超地球救済戦記 真ダンザイオーΩ〈オメガ〉戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!愚かな人類は身長170cm以下の無職童貞ニートの俺が滅亡させる

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第三十九話 断罪王Σと人助け美少女ナツミ。職場で自分のミスを他人のせいにするやつはボールペンのみで未知の言語の筆記試験を受けろ

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第三十九話 断罪王Σと人助け美少女ナツミ。職場で自分のミスを他人のせいにするやつはボールペンのみで誰かしらが三秒で宇宙に創造した未知の言語の筆記試験を受けろ!

横断歩道で老婆がトラックに轢かれそうになっている。
横断歩道の信号は青なのにね。
僕はそれを見て見ぬをふりをして行く先も決めずにただ歩く。
一人の美少女が横断歩道に駆け込み、老婆を肩に担いで、歩道まで移動する。
トラックは蛇行運転をしながら走り続ける。
周りの人々から老婆を助けたポニーテールが特徴的な美少女に対して賞賛の拍手が起きる。
ポニーテールの美少女は恥ずかしそうにはにかみながら、周りにお辞儀を繰り返す。
「ナツミちゃんは本当にいい子だよね」
僕の隣にいた見知らぬ男が僕に話しかけてくる。
「あの女の子、ナツミちゃんっていう名前なんですか?」
「ああ、そうだよ、アンタこの辺に住んでてナツミちゃんのこと知らないのかい?」
「ええ、まぁ、まだ来たばかりなので」
「あの子は目の前に困っている人がいたら、まるで自分のことのように全力で助けるので有名なんだよ、人助けのナツミちゃんってね」
「ふ~ん」
男は僕に説明すると満足したのか、僕から離れていく。
僕は歩き疲れたので、公園のベンチで休むことにした。
公園では親とはぐれた迷子とナツミちゃんが話をしていた。
しばらくすると、公園に迷子の親がやってきて、ナツミちゃんにお礼を言っていた。
「ナツミちゃん、肩が痛いから、僕の肩揉んでよ」
ナツミちゃんは僕を見て、一瞬首を傾げると、すぐに満面の笑みを浮かべて、僕の肩を両手で揉んでくれる。
「ナツミちゃんは本当に優しいね」
「私、昔から困っている人を助けるのが好きなんです」
「毎日こんなことしてるのかい?」
「はい、お金にはなりませんが、両親もちゃんと私のしていることを理解してくれているので」
「そっか、じゃあ、ナツミちゃんはこの町で毎日、困っている人を一日中探し回っているのかい?」
「そうですね、みんなが周りに無関心なだけで、困っている人ってたくさんいるんです。だから、これでも結構忙しいんです!」
「じゃあ、僕がお腹がすいたから人間が食べたいって言ったらナツミちゃんは助けてくれるのかな?」
ナツミちゃんが爆笑する。
「なんですか、それ?私にも一応できることとできないことがあるので、それはちょっとできませんね」
「そうだよね、ごめんね、無茶言っちゃって」
「いえいえ、肩の調子どうですか?」
「うん、ナツミちゃんのおかげで随分と楽になったよ、ありがとう」
「それじゃあ、わたし、困っている人を探さないといけないので」
「ナツミちゃんはどうして働かないの?」
「私、毎日自分の好きなことをして生きていきたいんです、なので働きません」
「そっか、だからナツミちゃんは毎日人助けをしてるんだね」
「はい!そうです!」
ナツミちゃんがポニーテールを揺らしながら公園から走り去る。
「ナツミちゃん、君は矛盾しているね」
僕がちゃんと教育してあげなくちゃ。
ナツミちゃんの家の場所を探り当てるのは、かなり簡単だった。
そりゃあ、この町では有名な美少女だからね、街を歩く人に聞けばすぐにわかった。
僕はナツミちゃんの家の庭から室内に侵入する。
窓は暑さ対策で開けられていたので、わざわざ素手で窓ガラスを粉々にせずに済んだ。
「おじゃまします」
「はい、どなたでしょうか?」
「僕は宅間セメルというものです。今回はナツミちゃんの将来のことについてお話がありまして」
「将来と言いますと?あ、ちょっとお茶とお菓子用意しますね」
おそらくナツミちゃんの母であろう女性が慌ただしく緑茶と茶菓子をテーブルに置く。
「ナツミちゃんが無償でこの町の人々を助けているのはとても素晴らしいことだと、僕は思います。ですが、まったく利益になっていない状況を見ると、お母さんはナツミちゃんの将来が不安ではないのですか?」
「まぁ、そう言われてしまえば、そうですねとしか、いいようはないんですが、やはり子供の親としてはたとえ周りの人間から何を言われようと子供の幸せが第一なので」
「じゃあ、お母さんはお母さんが死んだあと、ナツミちゃんが飢え死にしてもいいと」
「どちらにせよ、人間はいつか死んでしまう生き物ですから、私と旦那が死んだあと、ナツミがどのような生き方を選ぶのかはナツミの自由ですから」
「では、旦那さんも、ナツミちゃんの狂気に満ちた活動についてみて見ぬふりをしているのですか?」
「狂気に満ちた活動って、そんな言い方は」
「だって毎日、一日中街を走り回って無償で人助けをしている。確かに人助けをしているという一面だけを見れば、素晴らしい活動かも知れません。でも、見方を変えれば一日中自分の好きなことだけしかせず、現実から逃避しているようにしか僕には見えません」
「失礼なことを聞きますが、宅間セメルさんは普段、どんなお仕事をなさっているのですか?」
「僕は働いていません、その必要がないので」
「では、あなたにナツミの生き方についてどうのこうのいう権利はないと思いますが」
「うるせぇよ!クソババァァァァァッ!」
僕は緑茶の入ったコップと茶菓子がのったテーブルを両手で持ち上げてキッチンの方にぶん投げる。
「申し訳ございませんが警察に通報させていただきます」
「うるせぇって言ってんだろぉッ!ヴェアアアッ!」
僕は拳でナツミちゃんの母親の頬をぶん殴る。
僕が拳に力を入れ過ぎたせいか、ナツミちゃんの母親の首が、殴った衝撃で横にコマのように三回転する。
「はぁ、はぁ、はぁ、クソババァがぁッ!おめーが僕を馬鹿にするのがいけねぇんだぞ!働かなくてなにが悪い!世の中には働きたくても働けねぇやつが沢山いるんだぁ!つーかおめぇはどうなんだよ!え?そういうおめぇは働いてんのか!ボゲェッ!」
僕は首が向いてはいけない方向に向いてしまっているナツミちゃんの母親の胸倉をつかんで何ども揺さぶる。
「そっか、こいつ、死んじまったのか...。ま、僕は仮に働けてても、絶対に働かないけどなぁ!そんじゃ、いただきます」
ナツミちゃんの母親の肉の骨が砕かれる音が室内になり響く。
ナツミちゃんの母親を食べながら、どこからか聞こえるセミの鳴き声が僕に季節の訪れを知らせる。
「夏が...来たな...」
「ただいま~」
ネットに入ったスイカを手にぶら下げたナツミちゃんの父親が僕の姿みて呆然と立ち尽くしている。
「ああ~スイカ、いいですねぇ~やっぱり夏はスイカですねよねぇ~僕も昔はよく食べてました、まぁ、アリスは食べれなかったんですけどね~それでよく、アリスが悔しそうに頬をふくらませてですね~」
「だ、黙れぇぇいッ!」
ナツミちゃんのお父さんが僕の言葉を遮る。
「お、お前、誰だ?い、いったい何を食っているんだ?」
「いやだな~お父さん、本当はわかってるくせに~何年、この人と一緒に暮らしてきたんですか」
僕は満面の笑みを浮かべながら、まだ口内に入れる前のナツミちゃんの母親の右足をナツミちゃんのお父さんに突き付ける。
ナツミちゃんのお父さんが台所から包丁をもって僕に襲い掛かってくる。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
 僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。
「貴様よくもぉぉッ!」
「遅ぇよ」
断罪王Σに変神した僕の回し蹴りがナツミちゃんの父親ののどに直撃する。
「これ食い終わったらァッ、次はおめぇの番だからなァッ!よく覚えとけよォッ!」
「フッコヒュロフィテヒャル...」
ナツミちゃんの父親はぼくに対して泣きながら何かを言っているが、僕にのどを潰されたせいで、何を言っているのかまったく聞き取れない。
僕はナツミちゃんの母親を食べ終えると、今度はナツミちゃんの父親を食べた。
ナツミちゃんの父親を食べ終えると、今度はナツミちゃんが家に帰ってきた。
「お母さん、お父さん、ただいま...」
母親におつかいを頼まれていたのか、ナツミちゃんが手に持っていた買い物袋が床に落ちる。
床にスーパーで買ってきたと思われる商品が転がる。
ナツミちゃんは両親の肉片や衣服が床に散らった血塗れの室内を見て目から涙を流している。
僕は変神を解いた。
全裸の僕にナツミちゃんが泣きながら訴えてくる。
「公園の...おじさん!ひどい、どうして!どうしてこんなことをするの?」
「僕は働かずに自分の好きなことしかしないナツミちゃんの将来が心配だから、ナツミちゃんのお母さんに相談に来たんだよ、そうしたら、こういうことになっちゃってね」
「確かに私のことを心配してくれるのはありがたいけど、それでどうしてお父さんとお母さんが死なないといけないの?それに私にはどうしても、あなたが働いているようには見えないわ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「都合が悪くなると、そうやってバカみたいに叫んで!あんた最低よ!」
「いいか、ナツミちゃん、俺はこれからお前にもっとも重い罰をあたえる!両親を亡くしたお前はもう、自分の好きな人助けだけをして生活することはできない!両親の経済能力というライフラインを失ったお前は、これから人助けより一生、自分の意にそぐわない労働を優先しなくては生きていけない!お前はこれから一生、生き地獄を味わうんだ!そしてお前に生き地獄を押し付けた俺は絶対に働かない!」
僕は自分の言いたいことをナツミちゃんに宣言すると全裸のままナツミちゃんの家から走り去る。
ナツミちゃんは両親の仇をとるため、そして自分のライフスタイルを破壊し尽くしたの僕に復讐するために、泣き叫びながら全裸の僕を追いかけてくる。
「うああああああああッ!待ちなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!お母さんとお父さんを返せぇぇぇぇぇぇぇッ!」
体力が尽きたのか、ナツミちゃんが走るのをやめて地面に膝と両手をつけ、泣き叫んでいる。
ナツミちゃんの泣き声に気づいた、近所の人たちがナツミちゃんの周りに集まってくる。
僕はその姿を見て、幸せで胸がいっぱいになる。
ナツミちゃんが追ってこないのを確認すると僕は走るのをやめて夕焼け空の下のゆっくり歩き続けた。

次回予告 断罪王Σと性格最悪美少女エリナ。職場で言葉を使わずに行動のみで嫌がらせをしてくるやつはニンニクを大量に食って深夜に自宅のトイレ故障しろ!


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