204 / 267
4章 ファイナルライブ
204話 交流会
しおりを挟む
昼休み
「そういえば昨日の学年集会で
小春さんっぽい子を
見かけたんだよね」
「へー、」
「でも向こうも気づいたら気まずそうにしてたから本人かもしれない」
「ふーん」
「あまり興味なさそうだね、蓮」
「これで他の3人も一緒だったら
カオスだよね」
「本当になりそうだからやめて」
舞は職員室に用事、類は学級委員の仕事で今は2人だけ
「なんかこの組み合わせって
珍しいよね」
「自分で珍しいっていう?」
「ねぇ、雪希」
「ん?」
「俺、」
「ごめん、遅れた」
息を切らして入ってきたのは舞。
「おつかれ、舞」
労いもそこそこにして俺に向き直る。
「それでなに?蓮」
「いや、なんでもない」
(いつか終わるこの関係が終わったら
雪希は何がしたいか、なんてまだ
先の事を聞くのは野暮だよね)
「あ、そうだ。さっき類とすれ違って
今日は無理かもって」
「そうなんだ、類も大変だね」
「それと職員室で冬花ちゃんを見たよ。梅原だったんだね」
(あ、フラグが)
昼休み終了の予鈴。
生徒指導室を出てそれぞれ教室に戻り
授業を受ける。
午後は3年生と1年生との交流会。
1年生が3年生の教室に来る。
(2年生とは別の日にやるのもフラグ?
だめだ、全部フラグな気がする)
公平にということで出席番号順に自分
たちも席を移動して1年生も出席番号順の机に行く。
「よろしく、お願いします。高坂さん」
「こちらこそ、・・・立夏くん」
((き、気まずい)
「えっと、立夏くんはどうして
梅原に?」
(とりあえず当たり障りなさそうな
質問を)
「中学の時の学年主任がこの学力なら
梅原がいいんじゃないかって。
あなた達がいるなんて想定外でした。
中原を見かけましたから日比谷さんと
蒼葉さんもいますよね」
(鋭いな)
「そうだよ、俺たち全員ここなんだ。
立夏くんはなにかある?」
「あると思いますか?」
清々しい笑顔に似合わない言葉
「一応、聞かないといけないから」
(す、すごい刺々しいな。
仲良くする気微塵もありませんって
全体で示してる)
(あそこの空気おかしくない?!
なんてクラスみんな思ってるんだろうな)
「あれからみんなは何してるの?」
「あなたに関係ないじゃないですか」
「一応、2つの意味で俺
先輩なんだけど」
苦笑するが扱いにるの一言に尽きる。
(というかなんでやるんだろう、
1年生と3年生なんてほとんど
関わりないのに。部活やる人は別だけど
俺たちはやらないし)
苦痛とも呼べるこの時間は1時間で
終わりやっと解放された。
「ねぇ、蓮。ずっと雰囲気悪かったけどなんかあったの?あの子と」
「あー、うん。まぁ」
翼は聞いてきたがあの事を言うわけにはいかず有耶無耶な返事になる。
「ふーん、」
それだけ言って翼は離れていく、
(翼は自由だな)
次の日の夕方
「今日、1年生との交流会が冬花ちゃんと当たっちゃってすごい気まずかった」
「俺は秋斗と。不機嫌オーラが
すごかった」
「まぁ、そうなるよね。
俺もきつかった」
その後はお互いに時間が合わず
学校の昼休みじゃ全然足りず
4月どころか5月も終わろうとしていた
「そういえば昨日の学年集会で
小春さんっぽい子を
見かけたんだよね」
「へー、」
「でも向こうも気づいたら気まずそうにしてたから本人かもしれない」
「ふーん」
「あまり興味なさそうだね、蓮」
「これで他の3人も一緒だったら
カオスだよね」
「本当になりそうだからやめて」
舞は職員室に用事、類は学級委員の仕事で今は2人だけ
「なんかこの組み合わせって
珍しいよね」
「自分で珍しいっていう?」
「ねぇ、雪希」
「ん?」
「俺、」
「ごめん、遅れた」
息を切らして入ってきたのは舞。
「おつかれ、舞」
労いもそこそこにして俺に向き直る。
「それでなに?蓮」
「いや、なんでもない」
(いつか終わるこの関係が終わったら
雪希は何がしたいか、なんてまだ
先の事を聞くのは野暮だよね)
「あ、そうだ。さっき類とすれ違って
今日は無理かもって」
「そうなんだ、類も大変だね」
「それと職員室で冬花ちゃんを見たよ。梅原だったんだね」
(あ、フラグが)
昼休み終了の予鈴。
生徒指導室を出てそれぞれ教室に戻り
授業を受ける。
午後は3年生と1年生との交流会。
1年生が3年生の教室に来る。
(2年生とは別の日にやるのもフラグ?
だめだ、全部フラグな気がする)
公平にということで出席番号順に自分
たちも席を移動して1年生も出席番号順の机に行く。
「よろしく、お願いします。高坂さん」
「こちらこそ、・・・立夏くん」
((き、気まずい)
「えっと、立夏くんはどうして
梅原に?」
(とりあえず当たり障りなさそうな
質問を)
「中学の時の学年主任がこの学力なら
梅原がいいんじゃないかって。
あなた達がいるなんて想定外でした。
中原を見かけましたから日比谷さんと
蒼葉さんもいますよね」
(鋭いな)
「そうだよ、俺たち全員ここなんだ。
立夏くんはなにかある?」
「あると思いますか?」
清々しい笑顔に似合わない言葉
「一応、聞かないといけないから」
(す、すごい刺々しいな。
仲良くする気微塵もありませんって
全体で示してる)
(あそこの空気おかしくない?!
なんてクラスみんな思ってるんだろうな)
「あれからみんなは何してるの?」
「あなたに関係ないじゃないですか」
「一応、2つの意味で俺
先輩なんだけど」
苦笑するが扱いにるの一言に尽きる。
(というかなんでやるんだろう、
1年生と3年生なんてほとんど
関わりないのに。部活やる人は別だけど
俺たちはやらないし)
苦痛とも呼べるこの時間は1時間で
終わりやっと解放された。
「ねぇ、蓮。ずっと雰囲気悪かったけどなんかあったの?あの子と」
「あー、うん。まぁ」
翼は聞いてきたがあの事を言うわけにはいかず有耶無耶な返事になる。
「ふーん、」
それだけ言って翼は離れていく、
(翼は自由だな)
次の日の夕方
「今日、1年生との交流会が冬花ちゃんと当たっちゃってすごい気まずかった」
「俺は秋斗と。不機嫌オーラが
すごかった」
「まぁ、そうなるよね。
俺もきつかった」
その後はお互いに時間が合わず
学校の昼休みじゃ全然足りず
4月どころか5月も終わろうとしていた
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ボールの行方
sandalwood
青春
僕は小学生だけど、これでも立派な受験生。
放課後、塾のない日は図書館に通って自習するほどには真面目な子ども……だった。真面目なのはいまも変わらない。でも、去年の秋に謎の男と出会って以降、僕は図書館通いをやめてしまった。
いよいよ試験も間近。準備万端、受かる気満々。四月からの新しい生活を想像して、膨らむ期待。
だけど、これでいいのかな……?
悩める小学生の日常を描いた短編小説。
ヤマネ姫の幸福論
ふくろう
青春
秋の長野行き中央本線、特急あずさの座席に座る一組の男女。
一見、恋人同士に見えるが、これが最初で最後の二人の旅行になるかもしれない。
彼らは霧ヶ峰高原に、「森の妖精」と呼ばれる小動物の棲み家を訪ね、夢のように楽しい二日間を過ごす。
しかし、運命の時は、刻一刻と迫っていた。
主人公達の恋の行方、霧ヶ峰の生き物のお話に添えて、世界中で愛されてきた好編「幸福論」を交え、お読みいただける方に、少しでも清々しく、優しい気持ちになっていただけますよう、精一杯、書いてます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる