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62話 久しぶりだね
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「・・・ナツキ!?」
カズハは振り返った瞬間目を丸くして少し
固まってた。
「久しぶり」
「久しぶりって、いつ来たの!?」
「昨日だよ」
「昨日!?」
すっごい驚いてるな
「手紙でこっちに遊びにくるって書いといたよ?」
「いや、読んだけど日にちは・・・
というか、バックありがとう!」
「喜んでくれた?」
「もちろん」
2人で盛り上がっていたが
「盛り上がってるところ悪いんですが、
そろそろ行かないと遅刻しますよ」
「あ、そうだった。ナツキもいくでしょ?」
「え、私は・・・。行ったって」
「いいじゃないですか。顔を出すくらい。
それともいっそのこと授業受けますか?
席はまだありますし」
席、まだあったんだ
「じゃあ、行こう、かな。」
ー学校ー
「私、教員室寄ってからいくよ」
一応、ノックしてから入る。
「失礼します?」
「どうしましたかって、ナツキさん?!
いったぁ」
驚きのあまりか持ってた書類の山を足に落とした。
地味に痛そう
「お久しぶりです、校長先生」
「久しぶり、ですね。どうして学校に?」
「こっちの方に来たので顔を出しに・・・」
「そうですか、まぁ、元気そうで安心しました」
談笑していると
「どうしたんですか、騒がしいですよ」
奥からヨナガ先生が出てきた。
「久しぶりですね。ナツキさん
どうしたんですか突然」
「ヨナガ先生」
「え、全然驚いてない!」
校長先生とは逆にヨナガ先生は驚いてなかった。
「千里眼がつかえますからね。」
そうなんだ
「範囲が広ければ広いほど体力使いますからね。
基本は学校内でしかつかいませんよ。朝、気まぐれで街全体を見た時は驚きました。」
「そうだったんですね。一つ聞いていいですか」
「いいですよ。ただそろそろ授業なので移動しながらでいいですか」
私とヨナガ先生は廊下を歩きながら
「ロクに、朝聞いたんです。机はまだ残ってるって。学校を辞めた私の机をどうしてまだ置いているんですか。戻ってくるという確証はないのに」
先生は歩く速さを少し遅くした。
「あの三人が卒業しない限りあなたはうちの生徒です。短い間でもあなたを生徒として迎えることができたのも何かの縁。机を残すことがその縁を切らずに残しておく最適解だと私なりの答えです。あなただけに限らず、ほかの生徒がやめたとしても
私は同じことをしますよ。」
余計な心配だったんだな
(ありがとうございます、先生)
ナツキと別れて私たちは教室に入る。
「おはよう、ジュン」
「おはよう、2人とも」
小さなあくびして目を擦りながら、返事した
「眠そうですね」
「まぁな」
しばらく談笑していると
「もうそろそろ先生くるんじゃね?席
ついてなよ」
ジュンに言われ席に戻ったのと同時に先生が来た。
「おはようございます。席についてください。今日は特別生徒がいます。」
特別生徒?転入生か?でも転入生だったら言うよな。・・・まさか、
「久しぶりだね」
「ナツキおねーちゃん!」
色々聞きたいが我慢して、授業後。
ナツキの後をついていくと、校舎裏だ。
ナツキは背を向けながら
「あの時とは立ち位置が逆だね」
「そうだな。どうしたんだ、急に」
ナツキは振り返り
「遊びに来たっていう感じかな?」
「そっか。驚いた」
「驚かせたかったからね」
「ナツキ、なに嘘言ってんだ」
「え、嘘?」
「ナツキって嘘つく時ってどちらかの手首を掴んでるんだよ」
そう言った瞬間ナツキは手を解いた。
「よく見てるんだね。」
「まぁ昔、母さんに周りをよく見ろって言われてたからその影響だと思う」
「そっか。ねぇジュン」
「なんだ?」
ナツキは一歩オレに近づき悪戯顔で言った。
「デートしよ」
カズハは振り返った瞬間目を丸くして少し
固まってた。
「久しぶり」
「久しぶりって、いつ来たの!?」
「昨日だよ」
「昨日!?」
すっごい驚いてるな
「手紙でこっちに遊びにくるって書いといたよ?」
「いや、読んだけど日にちは・・・
というか、バックありがとう!」
「喜んでくれた?」
「もちろん」
2人で盛り上がっていたが
「盛り上がってるところ悪いんですが、
そろそろ行かないと遅刻しますよ」
「あ、そうだった。ナツキもいくでしょ?」
「え、私は・・・。行ったって」
「いいじゃないですか。顔を出すくらい。
それともいっそのこと授業受けますか?
席はまだありますし」
席、まだあったんだ
「じゃあ、行こう、かな。」
ー学校ー
「私、教員室寄ってからいくよ」
一応、ノックしてから入る。
「失礼します?」
「どうしましたかって、ナツキさん?!
いったぁ」
驚きのあまりか持ってた書類の山を足に落とした。
地味に痛そう
「お久しぶりです、校長先生」
「久しぶり、ですね。どうして学校に?」
「こっちの方に来たので顔を出しに・・・」
「そうですか、まぁ、元気そうで安心しました」
談笑していると
「どうしたんですか、騒がしいですよ」
奥からヨナガ先生が出てきた。
「久しぶりですね。ナツキさん
どうしたんですか突然」
「ヨナガ先生」
「え、全然驚いてない!」
校長先生とは逆にヨナガ先生は驚いてなかった。
「千里眼がつかえますからね。」
そうなんだ
「範囲が広ければ広いほど体力使いますからね。
基本は学校内でしかつかいませんよ。朝、気まぐれで街全体を見た時は驚きました。」
「そうだったんですね。一つ聞いていいですか」
「いいですよ。ただそろそろ授業なので移動しながらでいいですか」
私とヨナガ先生は廊下を歩きながら
「ロクに、朝聞いたんです。机はまだ残ってるって。学校を辞めた私の机をどうしてまだ置いているんですか。戻ってくるという確証はないのに」
先生は歩く速さを少し遅くした。
「あの三人が卒業しない限りあなたはうちの生徒です。短い間でもあなたを生徒として迎えることができたのも何かの縁。机を残すことがその縁を切らずに残しておく最適解だと私なりの答えです。あなただけに限らず、ほかの生徒がやめたとしても
私は同じことをしますよ。」
余計な心配だったんだな
(ありがとうございます、先生)
ナツキと別れて私たちは教室に入る。
「おはよう、ジュン」
「おはよう、2人とも」
小さなあくびして目を擦りながら、返事した
「眠そうですね」
「まぁな」
しばらく談笑していると
「もうそろそろ先生くるんじゃね?席
ついてなよ」
ジュンに言われ席に戻ったのと同時に先生が来た。
「おはようございます。席についてください。今日は特別生徒がいます。」
特別生徒?転入生か?でも転入生だったら言うよな。・・・まさか、
「久しぶりだね」
「ナツキおねーちゃん!」
色々聞きたいが我慢して、授業後。
ナツキの後をついていくと、校舎裏だ。
ナツキは背を向けながら
「あの時とは立ち位置が逆だね」
「そうだな。どうしたんだ、急に」
ナツキは振り返り
「遊びに来たっていう感じかな?」
「そっか。驚いた」
「驚かせたかったからね」
「ナツキ、なに嘘言ってんだ」
「え、嘘?」
「ナツキって嘘つく時ってどちらかの手首を掴んでるんだよ」
そう言った瞬間ナツキは手を解いた。
「よく見てるんだね。」
「まぁ昔、母さんに周りをよく見ろって言われてたからその影響だと思う」
「そっか。ねぇジュン」
「なんだ?」
ナツキは一歩オレに近づき悪戯顔で言った。
「デートしよ」
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