超地球救済戦記 真ダンザイオーΩ〈オメガ〉戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!愚かな人類は身長170cm以下の無職童貞ニートの俺が滅亡させる

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第十二話 パワハラ野郎の特徴。自分より弱い立場の人間に理不尽な怒りをぶつけることでしか自らの精神状態を安定させることができない。

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 第十二話パワハラ野郎の特徴。大多数の固定観念に囚われ、同調圧力に屈した結果、家庭を持ち、家庭を守るという理由がなければ自分の人生に意味を見出すことができず、結果的に会社に自分を含めた家族の未来を人質に取られ、自分の精神が社会生活に追い詰められていることを知りながらも家庭を持ってしまったが故に逃げる場所もない。そしてそういった連中の怒りの矛先は当然、自分より立場の弱い人間になり、自分より弱い立場の人間に理不尽な怒りをぶつけることでしか自らの精神状態を安定させることができない。
「お前…一体何が目的なんだ?」
 ユーコと同じく白い部屋に連れてこられた全裸状態のサナエは同じく全裸状態の石川マサヒロに問いつめた。
 「目的…?そういうあなた達の目的はなんですか?」
 「話にならないな。しかし、これだけはわかる…お前はマサヒロの姿をしているがマサヒロではない!」
 「僕にもわかりますよ、あなた達3人が人を殺して、しかもその死体をバラバラにして冷蔵庫に閉まっちゃうクズだってね…」
 「お前…どうしてそのことを…でも殺したのは私じゃない…」
 「でもバラバラ殺人に加担していたのは事実ですよねぇ~。あなた達はどうして警察に自首せずにこうして銀装天使に乗って正義の味方ごっこができるんですか?いったいどういう神経をしてるんですかねぇ~」
 「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!私は…私達はただ幸せになりたかっただけなんだ!それのどこか悪い!幸せになるために人を殺してバラバラにして冷蔵庫にしまって何が悪い!私たち3人はこうして至高天に志願して銀装天使で人類の脅威と戦うことで自らの罪を償うと決めたんだ!教祖様だって私たちの思想を認めれくれた!」
 「教祖様…ね。サナエ義姉さんがどうして今こんなに苦しんでいるかわかりますか?答えは簡単ですよ、この世界からルール、つまり法律を失くしてしまえばあなた達三人はこんな目に遭わずにすんだ…だってよく考えてください法律がなくなれば義父と俺の殺害に関わったあなた達三人がこうして自ら犯した罪に苦しむこともない」
 「そんなこと今更…言ったところでいったい何がどうなるんだ!ではお前は一体どうやってこの世界から法律をなくすというんだ?」 
 「簡単ですよ、法律ではなく、法律で他人を支配している人類と世界そのものを破壊してしまえばいい。人間のいなくなった世界にはもはや法律は意味をなさない。人類の一部である、あなた達三人も死ねばもう辛い思いをしなくて済みますよ」
 「しかし、それでは人類の一部である、お前も滅びることになるぞ!」
 「今、この空間と状態が果たして人類に作り出せると義姉さんは思いますか?もう、本当は気づいているはずだ。あなたの義弟のふりをしているこの俺が人間を超越した最高神であることを」
 「黙れ!この世で神を名乗っていいのはただ一人、教祖様だけだっ!」
 「我が名は断罪王…俺が神である証拠にたった今、あなたの体の中にちょっとしたプレゼントをしました…」
 断罪王の指摘に対して体になにか違和感を感じたサナエは両手で腹部を抑えた。
 「断罪王…お前一体、私の体になにをした!」
 「サナエ義姉さんだけではありません、ユーコにもヨウコさんにも同じものをプレゼントしました」
 全身を駆け巡る苦痛にサナエは急にしゃがみ込んでしまう。
 「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い…なんだ…何かが体から出ている…産まれる…のか?」
 サナエがしゃがみ込んだ地面は血で真っ赤に染まっている。
 そして全裸姿のサナエは自分の性器からもうすでにこの世には存在していないはずの人間の頭が出てきてこっちを向いているのを痛みにより反射的に確認してしまった。
 「タケ…ヒコ…さん」

 一方、断罪王に作り出された異次元空間でユーコとサナエと同じくすでに故人とかしてしまった方のマサヒロのふりをしている断罪王と対峙させられている全裸姿のヨウコは激しい痛みと同時に自分の性器から出てきた本来であれば死んでしまったはずの元再婚相手のタケヒコの姿を見て発狂してしまう。 
 発狂しているヨウコをまるで血の海から出てきたように全身ヨウコの血液と体液で塗れた状態のタケヒコはなぜか満面の笑みを浮かべている。 
 「どうして…私の体の中からタケヒコさんが出てくるの…?」 
 「全部ヨウコが悪いんだよ…ヨウコが僕と一つになるのを拒否し続けるから僕はユーコちゃんと一つにならざる終えなかった。なのに僕は息子に殺されてしまった。どうして僕のお嫁さんなのに僕と一つになるのを拒否したんだい?答えは簡単だ。ヨウコは僕のお金目当てで僕と結婚したんだ。だから僕みたいな見た目の悪い高齢者とは一つになりたくなかった。本当は若くて顔のいいマサヒロのような男と一つになりたかったんだよね。でもそれはよくないよ、マサヒロと君たち三人の生活を守っているのは僕のお金なんだから…僕の言うことを聞いてくれないのはダメなんだよ…」
 「それで…どうして私の中から出てきたの」
 「僕は君に愛されたかったんだ。だからヨウコがお腹に痛みを感じて産んでくれた僕ならヨウコは愛してくれると思ったんだ…」
 「お願い…こないで!断罪王様…お願い!わたしを助けてください!」
 俺はヨウコの懇願を無視した。
 一方、全裸姿のタケヒコは全裸姿のヨウコに上から自分の体を重ねた。
 「生まれてくるのは男の子かな?それとも女の子かな?」
 「嫌…やめて!」
 「僕たちの子供の名前、なににしようか?」  
 「お願い!本当にやめて!」

 サナエもヨウコと同じく、タケヒコを出産させられていた。  
 サナエは自ら産んだタケヒコの姿を見て何度も嘔吐していた。
 「ひどいなぁ…人の顔を見て吐いちゃうなんて…そういう礼儀のなっていない子にはお仕置きだね」
 サナエは自分に顔を近づけてくるタケヒコに向かって盛大に嘔吐した。
 しかしタケヒコは顔中サナエの吐しゃ物に汚れてしまっているというのに、そんなことはまるで気にしていないかのようにサナエを正面から抱きしめて押し倒した。
「うーん♪吐瀉物のイタリアンなスメルがたまらんね♪始めようか新しい命の創造を…」
 サナエは目の前が真っ暗になってしまった。
 
 出産後の痛みにまだなれないユーコの目の前にも他の二人同様、全裸姿のタケヒコが立っていた。
「どうして…あんたがいるの…?」
「リベンジセックスしに来ました。それにしてもひどいなぁ…ユーコちゃんは、僕の息子を二回も殺すなんて…これじゃあもう、僕に何をされても文句は言えないよね」
 「なによ…!お願い!来ないで!」
 「これでようやくユーコちゃんと一つになれる。いやね、本音の部分を言うと前からずっとユーコちゃんのこと狙ってたんだよね。それにきっとマサヒロより僕のほうがずっとユーコちゃんのこと愛してるよ。うん、自身があるね、ほら僕の体を見ればわかるだろ?ヨウコがなかなか一つになってくれないからね、もう…たまっちゃってたまっちゃってね…」
                *
 現実世界の茨城県つくば市では断罪王の背部から放出された無数の触手に捕らえられたダネル・アラキバ・ベガの三体の銀装天使が股の間から大量の巨大タケヒコを出産していた。巨大タケヒコは巨大サンゴ礁から放出された粒子のせいで人面恐竜に進化してしまったつくば市民と死闘を繰り広げていた。
 人面恐竜と戦っていた他の銀装天使たちは突如仲間の銀装天使から生まれた巨大タケヒコの出現に戸惑い、機体のエネルギー切れを心配してつくば市から撤退してしまった。
 「ククク…自らの命の惜しさにつくば市を放棄したか…しかしそれでいいのか至高天?キンカイが進化したあのアンノウン・巨大サンゴから放たれる粒子がこのまま世界中に広まれば人類のアンノウンへの進化は加速する。そして断罪王があの三人のメス豚を通して三体の銀装天使から出産させている巨大タケヒコの増殖を止めることがきなければ、この人類はあと一週間もしないうちに滅びるぞ!」
 結局、ダネル、アラキバ、ベガの三体の銀装天使は断罪王の触手から開放されてからも局部から巨大タケヒコを出産し続けた。
 俺は茨城県つくば市に巨大サンゴと無数の人面恐竜と巨大タケヒコを放置したまま、断罪王の状態で世界最高民族日本の心臓と言われる東京都へと移動を開始した。
次回予告
第十三話 断罪王 対 銀装天使アルマロス!親が子供に作ったこと、育ててきたことを恩着せがましく説教してんじゃねぇよ!子供は生まれてくる環境も親も選べねぇんだぜ!
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