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67話 会場
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「あの、一つ聞いてもいいですか?」
「なに?」
「あなた、共犯者がいますよね」
そういうと縄を持つ手に力が入ったのか少し締まった。
「っ、」
「なんのことかな?」
「いえ、きっと勘違いです。
忘れてください」
これ以上締められたらまずい。
会場に着いたのか沢山の人がいた。
私を見る目が一気に変わった。
司会者が声高々に
「今回の目玉は、この娘。なんと鬼と人間の間にできた、奇跡の子。」
口ではなんとでも言える。どうせみんなお金を稼ぐ道具としかみてないんだろうな。
「最初は300枚からいきましょう。」
口々に500枚、800枚と上がっていく。
1000、1300と上がってきたところで声が
止んだ。
「他にはいませんか。なら1300枚で」
「1500」
会場がざわついた、
「で、では1500以上の方はいませんか?」
司会者の声に反する人がいなかったので私は1500枚で売られた。
1500枚と言ったであろう人がわたしたちに
近づいてくる。マントのフードを深くかぶっているので顔はわからない。
おじさんにお金を渡して首の縄を
解き私の手を引き外に出る。
会場を出てしばらくしてから
「大変でしたね。ナツキさん」
「え、名前。というかその声って」
フードを外すとやっぱり先生だ。
「失礼しますよ」
そういうとヨナガ先生は私を横に
抱きかかえた。
「え、一人で歩けますよ!?」
「手足に縄の跡が着いてる。
こういう時は教師を頼りなさい」
「あ、ありがとうございます。ところでどうして分かったんですか?」
口調変わってる
「俺、昼間は教師をしているだろ
んで、夜は警察官なんだ」
「警察官!?」
「まぁ、夜間だけだがな」
「先生、いつ休んでるんですか。」
「大人には大人の休息方法があるから
心配すんな」
「その口調どうしたんですか。」
「俺はこれが素なんだよ。教師の時は丁寧に話してるけど。今晩、人身売買する情報がきたから紛れてたってわけだ。」
「そうなんですか。紛れてたってひとりでですか?」
「いや、一緒にいた奴に俺の生徒だって言ったら何も言わずに後処理を引き受けてくれたよ」
「なんか、すみません。私なんかに大金を」
「前も言ったがあの3人が卒業するまでは
ナツキも俺の生徒だ。それに人を助けるのに大金だ、なんだって俺にとってはどうでもいい。それに生徒を助けるのも教師の仕事。
生徒を助けるためなら周りから見たら大金でも俺からしたらはした金だ。」
なんか、かっこいいな。
「カズハとロクも探してた。」
「え」
「あの会場に行く時、2人と会ったんだ。
事情を聞くとまだ宿に戻ってないっていうから、もしかしたらと思って。」
悪いことしちゃったな
「また競売とかに出されたらどうしよう」
独り言のつもりだったが
「その心配はない。言い方は悪いが俺が金を払った時点でナツキの所有権は俺だ。仮に
また売られそうになったとしても、所有権は俺だから誰かが手を出すことはできない」
よかった。買われたのが先生で。
先生じゃなかったと思うと血の気が引いた。
街に戻ると、
「「ナツキ!」」
向こうからカズハとロクが走ってくる。
先生が私をゆっくりとおろしてくれる。
カズハが抱きついてくる
「ナツキ、よかった。怪我して動けなくなったって聞いてたから心配したよ」
そういうことになってたのか。まぁ売られそうになったなんて言えないしな
「ごめん、大丈夫だよ。カズハ」
「でもよかったです。見つかって」
ロクは安堵のため息をつく。
でも勘づいたのか眉間に皺を寄せた。
「どうしたの?ロク」
カズハが聞くと
「いえ、なんでもありません。」
そう言いつつもなんか怖い顔になった。
私は先生にお礼を言い三人で宿に戻った
「なに?」
「あなた、共犯者がいますよね」
そういうと縄を持つ手に力が入ったのか少し締まった。
「っ、」
「なんのことかな?」
「いえ、きっと勘違いです。
忘れてください」
これ以上締められたらまずい。
会場に着いたのか沢山の人がいた。
私を見る目が一気に変わった。
司会者が声高々に
「今回の目玉は、この娘。なんと鬼と人間の間にできた、奇跡の子。」
口ではなんとでも言える。どうせみんなお金を稼ぐ道具としかみてないんだろうな。
「最初は300枚からいきましょう。」
口々に500枚、800枚と上がっていく。
1000、1300と上がってきたところで声が
止んだ。
「他にはいませんか。なら1300枚で」
「1500」
会場がざわついた、
「で、では1500以上の方はいませんか?」
司会者の声に反する人がいなかったので私は1500枚で売られた。
1500枚と言ったであろう人がわたしたちに
近づいてくる。マントのフードを深くかぶっているので顔はわからない。
おじさんにお金を渡して首の縄を
解き私の手を引き外に出る。
会場を出てしばらくしてから
「大変でしたね。ナツキさん」
「え、名前。というかその声って」
フードを外すとやっぱり先生だ。
「失礼しますよ」
そういうとヨナガ先生は私を横に
抱きかかえた。
「え、一人で歩けますよ!?」
「手足に縄の跡が着いてる。
こういう時は教師を頼りなさい」
「あ、ありがとうございます。ところでどうして分かったんですか?」
口調変わってる
「俺、昼間は教師をしているだろ
んで、夜は警察官なんだ」
「警察官!?」
「まぁ、夜間だけだがな」
「先生、いつ休んでるんですか。」
「大人には大人の休息方法があるから
心配すんな」
「その口調どうしたんですか。」
「俺はこれが素なんだよ。教師の時は丁寧に話してるけど。今晩、人身売買する情報がきたから紛れてたってわけだ。」
「そうなんですか。紛れてたってひとりでですか?」
「いや、一緒にいた奴に俺の生徒だって言ったら何も言わずに後処理を引き受けてくれたよ」
「なんか、すみません。私なんかに大金を」
「前も言ったがあの3人が卒業するまでは
ナツキも俺の生徒だ。それに人を助けるのに大金だ、なんだって俺にとってはどうでもいい。それに生徒を助けるのも教師の仕事。
生徒を助けるためなら周りから見たら大金でも俺からしたらはした金だ。」
なんか、かっこいいな。
「カズハとロクも探してた。」
「え」
「あの会場に行く時、2人と会ったんだ。
事情を聞くとまだ宿に戻ってないっていうから、もしかしたらと思って。」
悪いことしちゃったな
「また競売とかに出されたらどうしよう」
独り言のつもりだったが
「その心配はない。言い方は悪いが俺が金を払った時点でナツキの所有権は俺だ。仮に
また売られそうになったとしても、所有権は俺だから誰かが手を出すことはできない」
よかった。買われたのが先生で。
先生じゃなかったと思うと血の気が引いた。
街に戻ると、
「「ナツキ!」」
向こうからカズハとロクが走ってくる。
先生が私をゆっくりとおろしてくれる。
カズハが抱きついてくる
「ナツキ、よかった。怪我して動けなくなったって聞いてたから心配したよ」
そういうことになってたのか。まぁ売られそうになったなんて言えないしな
「ごめん、大丈夫だよ。カズハ」
「でもよかったです。見つかって」
ロクは安堵のため息をつく。
でも勘づいたのか眉間に皺を寄せた。
「どうしたの?ロク」
カズハが聞くと
「いえ、なんでもありません。」
そう言いつつもなんか怖い顔になった。
私は先生にお礼を言い三人で宿に戻った
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