なんかのキャンペーンってなんだよ!」
「嘘ついてんじゃねぇぞォ!おめえ、どうせ事務所の金で温泉旅行に行っちゃおうとか、そんなこと考えてたんだろォ?おめぇそれ、アレだぞォ!もし協会にバレたら、鼻水垂らしながら号泣会見の刑だぞォ!」
「いや、ガチで私じゃねぇっすよ!私、別に『この国をォォッ!変えたいィィィィィィィッ‼』とか思ってませんもん!」
「嘘だァ!どうせ、毎日テレビでニュース見ながら『誰がやっても!おんなじや×2』とか思ってんだろォ?」
「意味不明なこと言ってると上司とはいえ、ガチでぶっ飛ばすぞ!見た目が二十代の中身はクソジジィのクソ野郎がァ!ちょっとジャンプしてみろやァ!おやじ狩りの開幕じゃァァァァァァァァァァァィィッ!」
「............じゃあ誰がこんな招待状、うちに送り付けたんだ...?」
「急に冷静にならないでくださいよ...私がバカみたいじゃないですか...」
「うん、俺、もう、さっきみたいのやめまぁ~す...」
「うっわ、それ一番、腹立つやつじゃん...今日はもう話しかけないでくださいよ...」
「でさ、奈良見ィ?」
「日本語の意味わかってます?」
「うちの、今日の予約さぁ」
「話しかけるなって言いましたよね?」
「どんくらい?」
「ゼ~ロ~!」
こうして俺と奈良見は温泉宿から届いた怪しげな招待状に記された地図を見ながら車で移動を開始した。
運転するのはもちろん俺だ。
「今更、こんなこというのはあれだけどさ~他に誰か呼んでおいたほうがよかったかもな...」
「今更にも程がある...」
「じゃあ、奈良見は誰呼びたかったんだよ...彼氏か?彼氏だろ?」
俺の問いに奈良見が顔を真っ赤にして黙ってしまう。
「悪いな、変なこと聞いて...確か、お前の彼氏...アニメのキャラクターなんだっけ?そうだよな、断罪者(社会不適合者)とかならともかく、まともな頭してたら奈良見なんかと付きあわねぇもんなァ!ガハハハハハハハハッ!あ~温泉楽しみ~!」
「死ね...」
こうして俺と奈良見は例の温泉宿に着いた。
「石間さん、コレ、めっちゃ豪華な温泉宿じゃないですか!」
「お、おう...!でも、まだ気を抜くな!俺達の誰も予約してないってことは、温泉宿側のミスって可能性もある...」
「だったら電話で先に確認しておけばよかったじゃないですか...」
「う、うるせぇよ...招待状はもう、もらっちまってるんだからよォ!なんとかなんだよォ!」
「そ、そうっすね、なんとかなるなる...」
奈良見が最後まで言い終える前に自動ドアが開き、温泉宿のスタッフらしき男が俺達の前に現れる。
「お待ちしておりました...石間コウイチさんに奈良見ルナさん...私はこの旅館主の能野村リョウタロウです...」
「それじゃあ、あなたが俺達に招待状を?いったいどういったご用件で?」
「それは後ほど、説明させていただきます、今日はとりあえず楽しんでください...」
石間は感じてしまった、能野村リョウタロウの全身からあふれだしている底知れぬ力を...。
(この感じは...狂撃波動...!)
次回予告 温泉旅行 その2
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