30 / 100
30話 はじめての・・・
しおりを挟む
「ダメですよ。ジュンくん。女性を泣かせては」
また音もなく校長先生は現れる。
「校長先生!え、原因オレですか!?
悪りぃ、ナツキ。泣かせるつもりは微塵もなかったんだが」
挙動不審になりつつあるジュンを
落ち着かせる
「大丈夫だよ、ジュン。
もう落ついたから大丈夫。ありがとう」「ならいいけどさ」
「校長先生、そろそろ私たち帰ります」
「はい、また明日。気をつけて帰ってくださいね」
「ジュン、行くよ」
「え、ああ」
(表情が柔らかくなりましたね。
ナツキさん)
帰りに公園により、昨日と同じように作戦を考える。
「なぁ、ナツキ。その服ってどこで買ったんだ?カズハのと似てるけど」
「どこってこの街の洋服屋さんだけど」
「そうなのか、知らなかった。最近、
ナツキのような服装の人が増えてるな」
「まぁ、帯を結ばないといけない着物よりこっちの方が楽なのは確かかな。
和服より洋服の方が種類も豊富だしね」
「そうなのか。オレもじーんず?って
いうやつ着てみようかな」
「きっと似合うよ。」
「あのさ、ジュン。蒸し返すようで悪いけどさ、ドッチボールの時なんで
よけなかったの?」
ナツキが遠慮がちに聞いてきた。
「単純に投げたのカズハだろ。女子だからって完全に気ぃ抜いててぼーっとしてたらあのザマ。」
「後ろにいた子を庇ったとかじゃなくて」
「知ってたのかよ。まぁ顔に受けるのは
ダサいなと思って首を伸ばして首で受けたけど正直、首に戻してる時、千切れてねぇよなってヒヤヒヤしてた」
「千切れてたら大惨事だよ」
ナツキは冷静に答えた。
「カズハのことだけど、休みの時に遊びに誘ったらどうだ?」
「わかった。じゃあジュンも
ついてきて」
「え、なんでオレも」
「いきなり2人だけだと沈黙が続きそうで・・・」
失礼だが容易に想像できてしまった。
「わかった。じゃあロクも連れてくるか」
「ロクも?」
「女子2人に男1人って居た堪れない。」
「そうなの?」
「そういうもんなんだ」
「頑張ってみるよ」
「ああ、頑張れよはじめての
友達づくり」
はじめての友達?
「ねぇジュン。ジュンは私のこと友達って思ってないの?」
「え?うん。」
相談相手かな。
私が勝手に友達って思ってただけか
「オレはナツキのこと親友って思ってるけど。もしかしてそう思ってるのオレだけ?1人で浮かれてバカみてぇ。」
ジュンはしょんぼりして項垂れた。
"親友"
いいひびきだな
「私、ジュンからは相談相手だって思われてるんじゃないかって。嬉しいな」
私がそう答えるとジュンははにかんだ。
「まぁ、カズハのこと、そんな難しい考えなくてもいいんじゃねぇか。
ゆっくりやろぜ。オレ用事あるから
ここで、じゃあな。」
ジュンは私の背中を軽く叩き
行ってしまった。
私も家に帰り、
「母さん、ここに永住ってどう思う。」
母は目をまるくし聞いてきた。
「珍しくね。そんなこと言うなんて」
「ここのひとたち今までの街に比べたら治安いいと思うよ。穏やかで」
「そうね。色々気にかけてくれる方もいるし。もしかしてナツキ
友達できたの?」
「ううん、友達はまだ」
「ならどうして?」
「親友ができたの」
また音もなく校長先生は現れる。
「校長先生!え、原因オレですか!?
悪りぃ、ナツキ。泣かせるつもりは微塵もなかったんだが」
挙動不審になりつつあるジュンを
落ち着かせる
「大丈夫だよ、ジュン。
もう落ついたから大丈夫。ありがとう」「ならいいけどさ」
「校長先生、そろそろ私たち帰ります」
「はい、また明日。気をつけて帰ってくださいね」
「ジュン、行くよ」
「え、ああ」
(表情が柔らかくなりましたね。
ナツキさん)
帰りに公園により、昨日と同じように作戦を考える。
「なぁ、ナツキ。その服ってどこで買ったんだ?カズハのと似てるけど」
「どこってこの街の洋服屋さんだけど」
「そうなのか、知らなかった。最近、
ナツキのような服装の人が増えてるな」
「まぁ、帯を結ばないといけない着物よりこっちの方が楽なのは確かかな。
和服より洋服の方が種類も豊富だしね」
「そうなのか。オレもじーんず?って
いうやつ着てみようかな」
「きっと似合うよ。」
「あのさ、ジュン。蒸し返すようで悪いけどさ、ドッチボールの時なんで
よけなかったの?」
ナツキが遠慮がちに聞いてきた。
「単純に投げたのカズハだろ。女子だからって完全に気ぃ抜いててぼーっとしてたらあのザマ。」
「後ろにいた子を庇ったとかじゃなくて」
「知ってたのかよ。まぁ顔に受けるのは
ダサいなと思って首を伸ばして首で受けたけど正直、首に戻してる時、千切れてねぇよなってヒヤヒヤしてた」
「千切れてたら大惨事だよ」
ナツキは冷静に答えた。
「カズハのことだけど、休みの時に遊びに誘ったらどうだ?」
「わかった。じゃあジュンも
ついてきて」
「え、なんでオレも」
「いきなり2人だけだと沈黙が続きそうで・・・」
失礼だが容易に想像できてしまった。
「わかった。じゃあロクも連れてくるか」
「ロクも?」
「女子2人に男1人って居た堪れない。」
「そうなの?」
「そういうもんなんだ」
「頑張ってみるよ」
「ああ、頑張れよはじめての
友達づくり」
はじめての友達?
「ねぇジュン。ジュンは私のこと友達って思ってないの?」
「え?うん。」
相談相手かな。
私が勝手に友達って思ってただけか
「オレはナツキのこと親友って思ってるけど。もしかしてそう思ってるのオレだけ?1人で浮かれてバカみてぇ。」
ジュンはしょんぼりして項垂れた。
"親友"
いいひびきだな
「私、ジュンからは相談相手だって思われてるんじゃないかって。嬉しいな」
私がそう答えるとジュンははにかんだ。
「まぁ、カズハのこと、そんな難しい考えなくてもいいんじゃねぇか。
ゆっくりやろぜ。オレ用事あるから
ここで、じゃあな。」
ジュンは私の背中を軽く叩き
行ってしまった。
私も家に帰り、
「母さん、ここに永住ってどう思う。」
母は目をまるくし聞いてきた。
「珍しくね。そんなこと言うなんて」
「ここのひとたち今までの街に比べたら治安いいと思うよ。穏やかで」
「そうね。色々気にかけてくれる方もいるし。もしかしてナツキ
友達できたの?」
「ううん、友達はまだ」
「ならどうして?」
「親友ができたの」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
薔薇と少年
白亜凛
キャラ文芸
路地裏のレストランバー『執事のシャルール』に、非日常の夜が訪れた。
夕べ、店の近くで男が刺されたという。
警察官が示すふたつのキーワードは、薔薇と少年。
常連客のなかにはその条件にマッチする少年も、夕べ薔薇を手にしていた女性もいる。
ふたりの常連客は事件と関係があるのだろうか。
アルバイトのアキラとバーのマスターの亮一のふたりは、心を揺らしながら店を開ける。
事件の全容が見えた時、日付が変わり、別の秘密が顔を出した。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
喫茶・憩い場
深郷由希菜
キャラ文芸
どこかの街の、路地裏の奥まったところ。
そこに、一軒の喫茶店がある。
店主、マスターと看板猫だけがいる穏やかな喫茶店に訪れる人々は・・・?
※第2回キャラ文芸大賞にエントリーしています。
常夜の徒然なる日常 瑠璃色の夢路
蒼衣ユイ/広瀬由衣
キャラ文芸
瑠璃のたった一人の家族である父・黒曜が死んだ。
瑠璃に残されたのは黒曜が教えてくれた数珠造りとその道具だけだった。
一人になった瑠璃の元に、宙を泳ぐ鯉を連れた青年が現れる。
青年は魂の住む世界『常夜(とこよ)』にある『鯉屋』の若旦那で黒曜の知り合いだと言った。
黒曜の仕事は魂の理を守る道具を作ることで、教え込まれた数珠造りがその技術だった。
常夜には黒曜の力が必要だから黒曜の仕事を引き継いでほしいと頼まれる。
孤独になった瑠璃は未知の世界で新たな生活に踏み出すことになった。
夕暮れカフェ◆ 公園通り恋物語◆
まゆら
キャラ文芸
桜ヶ丘公園通りで双子の姉妹夕陽と夕凪が営むカフェと下宿屋さざなみハイツの住人等、彼女たちを巡る人々の人間模様、恋模様。
可愛いもふもふ達も登場します!
のんびり、ゆったりとした物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる